今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:ロンサム・ウェスト 劇場:新国立劇場小劇場 THE PIT 日時:2014年5月10日18:00-19:40 料金:S席7500円 座席:2列7番(2列目センターブロック) 劇団:シス・カンパニー 作 : マーティン・マクドナー 翻訳・演出 : 小川絵梨子 美術: 二村 周作 照明 : 小川 幾雄 音響 : 加藤 温 衣装 : 伊賀 大介 ヘアメイク : 宮内 宏明 舞台監督 : 瀬崎 将孝 プロデューサー : 北村 明子 企画・製作 : シス・カンパニー 『ロンサム・ウェスト』は、1996年に衝撃的なデビューを果たした『ビューティ・クイーン・オブ・リーナン』に続けて発表した作品で、1997年6月に、アイルランド・ガルウェイの劇団Druid Theatre Companyによって初演。その翌月には、英国ロンドン・ロイヤル・コート・シアターで上演され、先の『ビューティ・~』、『コネマラの骸骨』と共に“リーナン三部作”と呼ばれ、世界的に人気が高い作品です。1999年には、英国上演版と同じキャストでブロードウェイ・ライセウム・シアターにて上演。同年のトニー賞作品賞と主演男優賞にノミネートされました。 このアイルランド独特の空気感と閉塞感をまとい、登場人物4人だけで展開する物語に挑むのは、昨年一足早くマクドナー作『ピローマン』を演出し、2013年度の主だった多くの演劇賞を受賞した小川絵梨子。 翻訳にも才能を発揮する彼女が、アイリッシュ特有とも言える英語の言い回しやリズムを、どのように今回の翻訳に落とし込むのか、また、どんな切り口から攻め込んだ演出を見せるのか、ご期待ください。 出演は、毎日、殺し合いのような喧嘩になってしまう“どうしようもない”兄弟に、堤真一 と瑛太。 堤は、2012年に、小川絵梨子演出『TOPDOG/UNDERDOG』で黒人兄弟の屈折した愛憎を演じ、小川とは2度目のタッグとなります。また、2013年NODA・MAP公演『MIWA』での伸びやかな存在感が魅力的だった瑛太が、ガラリと異なる劇世界に挑戦。この手触りの異なる翻訳劇で、舞台初共演となる2人が、どんな兄弟像を見せてくれるのか、注目が集まります。そして、今回、オーディションを突破し、紅一点「ガーリーン役」を射止めたのが、木下あかり です。これまで、長塚圭史演出『あかいくらやみ~天狗党幻譚』『冒した者』等に出演していますが、このダークな物語の中で、一筋の希望を感じさせる存在の少女役で、重要な役割を担うこととなりました。最後に、物語の要を握る飲んだくれの聖職者:ウェルシュ神父には、映像・舞台の世界で、主役・脇役・ジャンルを問わず多彩な表現力を見せる北村有起哉が登場! この4人の役者たちと演出家、そして、マクドナーの劇世界との化学反応に、是非ご期待ください! ----------------- 舞台は兄弟の自宅、なんだか古い。親父の頭を銃で撃ち抜いた事故のあと 兄弟がふたりで暮らす。ものすごくバカな兄弟,どうしようもない兄弟喧嘩。 すごくやるせない雰囲気。神父がアル中、それもだめ。すごく駄目同士の 喧嘩なのにかなり笑いが起きる。すごくよくできた脚本と演出、それに役者 なのでしょう。最後は殺し合い、すごくだめなやつでまわりにいたら大変 迷惑だとおもうのにそういう状況を見て何度も笑ってしまうのはすごい。 いたたまれない重苦しい雰囲気なのに思わず笑ってしまった。 題名:ハンスはハイリ~どっちもどっち?! 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2014年5月9日19:30-21:10 料金:3枚セット券で5200円(この公演単体は3000円) 座席:1階席A-15(最前列センター) 構成:ディミトリ・ド・ペロ 振付:マルタン・ズィメルマン 構想・演出・舞台デザイン:ズィメルマン エ ド・ペロ URL:http://www.geigeki.jp/wp-content/uploads/2014/04/hans.mp4 出演:タレク・ハラビー、ディミトリ・ジュルド、ディミトリ・ド・ペロ、 ゲール・サンティスティヴァ、メリッサ・フォン・ヴェピー メティニー・ウォントラクーン、マルタン・ズィメルマン 解説: 乗越たかお(作家・ヤサぐれ舞踊評論家) あなたの部屋が、突然グルグルと回り出す…… 舞台の上では、そんなことも起こってしまう。 いまやヨーロッパのダンスはゲイジュツ的な面を追求するあまり、頭でっかちなものが増えてきた。ダンスよりも美術偏重で「ほとんど踊らないダンス公演」も珍しくない。しかし高い芸術性はそのままに、ダンスやサーカスなどの強い身体性を持ち込んだ舞台が登場してきた。それは「アート・サーカス」等と呼ばれ、おおいなるダンスの鉱脈となっているのである。 高い身体性も、ビックリ人間の離れ技ではなく、作品の深い表現のために生かされているのがポイントである。「動く身体の魅力と芸術的な満足感が、新しい次元で出会った舞台」…… この「ズィメルマン エ ド・ペロ」は、世界でも最も高い評価を得ているカンパニーのひとつである。 舞台上には窓・ドア・壁…… あらゆる所に四角い「フレーム」が登場する。それらは世界を堅固に構成している。しかし安定・安心して暮らしていたはずの世界が、まるごとひっくり返ってしまったら? それは本作最大の特徴である「回る4つの小部屋」として描かれる。突然、床は天井になり、机は棚に、ドアは落とし穴へと姿を変えてしまうのだ。登場するのは、少しばかりテンションがおかしな「普通の人達」。回る部屋で人々は転がり、しがみつきつつ、バランスをとって立とうとする…… その姿が、すでにしてダンスなのである。 世界が揺らぐとき、人は踊る。 その姿は必死であるがゆえ、滑稽にも映る。しかし地震や原発といった、様々な「非日常」を抱えながら毎日の「日常」を送る私たち日本人にとって、その姿は実にリアルで、シンと胸に迫るものだ。 しかし考えてみれば、誰の人生にも「足下が揺らぐような何か」は起こる。ときに部屋だって回りだすかもしれない。だったらそれを楽しんでしまうのもアリだろう。本作でも、ちゃっかり固定された椅子に座り、部屋と一緒に回っているヤツもいる。かと思えば回転する部屋そのものを飛び出して、外郭をグルグルと走り出すヤツもいる。世界がひっくり返って壁が天井になったところで、「どっちもどっち、大差ない(スイスの言い回しではタイトルである「Hans was Heiri」)」のである。 かつてフレッド・アステアはミュージカル映画『恋愛準決勝戦』において、回転する部屋の壁や天井で華麗に踊って見せた。アステアほどの天才ならざる我々は、あちこちに身体をぶつけたりもするだろう。しかし顔を上げて見てみれば、そこにはきっと楽しくてヘンテコなヤツらが、同じようにすっ転びながら笑っているに違いない。 この舞台をひとしきり楽しんだ後、あなたは世界と人を、いっそう愛おしく思うようになるはずだ。たとえどんなに歪んでいても、人は世界を愛さないではいられないのだから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4つに区切られた四角い舞台がぐるぐる回る。そしてその中での演技。 足元が揺らぐなんてもんじゃない、気がつくと床が天井になっている。 そのなかでぐるぐる人が演技。床でもすこし。。そして枠の外でも。。 ぐるぐるのなかでドタバタ、スラプスティックコメディを体をはって やってる感じです。 これをやってしまおうと思った発想に脱帽。 題名:夢見るための50の方法 劇場:東京芸術劇場シアターイースト 日時:2014年5月9日18:00-19:00 料金:3枚セット券で5200円(この公演単体は500円) 座席:最前列右端付近 劇団:劇団コープス 劇団コープス 1997年に シルヴィ・ブシャールと芸術監督のダビット・ダンゾンによって創立。独自の動きと演劇的なイメージが融合したシュールなユーモアが持ち味で、レパートリー11作品を26カ国で1,000回以上上演。Dora Mavor Moore賞にノミネート、2002年にカナダフランス文化センターからPrix Hommage for Arts賞受賞、2001年the IV Games of la Francophonie (ストリートパフォーマンス部門)で金賞受賞。 URL:http://www.geigeki.jp/wp-content/uploads/2014/04/corpus.mp4 満員、客席に男しかもお年寄りが多い。なんだか不思議。 黒い幕をぐるぐる動かして人がいれかわる。 幕の横から人体パーツ、いろんなところからにょきっと。 扉が出てきてその前とか後ろで演技、すっぽんぽんでジャンプして扉の向こうを通る。 あっちむいてホイ!夢の中でステッキとハットをもってダンス 首だけふりダンス、ピストルで撃ち合い、トラック競技のゴール! リボンで新体操、人形振り、風船使って男の妊娠、棒術、 きらきらひかるシルク?のパジャマを着て演技。 舞台装置があるわけでもなく、だらだらと遊んでいるだけの感じなのに 見ていて全然飽きない。すごい演出と役者たち。また見たい。 題名:リメディア~いま、ここで 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2014年5月6日15:00- 料金:3枚セット券で5200円(この公演単体は3000円) 座席:1階最前列センタ- URL:http://www.geigeki.jp/wp-content/uploads/2014/04/Immediat.mp4 構成・出演:カミーユ・ボワテル、 アルド・トマ、 パスカル・ル・コー、 トマ・ド・ブロワシア、マリオン・ルフェーヴル、ミッシェル・フィリス カミーユ・ボワテル: フランスのサーカス学校の名門、アカデミー・フラテリーニで学びジェームズ・ティエレの もとでプロとして活動を始める。2002年カンパニー・リメディアを立ち上げる。同年、第一回 「サーカスの若き才能」コンクールで優勝。以降、多ジャンルを融合した作品を発表し、2010 年には「リメディア」がMIMOSで最優秀賞を受賞。 紹介: ガラクタが積み上げられた薄暗い舞台は、さながら廃品置き場。触るものすべては崩れ落ち、 予期せぬ物が降ってくる。家具は倒れ、壁は崩れ、本からはページが抜け落ち、花さえ萎れる。 果てしなく続くアクシデントにもめげず、6人のパフォーマーは何をやってもうまくいかない 気だるい人たちと見せかけて、一瞬たりとも目が離せない超アクロバティックな身体を駆使し て果敢に進んでいく。身体を張ったコントか、はたまたドタバタ喜劇のようでありながら、まま ならぬ人生を暗示する黙示録のよう。 カミーユ・ボワテルと5人のパフォーマーが繰り出す、あきれるほどにひたむきで、どうしよう もなく滑稽で、驚くほどアクロバティックな狂騒詩。 解説:(田中未知子) フランスのヌーヴォー・シルク・フェスで、カンパニー・リメディアは「サーカス」にジャンル 分けされることが多い。いざ公演を観ていると、え?これのどこがサーカスなの?!と多くの人 が首をかしげるだろう。それもそのはず、リメディアの舞台には、サーカスを連想させるもの― 空中ブランコ、綱渡り、ピエロや動物など―は、いっさい出てこないのだ。 ほとんど強迫観念にかられて積み上げたとしか思えない、がらくた。そこにうずもれ、逃げ惑う 人間たちは、サーカスの花形からはほど遠く、客席にいるわたしたち、普通の人間と同じ弱さを さらけ出している。じゃあいったい、なぜこれが「サーカス」と呼ばれるのか。 カンパニーを率いるカミーユ・ボワテルは、フランスで200以上といわれるサーカス学校ピラ ミッドの最高位、アカデミー・フラテリーニでサーカスを学んだ。 フランスにこれほど多くのサーカス学校ができたことには、理由がある。18世紀末に生まれフラ ンスで発展した近代サーカスは、未知なるものや非日常を連れてくる、特別な存在だった。だが 映画やテレビが登場し、飛行機に乗って「日常の向こう側」をたやすく見ることができるように なると、サーカスに歓喜する人々は徐々に減っていった。 1970年、映画監督のフェデリコ・フェリーニは「道化師」という映画の中で、サーカスの「死」 について繰り返し語っている。サーカスは本当に、消えてしまうのか―? サーカスの火を消してはいけない。演劇界やフランス政府に、サーカスをめぐる新しい動きが 現れた。「生きながらえさせる」のでなく、「新しいサーカス」の魅力を生み出すのだ―。この 時代にサーカス学校が次々に誕生し、一般家庭の若者たちにも広く門戸が開かれた。カリキュラ ムには、ダンスや演劇、音楽、美術などの専門家が招かれ、まさに総合芸術としてのサーカスが 生み出されていった。 ヌーヴォー・シルクの世界では、技を見せるのが目的ではない。いわば、高い空中まで使って 表現する演劇やダンスとイメージしてもらうといい。サーカスではタブーとされた「技の失敗」 の概念もくつがえされ、十数メートルの高みから落下したり、手から玉が逸れていくさまを「見 せる」こともある。しかし、常に高さやバランスといった物理的な危険要素をはらむサーカスで は偶然性に身を任せるわけにはいかないので、動きは綿密に計算され、体に叩きこまれる。 こうしてみると、リメディアの舞台はヌーヴォー・シルクの究極の形といえるかもしれない。 あからさまな「技」は全く見えないが、演者は綱渡りのようにバランスをとり、小さな危険をす り抜けていく。その瞬間だけが、次の瞬間を保証する。がらくたに満ちた世界をどうにかこうに か切り抜けていく彼らの姿は、まさに、現代社会を生きる私たちの生きざまこそサーカスなのだ と、暗に告げているように思えてならない。 ーーーーーーー とてもスラプスティック、それを真剣にスペクタクルに演じている。 冒頭の屋台壊しは圧巻、フランス版ドリフ? いくつかのショートストーリーが投げ込まれている感じ、すべて重力が中心にいる。 ハラハラドキドキになんかよくわからない感が放り込まれている。 そして最後に積み上げて。。。。 すごすぎてうまく言葉にできません。 |
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