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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
題名:ミュージカル「BOOP!」 劇場:東急シアターオーブ 日時:2026年6月1日12:00-14:40(途中休憩あり) 料金:S席17000円 分類:ミュージカル 座席:2階1列42番(2階最前列右端近く) ORIGINAL CREATIVE TEAM BOOK BY BOB MARTIN MUSIC BY DAVID FOSTER LYRICS BY SUSAN BIRKENHEAD IN ASSOCIATION WITH FLEISCHER STUDIOS BASED ON CHARACTERS CREATED BY MAX FLEISCHER SCENIC DESIGN DAVID ROCKWELL COSTUME DESIGN GREGG BARNES LIGHTING DESIGN PHILIP S . ROSENBERG SOUND DESIGN GARETH OWEN PROJECTION DESIGN FINN ROSS HAIR & WIG DESIGN SABANA MAJEED MAKE-UP DESIGN MICHAEL CLIFTON ILLUSIONS DESIGN SKYLAR FOX MARIONETTE DESIGN THE HUBER MARIONETTES? ASSOCIATE DIRECTOR DB BONDS ASSOCIATE CHOREOGRAPHER REBECCA CORRIGAN IAN GALLAGHER FITZGERALD ORCHESTRATIONS DOUG BESTERMAN ARRANGEMENTS DAVID FOSTER DANCE ARRANGEMENTS ZANE MARK PRODUCTION MANAGEMENT JUNIPER STREET PRODUCTIONS GENERAL MANAGEMENT FORESIGHT THEATRICAL NICK GINSBERG MUSIC SUPERVISION & ADDITIONAL ARRANGEMENTS DARYL WATERS DIRECTED AND CHOREOGRAPHED BY JERRY MITCHELL JAPAN PRODUCTION TEAM 翻訳・訳詞 土器屋利行 音楽監督補 前嶋康明 照明補 大島祐夫 宮野祥太 音響補 山本浩一 ヘアメイク補 宮内宏明 歌唱指導 長谷川開 歌唱指導 宮本美季 オーケストラコーディネート 新音楽協会 美術助手 松生紘子 振付助手 青山航士 演出助手 長町多寿子 技術監督 清水重光 技術監督補 寺嶋洋佑 ステージマネージャー 徳永泰子 宣伝美術 樋口敬太(Gojyo graphics) 宣伝写真 下村一喜 クリエイティブコンサルタント ISON KAWADA 宣伝協力 吉田プロモーション 出演: ベティー ブープ:礼真琴 ドウェイン:水江建太 (Wキャスト) トリーシャ 藤森蓮華 レイモンド 渡辺大輔 キャロル・エヴァンス:まりゑ オスカー・デラコール:青柳塁斗 グランピー 大澄賢也 ヴァレンティーナ:柚希礼音 クラレンス:工藤広夢 岡田治己、岡田梨依子、加藤翔多郎、今田和季、 篠本りの、 杉原由梨乃、 高橋伊久磨、 髙橋莉瑚、 富田亜希 中上綾女、中嶋紗希、平井琴望、松平和希、松出直也、渡邉寿宏 スウィング:加島茜、 後藤裕磨、 小林良輔、七理ひなの パジー(パペット操者):JIJO、阿多田まる(スウィング) STORY: 1930年代、白黒のトゥーンタウン。 永遠のスター ベティー ブープは、「本当のあなたは?」と問われ、笑顔でこう答える ――「みんなが思い描く人。」 でも彼女が願っていたのは、スポットライトの外の“平凡な一日”。 ある日、発明家で祖父のような存在 グランピー の装置を使って、 ベティーはカラフルな現代ニューヨークへタイムワープ! 夢を追う青年 ドウェイン、ベティーの大ファン トリーシャ、 叔母で活動家の キャロル、ニューヨーク市長候補 レイモンド と出会い、 彼女の存在が街と人々の未来を動かしていく。 一方、ベティーを追ってきたグランピーは、 40年ぶりに宇宙物理学者の ヴァレンティーナ と運命の再会を果たす。 時空の隔たりによって離れ離れになってしまった二人の、愛のゆくえはー。 ベティー ブープは白黒の世界に戻るのか? それとも、このカラフルな世界を選ぶのか? -------------------------------------------------------------------------------- 昨年ブロードウェイで上演されていた作品。 最初は首から下が書割で白黒。白黒の世界からカラフルなリアルワールドにきたときの ギャップが嬉しい。飛び込んだ先がコミコン、というのがコスプレ歩いていても違和感 ないのがいいですね。 1幕最後のジャズクラブでのベティ歌唱シーンが素晴しい。それまできゃぴきゃぴ喋って いたのが、突然唸るばかりの大迫力!ちょっと男性はいったみたい。 ヒロインはBOOPにしてはちょっとスリムな感じ。顔がシュッとしていて当初は違和感 あったのですが、じきになれました。それから白黒世界で、首から下が書割でなくなっ た段階で、肌色がかなり見えてしまってカラフルな世界に半ば行ってしまった気がした のですが、BW版ではどうでしたっけ?アジア系の肌と黒人系の肌色の違い??? 2幕冒頭の白黒・カラフルの裏表ダンスはやっぱり楽しい。半回転すると次元が変わる という雰囲気。ベティが男性市長候補に語る所得再分配の思想は、マムダニ現NY市長に 相通じるところがあるような気も。ひょっとして未来予測の舞台? ベティが市長候補を殴り倒した後は、駆け足で物語が進んでいきました。ストーリー があわただしくて、まるでダイジェストを見ているような気分になるのはBW版と同じ。 ベティが戻らないと二次元世界が崩壊する!ということですべてを放り出して二次元へ GO! しばらくたっておじいちゃんが二次元まで彼氏を連れてきてめでたしめでたし。 グランピー ・ヴァレンティーナの年寄りカップルはかなり良いのですが、本筋とは関係 ないのでこれを削ってもっとかっちり描いてくれた方がよかったかも。 記事をちょっと検索してみたのですが、ベティの物語というより中の人の再出発物語と して演出されていたようです。そういう言われるとなんとなくわかるような気もします。 PR 題名:趣向『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』 劇場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ 日時:2026年5月31日14:00-15:50(アフタートークが30分程度) 料金:一般前売り5200円 分類:演劇 座席:北D列10番(向う正面最後列真ん中) 劇団:趣向 作:オノマリコ(趣向) 演出:稲葉賀恵 監修:深海菊絵 舞台監督:藤田有紀彦、山田貴大 舞台美術:松岡泉 照明:岩城保 音響:星野大輔(KAAT神奈川芸術劇場) 衣裳:富永美夏 演出助手:大月リコ(yoowa) 音声ガイド:バリアフリー演劇結社ばっかりばっかり インティマシーディレクター:伊藤樹里 宣伝美術:嵯峨ふみか WEB制作:阿波屋鮎美(ブラン・ニュー・トーン) 制作:加藤仲葉 広報:大橋さつき、大川翔子 票券・当日運営:丸山香織(アナログスイッチ) アクセシビリティ:冨田有登里 撮影:佐藤茉優花、ロブ・モレノ(Media工房)、平井光子 主催:趣向 出演:Bチーム: 豊田エリー(エンジェル) 笠木泉(ムーン) 小川ゲン(タイガー) 阿岐之将一(アリス) 笹川幹太(ガンダム) あらすじ: 高校で教師をしているエンジェルは、ムーンとタイガーという二人の恋人と関係を築いている。ムーンとタイガーもまた恋人同士で、三人は同じ家に暮らし、それぞれに愛し合いながら生活している。 ある日、その家にエンジェルの大学時代の友人アリスが訪ねてくる。学生の頃、エンジェルに恋をしていたアリスは、三人の暮らしぶりを目にして「宇宙人みたい」と強い拒否反応を示す。 その言葉に傷つきながらも、エンジェルはムーン、タイガーとともに、三人で子どもを育てるという次の計画へと歩み出していく。 -------------------------------------------------------------------------------- 上演前と上演後の舞台装置は撮影可能でした。舞台の両側に客席。開演時には四角い舞台 の真ん中に大道具が積まれており、キャストが大道具を移動して上演開始、柱やソファを 移動することで異なる部屋とするときもあり。 当初は エンジェル・ムーン・タイガー というトライアド(3人のすべての組み合わせで 恋人同士)が住む部屋。このBチームではエンジェル・ムーンが女性、タイガーが男性。 そこにエンジェルに片思いするアリス(モテ男で他にも女をとっかえひっかえ)、これま たエンジェルに片思いするガンダム(エンジェルの元生徒で男でひとすじ)。当初3人の 関係は安定で、3人で子供を持とうという計画も。この3人の関係にアリスが割ってはいる、 この入り方がなんとタイガーを口説き落とすという離れ業(に私には見えた)。アリスが タイガーを物理的に攫って行ってしまうのです。もちろんタイガーは自らの意思で3人の 部屋をでていくわけですが。。アリスが嫉妬するということでタイガーは3人で会うこと ができません。ガンダムは唐突にエンジェルにプロポーズをしますが、エンジェルは却下。 まあいろいろどろどろあって、最後にはエンジェルに新しく好きな人ができた、というこ とでムーンが「おめでとう」。あれこれで終わり?いろいろ決着がついてないような気も。 見終わって最初の感想は「バイな人たちがいて、1対1でない関係も許容すると組合せの 可能性がずっと増えるので面白い」。次に思ったのは「1対1だろうがそうでなかろうが、 面倒くさいやつはメンドクサイ」。いろんな方向に嫉妬するし、どういう性的嗜好持って いても人生そんなに変わらないかも。ただ3人だとやはり壊れやすそうな気がしました。 印象に残った台詞は(正確に覚えてないので意訳)、「相手が1人ならばひとりを集中 して愛すればいいのに、2人だとバランスをとって愛さねばならず不自然」 「一人だけを愛すると言っても他にも女がいるあなたのほうがよほどバランスをとって いるのでは」。「2人を愛するなら、1人を愛するより愛が半分にならないか?」「子供 が3人いる母は、子供が1人だけの母の愛情の1/3?そんなことないでしょ」。「恋愛とは 独占欲を満たすファンタジー」 恋愛とは?所有とは?といった哲学的な問いは出てきますが、解決するわけではありま せん。色々考えさせられる契機になりました。 この作品自身はポリアモリーの解説的要素が強い作品だと思いましたが、こういうのが が増えると恋愛ストーリーでより面白い展開が期待できそう。 AチームBチームでキャストの性が違う部分があるとのこと、色々変わって見えるでしょ うからAチームも見てみたいのですが、暇がありません。 アフタートークあり 参加者: 監修 深海菊絵 作者 オノマリコ(趣向) 出演者 笠木泉 小川ゲン Q:今回はBキャスト、役の性別設定をかえたABキャスト。初演から台本を少し修正したがどのあたり? オ:Bパターンだとムーンとアリスの性別設定が違う。それによって台詞が一人称、代名詞、が違う タイガーとエンジェルのベッドのシーンが妊娠について語る所が違う。 Q:深見さん監修ではいってくれているが、台本、通し稽古をみてコメントいただいたが、監修で気を付けている点は? 深:8割くらい台本をチェックして、ここではこんなセリフがでてこないとか、りこさんの相談役。 ポリアモラスな関係の特徴がうまくでるようにもっていった Q:本日はいかがでしたか? 深:ポリアモリーの研究をしてきたわけだが、独自の関係、相手に配慮、コミュニケーション ポリアモリー実践しているが他人に盗られる不安、というのをうまく描いている。 所有するとは?自由とは?信じるとは?哲学的な問いがうまくちりばめられていた。 ポリアモリーというのはいろんな問いに繋がっていく。 Q 深見さんから俳優さんへの問 私は調査でフィールドでいく、調査に行く前と後では自分の考えがかわってくる 私が変化していると感じることがある。今回作品をつくっているうえで変化は感じられたか? 笠:複数の関係をもつというよりももっと普遍的な愛情を戯曲から感じていて ポリアモリーということを凄く意識しては稽古していなかった。 いちどポリアモリー生活実践されているかたのお話を聞く機会があって、目が覚める思い、 好きな人と好きな人がいてその人たちが好きになってくれると嬉しいよね。それは嬉しいということがわかった。 友達ABでABが友達になると嬉しい、それと似ている。 ゲ:ポリアモリーという言葉すら知らなかった。恋愛は1対1が普通という価値観の中で生きてきた ということを戯曲を読んだときにきづく。普通と思ってきたこと、自分たちの恋愛関係、人間関係 あまり考えずに生きてきたな。価値観が揺らいできた。何が普通なのか? Q深:俳優さんは演じながら近づいている、その中で出会った驚き・違和感を伺いたい 笠:3人がポリアモリストとしていて外に二人。そこに関してだんだんなんの疑問もなくなってきた。 特別な存在になっていった。稽古の途中から加速していった。 演出の稲葉さんが、これは愛の物語、といってくれたのを心にとめるようにしてた 自分と他者を繋ぐ愛の物語なんだなあと解釈していた ゲ:戯曲を読んだ段階でみんなどこを好きになったんだろう?と想像した。 本読みした段階でひとりで読んだときとちがう。キャラクタがどんどんいとおしくなってきた。 オ:深見さんのポリアモリーである本から結構舞台内容をもらっている。エッセンスというか内容をかえて トライアドという関係性がポリアモリーの中でも特に好き。それを見せるのに演劇は適している。 本当にそう見えなくちゃいけないのはたいへんだ。トライアドたちにABともに見えることに感動。 俳優さんの仕事って凄いと思うところ。 Q:AとBだと絵のタッチが違う。AB印象の違いは? 深:個人的にはAB本当に違う作品。どちらも魅力的。光が照らされている部分が違う。 B 愛の部分、 A 生き方 ジェンダーが入れ替わったから?ジェンダー構成ではなくチームの化学反応がちがう オ:Bのほうがアリスとガンダム 外部がふたり男性だからか、輪の少し外にアリス、その外にガンダム。 アリス男性のBがアリス外側度がちょっと大きい。Bのほうが孤独なひとたちがよりそっている Aもはぐれものっぽい。肩の寄席方が違う。一緒に呑むとAはうるさくもりあがりそう。 Q:りこさんから聞きたいこと、気に入っている台詞は? 笠:こんなに緻密で人間の心理を1行1行に込められている。宝の山みたい。好きな台詞は全部。 ゲ:ガンダムの「わかんないけどそうなんだ」良い台詞だな。こういう形で生きていきたい 笠:アリスがタイガーを止めるシーン「幸せな人は幸せでいいんだよ。それで不幸な人が少し でも不幸じゃなくなる方がいいんじゃない」 深:トライアットの愛の形をみてもらった。ポリアモリーは本当にいろんな形がある。 是非自分にとって大切なひととどんな関係を持っていきたいか考えてもらうきっかけになればうれしい 笠:昨日A初日、今日我々初日。大きな海の中によくここまできたな 新しい演劇がここに生まれた、皆さんと共有できたことがうれしい ゲ:今日初めてこんなに客席に客がいる状態で芝居をした。 客席にいる方からもらう物がたくさんあって、全然違う感覚で芝居をしていた 今日一緒に過ごしていただいて嬉しかった。AB両方見るときっと楽しいのでみてね オ:10年前にここで上演させていただいた作品が10年後も同じ場所で上演できるのは嬉しい。 素敵な愛の物語をつくっていただいている。皆さんの感想をいただけると嬉しい SNS感想も検索して見に行きます! 題名:パルコ・プロデュース2026「リチャード三世」 劇場:PARCO劇場 日時:2026年5月27日13:00-16:00(途中休憩あり) 料金:11000円 分類:演劇 座席:O列11番(後方左ブロック通路近く) 劇団:パルコ・プロデュース2026 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:森新太郎 美術:伊藤雅子 照明:佐藤啓 音響:けんのき敦 衣裳:西原梨恵 ヘアメイク:河村陽子 アクション指導:渥美博 映像:荒川ヒロキ 演出助手:櫻井裕代 舞台監督:林和宏 出演:吉田羊 愛希れいか 中越典子 赤澤遼太郎 増子倭文江 浅野雅博 星智也 清田智彦 篠井英介 渡辺いっけい 吉田 羊:リチャード三世 愛希れいか:アン/ラトクリフ/ヨーク王子(人形)/エドワード王子(人形) 中越典子:エリザベス/リッチモンド/エドワード王子(人形)/長老 赤澤遼太郎:バッキンガム/兵士2 増子倭文江:ヨーク公爵夫人/エドワード四世/エドワード王子(人形・語り)/長老 浅野雅博:リヴァーズ/ブラッケンベリー/暗殺者1/市民2/イーリーの司教/ヨーク王子(人形)/使者/長老/小姓/兵士3 星 智也:ヘイスティングズ/ティレル/市民3/ヨーク王子(人形)/長老/兵士1/司祭クリストファー 清田智彦:ケイツビー/暗殺者2/市民1/ヨークの司教/兵士/ヘンリー六世の亡霊 篠井英介:マーガレット/ヨーク王子(人形・語り)/長老 渡辺いっけい:スタンリー/クラレンス/ヨーク王子(人形)/ロンドン市長/公証人 解説: 人を魅了し、滅ぼす。“聖なる悪の体現者”リチャード三世、降臨! “シェイクスピア×森新太郎×吉田羊によるPARCO劇場シリーズ”第三弾上演決定! パルコがプロデュースするシェイクスピア作品を森新太郎演出、吉田羊主演で上演するシリーズ。2021年に全キャスト女性の『ジュリアス・シーザー』、2024年に『ハムレット』の原型と言われる戯曲『ハムレットQ1』を上演し、物語の壮大なスケールはそのままに登場人物の繊細な心理を丁寧に描き出した演出で好評を博しました。そしてこの度、満を持して上演する第三弾は、『リチャード三世』です。これまでの“ブルータス”“ハムレット”とは、真逆とも言える悪の権化が主人公。平和になった世を憎み、王位への野心を抱いたリチャード三世。兄や貴族を策略によって次々と葬り、王位を奪取するも、血塗られた王座を守るための暴政が破滅に向かう物語。本作では、『リチャード三世』に出てくるさまざまな登場人物たちを、リチャード三世役の吉田羊と9人の出演者で描きます。人類の歴史の中で繰り返されている権力闘争と政治的野心からなる悲劇。シェイクスピアが描いた現代にも通ずるこの物語を、吉田羊と9人の出演者により観る者を深く魅了する森新太郎の演出でお贈りします。 -------------------------------------------------------------------------------- 舞台の上に一段高い、人の腰よりも高い左右に細長い舞台を設置しての上演。背景は常に 黒く、その舞台上しか照明があたりません。時々その舞台前の低いところでも演技。 オープニングは幕が少しだけあがり、ぎくしゃくした足(もちろんリチャード)が見える だけでの長セリフ。幕は結局天井まであがらず、上半分が常に黒幕で覆われていたので舞 台がとても暗い。幕の上部にはその節のタイトルっぽいものが表示されました。 これ、最前列とても見上げることになるので見づらいでしょうねえ。 リチャード3世は最初から最後までずっと歪んだ姿(足を曲げ肩を捩じり、左右が異なる 高さ)でした。中の人の吉田羊さん凄い。「色悪」のような悪の確信犯、でも悪いからと いって酷い奴とはあまり思えないのは吉田羊さんのある種透明な雰囲気のせいでしょうか。 リチャード以外は一人が様々な役を演じますが、全部違って見えるからこれまた凄い。 でも数が多すぎて対応がよくわからなくなるとか、名前が同じキャラが何人もいるのでい つの間にか勘違いしていたり。中でもバッキンガムとマーガレットが印象的でした。そし てリッチモンドがカッコいい。 王子役は人形、黒子が3人ついて動かし、中のひとりが台詞を語るのです。棒使いと言っ ていいのでしょうか?小さい子がきゃぴきゃぴしていて結構可愛い。そして可愛いだけに、 2幕になって殺し屋(ですよね)に逆さにぶらさげられて連れ去られるシーンが痛々しい。 リアル人間が演じるより痛ましさが強いと思ってしまったのです。 いわゆる「ナレ死」が多かった気がします。その分よりスピーディにそしてソフトになっ ているのかも。コスチュームは女性はドレス、男性はだいたい現代、そして武器はピスト ル、銃殺が主。 吉田リチャード vs 中越エリザベスが、非常にリズムがあって打てば響くような丁々発止 の言い合いで聞いているだけでかなり気持ちよかった。そしてリチャードはなかなか説得 力があって悪辣なのですが、それにしても皆あっさり説得されてしまいすぎる感あり。 皆馬鹿なのか?とも思ってしまったり。アンやエリザベス、本当にそれで納得するのか? 原作をしっかり読んでみないといけないかも。 エンディング、リッチモンドが後ろ姿で戦場を眺めるシーンで暗転。次に照明がついて 衣装をとると中からは吉田羊さん。それまでは中越さんがリッチモンドを演じていたので いままで見ていたリッチモンドも吉田さんだったのか?と一瞬思ってしまったり。 そしてカーテンコール。 長さを感じさせない濃い舞台でした。 題名:早朝寄席 劇場:鈴本演芸場 日時:2026年5月24日10:00-11:15 料金:1000円 分類:落語 寄席 座席:ろー9(2列目ちょっと左寄り) 番組: 林家咲太朗 金明竹 春風亭枝次 穴泥 金原亭馬吉 中沢道二+俗曲 林家彦三 藪入り -------------------------------------------------------------------------------- とっても久しぶりの上野鈴本演芸場早朝寄席。 価格が以前の2倍になったのはまあ、、これが諸物価上昇というやつでしょうね。 客席はとびとびですが最後列まで埋まっていました。たぶん百人はいたと思います。 馬吉さんが三味線が弾けるということで、馬吉さん以外wは出囃子付きでした。 金明竹は立て板に水の喋りでしゅっと終わりました。活舌いいですねえ。 穴泥聞いたのは初めて。途中に呼ばれた若い衆の腰の引け方がおかしい。しかし穴蔵って 本当につかっていたの? 馬吉さんは高座に三味線をもってあがり、心学のおはなしを手短にやって俗曲を3曲。1曲 目タイトル聞きそびれ、浪花の色町、かみなりさん。膝のトリ前で三味線弾いてくれたの で気分はもう寄席!ここまでで50分。 トリの彦三さんは30分弱で藪入り、息子が3年ぶりに帰ってきて親にきちんと挨拶すると ころで泣けました。終了予定は11時20分でしたが、5分早めの11時15分に終了。 以前の早朝寄席は90分で各自好きなようにやってましたから、番組の組み方がだいぶ 変わっているようですね。演芸場までうちがちかければ頻繁に通うのだけどなあ。。 題名:人情噺・ラーメン屋 劇場:プーク人形劇場 日時:2026年5月23日18:00-18:40 料金:1500円 分類:人形劇 座席:2列目センター付近 劇団:人形芝居ぶんぶく 原作:古今亭今輔『ラーメン屋』 演出・美術:幾田美恵子 音楽:西尾賢 出演:幾田美恵子 作品紹介:「人形芝居ぶんぶく」がおくる大人向け人形劇 高度成長時代の昭和三〇年代、ここはとある場末の屋台のラーメン屋。夜更けにフラリとやって来たのは一人の青年だった…。屋台を営む子のない老夫婦と、親のない青年との真夜中の物語。笑あり涙ありの心に染みる物語です。 この作品は、古今亭今輔の十八番である落語の人情噺を人形劇に仕立てました。「ぶんぶく」としては初の大人向け作品で2021年より上演をスタート。音楽以外は人形も舞台も一人で製作。地元豊橋や愛知県内での自主公演をはじめ、お声がかかればお寺の本堂や個人宅でも上演しています。また各地の人形劇フェスにも参加し、一人でも多くの方に観てもらおうとお届けしています。小さな人形劇ではありますが、終演後に温かな気持ちになっていただけたら嬉しいです。 -------------------------------------------------------------------------------- 今輔師匠の原作は未見。 とても小さな舞台。開演前にはその舞台上にラーメン屋の屋台。思いの外小さい。 爺婆ふたりで切り盛りしているラーメン屋、午後7時オープンで午前3時までの営業時間。 この舞台上の屋台がすごい。屋台の中に入っている酒瓶、やかん、茶碗などがきっちり作 りこまれています。屋台の脇にはベンチ椅子。そこに客が座ります。登場人物は夫婦と客 の3人、それをひとりで操作して3人分の声色を使うのです。基本的にには頭の後ろの取っ 手を持っての操作、手だけの操作なので3つは同時に扱えません。扱わない人形は座らせ たり、立たせたり、どこかでくっつけているのかも。客がラーメンを食べるときは左手を 丼にくっつけ、右手と頭を操作していました。これが上手い!本当にラーメンを食べてい るみたい。(私もラーメン食べたくなった)駆けつけ3杯食べた後に、無銭飲食なので交 番に突き出してほしいと懇願。。爺さんは一計を案じて、屋台を引くのを手伝ってほしい と自宅まで一緒に連れてきてしまいます。屋台の垂れ下がっている四方の蔽いをあげて、 しっかり戸締りをしての移動。車輪も動いて屋台が袖に下がると舞台に幕を引き、その上 を一段小さな屋台と人形がすすっと移動。帰宅までの行程なのですが、なんだか星空にあ がっていくみたい。同行の友人はサイズが変わったことに気が付かなかったそうで、それ くらい小さい屋台&人形もきっちり作りこみされてました。 帰宅してからは、テーブルと椅子。そこに3人座って、早く交番に突き出してほしい vs まあまあまず茶でも一杯、酒も一杯、なんなら朝ごはん食べて行ってにすれば、の戦い。 無銭飲食者は天涯孤独の職なし宿なし金なしの若者、留置場にはいればすくなくとも雨風 は凌げるうえに朝食にありつけるということ。老夫婦は情が移って突き出したくない、、 売上金をあきらかにわかる所に置いておいて、若者に盗らせようとしますが、若者は無視。 爺さんが金を払うから「お父さん」と呼んでくれ、ということを思いつきます。老夫婦に は子も孫もいません。「お父さん」と言われるとじーんとしみる。私の心にまで染みます。 婆さんも「おっかさん」も呼ばせる。どんどんフレーズが長くなり、あたかも会話のよう になっていきます。このような会話、しかも人形劇でどんどん泣けるとは思いませんでし た。最後は、若者からの希望で、一生名前で(息子として)呼んで欲しい、でサゲ。 演者の方も泣きながらカーテンコールに出てこられました。上演終了後は撮影可能。 これはたぶん年寄りにはばんばんささる良い作品。原作の落語のほうも聞いてみたい。 終演後、同行した私の友人が、「あのまま一晩いて売上金盗っていけばバルジャンだった のにね」、そうしたら銀の燭台の代わりに屋台を渡すことになりそう。
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