今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:赤鬼 日本バージョン
日時:2004年10月10日14:00-15:50 劇場:シアターコクーン 料金:S席7500円 座席:1階N列15番(正面10列目センターブロック?) 劇団:野田地図 美術・衣裳:日比野克彦 照明:海藤春樹 選曲・効果:高都幸男 出演: あの女:小西真奈美 水銀:大倉孝ニ とんび:野田秀樹 赤鬼 :ヨハネス・フラッシュバーガー 私は初演とタイ語の再演を見ています。 劇場の真中にひょうたんをゆがめた形の舞台があります。 舞台の高さは30cmくらいでしょうか。舞台の端に丸椅子らしきものが三つ。 その舞台を取り囲むように客席が設定されていました。舞台の周りには瓶が 並べられています。ひょうたんのまわりにも空きスペースを埋めるように椅 子が置かれています。舞台の周りは椅子の高さで前後の段差をつけてます。 最前列はほとんど床にシートがおかれている感じ。普通は舞台となっている ところにも客席があります。青山円形劇場を大きくした幹事でしょうか。 当日券も売っているようです。当日券行列の注意として長く行列から離れるな と張り紙がありました。トラブル多いのかなー。 開演まえの劇場にはタイ語らしき曲がかかっています。 さてざざーんと音がでてはじまりはじまり。 とにかくみんなでかい、とんび以外は全員でかい。赤鬼があまり大きく見え ません(^^;)赤鬼は白と赤のまだらの衣装にすごくながい髭をつけていました。 最初のスポーツジム?における井戸端会議は笑えました。 楕円形の蓋が取れてバレーボール?を下に引いての船は形としてなかなか。 以前見たときよりも笑いが多く、なんかからっとした感じでしたね。わかり易く 楽しい。大倉さんのひょうひょうとした演技が全体に影響を与えていたようです。 何をしてもジョンウェインというか。これならだれーも信じないでしょう>水銀 でもこの大倉さんの演技好きなんだよなあ。 小西さんは顔が小さい。かわいい、でも能面みたいというか感情がいまひとつ 伝わってこないんですけど。。全員がくるくると何役もこなすのは本当に見事。 この物語は最初は異邦人差別にはじまり、聖食で終わるようです。 海の向こう側にいる赤鬼の仲間がいなくなってしまった後で4人で船に乗って 追いかけます。そして海上で飢えてしまい、最初に死んだ赤鬼を皆で食べて生き 残ります。水銀があの女に嘘をついて肉を食わせてしまいます。最初に自然に死ん だのか、水銀が殺したのか。。。死人の肉を食わせて生き延びさせたのであれば、 水銀一世一代の成功した嘘でしょう。愛してるといったところで泣けました。 私は自分の死体はできる限り有効活用して欲しいと思っています。腎臓バンクと アイバンクに登録してます。私が赤鬼だとすれば、自分の死体を食べて生き延びる 人がいたので本望ですね。だからせっかく生き延びてくれたあの女が死んで しまったのが悲しかった。 それにしてもよくできてる戯曲です。 PR
題名:王朝ロマン『飛鳥夕映え』−蘇我入鹿−/ラテン・ファンタジー宝塚絢爛II−灼
熱のカリビアンナイト− 日時:2004年10月09日11:00-14:15(途中休憩あり) 劇場:東京宝塚劇場 料金:S席8000円 座席:1階10列26番(左側ブロック通路から4番目) 劇団:宝塚歌劇月組 出演: 蘇我鞍作(そがのくらつくり)(入鹿)(いるか):彩輝 直 瑪瑙(めのう):映美くらら 中臣鎌足(なかとみのかまたり):瀬奈じゅん 軽皇子(かるのみこ): 貴城けい 蘇我石川麻呂(そがのいしかわまろ):大空祐飛 笠置(かさぎ) :高ひづる 蘇我蝦夷(そがのえみし):箙 かおる 皇極帝(こうぎょくてい):夏河ゆら 阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ):光樹すばる 小足媛(おたらしひめ):美々杏里 唐津(からつ):嘉月絵理 旻法師(みんほうし):北嶋麻実 東漢直風見(やまとあやのあたいかざみ): 越乃リュウ 大伴直人(おおとものただひと):有香 潤 弓絃葉(ゆずるは):瀧川末子 秋妻(あきつま):花瀬みずか 巨勢臣徳太(こせのおみとこた):一色瑠加 山背大兄皇子(やましろのおおえのみこ): 楠 恵華 古人皇子(ふるひとのみこ):月船さらら 大伴連馬飼(おおとものむらじうまかい):良基天音 中臣塩屋連枚夫(なかとみしおやのむらじひらふ): 研ルイス あびこ:紫城るい 旗野(はたの): 宝生ルミ 佐伯連子麻呂(さえきのむらじこまろ):風雅 湊 李虎峰(りこほう):萌希彩人 東漢直要(やまとあやのあたいかなめ):北翔海莉 くず:椎名 葵 旻法師の弟子:麻吹由衣加 三芳野(みよしの):美鳳あや つくし :涼城まりな こみち :音姫すなお 国見(くにみ):青樹 泉 中大兄皇子(なかのおおえのみこ)(葛城皇子)(かつらぎのみこ) :彩那 音 川瀬(かわせ):真野すがた 生駒(いこま):城咲あい みずき :憧花ゆりの 阿倍倉梯麻呂の従者:星条海斗 土師連裟婆(はじのむらじさば):夏輝れお 葛城稚犬養連網田(かつらぎわかいぬかいのむらじあみた) :姿樹えり緒 瑪瑙(子供時代):白華れみ 鞍作(子供時代):明日海りお これまた台風がきた中での観劇です。芝居のチケットを持っている時に 限ってどうして台風くるんだろう(涙)舞台のポスターはカリビアンナイト。 『飛鳥夕映え』は、大化の改新は、若かかりし頃の蘇我鞍作入鹿と中臣鎌足の 恋の鞘当が発端だという物語です。入鹿を徹底した善人として描くことで 怨念をもつ鎌足と対比させています。 鎌足は、家の格の違いや女を横取りされた恨みなどいろんなものを背負って、 ダークサイドに堕ちて行きます。このダークサイドに堕ちた姿が非常に良い。 眼光が鋭く、動きがとてもシャープ。 鞍作(入鹿)はそれに比べてどこまでも爽やか。光り輝く凛々しさです。大臣 就任の姿も美しい。ただ、それゆえに良いところのぼんぼん以上以上の雰囲気が 出ていないのが惜しい。どこまでも良いひとなので朝廷を牛耳れるとは思えません。。 全般的にゆったりとした物語の中で鎌足だけが迅速に動いているという風に見えて しまいました。そのくせ人間関係がけっこう複雑、歴史を把握してないと全部は わからない?物語の教訓は、女の嫉妬は怖い(^^;) というところでしょうか。 女帝と情を通じておいて、女帝から見える甘橿の丘に夫婦で新居を構えたのが敗因? 鞍作の自滅への道のりを鎌足はちょっと加速しただけといった感がありました。 ショーはあっというまに過ぎ去りました。さすが再演、ダレ場ばし。 最初から最後まで能天気でとても楽しそうに踊っています。 縄跳び、ボクシングなど体を鍛えるシーンもおもしろい。 ハットのマニピュレーションを含んだダンスはほんとに惚れ惚れしました。 また見たいかも。
題名:怒りのパントマイム2004 〜2 Sexy〜
日時:2004年10月3日14:00-15:40(途中休憩あり) 劇場:アートボックスホール(高田馬場徒歩8分) 料金:2000円 座席:3列目中央 作・演出:後藤敬一郎 出演: 邪道マイム:後藤敬一郎 外道マイム:北大輔 非道マイム:食堂貴明 番組: 2 Sexy アスパラガス ミート・ザ・ワールド〜生命は不思議〜 ハリソン 豪雨の中を見に行きました(^^;;)パントマイムが主体の公演を見るのは初めて。 半券かパンフレットの提示で二度目の観劇無料とありました。 このホールにきたのは初めてです。3段、2列ベンチによる客席、後ろにもう2列 できるかかな。折込広告もほとんどパントマイム、いつもと違った世界です。 客は20人程度、ひどい雨だからねえ 最初の番組は、無音、ぶーーーんと虫に引っ張られてしまう、音にあわせた動き がなかなか良い。力自慢もあり。バーベル持ち上げて、電話帳破いて、硬貨を つぶす?口で車までひっぱっちゃいました。力技は見ていていまひとつわかり にくいかも。OLが脱いでいくシーンとかトイレにはいった仲間を天井から悪戯 するシーンなどもあり。 ミートザワールドは時空の壁をうちやぶって過去に遡り、微惑星からプレート テクニクス、ヌクレオチド、恐竜などを次々と説明、これはアイディアの勝利 でしょう。SFファンならいっそう楽しめます。 ハリソンはもろインディージョーンズでした(^^;;) 腕を使ってトロッコの路線を 表現してのチェイスとか、宝石トラップ、生贄の火口、つり橋、など見事に 表現しておりました。今は無きピスタチオのパワーマイムを思い出して懐かしく なりましたが、まあピスタチオがこの手の表現を演劇に流用してたということ なんでしょうね。マイムだけの舞台ってどんなものかとおそるおそるだったの ですが、意外といけるものです。
題名:ママがわたしに言ったこと
日時:2004年9月26日19:00-20:45 劇場:青山円形劇場 料金:6500円 座席:A21(前方ブロック3列目) 原題:My mother said, I never should 作:Charlotte Keatley 翻訳:常田景子 演出:鈴木勝秀 出演: ドリス:木内みどり マーガレット:渡辺えり子 ジャッキー:大竹しのぶ ロージー:富田靖子 舞台の床と天井は丸い刺繍になってました。刺繍の糸が天井から床まで 1本伸びています。舞台の後方には段があってピアノがひとつ。 全員が白い幼稚園児風の服を着て頭に大きな白いリボンをつけて 「母親を殺したい」というところから物語が始まりました。 4人はドリスー>マーガレットー>ジャッキーー>ロージーの順に母娘 という関係にあります。時は前後しつつ母娘の関係を少しずつ見せながら じわじわと進んでいきます。母がよかれと思っておしつけるのに娘は 反発、娘が暴走して失敗、なんとなく似ていてそれでいてなんとなく 違うエピソードが積み重なって行きました。ドリスは結婚の時に やりがいがあった教員をやめさせられて専業主婦に。マーガレットは 母がきらいな米国人と結婚し、流産し、晩年には別居。ジャッキーは在学中に 子どもを作ってしまい、マーガレットに預けて一人暮らし、仕事は順調。 ロージーはマーガレットの子、すなわちジャッキーの妹として育てられて いきます。 全員が幼児から娘そして現在の歳までいろいろ演じわけます。 もちろん一番幅広かったのは曾祖母までやった木内さん。 一番見事な変身は大竹さんでしたね。幼児、娘、中年を見事に演じ わけてました。個々の演技はすんなりはいってくるのですが、前後の 関連性をどうとらえていいものか全般的にうーんて感じです。 途中でアドリブ満載らしきシーンもあったようですが、 微妙におもしろそうでそれですんなり笑えないという妙な雰囲気でした。 泣けるわけではない、おかしいわけではない、すかっとするわけではない、 といってつまらないわけでもない。いわく言い難い舞台でした。 もうすこしわかりやすい脚本か演出にできないものでしょうかねえ。 隣に座っていたひとの報告によると、私は結構受けた反応を示していて ふつー泣くだろうというシーンでもくすりと笑っていたとか。うーむ、 いったいどこで笑ったのかなあ。たしかにどこかで笑った気はするが(^^;;) これの男版というものが成立するか?ということも考えてしまいました。 家庭というものが母親のもので父親はその家庭の附属品にすぎないという 状況が多過ぎるので成立しないだろうなあ。
題名:ミスサイゴン
日時:2004年9月26日12:30-16:05(途中休憩、事故休憩40分あり) 劇場:帝国劇場 料金:S席13500円 座席:1階2列40番台(1階客席2列目右端近く) 出演: エンジニア:筧利夫 キム: 新妻聖子 クリス: 井上芳雄 ジョン: 今井清隆 エレン: ANZA トゥイ: 泉見洋平 ジジ: 杵鞭麻衣 アンサンブル: 愛田芽久、浅野実奈子、荒木里佳、樺島麻美、香山ゆき、坂本法子、 史桜、中川菜緒子、藍澤幸頼、饗庭大輔、阿部よしつぐ、乾あきお、 織田和馬、小原和彦、KAZZ、小鈴まさ記、小西のりゆき、齋藤健二、 櫻井太郎、清水隆伍、神宮崇、杉山有大、清野秀美、附田政信、 中澤真太朗、日比野啓一、松村曜生、萬谷法英、村上幸央、森隆二 2日続けてミスサイゴンを見ました。キャストが代わると舞台が変る? いやいや実は今回は舞台進行そのものが違っていたのです(^^;;) 今回座った席は舞台の右端がちょうど目の前でした。 筧エンジニアは女衒という言葉がぴったり、猿のように跳ね回ってます。 でもって歌がまるでお経みたい(^^;;) でも歌詞は今までで一番はっきり聞こ えました。はじめてまともに歌詞の内容を意識しましたね。 エンジニアの格好をさして、「ルパンじゃないぞ」の台詞には笑いました。 新妻キムはいかにもミュージカルファン受けしそうな声。聞きほれちゃいます。 幼い二人が求め合う感じが出てました。 エレンは物静かで本当に悩んでいる感じ。ふたりで悩んじゃってる。 見守るかんじ。 そしてクライマックスでヘリコプターが降りませんでした(汗) 一番のハイライトで米軍脱出シーンになって、頭上のヘリコプターの ローターがいつから回るのかちょっと興味があって上を見上げていました。 あれ?ローターがない?_? ライトがちょっとしかつかない、しかも降りてこない!! 米軍たちは台の上に次々とあがって舞台の後ろへ飛び込んでいって舞台を 続けました。まさにShow must go on ですな。 暗転したところで幕が下りて客電ついてしばらく待てとのアナウンス。 しばらくして支配人登場。故障して安全装置が働いたのでしばらく休憩。 いつなおるかわからないので治ったらロビーアナウンスかけて全員が 席についたら悪夢のシーン冒頭から再開ということでした。 しかたないので地下におりて安いコーヒー買って戻ってきたら ロビーアナウンスで飲物無料!先にいってくれよー。 長蛇の行列にならびながらコーヒー飲みおえて、只ビールをゲット。 ビールを持って人の海を潜り抜けたら再開のアナウンスがありました。 約40分の中断らしかったようです。 ビールを持ったままなので飲みながらヘリコプターシーンとか アメリカンドリームを楽しみました。 当然ながらヘリコプターシーンが無事に終ると大拍手! 中断休憩する間に筧さんも挨拶をしていたらしい、そこでキャデラックが 出てこなかったという話があったそうで、アメリカンドリームでキャデラック が出てきた所でも拍手!!キャデラックの上で腕立て伏せしてました(^^;) アメリカンドリームはじめてまともに歌詞を聞いた気がしました。 カーテンコールでは筧さんが土下座するのにつられてキャスト全員が土下座。 右に左に向いておじぎをして襲名披露のようでした。 筧さんはトラブル対応にぴったり。。土下座が似合ってましたね。 これにつられてか、観客席の方も総立ち。 なんだかキャストも客も妙なテンションでしたよ。 |
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