今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:ワールド・トレード・センター(WORLD TRADE CENTER as in Katakana) 日時:2007年10月28日14:00-? 劇場:下北沢ザ・スズナリ 料金:前売3300円 座席:D-8 作・演出:坂手洋二 出演: 中山マリ、川中健次郎、猪熊恒和、大西孝洋 江口敦子、樋尾麻衣子、向井孝成 久保島隆、杉山英之、小金井篤、秋葉ヨリエ 阿諏訪麻子、安仁屋美峰 高地寛、伊勢谷能宣、嚴樫佑介 西川大輔、吉成淳一、武山尚久、鈴木陽介 小宮孝泰・ED VASSALLO 美術・衣装:伊藤雅子 照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響:島猛(ステージオフィス) 舞台監督:森下紀彦 演出助手:清水弥生・坂田恵 イラスト:沢野ひとし 宣伝意匠:高崎勝也 制作:古元道広・近藤順子 Company Staff:鴨川てんし・宮島千栄・桐畑理佳・内海常葉・樋口史・久保志乃ぶ 概要:(公式Webより) たった一日で世界が変わるわけないじゃない。 2001年9月11日、あなたは何をしていましたか。 もしもその日、マンハッタンにいたとしたら、どんなふうだったと想像しますか? 知っているのは、あなただけでいい。 決して報道されることのなかった、その日の出来事。 『天皇と接吻』から8年、アメリカと日本の「現在」が交錯する。 WTCに飛行機がぶつかったその日を描いた作品です。 WTCが見える場所にある、新聞を作っている日系企業の編集室でのお話。そのため NYを描きながら出演者はほとんど日本人でも違和感がありません。取材にいって後 遺症をかかえるとか沖縄にたとえるのはなるほどと。養子が現場にいてそれを探しに いく形を通して人種や親子など米国の他の問題も盛り込んでいます。消防士はたい へん、ブッシュは逃げ回ってスピーチをしています。 メディア持っているほうが情報操作ができる。米国の痛みは世界に伝わりますが、 米国が爆弾落としているところの痛みは世界に伝わらないという非対称。 情報がなくてニュースを聞いていたやつから国際電話の方がよい なんだか微妙な展開ですね。米国が悪いとも、米国がすばらしいとも言ってません。 アメリカはずるいと言いたい?ずるいと言わずにずるさを出している感じ。 キャストの中に米国人がひとりだけ。BW公演のAwake and Singに出演していたのだ そうですが、見たのに思い出せません。 後日談があってそこで拍手。でもその後にラブストーリーがあるのです。 しかしなぜいまごろ?もうちょい早くできていれば公演じたいにもっとインパクトがあっ たでしょうに。途中でワークショップのシーンがあり、段ボールに皆ではいってしまい ます。なにを意図しているのかいまひとつ伝わってきませんでした。 PR 題名:中西和久のエノケン 日時:2007年10月6日19:00-20:45 劇場:紀伊国屋ホール 料金:前売り4500円(招待券) 座席:P列15番(後方通路側) 作・演出:ジェームス三木 舞台美術:妹尾河童 出演:中西和久、隈本吉成 、黄英子 、渋沢やこ 長戸綾子、小河原真稲 、井上思麻 、海浩気 まんたのりお 、ズッカーマン明子 、ヤビマーヤ 音楽劇と書いてありました。 舞台の左にはベースとピアノ、右にはバイオリンにトロンボーンなど。 ピアノとベースから始まって、キャスト全員による合奏で幕が開きます。 しかし、、、へたくそ、リズムも音もずれまくり。 まあ役者が下手なのは愛嬌にしても、楽しそうじゃない。 いっぱいいっぱいでやっていてどうにもはいりこめない。 オープニングくらいはしっかりれんしゅうしといてくれよー。 物語はエノケン役の中西氏の一人語りで進みます。 そこにダンスやちょっとした役者の絡みがあるという感じ。 「おーい中西でてこい!」で本物のエノケンが文句つけてる という設定から始まるんですが、なんちゅうかあまりにくさすぎ。 エノケンの半生がほとんど語りのみで描かれるわけです。 非常によく知った曲がたくさんでるので、脚本としては悪くない 出来だと思う。でもこの劇場の中で座長が一番楽しんでいて それが客を巻き込んでいない、拍手をしようにもためらわれるような 場面が多くなんといいますかという雰囲気。これがもっと小さい 劇場でファンばかりであればまた違ったことでしょう。 あとでふと気がついたのですが、この作品は形を変えた大衆演劇 なのではないかと。座長に惚れている人が見ればよい作品 でしょう。そうでないとなんちゅー独りよがりなという見方しか できないような気がします。 大道具は書割をぱたぱた置き換えて場面を変えるものでした。 それにしても公演期間が3日間というのは興行として儲けることを 考えていないように思えます。 題名:ラマンチャの男 日時:2007年9月27日18:30-21:10(途中休憩あり) 劇場:青山劇場 価格:S席12600円(+eplus手数料) 座席:1階XE列25番(4列目センター) 出演: ドンキホーテ:チョスンウ ラマンチャの男は東京、BW,ソウルで見ています。 http://homepage3.nifty.com/k/99review.html#32 http://homepage3.nifty.com/k/03reviewBW.html#09 http://stage.blog.shinobi.jp/Entry/112/ この中でソウルが一番感動した(たぶん生涯観劇 ミュージカル作品の中で5本の指にはいる)ので それを期待して見にいきました。 劇場内は女性ばっかり。私が座った前方センターブロックは 10列目くらいまで男性は私を含めて3人だけ。。 しかし満席というわけではなく左右の端、2階席などは けっこう空きがみえていました。 当然のことながらハングルによる演技。全員が韓国人 キャスト、左右に字幕。前説も日本語とハングルでした。 チョスンウはさすがに演技がうまい。セルバンテス、 ドンキホーテ、アロンソを一瞬にして移り変わります。 特にセルバンテスから病床のアロンソに変身したのが 一番すごかった。 本当にセンターに座っていたのでドンキホーテが私に 向かって語りかけてくるような気がしましたよ。 サンチョパンサもなかなかかっぷくよし。 コーラスとして好きだったのは懺悔のシーン、神父さん の声がよく通っていました。 大道具は奇をてらったものではなく、きわめてオーソドックスなもの。 舞台の後ろに生オケがいるという配置でアンサンブルもまずまずの水準。 ただ、、この前ソウルで見たときの感動がないのよね。 ステージとしての出来は並みの日本版ミュージカルより 上だと思うのだけれど、ソウルで見たときの号泣はおきません。 もっとも病床のアロンソがドンキホーテと変身するときに 私の隣で号泣しているおねえさんがいましたけど。 なんちゅうか微妙にアンサンブルのレベルが。。。なのかなあ。 舞台を見ていてどうも不完全燃焼の気分。。 題名:憑神 日時:2007年9月16日12:00-15:00(途中休憩あり) 劇場:新橋演舞場 料金:1等12600円 座席:1階2列24番(2列目センターブロック) 原作:浅田次郎(新潮社刊) 脚本・演出:G2 美術:金井勇一郎 照明:高見和義 音楽:佐藤史朗 音響:井上正弘 衣裳:前田文子 殺陣:諸鍛冶裕太 所作指導:中村光江 演出助手:山田美紀 舞台監督:青木義博 制作事務:前本のりこ 出演: 中村橋之助、鈴木杏、升毅、デビット伊東、葛山信吾、 藤谷美紀、秋本奈緒美、野川由美子、螢雪次朗、 笠原浩夫、初嶺麿代、福田転球、大月秀幸、及川直紀、 小松利昌、中村橋弥、関秀人、園岡新太郎、陰山泰、 コング桑田 1階はほぼ満員、2回はサイドがあいているかんじかな。 映画がおもしろかったので見にいったのですが、うーん。 非常に濃い人たちを配役した割には使い方がもったいない。 死神役の鈴木杏は単にでてるだけ。説得力のないシナリオ。 オープニングで派手な立ち回り、途中で軍艦による海戦の解説 など映画に比べて追加されてますが、なんかとってつけたみたい。 そのくせ、つじつまあわせをしゃべりで解説してしまうところが何箇所も。 疫病神って宿替えで遷るんだっけ? 死神が恋してしまうところがまるでわからん。 兄貴がどーしよーもないやつとして映画では描かれていたのですが この芝居ではじつはちょっといいひと。 エンディングに向けての死に様確定も無理がある。 なんちゅーかすごく散漫な演出なんですね。 花道とか盆もほとんど使ってないかんじ。 橋之助特別公演とか銘打って新宿コマでやっているならまだしも 演舞場でやるのはなぜーとかおもっちゃった。 まあチケットがディスカウントして売られているのもわかります。 食事の写真は演舞場内の食堂での昼飯。 今月の幕の内、松茸ご飯つきで3500円でした。 なかなかおいしいのだけれど高いなあ。 題名:中国音楽劇《蝶》(Chinese Musical - Butterflies) 日時:2007年9月11日19:30-22:35(途中休憩あり) 劇場:保利劇院 料金:880RMB(ディスカウントで380RMB) 座席:1階3列目20番(4列目センターブロック右端) 出演::Siqin Gaowa、Shi ke、Wang Lihong、Li Wen Producer、Artistic Director: Li Dun(China) General Director: Gilles Maheau(Canada) Director: Wayne Fowkes(Britain) Musical Director:Sanbao(China) Playwright: Guan Shan、Xu Qing(China) Dance Director:Miao Peiru(China) Script Consultant: Jean Barbe(Canada) Lights Director: Alain Lortie(Canada) Apparel: Han Chunqi(China) Dance Design: Dazza Charles(Britain) http://www.piaowutong.com/main/zhuanti/die/index.html 初演の初日です。こういうときなら日本の劇場だと劇場の外も ライトアップされると思うのですが、外側は暗いまま。 皆車で乗り付けているようで、周りの歩道にも賑わいがなく 外からみるとちょっとさびしい感じですねえ。 劇場入り口の右側に楽屋口があって、30分前に通った時には アンサンブルらしき人たちが外で一休みしてました。 劇場ロビーにはマスコミ撮影用屏風が入口に用意されており、 俳優らしき人がくるたびにテレビカメラがわっと押し寄せて 撮影していました。 また入り口では蝶を象った着ぐるみ?のおねえさんたちが入場者 に銀色の蝶のワッペンを張ってました。私も胸にぺたり。 プログラムは50RMB中国語と英語のページがほぼ同じくらいで 外国人向けにも力を込めている様子がみえます。楽譜集もあり。 テレビカメラはロビーでスタッフや客のインタビューも撮影 しているようで、なんだか賑やかな雰囲気。蝶のアクセサリー 販売もありましたが買う人いるのかな? 当日券も販売あり、なかにはいってみるとほぼ満席。 この舞台はもっとも高い席で1200RMB,最も安いの席で180RMB。 この手のクソ高い舞台はもっぱら外国人向けと相場が決まって いたのですが、客席はほとんどが中国人のよう(もっとも日本人 団体がはいっていても私には区別つかないのですが)。誰でも みることができるくらいインフレが進んでいるとみるのか、 貧富の格差が大きくなっているとみるのが正しいのか悩ましい ところです。もっとも大幅なディスカウントが普通なのかも しれません。私の場合は子会社の同僚に骨を折ってもらって 880RMBの席がディスカウントで380RMB。ありがたいことです。 どうやら世紀末のものがたりらしく、オケピのまわりは古ぼけた 木の壁。舞台の左右にはさびた鉄柱と歯車、それに潜水艦のハッチ みたいなもの。私が座ったところで腰の高さあたりが舞台の床 になっています。もうちょい前だとかなりみづらいでしょう。 座っているとおばさんに話しかけられました。どうやら席を 間違っているといっている模様、なんと最前列が0列目だった のです。で、私の後ろをみるとすでに人が座っている! チケットを見せて席をどいてもらいましたが、見づらい最前列 からこそっと動いてきていたようです。0列目は取り外し可能に なっています。オケピなどの具合ではずすのでしょうか。 開演前は客席の中にもTVのカメラが多数。やっぱりVIP多数な のでしょう? 幕があがるとそこはトンネルの中?ぼろを着た男女がたいまつを 持って歌っています。オープニングはなんとなーく聞いたことが あるような重苦しい音楽。ここが牢獄だったらレミゼだよなあ と思ってみていたら、すぐにちびコゼがでてきましたw。中学生 くらいかな、とてもかわいい。ソロはメランコリーなものばかり、 合唱は響くように歌うのって、どこかで聞いたことがあるメロディ とあいまって、どこかで見たことがあるような気がしてきます。 奥に向かって楕円形のトンネルのパーツが見えるところはまるで タイムトンネル、そしてパーツが左右に開いたり中央によったりで ますますタイムトンネル。パーツの一部は垂直な軸を中心として回転、 ここはセルバンデスの牢獄ですか?パーツがくっついて橋になる ところはレミゼを連想させたり。。 字幕は舞台の上方に中国語と英語で表示されていました。表示が 上過ぎて読んでいるときは舞台が見えません ;_; 物語は世界の果て(Terminus)に住んでいる蝶人間たちが人間になろう して吟遊詩人と悲劇を巻き起こすというもの。 ぼろをまとっていた人々が1枚脱ぎ去ると、一見ぼろに見えるが実は 蝶の羽らしきものをまとっているというコスチューム。人間になりた い蝶人間たちは、長の娘を人間に嫁がせてハーフ人間・蝶をつくり、 それを頼りに人間になっていこうとしています。 そこにでてくる吟遊詩人、世界の果ての結婚式に参加すると自らの 呪いが解けるということで乱入してきます。(だがこの呪いが なんだったのかはわからずじまい、どこかで話されていたのかなあ) 長はとても響く低音で浪々とうたいあげてくれます。吟遊詩人もそれなり に良い声、娘はめっちゃ美人な上にきれいなソプラノ。 結婚式前夜に乗り込んで、愛想を振りまいて女たちを誘惑している詩人、 娘の心もつかんでしまいます。これでは人間になれない、、と思った 長は毒を飲ませて殺そうとしますが、毒をもっていくはずの女が一口 すすって死んでしまうのでした。でも詩人も毒だとわかっていたのよ。 長は詩人に毒殺の罪をなすりつけようとします。 蝶がおけぴや舞台上をひらひらするのですが、上から吊っているのかしら? と思ったらどうやら本物だったようです。 捕まった吟遊詩人は長の娘に助けられ、一緒に駆け落ち、一緒に逃げ出そう としていたちびコゼも連れて行きます。ちびコゼはどうも拾われてきた 子のようです。道端で疲れて眠るちびコゼの夢の中では蝶人間たちが 非常に美しい羽を広げて踊りまわります。これって元ねたは「胡蝶の夢」? ちびコゼには亡霊の美しい蝶が見えています。どうやら蝶人間は死ぬと 蝶に転生するのですが、限られた者にしか見えないようです。 駆け落ちしたふたりは捕まってしまい、吟遊詩人は火あぶりに。そこで 長の妻登場、実は長も昔に蝶人間である妻が人間と結婚しそうになった ところを略奪婚していたのでした。つまり長と吟遊詩人は同じ穴の狢と いうこと。火あぶりにするシーンでは蝶人間たちはフードをかぶって まるでスペインの宗教裁判、またドンキホーテですか?? 最後は娘も炎の中に飛び込んで心中してしまうのでした。 曲調とか悲しく歌い上げるところはフレンチミュージカルテイストあふれて おり、中仏合作と言われてもおもわず信じてしまうでしょう。カナダ スタッフがそのあたりを担っているのでしょうか。 どうも中国の神話か民話を題材にしているらしく、字幕をおっていても わからないことがいっぱい。Webにあった英語の粗筋を読んでも わかんないなあと思っていたのですが、見ても疑問は解決されません。 蝶がなぜ人間になりたいか、そもそも娘を婚姻にさしだすと一族がなぜ 救われるのか、結婚相手は誰なのか、そこらへんの説得力がないために どうも物語に推進力がありません。未来の様子だと思うんだけど それもさだかでないし。吟遊詩人が女に対してやりたい放題というのは わかるのですが、それ以外の魅力はよくわかりません。 ダンスはどうしても蝶の羽を広げる形になるのでちょっと単調な振付 かも。このキャストでレミゼやってくれたらかなりいい線いけると 思いましたよ。 クライマックスでは蝶の大群が舞台の左右から飛び立ちます。照明の 関係でシルエットしかみえず、最初は蛾の大群かと思いましたよ(^^;) 劇場の中を乱舞しているのは後で捕まえられる??? 最後はクリエイティブスタッフも交えてのカーテンコール。 指揮者にたいする拍手が大きかったのだけれど、人気者なのでしょうか。 |
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