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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:Love
日時:2006年7月28日22:34-24:08
劇場:CIRQUE DU SOLEIL At The Mirage, Las Vegas
料金:150USD
座席:SECTION 108 B 17(角型舞台の角、スクリーンの正面、前に座席なし)

チケットは O のボックスオフィスで当日購入しました。
劇場内の客席は基本的に真ん中にある舞台を囲んでいる形になって
いるのですが、円形というわけではなく、四角い舞台と花道にあわせて
複雑な配置になっています。花道が4本あり、当初はそこに紗のスクリーン
がかかって劇場を4分割しておりました。
私が座った位置は劇場の壁にあるスクリーンの正面でした。私の後方にも
スクリーン、そして左右にはスクリーンの代わりに2階席がありました。
前方・後方・紗のスクリーンにはいずれも当初雲が投影されていました。
私が座ったのB列だったのですが、舞台の角にかかる位置でそこだけA列
がなく、足を伸ばせました。
舞台近くの150USDの席には1割程度の空席、その後ろの125USDの席は
満席。もぎりや客席案内のスタッフは男性が赤い衛兵の姿、女性は青い
警察官の姿でイギリスの雰囲気を醸し出していました。





開演前にカメラマンがカップルを撮影してまわっていました。印画紙に
やいて終演時に販売というこの商法、私がいったほとんど全ての劇場で
行われていました。
開演の20分前くらいからクラウンが一人客席内を歩き回って客いじりを
はじめました。そして10分後あたりにクラウンの人数が増加し、客席は
じわじわ盛り上がっていきました。
舞台の真ん中は巨大な穴が開いており、開幕と同時にいろんなものが
せりあがってきました。杖をついた老軍人,傘を足につけた足長男,煙突、
なんだかとても不思議な雰囲気です。舞台の端に何本もロープが垂れ
下げられ、下からロープに上ると、体をロープに引っ掛けてくるくるとひっ
くりかえり。次は伸びる紐で上下にびよーん、びよーーん。
レンガ崩して、瓦礫の中ガラクタ行列、
もうシルクドソレイユの他の舞台とはかなり毛色が異なるのが明らかです。
60年代のファッションてんこもり。ああビートルズなんですね。
印象に残っているシーンを羅列してみます。イメージが沸くでしょうか?

白い下着四人組が腰2点で吊り、回っては真ん中の半裸の男とちょっかい。
のっぺらぼうやシャムやフリークショー?
半円筒形のスケート場登場し、ローラースケート、高さ十分の迫力。
車が舞台の上に登場、車を飛び越えたり、ダンスしたり。
グランドピアノがでてきて、ピアノのなかにはどうやら石鹸液。
手にくっつくシャボン玉、白いシャボン玉、中に粉吹き込んでいる?
割れるとぱすんと粉がでてくる。
からだ楽団ともいうべき異形の集団、アコーディオン男、ブラスバンド、、、
ベッドが舞台に登場したかと思うとベットから布が出てくる。ベッドはあがる
わーっと布が広がって客席ほぼ全面を覆う。
天井一面、降るような星?蛍?その中をブランコする BGMはLucy in the
Sky with Diamonds。
車力のバランス梯子芸ともいうべきものあり。
紐で飛ぶ空中ブランコ、梯子に着地。
Yesterdayがかかるなかで、恋人たちのダンス、そのなかをガラクタ行列。
白い衣装、クラゲ女、海草、海の中の映像で海底の雰囲気。
シルエットによる4人組が道路を渡る。黄色い長靴で足を叩くダンス。
ロープ上で座禅。
トランポリン、網とアクリル?板。
反戦 フラワーチルドレン、警官逮捕。
文字が落ちてくる、紙がおちてくる、紙を取って踊る白い人が踊る。
BGMはWhile My Guitar Gently Weeps、ここでなんか泣けてきました。
最後はヘイジュード Hey Jude。
中が赤く黒い傘を下にしてくるくるまわし、中から赤い花びら飛び出す。
頭上でも足にぶら下げた傘をくるくる。体を床につけて傘を床上でぐるり
とまわす。最後はリボンが飛び出す。
カーテンコールは all need is love でおわかれ。。

異形の者たちによる異世界への誘い、それを連なるビートルズの世界
という感じでしょうか。曲芸を少なく、ダンスとコスチュームプレイを多くす
ることで、ビートルズのイメージを出そうという点で、曲芸を期待してる人
には不評かもしれません。でも私は好きです。







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題名:A Choru Line
日時:2006年7月26日20:07-22:13
劇場:CURRAN THEATRE(SFO)
料金:バルコニー前方プレビュー 60USD
座席:BALC A-3(3階席左方最前列)
脚本:James Kirkwood, Nicholas Dante
作曲:Marvin Hamlisch
作詞:Edward Kleban
オリジナル演出・振付:Michael Benett
オリジナル振付助手:Bob Avian
振付:Baayork Lee
演出:Bob Avian
出演:(代演ふたりあり)
Michael Berresse(Zach)
Charlotte d'Amboise (Cassie)
Ken Alan (as Bobby)
Brad Anderson (Don)
Natalie Cortez (Diana, who sings "Nothing," "What I Did for Love")
Mara Davi (Maggie, "At the Ballet")
Jessica Lee Goldyn (Val, "Dance: Ten; Looks: Three")
Deidre Goodwin (Sheila, "At the Ballet")
Tyler Hanes (Larry)
James T. Lane (Richie, "Gimme the Ball" section of "Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love")
Paul McGill (Mark)
Heather Parcells (Judy)
Michael Paternostro (Greg)
Alisan Porter (Bebe, "At the Ballet")
Jeffrey Schecter (Mike, "I Can Do That")
Yuka Takara (Connie)
Jason Tan (Paul)
Chryssie Whitehead (Kristine, "Sing!")
Tony Yazbeck (Al, "Sing!")


http://www.playbill.com/news/article/101024.html

ブロードウェイにあがるまえのトライアウトのプレビューのようです。
8月1日まではプレビュー扱いで5USD引き。
しかし正価70USDで5USD引きなのにどうして60USD
なんだろう?バルコニー価格がかわったのかなー。

たまたま宿泊したホテルから徒歩3分のところで劇場を発見したので、
見にいってみました。コーラスラインが上演されているのを知ったのは
空港から街へいく電車の中の広告ででした。サンフランシスコにも劇場街
があり、劇場がかたまってあるようです。Spelling Bee も近くで上演
していました。さて昼間に夜の回を買いにいったら1階席は売り切れ。
2階席も後方しかなかったので、3階席にしてみました。ORCH 80USD より
20USD 安い料金です。ウィークディの3階席は3つに価格がわけられており、
一番後ろは30USDでした。
劇場にはいってみると案の定3階席の後ろは満員。前方は左右に空席が
見えます。1階席もあきがあるように見えたのはキャンセルかな?
芝居は2時間5分の休憩なし。さすがに到着当日に休憩なしはやばい。
ところどころ意識がとんでそのたびに拍手でわれに返りましたよ。
この舞台すごかったです。何がすごかったといって観客の声援。
はじまったときからひゅーひゅーに大きな拍手。
たいていの曲が終わるとショーストップの大きな拍手。おかげで目が覚め
ましたけど。。最後のONEできらきらしたコスチュームでキャストが
舞台に登場するとひとりごとに盛大な拍手、そして合間は客席いっぱい
の手拍子でした。
男性キャストは良い声がそろってます。
キャシーはいかにも昔主演やってました風で貫禄あり。ザッハがやたら
かっこいい。ショーのディレクターをやってるより主演やれよと
思ってしまいます。このふたりが郡をぬいてめだっていました。
後で気がついたのですが、日本人キャストが中国人役ででているのですね。
まだ23日に開幕したばかりで、プレビュー中なのでこれからどうなるか
わかりませんが、ひとつだけどうしても気にいらなかった点がありました。
Dance: Ten; Looks: ThreeをうたっているValがエロくありません。
おっぱいはたしかに大きいのですがそのほかのところも大きいのでおっ
ぱいが全然人工にみえません。どちらかというとそのほかのところの方が
勝っているので見ていてもあまり楽しくない。。
最初のオーディションのダンスはものの見事にみんなはずしていて
最後のONEはきっちり決まっていて、いやーこれだけでも来た甲斐が
あったなーと思いました。演出としてオリジナルとどうかわっているのかは
よくわかりません。なにせBW版をみてないもので。。。
しかしはげしいショーストップの拍手があったわりには
カーテンコールがなく客電がつくとみんなそそくさと帰るのって
そういう風習なんですか>サンフランシスコ

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題名:大銀座落語祭2006Eブロック
日時:2006年7月17日12:00−15:40(途中休憩2回あり)
劇場:中央会館
料金:A席4500円(3000円で譲ってもらいました)
座席:2階28列3番(2階後ろから2列目左端近く)
番組:
三遊亭 遊三 ・三遊亭小遊三 親子会
三遊亭遊馬  幇間腹
三遊亭小遊三 鮑のし
三遊亭遊三  水屋の富

桂 歌丸の会
桂歌丸    質屋庫
笑福亭鶴瓶の会
笑福亭鶴瓶  鴻池の犬
笑福亭鶴瓶   オールウェイズお母ちゃんの笑顔

大銀座落語祭にくるのは初めて。チケット争奪戦に毎回負けてます。この公演も売り切れ。
これは2階席の後ろの方のチケットなので、とあるチケット救済版にずっと載っていて
引き取り手がなかったものです。持つべきはこういう情報を教えてくれる友人です。

2階にあがって座席図を見ると27列目までしか記述がありません。さては補助席か?
と思ったら3階まであがると29列目までちゃんと書いてありました。最前列が2階で
最後列が3階の高さという急な配置でした。2階の最前列が22列というのもちょっとした
フェイントですな。
2階席の奥の方なので落語を聴くにはどうかなと思っていたのですが、予想したよりも
見やすい位置でした。まあそれにしても双眼鏡を使わないと細かな表情は見えてきませんが。
鮑のしは与太郎のボケがなかなかおもしろい、実はこれはあまり好きな噺ではありません。
おかみさんが切れ者という設定なのに、与太郎をひとりでお使いさせることがどうしても
解せません。私がおかみさんなら保護者として後ろからついていくぞ(^^;)
遊三師匠を聴くのは初めて、貫禄ありますねえ。水屋の富というのは持ちなれない金を
持ってしまった男の狼狽を表す悲劇なわけで、笑いを求める私としてはこれまた好きな
噺ではありません(^^;;) しかし今回は半ば狂っていく男の苦しみがじわじわ利いてきま
した。落語というより一人芝居を見てる気分です。
歌丸師匠は枕で自らの生い立ちを語りました。なかなか波乱万丈だなあと思ってきたら
これから先は最近書きました本を読んでください、いやーうまい商売だなあ。
図書館でリクエストだそっと(^^;) 歌丸さんを聴くのは10年ぶりくらいでしょうか。
ちょっとのどの調子が思わしくなくて頻繁に茶をすすっていたのが気になります。
質屋庫を聴くのもはじめてのような気がします。熊さんの謝りっぷりが楽しい。
この噺は音曲がはいったのですね。音楽が鳴るだけで世界が広がる感じがします。
鶴瓶師匠は1時間半の熱演。鴻池の犬だけで1時間、もっとも枕が30分(^^;)
鶴瓶師匠は本当に話術の魔術師、たわいもないことでもあっというまに噺にひきこまれ
てしまいます。枕はざこば師匠と笑福亭松鶴師匠のすごいはなし。松鶴師匠はほんとに
たいへんな師匠だったんですねえ。でもって鶴瓶師匠もたいへんな弟子(^^;)
鴻池の犬が終わって終演かなと思いきや続けざまに、オールウェイズお母ちゃんの笑顔
にはいっていきました。おかあちゃんと鶴瓶師匠の間で互いを驚かせようとする
半生記、小学生の時に競馬で万馬券あてたってほんとですかあ?
ホームにはいったお母ちゃんを訪問しての会話でも鶴瓶につっこむお母ちゃんのところは
なかせます。そしてクライマックスにはいって手作りクリスマスツリーのシーンの
ちょっと前に、、無情に鳴る携帯の呼び出し音、めちゃくちゃいいところで入れ込んで
いたのに、、一瞬殺意さえ覚えるほどの落胆でしたよ。携帯ならしたやつはレッドカード
で次回は入場できないようにしてほしい。噺の筋がちょっとおえなくなってすごくもっ
たいない思いをしました。ほんとよくできた人情噺でしたよ。

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題名:ダンス・オブ・ヴァンパイア
日時:2006年7月9日12:00-15:05(途中休憩あり)
劇場:帝国劇場
料金:B席4000円
座席:2階K列7番
音楽:ジム・スタインマン
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
追補:ジム・スタインマン
演出:山田 和也
原作:映画「The Fearless Vampire Killers」Courtesy of Turner Entertainment Co.,
翻訳:迫 光
翻訳・訳詞:竜 真知子
音楽監督:甲斐 正人
歌唱指導:矢部 玲司
振付:上島 雪夫
装置:堀尾 幸男
照明:服部 基
衣裳:有村 淳
ヘアメイク:宮内 宏明
音響:大坪 正仁
舞台監督:廣田 進
演出助手:小川 美也子
指揮:西野 淳
プロダクション・コーディネーター:小熊 節子
制作:岡本義次・齋藤安彦
制作補:横田 優希
出演:
クロロック伯爵:山口祐一郎
アプロンシウス教授:市村正親
サラ(宿屋の娘Wキャスト):剱持たまき
助手・アルフレート(Wキャスト):泉見洋平
宿屋の亭主・シャガール:佐藤正宏
シャガールの女房・レベッカ:阿知波悟美
宿屋の女中・マグダ:宮本裕子
ヘルベルト(伯爵の息子):吉野圭吾
せむし男・クコール:駒田一
男性アンサンブル・女性アンサンブル・ダンサー :
安部 誠司 秋園 美緒 新上 裕也
池田 紳一 足立 美幸 加賀谷 香
岩田 元 家塚 敦子 背戸田 勝敏
小原 和彦 碓氷 マキ 原田 みのる
KENTARO 柏木 ナオミ 東山 竜彦
齊藤裕加 樺島 麻美 山田 茂樹
さけもと あきら 河合 篤子 一倉 千夏
島田 邦人 史桜 小嶋 亜衣
武内 耕 鈴木 結加里 坂井 朋子
俵 和也 徳垣友子 松村 朋子
中山 昇 豊福 美幸
松澤 重雄 難波 美妃
水野 栄治 水谷 祐紀
山名 孝幸 やまぐち あきこ

ストーリー:(公式WWWより)
ここはトランシルバニア地方(現ルーマニア)の雪深い僻村、村人はニンニクを手に持ち首にぶら
下げ踊り歌っている。アブロンシウス教授(市村正親)とその助手アルフレート(泉見洋平/浦井
健治)はヴァンパイアの研究のためにこの地に旅行にやってきた。遭難寸前に村人に救われ、宿屋
の主人シャガール(佐藤正宏)とその女房レベッカ(阿知波悟美)のもてなしを受ける。泊まり部
屋のお風呂場で美人の娘サラ(大塚ちひろ/剱持たまき)に出合ったアルフレートは一目で恋に落
ちてしまう。
そんな宿屋に怪しい影が!ヴァンパイア・クロロック伯爵(山口祐一郎)が居城で催される舞踏会
への招待のためにサラを迎えにやってくる。サラを手に入れ果てしない欲望を満たそうとするクロ
ロック、ヴァンパイア退治に執念を燃やすアブロンシウス、クロロックに魅せられ、居城に導かれ
るサラ、サラへの恋と義務に振り回されるアルフレート。舞台はクロロックの居城に移り、舞踏会
が今はじまる・・・・・。

開設:(公式WWWより)
原作は1967年に公開された、ロマン・ポランスキー監督・出演(アルフレート役)の「吸血鬼」
をベースにしている。原題は、「The Fearless Vampire Killer,Or:Pardon me, but your teeth
are in my neck」。邦訳すると、「恐れを知らぬヴァンパイア・キラーたち:すみません、あなた
の牙があたしの首にくいこんでるんですけど」と題名からしてコメディータッチ。しかしポランス
キー自らの演出によるミュージカル版はコメディーの要素に華麗な舞台装置、リアルかつ不気味な
ヴァンパイアのメイクと扮装で映画のイメージを払拭。1997年10月4日より、ウィーン・ラ
イムント劇場でスタート、2000年1月15日までにわたる大ヒットロングランを記録している。
音楽は映画「フットルース」、「ストリート・オブ・ファイア」を手がけたジム・スタイマン、脚
本・歌詞はウィーンミュージカル「エリザベート」「モーツァルト!」のミヒャエル・クンツェが
担当。ウィーンでの上演の後は、ドイツのシュツットガルト、ハンブルクへわたり、ブロードウェ
イにも進出。2002年12月9日よりニューヨーク・ミンスコフ・シアターで上演された。

ブロードウェイにおけるプレビューが2002年10月16日、オープンが2002年12月9日、
そして閉幕が2003年1月25日。プレビュー61公演、本公演56公演だけで消えてしまった
この舞台、私もブロードウェイで見ることができずどのような作品なのかたいへん楽しみに
していました。WWW情報に閉幕期日が書かれていないのが興味深いですね。
劇場ロビーには肖像画っぽい俳優の写真が飾られていました。前説のアナウンスでは
ヴァンパイアに遭遇したときの心構え?を説いてました。
オープニングは吹雪の中を歩いていく助手、遭難している教授を探しに行きようやく発見、
旅籠に連れて行きます。この旅籠ではニンニク賛歌が歌われています。男はビンビン、
おんなはつやつや、どちらかというと精力絶倫賛歌ですね(^^;) 雰囲気はまるで屋根の
上のバイオリン引きが下ネタをやってる感じ。下半身でボトルダンスを始めるのかと
疑ってしまいましたよ(汗) でもBWではここに至るまでにもっと下ネタで攻めていたとか、
いやー見たかった。お風呂好きな旅籠の娘サラ、浴槽の中から飛ばすシャボン玉、2階席なので
上から覗き込む形の私は思わず双眼鏡で目を凝らし、、、いやいや美味しいものは見せない
ようになっているようです。親から風呂禁止を言い渡されて悶絶、こっそりお風呂にはいって
しまい折檻うけちゃいます。夜這いする亭主におっかける妻、妻は亭主を殴るつもりで間違っ
て教授を、、どんどんべたな展開へ。ギャグを飛ばす市村さんはほんとに楽しそうな演技、
今回の助手君との掛け合いがいまひとつだったのは始まって間もないせいですかねえ。
伯爵に舞踏会に誘われてうちを抜け出すサラ、塀の上から体を乗り出しているように
見えたのはどうやら「窓」だったようです。赤い靴履いて、、、踊りまくるわけじゃないのね。
サラをおっかけて亭主が走っていきますが、見事に返り討ちにあって吸血鬼に。。
十字架見せても全然驚かず「ユダヤ人なので十字架効かない」と胸をそらす、
いやー大笑い、、、って客席から笑い声あがってません。このシーンで、これはパロディ作品
なんだシリアスって見えるのもパロディを引き立てるためなんだということを確信しました。
その後は心の中で突っ込みをいれながらみることに。でも伯爵が高らかに歌っちゃうと
どうしてもシリアスの匂いがしてしまうのですね。
菜食主義者になることを誓った亭主吸血鬼の導きで伯爵の城までたどり着きます。
白々しく通りかかったといって伯爵と話す教授、自分の著書にサインしてご満悦。
2幕はずっと伯爵城の中、ベッドで寝ている伯爵と助手に悪夢が忍び寄るのです。
天井から周りから襲ってくる吸血鬼たち、このシーンは数少ない群舞の見せ場で大満足。
そしてもっともテンションが高くなったのが、助手を誘惑する伯爵の息子のお尻シーン *^_^*
上半身スケスケ・下半身Tバックで助手を危ない世界へ導こうとするのです。あのお尻
と太ももなら私も導かれてもいいかも、と一瞬思うくらいの艶かしさ。でもどうせ導かれる
なら私はサラかマグダの方がいいなw。マグダはシャガールに食われてしまって、人間
のときよりずっと仲むつまじくひとつ棺おけの中で寝ているのでした。
伯爵の城の中を探し回って図書室でひっかかってしまう伯爵、いやーよくわかるぞ(笑)
伯爵の棺おけを見つけちゃいますが、助手の優柔不断で殺すことができません。えーと
そんなに無防備で良いわけ?>伯爵。このあたりはトラップがしかけてあるとかお約束
がほしいところ。
サラが懐に飛び込んできて血を吸ってほしいというのに、一生懸命我慢する伯爵。
おいしく食べるためには準備と我慢が必要という良いお手本ですねっ
舞踏会は、不死って退屈って歌い上げるバンパイアたちではじまりました。たかだか数百年
で退屈してるなんて不死の風上にもおけん、説教してやるからそこに座りなさい!という
気分になりましたよ。人生50年としても1000年でようやく20人分の人生、1万通りも違った
人生を繰り返せば飽きるかもしれませんが、軟弱な連中がそろったものです。
ところでヴァンパイアのメイクがまるでゾンビなのには気になりました。ヴァンパイアって
ある意味生きてるんですよ。どうもヴァンパイアの生態?を演出でわかってないような
気がしてなりません。
舞踏会では逃げる気にならないサラ、とうとう血を吸われてしまいます。ヴァンパイアだけ
鏡に写らないというお約束の場面で3人で逃げることに、でもサラはすでにヴァンパイア
となっていたのでした。サラは助手君の血を吸って二人で手に手を取って世界へ駆け出し
ます。教授はそれを知らずにこの顛末を公表すれば人類の勝利だ!と最後まで能天気。
エンディングは全員が全員がジャズダンサーっぽいコスチュームでStreet of Fire の曲
にのって踊りまくります。まあ楽しいんですが、これだけたくさんダンサーいるんなら
劇中でももっと群舞やってくれよーと思った一瞬でした。

高らかに歌い上げるところはシリアスに、そうでないところはめいっぱい能天気にやって
いるように見えるのですが、能天気の方がいまひとつ不発。全般的にどっちつかずに見え
てしまったのが残念。シリアスなメロディにはStreet Of Fire のテーマ
がずっと使われていたようです。私はStreet Of Fire の大ファンでして、映画館でみて
LDを買って擦り切れるくらい見てます。そのメロディがかかってくるだけでどんな場面
でも許してしまいそうになる自分が怖い。ギャグの曲はまったく調子が異なり、まるで二
つの作品を聞いているかのようでした。
Street of Fire に思い入れがあるかキャストに思い入れがある、特に吉野さんのお尻に
思い入れがある方にはお勧めできる作品でしょう。チケットはまだあるようで閉演時に
空席状況を配っていました。
そして閉演後の劇場ロビー肖像画には全員に牙が生えていました。

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題名:ハートに悲はつけないで!
日時:2006年5月13日19:35-21:15
劇場:Woody Theatre中目黒
料金:前売3000円
座席:4列目左より
劇団:セメント金魚
作・演出:にしやうち良
出演:にしやうち良/伊藤俊彦/齋賀正和/田中允貴/たむらもとこ/佐藤祐一
/森下友香/玉城太嗣/宇田川さや香/坂本みか/黒坂カズシ/坪井香奈子
ストーリー:(劇団Webより)
セメント金魚の新作は「消防団」!!
消防団は地域の一般有志により組織されるボランティアの消防機関である。
今回登場する稲歌町消防団神鳥居分団には分団長の自転車屋さんを始め、
クリーニング屋さん、床屋さん、洋菓子屋さん、和菓子屋さん、看護婦さん、
保険外交員さん、ホームセンター店長さんらの面々が在籍中。
彼らは“自分たちのまちは自分たちで守る”精神のもと堅い絆で結ばれ、日
夜防災活動に励んでいた。しかしそんな折団員の恋愛問題が火種となり、次々
と他のトラブルに飛び火、分団は俄かに混乱し始める。
そしてついに事態は分団存続の危機にまで発展していく・・・。
さあ、どうする神鳥居分団! この騒動をうまく鎮火できるのか!?
セメ金がお贈りする2006ストレート・シリアス・コメディ、どうぞご期待下さい。

この劇場も劇団も初めてです。中目黒から徒歩8分。階段を下りて地下一階が
劇場になっていました。
場内超満員、私の友人のひとりは当日券キャンセル待ちでぎりぎりすべりこみ、
はいれなかった客もいたもよう。客席は12人*8列程度、脇にも椅子をおいてまし
たから観客は100人超えていたでしょう。
舞台はどこかの集会所、パイプ椅子と机がおかれ、消防のポスターがぺたぺた
はられ、消防団の法被がつるされていました。消防団の心得も壁に貼ってあり
ます。もう20年も火災がない地方の町でのボランティアの消防団の定例会?
が物語の舞台です。
最初のシーンは血圧測定(^^;) 火災がずっとないせいか、訓練もどこらへんが
防災に役立つのかわからないシュールなもの。消防団体操?はなかなかおもし
ろい振付、でも消防には縁無し?小さな町のお約束か、皆が皆を良く知ってい
るという状態、そのなかに転勤してきたホームセンターの店長が入団を希望。
店長は一輪車が趣味で、梯子乗りをやりたくて消防団にはいりたかったのです
が、ここでやってないことを聞いて逡巡、でも周りの勢いに押されて入って
しまうのです。私の田舎では正月の出初式等で消防団対抗で梯子乗りを披露
するくらい梯子乗りが盛んなのですが、他の地方はどうなんでしょう?いい
ひと店長が怪しい消防団に巻き込まれていく不条理劇かと思いましたよ(^^;)
和菓子やと洋菓子やのバトルとかギャグも入れて、登場人物の背景が少しずつ
描かれていきます。
楽しくあそんでいるように見える団員にいちゃもんをつける部外者がひとり、
長い間火災がないので存在理由が問われている、税金の無駄遣いをしている
等など、理屈にあうように思われる懸念なのですが、役者がとても上手なので
根も葉もない言いがかりをつけているように見えます。
後半は一転してシリアス、どろどろの恋愛模様が表に出てきて消防団は空中
分解寸前、個人の行動に互いに口をはさみまくり紛争はエスカレート。
そしてとうとう放火勃発!町から出ていくものを疑ったり、他人の恋愛に口
出ししたり、小さな町の嫌な面をがしがし見せられている気分。
その間に見せる店長さんの体力、暗転が終わると逆立ちをしている店長さん、
なんか団員の中でひとりだけ筋トレしてるみたい。
最後は団長がタンザニアに旅立つのを皆で祝福してエンド。
役者さんたち皆さん、役へのなりきりがうまい、まるで当人にあてて脚本が
書いてあるかのようです。
グッズ販売で団員Tシャツ売ってるのには笑っちゃいました。縦書き漢字
Tシャツなので外国人向けに受けそうです。


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