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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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南市劇院


題名:中国雑技
日時:2007年12月29日19:30-21:00
劇場:南市劇院(Nanshi Theatre, 上海)
料金:ツアーに含まれているため不明
座席:8列目5番(センターより)
番組:
   オープニング
   軟体
   麦藁帽ジャグリング
   ディアボロ
   ラート
   The Silk Rope Hanging
   リング多数によるパターン
マジック
   Jumping through the rings
   椅子のバランス
   千手観音
   球体内のバイク乗り

パッケージツアーの中に雑技鑑賞が含まれていたため、くるまで
どの劇場で見るのかわかりませんでした。ここは今年新しく出来た
劇場だそうで、映画館をかねていました。昔は映画館だった?
窓口では一般人にチケットを売る気配はなく、客全員が団体様の
模様、そもそも入り口でチケットチェックもありませんでした。
なんだか場末の劇場の雰囲気が濃く漂う場所です。
オープニングには、オールキャスト出演でのさまざまな演目同時進行。
この中に中国獅子舞、頂椀、バウンズジャグリング、ハンカチダンス、
樽のバランスなども含まれていたのですが、本編の方にはどれも登場
せず。日替わりなんでしょうかねえ。キャストは最後のバイク乗りを
除いてみな若く、日本なら中学生以下ばかりといった感じ。
軟体は良く似た小さいな女の子二人による演技、これはかわいい。
時々力技もはいり、見ごたえたっぷり、拍手もたくさん。麦藁帽は
男性によるもの。パターンはシンプルで、後は体の上に乗ってやるか
どうかといったところ。シンプルなだけにきれいなおねえさんたちで
みたいところ。ディアボロは1個から2個、速いパッシング、最高4個
パッシングがみどころ。二個をまわしている人の後ろから背中を駆け
あがり、1個ずつまわすパターンに変化もおもしろい。
Silk Rope Hanging はいまひとつ客に受けていませんでした。人が
ぐるぐる宙を舞うのを見て拍手、これって吊りでも同じ拍手がくる?
リング多数によるパターンは人がはまれる位の輪をいくつも体にひっか
けてさまざまなパターンを作るというもの。これは芸としてはじめて
見た種類のものです。見立てが少し入っているかんじ。一直線に並べて
みたり、蝶の形にしたり、騎馬にしたり、、ただ本数を増やしても
新しいパターンになるのではなく蝶の羽がちょっと伸びるだけ、という
のはもう少し考える余地がありそう。体にはめているときにあいて
しまう間をどうするか?というのも課題。でも新しい試み(だと思う)
なので色々工夫してみてほしいと思いましたよ。
マジックは鳩が出てくるもの主体。雑技は本来の意味ならなんでもあり!
なんだろうけれど、雑技の劇場でマジックを見たのはこれが初めて。
千手観音もここでやりますかーというネタですね。真正面よりちょっと
ずれていたので、キャストが微妙にずれて見えたのは残念>千手観音
最後は球体の檻の中でのバイク曲乗り。むかしむかしに日本のサーカス
でも同様なものを見たことがありましたが、こちらはなんと最大5台!
よくもまあうまく同期がとれるものです。これがなんといっても一番
迫力あり。皆若くしてがんばっているだけに来年見ればもっと力強く
なっていることでしょう。

南市劇院

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題名:パフォーマンスステージ ジャグリングとその応用
日時:2007年12月23日18:00-19:05
劇場:電気通信大学講堂
料金:投げ銭
出演:瀬田カズヒロ、生田目洋子、池田信、福嶋慧史、斎藤淳、西野順二
番組:
   オープニング
   番組紹介
   プレゼン
   ポイ
   ボールの気持ち
   かなしいとき
   ルナライター
   デビルブラボー
   トライトライトライ
   フープ
   カーテンコール パイプで演奏

電通大パサージュメンバー有志が行った自主公演です。観客は招待客のみ、
今回のステージを楽しんでもらえそうな方々を選んで招待するという形だった
そうです。
普通のジャグリングを期待して見に行くとがっかりするかも?ということで、
どんなとんがったものをやってくれるのかワクワクしながら行きました。

オープニングは緞帳の上に一見ランダムな文字が投射されました。そして
キャストが白い紙を持って出てきて、その上の文字を拾う(紙に文字を写す)
とタイトルが浮かびあがります。パズル的でなかなかおもしろい。ただ長い
タイトルをずっと拾い続けたのでちょっと間延びした感じでしたね。
番組紹介は、薄暗く、行灯(みたいなもの)がついているステージで各人が
獲物をもって登場し、行灯の明かりの色を変えていくというもの。目を引いた
のは獲物を持たずに二人でファイティングポーズ!?、なにやら布がかけられた
変な形のものの二つ。なにするんだろーと期待は高まるばかり。
そして一つ目は「プレゼン」なんとプレゼン資料を使っての「ジャグリング
のルーツを探る」講演。こういうネタは通常のジャグリングステージでは決して
見られないので大歓迎。。
これは法螺歴史、化石から再現された
タンバウリン(タンバリン+バウンズ)の実演は見事、プレゼンがもうちょい
学会発表口調に徹し切れていたらもっと面白かったでしょう。これでも縮めた
バージョンなのだそうで、フルバージョン見てみたかった。
次は「ポイ」、とてもきれいな動きに、とても珍しいパターン、なんとドロップの
リスクを負っている!ポイをなげて手に絡ませるとか見たことないパターン
てんこもり。それをほとんどミスなくするのですからすごい。私はポイに疎い
のでどこらへんが通常と違うのかよくわからないのですが、それでも斬新さは
伝わってきましたよ。
「ボールの気持ち」は床で行った人間カスケードビデオの上映。完全なネタですが、
まずまずおもしろい。このビデオ上映の間に次の準備をしていたのだそうな。
裏方含めたすべてを出演者6人でまかなってしまったのだそうです。
「かなしいとき」はジャグラーの内輪受けネタ満載で、いかにもあるある!という
ものばかり、背景に状況ビデオ付。当人たちは語るだけでした。この手のネタはJJF
でも受けると思うぞ。
「ルナライター」は自主制作の新製品発表会(^^)/ 明かりのつき方がプログラム
されたスタッフで単純な技しかしないのに複雑怪奇な動きに見えました。安価に
簡単に使えるものならば私も使ってみたい。問題は価格と強度ですよねえ。
「デビルブラボー」はペアデビル技、最後のハンドスティックパッシングにはびっくり。
いやーすごいです。
「トライトライトライ」はジャグリング三題噺、細長い籠(傘立て?)、洋傘、眼鏡
の三つのアイテムを使ったルーチンを組むというもの。曲も指定されており、期間は
二ヶ月。ドキュメンタリータッチの初期の映像が流れ、本番はひとりずつ生で上演し、
最後に3人一緒に舞台の上で上演。ルーティン自体はまあ頑張りましたね、という
風情なのですがこの試みは「自分ならどうする?」ということを考えさせるという点
で観客であるジャグラーにはとてもヒットしたと思います。打ち上げの際に皆が舞台
に出てアイテムを触っていろんなパターンを試していました。私なら十分な時間さえ
あれば寝転がってこれらのアイテムで足芸に挑戦でしょうねえ。(唯一の問題は
二ヶ月では到底足芸をマスターできないことにありますが。。)
「フープ」は投げるのではなく転がす技、結構好きなパターンです。
最後は叩くと音がでるパイプを皆で持って、ジャグリながらクリスマスソングの演奏。
なかなか楽しいひと時を過ごさせてもらいました。

この番組の中での私にとってのベストは「プレゼン」次が「かなしいとき」。
実はへんな舞台だと聞いた時に私が妄想していたものは、ジャグリングについて語る、
ジャグリングの実況中継(実技なし)、人間ジャグリング、裸の王様テイストの
エアジャグリング、とんでもなく変な道具で客にも何がおきているのかわからない動き、
客をおいてけぼりにするマニアックな技etc. でした。妄想に近いネタがポイント高かっ
たという感じですね。
舞台全体はオムニバス形式で通常のジャグリング公演の枠組を踏襲していると思われ
ます。場面の切り替わりをうまくつなげていくとか、物語がはいるとか、テーマがは
いるとかするとまた違った見え方が出てくると思います。
正直いって私が妄想していたよりもずっとまともでよくできた舞台だったと思いますよ。
これからもぜひどしどし変なことに挑戦してみてください。

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題名:ミュージカル『テニスの王子様』The Progressive Match 比嘉 feat.立海
日時:2007年12月18日18:00-20:02(途中休憩あり)
劇場:日本青年館大ホール
料金:5600円
座席:1階O列2番(1階後方左端付近)
原作:許斐 剛(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
演出:上島雪夫
音楽:佐橋俊彦
作詞:三ツ矢雄二
脚本:三井秀樹
振付:上島雪夫/本山新之助
出演:
 <青春学園>
    阪本奨悟 渡辺大輔 豊田裕也 古川雄大 浜尾京介 高橋優太 小笠原大晃
    牧田哲也 柳下大 原将明 川本稜 江口紘一
 <比嘉>
    Luke.C 齋藤ヤスカ 篠谷聖 林野健志 松崎裕
 <立海大附属>
    兼崎健太郎 八神蓮 小野健斗 大河元気 馬場徹 中河内雅貴 夕輝壽太
 <六角>
    伊礼彼方

テニミュは初見。
満員、当日券は抽選、階段横に当選番号が張り出されていました。
チケット求むの紙を掲げるひとが何人もあり。
場内はほとんど女性。確認された男性は私以外で3人(^^;)
宝塚より男性比率が低く、平均年齢も低くそう。生写真などの物販には本当に長蛇の
行列、しかも札束乱れ飛びっ。
コミック原作なのでアニメの物販もあるのですが、そちらのほうはまあそこそこ。
舞台は装置がほとんどありません。ライトは非常にたくさん利用され、
客席もかなり照らされていたりして。フォッグも炊いているような気がします。
テニスの全国大会で青春学園と九州沖縄代表の比嘉が戦うというストーリー。
テニスのネットが天井から降りてきて自在に移動し、コートを左右に、前後に
みせてくれます。そのなかでテニスラケットを振り回して歌い踊るキャスト。
キャストは全員がイケメンの少年たちのみ、総勢25名。おじさんもおばさんも
おねえさんも出ません。
テニスのダンスはかなりの運動量のようで、一曲歌い終わるとぜいぜいはあはあ
という呼吸音がマイクから拾われていました。こりゃ若くないと1日2回公演なんて
できないよねえ。
テニスの勝負は細いぴんすぽをボールに見立てて、ラリーを見せていました。
魔球なども当然あり。ボールのパワーはボールが当たったラケットがはじけ飛
ばされる演技で表現。テニスコートで歌われる曲はポップで血沸き肉踊る系の
ものばかり。
ダンスはさほどそろっているわけではないのですが、とにかくパワーで圧倒。
身の軽いメンバーもいました。歌は、がんばりましょう!、というレベルの人も混ざっているのですが、聞いてうるうちに慣れました。
最初に感じた気分は、こりゃ新公を見てるのと同じ(駆け出しの役者さんを見つけて
成長を楽しむ)かな?なのですが、時間がたつにつれて、これって若年層に対する
大衆演劇ではないかと思うようになりました。曲が終わって見得を切った段階で
いつお捻りが飛んでもおかしくないかなと。フィナーレでは客席にキャストが降りて
きて歌うのですが、その場面ではパンツにお札がねじ込まれてもおかしくない雰囲気
に感じられましたよ。もちろんコミック原作ゆえに二次元から渡り歩いている
ファンも多数いるでしょう。
新公+大衆演劇+2.5次元というたいへん強力なコンボをみせられたというわけです。
こりゃ満員になるわけだわ。
たいへん興味深いものを見ることができて満足。
念のために言っておきますが、たとえイケメンでも演技や歌が上手でないと気にいらないという
ミュージカルファンにはこの作品お勧めできません(^^;)

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題名:ライト・イン・ザ・ピアッツァ
日時:2007年12月10日18:30-(途中休憩あり)
劇場:ルテアトル銀座
料金:招待券でみせていただきました
座席:21列4番

招待券もらっていきました。ありがたいことです。
オープニング、右側からしか音が聞こえてこない。
てっきり左のスピーカーが故障したのかと。
でもたまたま知人が同じ回を見ていて、そんなことはなかった、
と言っていたので劇場の構造的な問題なのかもしれません。
ぼーっとみているとやはり声が人の立っている位置より右側から
聞こえてくるかんじ。うーむ。
それにしても翻訳へんじゃないですか?なんだかどうも違和感がある。
どことは言えないのですが。。。
楽曲はきれいにまとまってはいるのですが、力強さが足りない気が
しました。BWでは大迫力だったのに。
筋書きはもともとがひどい話なわけで、まあそれをまんまやっている
のですが、お母様の本来のきゃらがより優柔不断なほうになってる気
がしました。
舞台装置も違和感、口の字になった舞台でまんなかにオーケストラ。
周りは遺跡の雰囲気漂わせるもの。大戸雄具はなんかちょっとぶさいく。
ライティングの妙がなくなっていることもあって。。。

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題名:KANADEHON 忠臣蔵
日時:2007年12月8日13:00-15:40(途中休憩あり)
劇場:世田谷パブリックシアター
料金:S席6000円
座席:1階I列7番(1階左ブロック右側)
脚本:石川耕士
演出:加納幸和
出演:
   加納幸和 水下きよし 原川浩明 溝口健二 山下禎啓
   植本潤 桂憲一 八代進一 大井靖彦 北沢洋 横道毅
   嶋倉雷象 高荷邦彦 各務立基 秋葉陽司 松原綾央 磯村智彦
   小林大介 美斉津恵友 堀越涼 谷山知宏 丸川敬之 二瓶拓也



よくこれだけの長さに見事にまとめたものです。
歌舞伎のエッセンスが全てはいっている感じ。
それでいてどこを省略したの?と悩んでしまうような出来。
歌舞伎に対する深い愛情なくしてはこの舞台は作れなかったでしょう、。

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