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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:上野鈴本演芸場定席
日時:2010年1月1日11:00-13:40(11時25分ころから見ました)
劇場:鈴本演芸場
料金:3500円
座席:る18番(右側後方)
番組:
しず / ゆう / こう / 一力 / いっぽん / まめ平 / 辰じん / 歌る美 /
11:00 歌る多 /
一九・さん生
百栄 /
太神楽社中 /
志ん橋 / この最後からみました
歌之介  方言いろいろ
  歌司 /
ゆめじ・うたじ / 台風は目はあるけれども耳は無い
文楽 /  飲む打つ買う現代版(飲むのは薬、打つのは針、買うのは宝くじ)
一朝  初天神超短縮版(飴買って、団子買うまで)
12:00 カンジヤマ・マイム マイム色々
歌武蔵  相撲ばなし(貴闘力と同期で一勝一敗)
志ん五   バカの小咄
遊平・かほり 高級婦人服売場での褒め方
歌之介
南喬   じいさんばあさんの小咄
木久扇 そのとき歴史が動いた
-仲入り-
1:00 アサダ二世 カード投げ
菊之丞 保育所寄席のはなし
馬石 たぬきの恩返し 超短縮版
小円歌 出囃子色々
圓歌 中沢家の人々(これも短縮版?)





元旦に寄席に来るのははじめての経験です。満員。
二部の当日券を求めての行列も私がはいったころからありました。
ひとりひとりが凄く短くて漫談みたいなものばかりなのでタイトルは適当です。
なんだったのか覚えてないものも多数。
ゆめじうたじは出てきたと思ったら1分もたたないうちに終わりました。場内
どよめきwなにせ1時間に9高座、すごい展開です。
一番楽しみにしていたのはカジヤママイム。初めてみました。8分間も(^^;)
びっちりマイムしてくれました。ロボット、ムーンウォーク、マイケルジャクソン、
棒を持つ、動かない棒、棒をくるくるまわす、斜めの棒によりかかる、綱引き
パントマイムをいっしょにやって、マイム体操を覚えて帰って欲しい、といって
始めたのがすごいマイム一覧、場内どよめき。覚えて帰れるわけがありません(^^;)
頭を止めて身体を動かす、ウェーブ、頭腰胸を順に動かす、ロボット、糸操り、
風に飛ばされる、寄りかかる、ロープにぶら下がる、壁、風船。。。すばらしい
表現力にアイソレーションです。8分間でこんなに魅せられるものだなあと感動。
落語をしても超短縮版であっというまに終わってしまいました。
吉池でおせちと酒を買って持ち込んで、ご機嫌な気分になりながら楽しく過ごせ
ました。帰りは湯島天神が長蛇の行列でした。


                                      

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題名:Sand Castle Saipan
日時:2009年12月27日19:15-20:20(18時から食事)
劇場:Hyatt Regency Saipan 内
料金:おもいっきりベガスプラン85USD(カジュアル席 Hyatt内Kili Cafe ブッフェ&送迎付き)
座席:左端近く中段ソファ席
演目:(順不同、覚えているだけ)
透明な箱から人登場
ハンカチ消失
胴切り
鳩の取り出し
檻の中にホワイトタイガー出現
子供の靴が燃える(客いじり)
人体浮遊、術者も一緒に上にあがる
人体消失
二人羽織でマジック(客いじり)
USDを折り畳むと日本円に変わる(クローズアップ)
両面真っ白なカードが徐々に普通のカードに変わる(クローズアップ)
テーブル浮遊(クローズアップ)
ひもや枷でいっぱいに留められた人間が瞬時に入れ替わる。
枷をつけられた人間が幕の後ろで影絵となって上から落ちる棘をスルー
手の中から紙吹雪



グアムにあるSandCastleと運営は同じです。日本からWebで予約可能。座席はVIP、普通、カジュ
アルという分類になっています。普通席で食事付きだとこの劇場内で食べることになります。私が
選んだのは送迎付きで一番やすいプラン、劇場すぐちかくのハイヤット1階レストランでのブッフェ
つきでした。このブッフェ普通に食べると35USDかかるので、かなりお得な気分。ただし通常はビー
ル飲み放題なのですが、このプランではアイスティがついているだけです。ブッフェは海産物、肉、
デザートまでまずまずの品ぞろえでした。安くてホテルが近ければまた来てもいいかもと思いましたよ。
グアムよりもかなりこぶりな劇場、舞台センターから張り出しがあり、その両脇には一段低いテーブル。
その周りに舞台とほぼ同じ高さのテーブルが舞台と90度に並んでいます。その外側に4ー5人ずつ
座れるソファ席、その外が一段高くなってまたテーブル、そしてソファ席となっています。今回の客の
入りは真ん中の高さの席までといった感じ。全体として半円形の客席です。かなり小さな劇場なので
どこに座ってもみずらいということはないでしょう。
キャストの構成はマジシャンが二人にダンサー4人。ダンサーのうち一人が軟体?客席が小さいので
臨場感満点、ただグアムのプロペラ抜けのような大ネタのイリュージョンはありません。
クローズアップマジックは舞台正面のVIP席?の前で披露、ビデオカメラで撮影して他の席でも見え
るようスクリーンに投影していました。
比較的空いていたせいか、マジックに対する反応がにぶいこともあって、客席がさめた感じでしたね。
送迎・ブッフェ付きでこの料金、サイパンにきて夜暇しているならば行っても良いと思います。



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題名:演劇集団キャラメルボックス2009クリスマスツアー『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』
日時:2009年12月23日14:00-16:10
劇場:サンシャイン劇場
料金:6000円
座席:2階5列目左端近く
劇団:演劇集団キャラメルボックス
脚本:成井豊
演出:成井豊+真柴あずき
出演:
三沢静治:西川浩幸
三沢奏:渡邊安理
三沢詠子:大森美紀子
十和田園美:坂口理恵
黒石春樹:菅野良一
白神律花:前田綾
尻屋智:細見大輔
陸奥玲子:岡内美喜子
黒石夏雄:三浦剛
弘前恒一郎:筒井俊作
八戸詩郎:左東広之
黒石秋人:阿部丈二
三沢響太:多田直人
三沢つね子:小林千恵

ネタバレあり。
来年でキャラメルボックス設立25周年になるそうですね。
私が初めてキャラメルボックスをみたのは1989年の12月、ちょうど20年前でした。
その時には西川さんが犬の役をやっていたっけ。台詞が「わん」しかないのに泣けたのを
はっきり覚えています。その後何年か間がぬけたときもありますが、途切れ途切れに見続
けています。今回は20年のうちに渋く成長した西川さんが主役の話。ほぼ同年代なので
感情移入もしやすいだろうと思って見にきました。まさにそのとおり。
ちょっと古風な西川さんの演技がぴたりとはいっています。おとうちゃんのいい話だねえ。
シーンがはじまって、演技に参加しないでぼーっとたっているキャストが舞台にいてあれ?
と戸惑いました。ほどなく、どうやらふたりでひとりの役柄を演じているのだなあということ
がわかります。複数人でひとりを演じるというのは最近別のところでもみましたね。ふたり目
は心の声なのですね。そしてこの心の声が聞こえることをエンジェルイヤーと呼んでいるの
です。
両手と頭に包帯をまいた社長が出社して、社員にたいして出来事を語る形で始まります。
主人公は小さな出版社の社長、一男一女にめぐまれて大変なことも多いけれどとりあえず
幸せな生活をおくっていたはずなのに、ある事件で頭を怪我してから心の声が聞こえてし
まいました。すると、信頼していたはずの家族からがんこおやじとか、私のことなんかほった
らかしとか、妻まで何か秘密を持っていて。。息子はゼミの合宿だといってライブに出演し
ているし、娘は塾のアルバイトにいって強盗犯とのトラブルにまきこまれちゃいます。
心の声が聞こえることで今まで見えなかったことに直面し、親子、夫婦の絆が強まる、とい
う物語でした。心の中でも嘘をつく、というところもポイントかな。うまいなと思ったのが、心
の声が聞こえることで言葉をはなせない人の手話が読みとれてしまうのですね。
手話を読んでいるのではなく、心を読んでいるのですが。後ろのキャストが手話の発話を
しているようでした(私は手話はわからないので正確なところはわかりません)
心の声が聞こえるなんて本当だとわかったら真っ先に当人が各所から狙われてピンチに
なると思いますが、それはふぁんたじーということで。最後にまた事故にあってその結果
エンジェルイヤーの能力は失われてしまうのです。
クリスマスにじんわりさせる物語でした。でももうちょい泣かせてほしかったかも。
ちなみに奥さんの秘密は、旦那より給料がうーんと良かったこと。。。

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jam


題名:jam
日時:2009年12月21日19:30-21:15
劇場:東京芸術劇場小ホール1
料金:当日4300円
座席:B5列16番(向こう正面最高列左ブロック通路側)
作・演出:青木豪
照明:日高勝彦 
美術:田中敏恵 
舞台監督:筒井昭善 
効果:青木タクヘイ 
効果オペレーター:吉岡英利子 
演出助手:高岸未朝 中村純壱郎 
衣装・ヘアメイク:栗原由佳
演出部:伊倉真理恵 
宣伝美術:高橋歩 
宣伝写真:中西隆良
舞台写真:鏡田伸幸 
制作:菊池八恵
出演:中野英樹、萩原利映、遠藤隆太、小松和重、佐藤直子、澁谷佳世、
    永滝元太郎(劇団M.O.P.)、廣川三憲(ナイロン100℃)、松本紀保
ストーリー:
  舞台はシーズンオフのペンション。
  年末に行われる地元コーラスの発表会のため指揮者やピアニストが宿泊したり、
  常連客が婚約者のお披露目に訪れたりといつになく騒がしい。
  健二郎はそのペンションのオーナー、素子(そうこ)はその義理の妹だ。
  素子は姉の他界により健二郎と、その息子・康一、
  そしてペンションの面倒を見つづけて10年になる。
  彼らに必要とされ、ともに暮らすのをよしとしてきた素子は、
  いつしか必要とされるのを言い訳にいろいろなことを諦めるようになっていた。
  そして自分の望みを見失っていることに気づく素子。
  しかしもうそれほど若くもなく、新しい世界に踏み出す勇気も持てない。
  そんなとき、背中を押してくれたのは
  彼女を必要としてくれていた周りの人々だった。
  ベートーヴェン交響曲第九番が旅立つであろう彼女を送り出す。

この劇団を見るのは初めて。
劇場の真ん中に舞台が作られており、それを両側から挟むように客席が向かい合って
います。土曜にみたひょっとこ乱舞と同じ配置。今回はいつも舞台であるところにすわり
ました。舞台はフローリングの床に小さめの絨毯、シンプルな椅子とテーブルのカフェと
いった雰囲気、私からみて左側にカウンターがあり、右にはTVと古いタンス、組立ボッ
クスに本が少々。
開演15分前にはがらがらでどうなるんだろう?と思ったのですが、オープン時はほぼ埋
まっていました。客席の後ろにディスプレイ、線画で動く前説。
さて内容はペンションのオーナー義兄、妹コンビが主役。もやもやした、引っ込み思案な
人達ばかり、煮えきらない中で、良い人にみられたい症候群のヒロインが、ちょっとだけ
背中を押されてなんとかなるかも、という微温的なウェルメイドストーリー。BGMは無く、
劇中でかけられる第九だけが、音楽らしい音楽。
年末に向けてぎりぎりと絞られたささくれだった心をゆるゆると緩めてくれるような雰囲気
でした。なんかすごく素直な物語ですね。
ふたりの会話にたいして、脇で電話している発話がきれいに合いの手になっているのに
は笑えました。
この劇団はこの公演を最後に休止にはいるそうです。色々事情はあるのでしょうが、残
念ですね。

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題名:ひょっとこ乱舞 第22回公演「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」
日時:2009年12月19日14:00-15:50(ポストトークあり)
劇場:シアタートラム
料金:「タダ見でゴー!」(前売り3200円)
座席:I-7(正面5列目右ブロック左端)
劇団:ひょっとこ乱舞
作・演出 広田淳一
出演:チョウソンハ、中村早香、橋本仁、笠井里美、松下仁、根岸絵美、齋藤陽介、
    コロ(柿喰う客)、佐藤みゆき(こゆび侍)、小菅紘史(第七劇場)、永島敬三
舞台監督:宮田公一(Y’s factory)
舞台美術:大泉七奈子
音響:角張正雄
照明:三浦あさ子(賽【sai】)
映像:荒船泰廣(sushi film)
衣装:澄井葵
ヘアメイク:増田加奈
演出助手:稲垣干城 上田康文
宣伝美術:タカダユウナ(初期型)
宣伝写真:聡明堂
Web:堀田弘明 遠藤沙土 
記録:赤坂久美 内堀義之
制作:柏戸綾 塩田友克 砂田麻里子

この劇団の本公演をはじめて見ました。
この作品、モンキーもチョップもブルックナーにも関係ないそうです(^^;)
アジア舞台芸術祭2009東京『東京舞台』LIVE 版2009で予告編のような15分の作品
を見て、おもしろいかも?と思ったので見にきてみました。
この劇団はすばらしい。Show Must Go On をほんとにやってる。普通ならば休演も
視野にいれるような主要キャストの怪我なのに、短時間で劇団全体でうまく対応して
まるで最初からそれが芝居の一部分だったかのように見せています。演出家、キャスト
スタッフ全員がすごいポテンシャルを秘めているのだと思われます。
劇場の真ん中を横切るようにして石畳ができています。いつも舞台がある場所も座席
となり、石畳をはさむように客が対面する形となっています。石畳の頭上には木枠が天
井からつり下げられています。客の入りは8割といったところ。
ちらしの中に人物相関図があるのはうれしい。
アンケートを出すと100円キャッシュバックっていい感じ。私はピンク色アンケートでキャッ
シュバック対象外でしたよ。アンケート項目にチラシ部門があったのはびっくり、妥当な
価格はいくらなのか、暑いか・寒いか、などまじめに客にコメントをきこうとしている姿勢は
なかなか良い印象を受けます。
前説に作者がでてきて曰く、
「昨日役者のけががおきた。予定していた演出のままではできない。けがをしたまま出
てきているが、物語上意味はないことをお伝えしたい。何事もなかったかのようにやりま
すので、拍手で伝えてやっていただければ。。」ほんとに車椅子で登場!あたかも最初
から車椅子であったかのような演技で、しかもすばやい車椅子さばき!ちょっと見ほれ
ました。

物語は、監禁されていたヒロインを主役の彼がつれてくるところから始まります。3人で
住んでいるうちにおきる波紋、そして彼が孤立してどんどんおかしくなっていく様子を
迫真の演技でみせてくれます。
ヒロインは3人キャスト、舞台に同時に出ています。最初は世界が3つに分裂して続い
ていくのかと思っていたのですが、どうもそうではなく3人であわせてひとりとみなして
いるそうです。てっきり各キャスト3人ずつでやると思い込んだのは Play Without Words
を見た経験がフラッシュバックしたせいかもしれません。
最後は、以前監禁していた男と彼の立場が入れ替わり、最初と最後がつながって終
わり。フィナーレでは天井にあった四角い枠がキャスト全員を囲むように降りてきました。
主役チョウソンハの存在感がとても大きい。かなりアップテンポでテンションが高いシー
ンの連続です。引きこもりがどう社会に関わっていくのか、参加しない人たちをどうやっ
てつなぎ直すのか?ただ、監禁から連れ出したのに警察に連絡しないのはどうなの?
トラブルがひどくなるたびに、警察に連絡したらそれで解決なのにそうしない必然性が
感じられないのがとても惜しい。

劇団員に対するポストトークがありました。

Q:車椅子になった原因は?
A:稽古中に走っていて止まったらアキレス腱がぴきっといった。翌日起きたらどんどん
 痛くなってきてとうとう病院行きに。それが昨日の昼間。

Q:三谷さん(ヒロイン)はなぜ3人なんですか?
A:1人でやるとこういう人というのが掴めてしまうので、3人でやって掴めないようにした。

Q:天井が降りてくるのはどういう意味?
A:天井がおりてくるのは、劇場はいるまではわからないことだったので、最後の
  いろんな解釈を持ってもらってかまわない

Q:タイトルは当初それが使われる予定だったのか?
A:猿みたいなものがでてこないのかなーと思ってつけた。いつの間にか猿はいらないな。
  ブルックナーもかかる予定、小さな部屋の小さなお話で違うかなあ。
  ラッキーパンチシューベルト というのも対抗の題名にあった

Q:三谷さんが3人はつかみどころをなくするためにやったのか?
A:個性みたいなものを考えていた、各人に聞いてみたい
 私は臆病な子、一番離れたところにおくし、一番最後にはなる
 私は他のかわいいひとたちとは違うし、、作り込みすぎだからやめろとは言われた
 けれど元は崩さないようにやったつもり。
 中谷美紀、嫌われ松子の一生をイメージした。

なかなか興味深い劇団です。また見に行くと思います。





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