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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:Sleep No More
劇場:The McKittrick Hotel530 West 27th Street New York, NY 10001 Between 10th & 11th Avenue
日時:2013年6月6日19:30-22:30
料金:85USD
座席:ホテルの中を歩き回る
Synopsis:
An immersive production inspired by Shakespeare’s Macbeth, told through the
lens of a Hitchcock thriller. An unexpected location will be exquisitely transformed into
an installation of cinematic scenes that evoke the world of Macbeth. The audience has
the freedom to roam the environment and experience a sensory journey as he or she
chooses what to watch and where to go.

Written by: Felix Barrett, Maxine Doyle, and The Company of Punchdrunk
directed by Felix Barrett and Maxine Doyle;
design by Mr. Barrett, Livi Vaughan and Beatrice Minns;
choreography by Ms. Doyle;
sound by Stephen Dobbie;
lighting by Mr. Barrett and Euan Maybank;
costumes by David Israel Reynoso;
production manager, Bradley Thompson.

Sleep No More is set in a building with five floors of theatrical
action, putatively called the McKittrick Hotel, though with many
rooms and features not normally associated with hotels, including
those which resemble an antiquated lunatic asylum, doctor's offices,
children's bedrooms, a cemetery, indoor courtyards, shops, a padded
cell, a ballroom, taxidermist's menageries, and so on. The actors
and their environment all adopt the dress, decor, and aesthetic style
of the early 20th century, inspired by the shadowy and anxious
atmosphere of film noir. The production “leads its audience on a
merry, macabre chase up and down stairs, and through minimally
illuminated, furniture-cluttered rooms and corridors.”[1] Audience
members begin their journey in a fully operational lounge, the
Manderley Bar, from which they enter an elevator that transports
them to the major floors of the "hotel."
Sleep No More tells the story of Macbeth, though the audience is
given no programme and there is no speaking from either the actors
or audience. The actors (unlike the audience members) wear no masks
and perform in passionate, silent, interpretive group settings,
solitary scenes, and, sometimes, dance sequences. Audience members
are instructed to remain silent and masked at all times[2] once
they have boarded the hotel's elevator up until the time they return
back to the Manderley Bar; however, they may move freely at their
own pace for up to three hours, choosing where to go and what to see,
so that everyone’s journey is unique; they may also exit the
premises at any point.[3] Audience members may thus follow one or
any of the actors throughout the performance, or they may
independently explore the many rooms of the building; in groups
or alone. Recorded music plays steadily throughout the building
at all times.

舞台は使われなくなったホテルがまるまる1棟。
観客は入場前にIDチェックがあります。パスポートを持っていきましょう。
中に入ると黒いカーテンが掛かった暗い廊下が右へ左へと続きます。小さな
明かりがすこしだけ、どきどきしながら歩いていくと着心地よさそうな
雰囲気のラウンジにたどりつきました。ろうそくのあかりとゆったりとした音
楽、フルーツパンチのウェルカムカクテルあり。ひとりひとりトランプの
カードを渡されます。しばらくしてカードの種類ごとに出発することに、
ここでグループではいっていてもわかれてしまいます。
そして小部屋にはいって渡されたのが白い仮面、観客はこの仮面をかぶって
観賞、素顔で登場するのはキャストかスタッフというわけです。ショーを
観賞している間はずっとこの仮面をかぶっていなくてはなりません。
仮面をかぶると怪人になった気分w なかでは写真撮影も私語も禁止!
ホテルの中はどこもぎりぎり見えるくらいのとても暗い照明で妖しい雰囲気。
小部屋だと思っていたのは実はエレベータ、何名かずつ各階で下していって
GO!下ろすというより置き去りという言葉のほうがいいような感じ。
「ビルは5階+地下1階、ここからは階段を使って好きなように
自由に動いてください」と解散。えーどこにいけばいいの?
廊下はとても暗く全然見渡せません。歩いていると突然、仮面の人達に遭遇、
だだだっとどこかへ走り去っていきました。どうやら先頭にキャストがいた
ようです。
とりあえずぼーっと歩き回るとそこは廃墟、いやいやいろんなものがあり
ました。庭園、林、ホテルロビー、研究室、暗室、ダンスホール、お菓子やさん、
病室、オフィス、バスルーム、そして墓地。一見脈絡のない様々な空間が
薄暮のなかで息づいていました。そこに白い仮面をかぶった観客がうろつい
ている、自分以外の観客も舞台の一部と化しているわけです。これが異様な
雰囲気。音や湿気もそれらしい雰囲気を醸し出しています。
時折キャストが出現、無言劇をしたりダンスをしたり、ひとしきり演技
をするとどこへともなく消えていきます。コンテンポラリーダンスかな?
キャストたちを追いかけてみると、今度は別の場所で別のキャストの組み
合わせで新しい場面。いったいどこで何が行われているのか全然把握
できません。最初はキャストを見つけるととにかく追いかけていきました。
なんかすごくインパクトのある演技なのですが、筋書きは全くわかりませんw
キャストを見失うと今度は別のキャストを見つけてそっちを追いかけていき、、
部屋を移動したり、階段を下りたり上がったり、いまどのあたりにいるのか
すらわからなくなっていきます。全ては無言、また別のキャストについて
いったりしているうちに、同じ場所で同じキャストで何度か同じ場面が繰り
返されていることがわかってきました。どうも場面自体が時間順には並んで
おらず、物語の全貌を一度に把握するのはほとんど無理。。
物語のベースは「マクベス」ということですが、むむむ。
なんだかあっというまに過ぎてしまう時間。
そして物語は地下の大ホールに収束、、そこに全てのキャストとそれを
追いかけてきた観客が集結!!そこで始まるのは最後の晩餐?衝撃のラスト
があり、そしてまた物語が始まるのです。ここで物語が繰り返されている
のがはっきりしました。他の階でもかつて演じられた(ように思われる)
シーンが繰り返されます。いつから見てもよいし、いつまでも見てもよい
ように作られた作品なのでした。
最後は最初のラウンジに戻りフルーツパンチのサービス。ずっと歩きづめ
でかなり疲れましたが、なかなか得難い体験だったことは間違いありません。
これは一度では全ては味わうことができない舞台です。
リピータが多いのもうなづける気がします。
この作品は決して他の場所に持っていけないので、NYに来たら見ましょう!

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