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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」
日時:2005年12月6日18:30-21:20(途中休憩3回あり)
劇場:東京文化会館
料金:S席14000円
座席:1階8列13番(8列目センターブロック左端通路際)
劇団:東京バレエ団
番組:
 「スプリング・アンド・フォール」(35分)
   振付:ジョン・ノイマイヤー  音楽:アントニン・ドヴォルザーク
  出演:長谷川智佳子-木村和夫
      高村順子、門西雅美、加藤 文、西村真由美、佐伯知香、吉川留衣
      高橋竜太、古川和則、平野 玲、中島 周、野辺誠治、氷室 友、辰巳一政、宮本祐宜、小笠原亮

「PUSH」(30分)
   振付:ラッセル・マリファント  音楽:アンディ・カウトン
  出演:シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル

「シンフォニー・イン・D」(25分)
   振付:イリ・キリアン  音楽:ヨーゼフ・ハイドン
  出演:吉岡美佳、高村順子、大島由賀子、小出領子、西村真由美、乾友子、佐伯知香、高木綾
      後藤晴雄、高橋竜太、古川和則、平野玲、中島周、野辺誠治、小笠原亮、松下裕次

「ボレロ」(20分)
   振付:モーリス・ベジャール  音楽:モーリス・ラヴェル
  出演:シルヴィ・ギエム
      木村和夫-平野玲-古川和則-大嶋正樹

満員です。特別テープ利用の音楽でした。劇場にオケピはあるのですが。。。
4列目までは同じ平面にあり、5列目から階段状になっています。
1列目だとちょうど床が目の高さにあるようです。8列目はなかなかいい感じの位置でした。
私はバレエをほとんど見たことがないのでどの作品も初めてみることになります。
東京バレエ団を見るのは「ザ・カブキ」以来2度目。ギエムを見るのは初めて。

さて1作目は「スプリングアンドフォール」。
最初は後ろの幕のみが明るく、シルエットでカクカクとした動き。へーおもしろいと
思っていたらひとりだけ残って明るくなりました。この男性ダンサーの筋肉がすばらしく
きれい。よく鍛えられた腹筋に三頭筋に背筋。すっくとたって振り向いただけでほれぼれ。
最初の場面は男性ダンサーが皆上半身裸で舞い踊ってくれたので、筋肉の脈動美を満喫
できました。途中から服を着た衣装になったのはちょっと不満かも(^^;)
女性はコケティッシュな動き。かわいい感じで男に迫っている?カクカク、くねくねした
動きが多くて見ていて興味深い。ただ繰り返しがちょっとばかり多くて最後は多少あき
かけたかも。春と秋でくりかえし?それにしても男性ダンサーは三頭筋から肩の筋肉の
つきかたがばらばらなのですね。シルエットがだいぶ違ってみえました。腹筋と背筋は
同じ様に鍛えてあるのに不思議。リフトはちょっと不満。持ち上げた段階でいったん沈ん
で、ちょっと重さを感じさせてしまったりぶれたりしていたのがなければなあ。
1幕終わったら床に張ってあったシートをはがしていました。なんだったのでしょう?

2作品目は「Push」。
真っ暗の舞台に横に一筋の光、その中に浮かび上がるのは女を肩車した男。
男が女を下ろすと舞台は暗転、また一筋の光で浮かび上がるのは異なった形で
女を担いだ男。これが数回続いたでしょうか。舞台はほとんど漆黒のまま、
重苦しい空気の中で、男と女が絡み合い、転がり、持ち上げられ、背中に
飛び乗りそして降ろされ。。このリフトがすごい。背中に飛び乗られてもぜんぜん
ぶれず、重心移動もなく女の重さをまったく感じさせません。体感的には10秒に
1回のリフトといったところでしょうか。床に座り込んでいる女を瞬時に抱き上げて
しまう男。男の背中でさまざまな動きをする女。時間と重力が異なった動きを
しているかのようです。バレエでトンボを切るのも初めて見たかも。
とにかく力技を堪能!大満足のキャストと振り付け。
惜しむらくは男がシャツを着ていたこと。裸だったら筋肉の動きがよくみえて
いたでしょうね。しかし、この作品普通の人に受けるの?

3作目は「シンフォニー・イン・D」黒と黄色のコスチューム、男は黄色の野球帽、
女は黒の野球帽を被って子供がじゃれあっているようなコミカルな光景の連続。
聞いたことのあるメロディに乗ったかわいらしい振り付けは微笑ましいもの。
2作目とうって代わってずっと明るい舞台に心も明るくなるという感じでしょうか。
男が4人並んだところに女が飛び込んで最初は腕で左右にゆさぶられ最後は
足の甲に乗せられて右に左に、などと面白いパターンもありました。
気楽に見られる一品ですね。

さて最後はお待ちかねの「ボレロ」
暗闇の中からピンスポットでメロディの片手が浮かび上がりました。普通ならば
ありえないかくかくした動き、それでいて何か神秘的なものを感じさせます。
舞台が明るくなるとテーブルの上にひとりたつメロディ、そして周りを囲んで
椅子に座るリズム。その中でじわじわとメロディのテンションがあがっていきます。
まるで巫女みたい。立ち上がるリズムたち。いやーこの群舞はたまりませんわ。
この振付をおこなったベジャールは偉大だと思う。これはメロディのキャラクタ
で全然違う舞台になりえますね。ギエムは円熟味を帯びた、神に仕えるかのような
振る舞いでこれはこれで結構なものでした。でも私としては筋肉をきっちり備えた
男性のシャープな踊りで見てみたいと思うのです。首藤さんのボレロを見逃した
のが実は痛恨だったかも。。
それにしてもいいものをみました。ボレロまた見てみたい。
終演は予定時刻より15分遅れました。


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