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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:LA STRADA
日時:2005年7月15日18:30-19:45
劇場:GALARPARKEN(2番目のAはウムラウト付き、ストックホルム)
料金:無料
座席:4列目センター右より
劇団:PARK TEATERN
原作:フェリーニ「道」
URL:http://www.stadsteatern.stockholm.se/pjaser/strada.asp
出演:
Gelsomina: Siri Hamari
Zampano:Bert Gradin
Matto:Krister Lindgren

ストックホルムには旅行者用の「WHAT'S ON」という無料情報誌がありました。これは英語と
スウェーデン語による各種イベント情報が載っています。また演劇情報だけ載っている
「Stockholms Teater Guide」というパンフも入手して検討、こちらはスウェーデン語のみ。
すみからすみまで読みましたが、オペラもミュージカルもやってません;_;。筋書きをしらない
ストレートプレイを見に行くと言葉の壁に敗退しそうです。いくつか候補をみつくろってホテル
ロビーの公共PCでその作品の紹介ページを検索、もちろんスウェーデン語でかかれているので
英語への翻訳サイトを経由しての解読を行いました。「大道芸人が女の子を拾って、その子を
クラウンとして立派に育てる」という粗筋が書いてあるものがあり、写真もいかにもかわいい
おねえさんがマイムを行っている風。それがこの写真の La Strada. これから筋を追うのは難
しくないだろうし、そうでなくても芸を楽しめるかもと思って見に行くことに決めました。
ですが会場が野外で公園、まずそこがどこか探すことから行わねばなりません(^^;) 幸いなこ
とにホテル近くの埠頭からフェリーで行けばすぐ、沈没船を丸々展示してあるこことで有名な
ヴァーサ博物館の近くでした。PARK TEATERN は子供向けに野外でいろいろな公演を行って
いる劇団のようです。同じ日にもっと遠い公園でダンスの公演もありました。
現場に着いてみると、公園の中に可動式の舞台と観客席が設置してありました。でも舞台は
なんとなくずっとおかれている感じ。(実際翌日近くを通ったのですが、他で上演される予定
にも関わらず舞台はそのまま置かれていました)
前の方はパイプ席、後ろは芝生席で全部で400人くらいの観客でしょうか。入場無料。子供向け
の舞台のはずなのにたいはんは老人(--;)芝居開始前には天使の羽をつけたキャスト(マット)が
観客席後ろの方でカードマジックを行っていたようです。私は前方4列目に座ってしまったので
キャストの背中をみているだけでした。芝生席の人たちは完全にピクニックの装いでした。
芝居冒頭の口上(もちろんスウェーデン語)で「じぇるそみーな」という単語を耳にしたとたん
フェリーニ監督の映画作品「道」を原案にしていることが判明(^^;) たしかに大道芸人が女の子
を拾う話だわ。何十年か前に見てるので筋書きはなんとか追えました。
最初は白塗りしてピンクのコートを着たおばさんが客席の中ほどに座って観客らしき人と話を
はじめました。この方がヒロイン?!でも写真よりはだいぶトウがたっているような。。。
はい、この人がジェルソミーナだったのです(^^;;) 最初に見た時はすごく老けて見えたのに
演技を見ると初々しい少女に見えるのはさすが役者です。
ラッパを吹いて前方で前説がはじまります。もちろん何もわかりません(^^;;) 跳ね上げてあった
舞台を下ろして物語のはじまり。BGMは時々舞台にもあがるドラマーひとりと録音によって
奏でられました。大道芸人のザンバノがジェルソミーナを袋に詰めて舞台に上がります。
芸を仕込むザンバノ、舞台の屋根の上でローラーに乗りながら演奏するマット。軽業師の
マットは非常に身軽でバーやロープを使って舞台と天上を簡単に行き来してました。鴨と猟師の
コントの練習とか、ほとんどマイムで笑わせるネタばかりなので言葉がわからなくても思わず
にやり。食堂のシーンとか笑えました。背景説明もほとんどマイムなのでけっこうわかりや
すい。さすが子供向け。劇中コントの鴨と猟師の本番では客席から大きな拍手があがって
ました。帽子を回してましたが、あの時ほんとにお金をいれた客はいたのでしょうか?
町から町へザンバノたちが動くのについていくマット。背景を手前に抱えて、内緒でついて
いってることを示してます。時々ジェルソミーナをからかうマット、マットがジェルソミーナ
からハットを取り上げてハットジャグリングをしてからかっている時に、手を伸ばして取りに
いかずに足元を踏んづけて取り上げたのはすごくタイミングがよくて笑ってしまいました。
タイヤ4つを持ってきてマイムで自動車に乗るマット、邪魔に思ったザンバノがとうとう
マットを殴り殺してしまいます。そして自動車もばらして死体も隠して証拠隠滅、マットは
ここで開演前の羽根をつけたかっこうになるのでした。最後はジェルソミーナとザンバノが
分かれてしまい、物悲しく終幕。

大道芸ネタとしてはほとんどがマット、舞台屋上でのローラーにのっての演奏、二人が前後に
並んでの二人羽織風3ボールカスケード、帽子を入れたランアラウンド、帽子ひとつの技いくつか、
短いモップを両手に持った状態で手を上から背中を通して下に抜ける、それに5ボールカスケード
すこし。もちろん「道」お約束の鎖切りもありました。二人羽織風カスケードが秀逸で、前の人間
(ジェルソミーナ)は後ろの人間(マット)の両手を外側から握っているだけなのに、まるで自分
がカスケードしているように見えました。時々手をはずして額の汗を拭っているのもきわめてコミ
カルに見えます。やってることは単純なのに動きが非常にスムースなので美しいのでしょう。

芝居を見に行って筋書きが分かって楽しめた上に大道芸まで楽しめたという一石二鳥の経験でした。
ねらってもこれほど私にぴったりの舞台に出会うのは難しかったでしょうね。雰囲気を満喫
しました。

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ノルウェーのトロンハイムの協会のコンサートを聞きました。
よい音色でした。有料だったと思うのだけれどデータ紛失 ;_;


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題名:夕焼けのカナタアカツキの手前
日時:2005年6月26日13:00-14:50
劇場:麻布 die pratz
料金:当日精算 2500円
座席:最前列右より
劇団:SHAFT
作:神崎誠人
演出:赤羽律
舞台監督:平川慎一郎・横山望 (劇団ヘロヘロQカムパニー)
照明:溝上邦子 (マイライト)
音響:田島誠治(Sound Gimmick)・齋藤瑠美子
美術:向井登子
衣装:まつもとゆみこ・しげのともこ
小道具:今野多起子
映像:光尽
制作:松元明日美(Garden)・UCO・かぢ。・たむあい
出演:
   設楽 洸:石井 保
   高木 華:川瀬 ゆう子
   三崎 千里:小林 カナ
   都築 亜矢:梶田 夕貴 (RME)
   渡会 文彦:えんどう たいと
   葉月:ひなた たまり(RME)
   尾崎 正樹:山本 知宏
   刈谷 悠三:瀬水 暁 (RME)
   朱夏:音 十三
   南 沙希:木野村 朱海
   萩原 淑子:栗原 雅子
   久利 貴之:石鍋 将彦
   久利 美久:宇尾野 宏美
   声の出演:園崎 未恵
概要:(オフィシャルページから)
    華、洸、千里の三人は列車事故に巻き込まれた人々と共に、寂れた観光駅で
    復旧を待つ事になる。其々の事情を持つ人々は動けない状況に苛立つが、
    そのうえ強盗殺人犯人が同じ列車に乗っているかもしれないという一報が!
    三人は無事に駅を出る事ができるのか?
    強盗殺人犯とは?

この劇場にきたのは初めてです。ほぼ満員。
舞台には枕木、さびたレール、そして背後にトンネル。
閉じこまれた駅から脱出しようとして果たせない、
それでいて強盗殺人犯人がいるかもしれないということが不安に拍車を
かける。その実、、この列車は天国の手前にいて戻るに戻れないのだ
という落ち。
役者さんみんながんばってると思います。でも脚本に少々説得力が
足りないように思われます。どうも各人物の行動パターンが不合理に
思えてしまったのですよ。まあ亡霊たちの話に納得性を求めるというのは
へんな話ですけどね。

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題名:月の石
日時:2005年6月23日19:30-21:15
劇場:大塚萬スタジオ
料金:前売3000円
座席:F列4番
劇団:うるとら2B団
作・演出:門間利夫
出演:
目黒 兵梧(めぐろひょうご) ・・・ 大野がく
月野 香具夜(つきのかぐや) ・・・吉沢千尋
中森 沖菜(なかもりおきな) ・・・田村美樹
犬神(いぬがみ) ・・・ 上素矢輝十郎
猪田(いのた) ・・・八乙女真記子
三木(みつき) ・・・伊東武志
細居 重郷(ほそいしげさと) ・・・ 門間利夫
月影 まひろ(つきかげまひろ) ・・・平川瑞穂
目黒 十四郎(めぐろじゅうしろう) ・・・ 野崎隆司
佐 源五郎(ひだりげんごろう) ・・・青葉秀雄
 おんな・・・まあや
照明:磯野眞也・榊 美香
音響:持田勝久・前原修
装置:阿部けん・まいてぃはうす
小道具:らすとぷろっぷす
衣装:まじかるきゃっと
制作:鈴木真美子・宮林豊

タイムトラベルもの、目的を持って昭和の大阪万博時代に戻っての
悪戦苦闘。三丁目の夕日を見たときと同じようなノスタルジーに
浸れました。さいごはほろり。


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題名:ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
日時:2005年6月19日16:10-18:10
劇場:パルコ劇場
料金:9000円
座席:I列28番(中央通路から後2列目右より)
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
翻訳・演出:青井陽治
訳詞:青井陽治、三上博史、エミ・エレオノーラ、近田潔人
音楽監督・編曲:横山英規
出演:
ヘドウィグ:三上博史
ロックバンド「アングリーインチ」
イツァーク / Piano・Chorus:エミ・エレオノーラ
スクズプ / Bass:横山英規
クリストフ / Drums:中幸一郎
ジャセック / Guitar:テラシィイ
シュラトコ / Guitar:近田潔人
物語:(プレスリリースより)
--- 股間に残った怒りの1インチ(アングリーインチ)

1960年代に東ドイツに生まれた少年ハンセルは、自由を得てロックシンガーになる
夢を叶えるため、アメリカ兵との結婚を決意。性転換手術を受ける。ところが股間
には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。ヘドウィ
グと名乗り渡米を果すも離婚、ベビーシッターなどをして暮らしつつロックバンド
を組む。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐが、トミーはヘドウィグの
曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。裏切られたヘドウィグは
自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コン
サート会場を追う。スタジアム脇の冴えない会場で巡業するヘドウィグは、果たし
て自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた「愛」を見つけることができるのか…


日本初演がすごい評判になっており、ソウル公演でも前売り開始数分で売り切れを出したという前代未聞の事態になった公演、今回が初見でした。 舞台の上にはロックバンド、舞台前方の左右にソファ、舞台の後ろはレンガの壁と大きな扉。扉を開けるとトミーのコンサートが聞こえてくるという設定。前方の席にはビニールコートが置かれていました。なんだろうと思っていたらヘドウィグが水をまくのねー。 客席にはトランスセクシュアルらしいおにねえさんの姿もちらほら。
開演直後の曲で客席が半分くらい立ち上がり、ああしまったと思った私。ずっと立ってる公演は苦手なのです。 出だしはほんとにロックコンサート、歌詞がまったく聞き取れないくらい大きく歪んだ歌が襲い掛かってきました。私にとって幸いなことに1曲終わった段階でみんな座りました。 後ろの壁面にスライドが投射されて一人語りが始まりました。 ゲイで性転換やって失敗して結婚して米国にきて離婚してトレーラーハウスでベルリンの壁の崩壊みて、ベビーシッターに行った先で大きな息子とねんごろになってロックとSEXを教えて相手はトップスターこちらはどさまわり。。。イツアークはゲイの夫、二度と鬘をかぶらないことを条件にユーゴから救い出した。。ヘドウィグ役の三上さんが大熱演、ひとりで客席全部を熱くしてました。どよどよした濃密な空気がずーーと流れて米国の文化もちくりといったところでしょうか。性的描写もすごいのでお子様の観劇は避けましょう。バンドの紹介でギターでアタックNo1をひいたのはご愛嬌。ヘドウィグの髪型は最初は銀髪、次に枝垂れ柳みたいなの、最後にモヒカンと変化してました。 ほとんど一人芝居のロックミュージカル、これはオフブロードウェイで見たかったかも。 妖しい空気に浸れるひとときでした。

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