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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:中国雑技
日時:2004年3月14日19:15-20:30(途中休憩10分あり)
劇場:中国北京朝陽劇場(China Beijing Chao Yang Opera Plaza, Beijing)
料金:120元(約1700円)
座席:3列6番(3列目センター付近)
番組:(タイトルは私が適当につけました)
オープニング
ディアボロ
獅子舞
ガラス飾りによる曲芸
シーソー上の椀載せ
皿回し
布による空中飛行
はしご芸
輪くぐり
自転車乗り

この劇場、雑技劇場だけではなくて映画館も兼ねているんですね。
きらびやかな雑技の電飾を見て近づくとロードオブザリングのポスター
が張ってあって、劇場間違えたのかとちょっと面食らいました。
チケットは1時間前に劇場窓口で購入しました。チケットの価格は
100RMB-300RMB, 最前列から3列までが120RMB, その後ろに,200,300,150,100
となっていました。列と料金を書いた紙を見せられるので言葉が通じなく
ても問題なくチケット購入ができます。このチケット、単なる入場券に
見えます。どうやって座席を区別するのだろうと思って裏を見たら、料金の
はんこがおしてありました。後で気がついたのですが(^^;) 小さな字で座席
番号も手書きされてました。チケットをもらった時はブロック単位の自由席
かと思った(^^;;;)ので早めにロビーにはいってしまいました。さて
チケットをもぎってもらいロビーへ、客席にはいることができたのは開演
45分前でした。1列目から3列目までがだいたい同じ高さで後ろは順次
高くなっています。最前列が安いので舞台が高くて見切れが出るのでは
ないかと危惧してましたが、私が座って舞台の表面が多少見える状態で
かぶりつきで楽しむ分には何の問題もありません。
後ろまで22列、左右は36座席、他の劇場と同じように中央が1,2で右が
偶数、左が奇数という座席番号でした。2階もあり客がはいっていました。
舞台の左右に電光掲示板がありましたが、上演中は何もうつってなかった
ような気がします。
続々と旗を持った人の後ろに続く集団が客席にはいってきました。ツアーに
よる団体鑑賞のようです。HISもいました。団体さんは左右のブロックと
後ろのブロックに適当に座らされます。空いているセンターブロックに
ちゃっかり座ってしまう客もたくさんいたのですが、そのたびに劇場係員が
追い出していました。この追い出し作業は団体が到着するたびに毎回
たくさん行われてました。ご苦労様。そういえば舞台のそこいらじゅうで
ばしばしストロボが炊かれていました。ビデオカメラを堂々と回している
ひともいました。ビデオカメラ男はセンターブロックに座っていたので
係員に追い出されたのですが、ビデオ撮影自身はとがめられておらず、その後
もずっと回していたようです。撮影は黙認されているのでしょうか?
結局センターブロック以外は満員という盛況。センターブロックは300RMBの
VIP席が一番こんでいたかな?私が座った120RMB最前列ブロックは8人しかおらず
1列目2列目は0、視界良好で堪能してました。私の隣に座った外国人老カップル
は座席が近すぎて気にいらなかったらしく、二度1列後ろに下がって、二度とも
係員によって元の座席に戻されてました。1列違うと2倍近く違い料金が違い
ますからねえ。開演前は出演者がパンフレットなどの売り子さんとして
客席内を歩きまわってました。総カラー写真のパンフが20RMB、安いのか
高いのかわかりません。

さてオープニングです。大勢登場、女性が前で踊るわ、後ろで体操や獅子舞
はやっているわでどこを見ればいいのかわかりません。群舞?が終わると
筋肉隆々なお兄さんの傘回しがはじまりました。回っている傘の上に載って
いるのは一輪車に乗っている女性。これぞ中国雑技!
次はディアボロ、大勢で一斉に行われるディアボロは壮観です。
獅子舞は人と獅子とのアクロバットです。獅子の上を越えてとんぼを
切ったりしてました。圧巻だったのは獅子が立ち上がっての玉乗り。中
どうなっているのでしょう?ひとつの玉に獅子が2匹乗って、シーソーの上
を動いていくシーンでは場内大拍手。(この文章でシーソーって言っている
もののはローラー一個の上に板をおいただけのものです)
ガラス飾りによる芸は女性がいろいろややこしい形をとった上で足の裏や
手にガラス飾りを持って決めポーズをつけるというもの。最後は口で
全体重を支えて体をえびぞりにしてまるで人間蜀台のような形となりました。
シーソー上の椀載せ、はシーソーの片端に小柄な男性が立ち、もう片方にお椀
を載せ、シーソーをはねさせてお椀を飛ばし自分の頭の上においた受け椀に
着地させるというもの。1個ならふーんで終わるような芸ですが、2個同時、
3個同時には場内も大うけ。それだけでは終わりません。
テーブルの上に置いたシーソーの上に大柄な男性が立ち、その男性の頭の上に
小さいテーブルを置き、其の上にシーソーをおいて先ほどの小柄な男性がその
シーソーの上に立ってさきほどと同じ芸を披露、これには場内喝采。
おまけでしょうが(^^;)、大柄な男性の両側には女性がひとりづつぶら下がって
おりました。
皿回しは片手に4枚ずつ、一人8枚の皿が回っておりました。まわしている手を
後ろに持っていって回したまま前方へトンボを切っり、人の上に載ってまわして
いる状態からもうひとりの上に逆立ちで乗っかって回し続けるとか、回したまま
足の下から通してしまうとか、文字で書いていてもよくつたわらない動き(^^;)
には感心しました。
前半は30分くらいで10分間の休憩にはいりました。
後半最初は細長い布を2本使った空中飛行、腕や足を布に絡ませて大きな円を
描いて宙に舞います。シルクドソレイユでも見たことのある芸です。いろいろ
なパターンで宙を舞っている時は素晴らしいのですが、舞台に下りたときの
動きがなんだかとってつけた感じでもったいなく感じられました。
次は口の上に短い棒を加え、其の先に長い棒を垂直にたてて其の上にグラスの
山を置くというもの。バランス芸はすごいことやってるとわかるんですが、
ダイナミックな動きの芸にはさまると地味にみえちゃいますね。ですが、
このグラスを立てた女性を男性が抱えあげることで派手な芸に変化しました。
女性はその格好のまま男性の方の上にあがります。男性は1m程度の
小さなはしごのついた帽子をかぶり、女性はその上に上がっていきます。
男性は両側に1本ずつ別のはしごをつかんでその状態で上に上がっていきます。
最後には両手を離して決めポーズ!ところがこれだけでは終わりません。今度
ははしごをひとつ離して1本のはしごの上にそのまま乗ってしまうではありま
せんか。はしごから手を離して足だけでバランスをとって決めポーズ!
輪くぐりは他の雑技公演でもなんどか見たものでした。回転しながらの輪に
はいるとか、高い輪の上をくぐりぬけるとか、ダイナミックで見ていて飽きま
せん。
そして最後は自転車乗り、10台程度でひとりでいろいろな乗り方を魅せて
くれた後はひとつの自転車に複数人が乗っていきます。3台をつなげて8人が
ピラミッド形状になったときには拍手!そしてクライマックスの、1台への大
人数乗り、私は14人と数えたのですが、あっている自信がありません(^^;)
大拍手で終わりました。
これをこれだけ間近に見れて120RMBは安いです。自分で劇場までたどり着ける
方は自分できて最前列ブロックチケットを買いましょう。
ただやはりり雑技を続けてみると疲れます。シルクドソレイユのように間に歌や
クラウンがはいったほうが緩急ついてより楽しく感じるようです。

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題名:天鵝湖新版(Swanlake)
日時:2004年3月13日19:30-21:45(途中休憩あり)
劇場:北京展覧館劇場(Beijing)
料金:480元(約6500円)
座席:22列5番(22列目センター付近)
劇団:中央芭蕾舞団(National Ballet Of China, http://www.ballet.org.cn/)


さて昨日劇場についたら何もやってなかったSwanLakeです。中国語では題名の
ような書き方をするようです。ホテルにはいっているツアー会社のスタッフに
お願いして正しい劇場を調べてもらいました。現地ツアーを予約して、「『た
だいま』の『ま』は伸ばすのか短いのか」等という日本語についてひとしきり
話をしてお友達になった後で問い合わせをお願いするという涙ぐましい努力を
しました(^^;)教えてもらった劇場は「北京展覧館」となっています。地下鉄の
駅から展覧館まで徒歩10分、展覧館の目の前まで行くとまたしてもCLOSED!でも
横道の方に現金を握りしめたいかにもダフ屋くさい人たちがたっています。さ
すがにその人たちに道を聞くのはためらわれたので(そもそも言葉通じないし)
その道をはいっていってみることにしました。歩いていくとなんとなく胡散くさ
げな人たちが増加してきます。とうとう「バレエ?」と声をかけられました。
この方向で正しいことを確信して歩いていくと巨大な展覧館を裏に回って駐車
場を抜けたところに展覧館劇場がありました。
チケットを購入して19時過ぎに劇場まで歩いていても同じ方向に歩く人がほとん
どいません。この手のショーには開演前から周りで何か特別な雰囲気があるもの
ですが、本当に上演されるのか?といった気分。でも駐車場は満員、劇場前は人
がいて一安心。劇場内にもポスターや掲示はまったくなく、ちらしを張ってある
くらいです。突然の劇場変更でディスプレイが間に合わなかったのでしょう(?_?)
売っているパンフレットもぺらぺらの見開きで5元、うーん昨日のTURANDOTと
は大違いだ。ちなみにTURANDOTではダフ屋見かけませんでした。
客席は1フロアのみ、作ったままのコンクリートに椅子をつくりつけた感じで少
し寒々とした雰囲気です。椅子自体は新しいものでした。外部から見た劇場の
風景は円形だったのですが、内部もそのまま円形で、円の一部を切り取って舞
台をくっつけた形状でした。前後が40列、きっと左右も同じくらいあるでしょ
う。左右の両端は見づらいだろうなあと思っていたらやはりそこには客は少な
かったです。ここも中央から右が奇数、左が偶数の客席番号でした。チケット
の最高価格は680元、一番安い席で180元でした。これってTURANDOTより高いの
ですね。びっくり。

さてこのSWANLAKEは「新版」ということでした。どこか新しい演出がなされて
いるのでしょう。後で見つけた中央芭蕾舞団のWebには次のように書かれていま
した。

---ここから引用---
Swan Lake is undoubtedly the most popular of all classical ballets.
It is also the solid foundation, which the Russian ballet artist
Pyotr Gusev laid for the Chinese Ballet. It brings special
memories to various generations of ballet artists and dancers
of China. In 2003, choreographers of the National Ballet
of China staged a new version of Swan Lake.
Through their explorations, the Chinese ballet artists show
their own interpretation of this classical ballet.
---ここまで引用---

私はSWANLAKEといえばマシューボーン版しか見たことがありません。新版とい
うからには悪魔=王子でSWANがいたぶられてる、とか、悪魔=SWANで王子がも
て遊ばれているとか、実は全ては姫の夢の中だったとか、あらぬ妄想を抱いて
舞台に向かってました。SWANを見た直後の感想は、SWANて筋肉がなくても美し
いのね!(だいぶゆがんだ見方してます)群舞がそろうのが美しい。個々の動
きは男性のほうが力強くメリハリが効いています。でも24羽の白鳥がそろって
動く姿はきれい。王子はそれなりに重力を無視してくれてたのですが、SWANの
方はいまひとつ。。でもスピンはきれいでした。ダンサーの中でもっとも重力
から解き放たれていたのが宮廷道化師。ちょっと背が低いのでこの役になった
のでしょうが、王子やってほしかったような気がします。悪魔も身が軽い上に
力強い、悪いやつが強いの原則?にのっとっているようです。いかにも何か悪
さをしそう。惜しいのは停止時の白鳥の首、群舞では比較的そろっているのに、
首がいろいろな角度になっちゃってました。それにしても中央から見れて良かっ
た。これは中央から見る振り付けなんですねえ。
背景には動画が多用されていました。SWAN登場では球体の中に視線が入っていき、
そこで水面が表示され、本物の白鳥がみえてました。

4羽のところでひとり手拍子をしだしたものがいて、まわりからたしなめられて
もやめない(^^;;)さすがに耳障りですねえ。時々ストロボがたかれてるのにも
閉口、二幕にはいって後ろから私の前に移ってきた女性二人連れはデジタルカ
メラを堂々と構えて前のめりになって撮影、体がじゃまな上にディスプレイが
まぶしい(涙)見かねたおばさんにまぶしさを注意された後は座席をいれかわっ
て、、でもまだ光っていたのです。うーんなんといいましょうか。。

それにしても女性のSWANLAKEもいいものですね。ABTで見てみたい。

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題名:TURANDOT
日時:2004年3月12日19:30-21:50
劇場:保利劇院(Poly Theater, Beijing)
料金:580元(約8000円)
座席:1階3列2番(3列目センター付近)
劇団:中国京劇院(National Peking Opera Theatre of China)
脚本:Kong Yuan, Wu Jiang
演出:Cao Qijing
作曲:Zhu Shaoyu
振付:Wu Bei
舞台装置:Gao Guangjian
照明:Hu Yaohui
衣装:Wang Yue, Peng Dinghuang
出演:
Turandot(皇女) Deng Min
Calaf(モンゴル王子) Huang Bingqiang
Timur(モンゴル王) Wei Jijun
The Emperor Zhang Liaxiang
Lu Ling(乳母) Bi Yang
Li(宮廷役人) Huang Zhansheng
Qian(宮廷役人) 石山雄太
Wang(宮廷役人) Zhang Sen

オペラのTurandot を京劇に翻案したというふれこみの作品です。
当然中国語の題名がついているのですが、私には題名の文字が読めません。
これは昨年作られたもので、今回は再演となります。外国客と中国国民の
両方をターゲットとしているそうです。この作品に対する評価として、
新たな要素を加えることで京劇を現代の芸術とした、西洋のポップソングや
バレエの要素を入れることで京劇を駄目にした、と賛否両論があるそうです。
さて外国客である私はどのように感じるでしょうか?実は私は本家の
オペラを見たことがありません。

当日開演10分前に劇場窓口でチケット購入。
実はこの日白鳥の湖を見に行くつもりで劇場まで行ってみたら、
劇場は明かりひとつついておらずディスプレイもなし。しばし呆然。
隣のホテルでは軍人が立ってものものしいチェックをしていた
ので何かのイベントのために延期とか中止になったのかも。
翌日に予定していたこの作品を本日見ることになりました。
交通渋滞のおかげで間に合わないかと思った(^^;;;)

窓口ひとつに対して頭上にディスプレイがあり、空席状況を見ながら
好きな場所のチケットを購入することができます。窓口では英語は通
ませんが、英語が堪能な係員に助けられて無事購入。料金は120元
から580元まで。前方右ブロックががぼっと空いていたのは料金の高さ
ゆえでしょうか。全体として7-8割の入り、料金の高さ考えるとす
ごく良い入りだと思います。ジャージ姿の生徒の団体鑑賞らしき姿も
みました。きれいな大判のパンフレットを10元で売ってました。日本
でなら1000円は間違いなくするでしょう。座席は最前列も空いていた
のですが、多少後ろの方が良いという係員のお勧めにしたがって3列目
にすわりました。前方に人がいないので問題なし、、とおもいきや最
前列センターに座っているおじさんが動く動く、、子供じゃないんだか
ら静かにしてくれよお、視界の端っこでいたずらされてる気分でしたよ。
座席の番号は中央から右に2,4,6,左に1,3,5,と振られていました。並
びの座席を購入される方は要確認です。2階席の左右にもう一段高くなっ
た座席がありました。3階席でしょうか?1階席の前には大きくて深いオー
ケストラピットがありました。よくあるピットより何割か深そう。背の
高い中国楽器もなんなくおさまってだいぶ余裕がありました。
広い舞台の左右には縦に中国語の字幕、左側の大外に英語字幕がありま
した。中国語の字幕が変わるのより英語字幕の変わるのが遅いです(^^;;)
筋書きを追おうと思うと首を左にひねらないといけないし、盛り上がった
場面では首が痛くなりました。テンポよくかけあいで歌うところは中英両
方の字幕がめまぐるしく変わっていました。あれで読めるのかい?

オープニングではアンサンブルが声をそろえた台詞を喋っています。
まるで第三舞台。一見して小さな役の俳優まできれいな刺繍がついた
衣装をまとっています。湖広會館で見た京劇とは大違い(^^;) 玉座も
きらきらしてました。でも背景がほとんど全部書割なんですねえ(^^;;)
もうちょい金をかけてもいいのに。
Turandot姫は顔を隠して登場、顔を見せるとぱっと場内が明るくなった
感じ。どんな傾城も逃げ出すようなきらびやかさ、コケティッシュな
艶かしさを備えています。頭から抜けるようなソプラノも美しい。
PAなしで聞いてみたいものです。寝巻き姿もかわいい。寝室の場面だけ
書割でなくちょっと道具がありました。一度大向こうから掛け声がかかり
ましたが、そういうことはあり?会場ちょっとざわめきました。
姫は琵琶を引いてまだ見ぬ恋人に思いをはせます。字幕で本人が演奏して
いると出てました。本人の熱演に会場は大拍手。この琵琶の音を壁の向こ
うで聞いていた王子が、琵琶の音が私を呼んでいると思って三つの謎に挑戦。
なんだか勘違い男の典型みたい。姫が3つの謎を出して解けた者と結婚する、
解けなかった者を打ち首にするという設定はオペラと同じです。王子は自分
の身分を隠して謎に挑戦です。
王子の答えはPlough, Eyes, Turandot。最後が間違い!本当の答えは
「希望」しかしそこで皇帝が実はTurandot はモンゴル人の血を引いていて
モンゴル語でTurandot=希望なのだと助け舟。姫と王子は実は一目惚れして
いる仲、でもまだコケティッシュにだだをこねる姫。武術で勝負をし姫が
負けたら結婚することになります。戦支度がこれまた豪華絢爛、旗を四つ
しょってる装束でした。戦闘中に姫が行った槍を投げ上げてのピルエット
が美しい。槍で戦っている最中に殺陣よりも愛撫に近い状態になります。。
戦いはお互いに決定打が出ないまま終了、互いに自分が負けたと主張。
困った皇帝、そこで王子が自分の名前をあてろという謎を出します。
謎が解けたら王子は打ち首、解けなかったら姫と結婚!
さて謎はとけません。市内にこの晩は誰も寝てはならぬというお触れを
出します。でも姫は寝てしまうのです(^^;;)夢の中での王子との逢瀬は
優美な舞踊で魅せてくれます。

名前を密告するのは実はTimur王、召使と偽って王子の名前を身分をあか
してしまいます。え?なんであかしたら殺されるのに?どうやら王子と
姫ででつりあいの取れた結婚と認識させて、お家再興に利用する目論見
のようです。姫は全てがお家再興のためのまやかしだったと思って、
王子の首を要求します。墓穴を掘った形のTimur王は恥じて代わりに自ら
の首をさしだすべく自害します。そこに駆け込む乳母、実は乳母の昔の
恋人はTimor王だったのです。そしてTorandot姫は乳母の実の娘!乳母は
嘆き悲しんだあとに自害してしまいます。
その後TurandotとCalafの結婚式、幸せそうな姿で物語は終わりました。
えっと腹違いの兄妹が結婚したという話なんでしょうか?

Turandot姫の存在感たるやすごいものがあります。背景がなんにもない
舞台のうえでひとりで歌っていても舞台の広さを感じさせません。歌い
上げるたびに客席から拍手!脇役も姫におとらず実力派ばかり、全員に
見せ場があってすばらしい声を聞かせてくれます。王子だけがちょっと
頼りなさげな声だったんですが、まあイケメンなのでいいでしょう。
いくつか筋書き的には納得がいかない点もあるのですが(^^;)
とにかく聞きほれてしまう舞台でした。途中休憩のない2時間20分
の長さが全然苦になりません。また見たいかも。

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題名:Sand Castle Dinner Show
日時:2003年12月29日18:00-20:50(実際にショーが行なわれたのは19:30-20:50)
劇場:Sand Castle (Guam)
料金:デラックスディナーショー 135USD
座席:前から3テーブル目、多少右より

グアムの繁華街タモン地区にある劇場です。ラスベガススタイルの本格的な
ショーをやっているということで見に行きました。私はラスベガスへ行った
ことがないのでどれくらい本格的なものかはわかりません(^^;)
デラックスディナーショーはフルコース&送迎付でした。その他皿数が減って
送迎がついてないマジカルディナーショーという料金もあります。同じショー
を見ます。高い料金のほうが当然良い席になるとのこと。その他このディナー
ショーが終わった時間帯にカクテルショーというのがありました。こちらは
食事なしで70-90USD程度。
私が座ったのは、客席が一段高くなったところでした。この前の客席は舞台を
見上げる形となります。テーブルがふたつあるごとに一段上がる形状で、客席
後ろまでで5段ありました。1テーブル横向き6人がけでびっしりと詰め込まれ
ます。私の後ろは舞台に面した方向に座れるソファで1テーブル10人程度はい
れるでしょうか。当初は空席だったのでVIP席はいつも空いているのかなあ、
と思っていたら開演直前になって石原国土交通相が家族連れではいってきま
した(@_@)
食事の内容はちゃんとしたフルコースで思ったより悪くありません。情報誌
に載っていたクーポン券を持っていってワインも1杯無料で飲めました(^^)
食事をゆっくり食べ終わった後にショーの開始。オープニングは水の
シャワーが舞台の上にあらわれて期待を持たせます。
第一印象が、、、キャストが少ない!男女各6人ずつしかおらず舞台が広々
としていました。
全体してはダンス、歌、そしてマジックから構成されるレビューという
ところでしょうか。男性の肉体はまずまずです。チッペンデールズかと
思うようなシーンもありました。マジックは、アルミ板抜け、
美女が白い虎に変身、棒の上に1点で支えられて寝る、箱と袋抜け、
首切り、三角錐にはいった人間に剣刺し、人間がはいった箱の分割、
檻の上に虎出現、ためた砂が一瞬で砂の城に、巨大ファン抜けetc.
白い虎が出たときは客席がどよめきました。やはり生き物は強い。
巨大ファン抜けは目玉のようでちらしなどにも載っていました。
ダンスは色々、スウィング、CANCAN、サンバなども踊られてました。
歌はまずまずなのですが、ダンサーが少ないと空間が持て余されて
しまいます。後で聞いたのですが、オープン当初はこの3倍くらいの
人数で上演されておりそれは華やかだったとのこと。テロや台風で客足が
激減したためにキャストもどんどん減っているのだそうです。チラシは
その時期に作ったんだろうなあ。ほとんど看板に偽りありの気分(^^;;)
まあ初めての劇場にはいれたので後悔はしてませんが、二度目を見ると
したらキャストが増員された時でしょうねえ。

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題名:京劇
日時:2003年12月16日19:30-20:40(途中休憩あり)
劇場:湖廣會館(北京)
劇場URL:http://www.beijinghuguang.com/
料金:1階席茶菓付180中国元(3000円弱)+日本語ヘッドホンガイド30中国元
座席:1階テーブル2列目左より
番組:
覇王別姫(The King Bids Farewell To His Wife)
閙天宮(A Combat In The Heaven Palace)
出演:
覇王別姫
Su Zhuo, Jiao Jian Qi

閙天宮
松岩(Song Yan) 主演 他

ばたばたと北京に来てとりあえず番組がWebで検索できた劇場にきてみました。
交通渋滞にかかって開演に間に合わないかと思ってしまった(^^;)
劇場の門を入ってすぐに中国語ではなしかけられ?チケットを持っているか?
うんにゃ、買いたいぞというのを中国語と日本語のかけあいでなんとか(^^;)
向こうは紙を持ってきて180と書きました。
鮮やかな赤で彩られた装飾が古色を帯びてくすんだとでもいいましょうか、
なんだか時代が感じられる場末の劇場といった風情です。
場内の天井は高く1階は四角いテーブル席がずらりと並んでいます。
でも座っている人はほとんどいません。本当に上演があるのか??
1階の上はほとんど吹きぬけ、2階客席は建物の内側をぐるりと回っている感じ。
舞台の真横まで2階の客席があります。柱ごとに個室になるようです。
でも2階には人気がありません。舞台は四方に黒い柱があり、その上に屋根を
模したようなものがあります。舞台の後ろの幕は刺繍入りの黄色の鮮やかなもの。
建物の中に建物がある?というのは能と同じパターンでしょうか。舞台の真ん中
に真っ赤と金糸の椅子とテーブルがおかれました。舞台の左手、客席から見えな
いところから小鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきます。右側には楽団がそろって
ぼちぼち練習しています。料金に入っているお茶はジャスミン、お菓子は小皿に
中国菓子盛り合わせとみかん5切れでした。
10分前になっても客席は4つしか埋まっていません。といってるうちに10人くら
いの団体さんがやってきました。ガイド付の日本人団体でした。
最終的には10テーブルくらいになったでしょうか。まだまだがらがらです。

さて開演!、1幕目に出てきたのは虞美人と項羽のふたり。
舞台上方の字幕で英語と中国語の説明がついてました。でもすごく上なので
めちゃくちゃ見にくいです。しかもせりふが多くなると字幕がでない(^^;)
日本語イヤホンガイドならぬ日本語ヘッドホンガイド、歌舞伎座と同じ人が
ナレーションしてるといっても驚かないぞ。どうやら適当なタイミングで
細切れにテープを再生しているようです。
演奏は派手ですが、派手な分、虞美人の歌があまり聞こえてきません;_;
虞美人の歌は裏声で聞きなれていないとやはりドナルドダックボイスに思えて
しまいます。くねくね動く指やくっきりとした目鼻立ちのメイクから繰り出す
見得は目を引きます。小鳥のさえずりがほどよいBGMになってます。
虞美人がひとりになって芝居を続けているかと思うと四面楚歌にはいりました。
(もちろん日本語ガイドのお世話になってます)言葉がわからない状態で
身振りだけで敵に囲まれているとはわかんないなあ。歌が終わった段階で
再度項羽登場。その後項羽が抜山歌を歌いました。これが顔に似合わず?
(化粧で顔なんてわからないんですが)けっこういい声、場内に響き渡ります。
ここまで、虞美人は目鼻立ち整っているんだけどいまいちだなと思っていました。
項羽を慰める歌から剣の舞にはいって評価変わりました。動きに無駄がなくて
きれいなのです。立居振舞いが美しいといいましょうか、それほど速い動きでは
ないのですが、ひとつひとつの動きが安定してぶれもなく見ていて安心。
最後は両刀を振り回して見栄をきりました。

ふたつめは孫悟空。メインキャストだけ字幕に出るのですが、かわるのが早すぎ
てメモできません;_; どこかに張り出してほしい。
この作品はまだ孫悟空が暴れん坊だったころの話です。学問の神様とのバトル?
最初の場面はかっこいい兵士が4人と額にもうひとつの顔を書いたむくつけき
大男がひとり。大男は頭に孔雀の羽を角のように2本はやしています。手には
重そうな棍棒をふたつ。見得を切ったかと思うと口から花火@_@ 見る見る場内が
真っ暗になって見えるのは火吹き怪人?ひとりだけ、こういうケレン味って
いいですねえ。花火が消えるころには劇場はもとの明るさに戻りました。
最初はこの怪人が孫悟空かと思ってしまった(汗)それから見たことのあるよう
な仮面と化粧の人物が勢ぞろい。さきほどの虞美人もコスチュームを代えて
登場です。怪人じゃなくて全員神様(?_?)おなじみ孫悟空は如意棒を使った
身軽な演技を魅せてくれます。孫悟空も頭に2本の羽を生やしてました。
この孫悟空、体はちょっとこぶりなのですが、非常にすばやくシャープな
動きをします。力量の差が大きい怪人?とは相手をもてあそぶかのごとく
コミカルな動き、かっこいい兵士とはまっとうな殺陣。如意棒で剣をひょいと
奪ってしまってそのまま棒で剣をくるくる回すところでは思わず拍手。
舞台を所狭しと飛び回りトンボをきりまくり、雑技とコントが渾然一体と
なった感じでした。これなら言葉がわからなくても大丈夫。
見得を切るたびに拍手してました。
全然準備せずに訪れた地での観劇としては十分な内容だったと思います。

ところで劇場の左端で業務用ビデオカメラを抱えた人が子供たちを撮っていま
した。子供たちがなんどもはいりなおしては座って見物するのを撮っていたの
ですが、映画かTVの撮影なんでしょうか。さすがにめざわり。。

これは劇場のWebページに載っていたシノプシスです。

King Liu Bang and King Xiang Yu have agreed to a truce and drew a
demarcation line at Honggou. General Han Xin, Liu Bang's able military
officer, orders Counsellor Li Zuoche to make a feigned surrender to
Xiang Yu,so as to lure Xiang's troop to march towards frontier. Han Xin
lays an ambush arond the Shili Mountain, and the Xiang's troop are all
surrounded at Gaixia .Xiang Yu cannot break through the siege, and his
soldiers were besieged on all sides. They assume that other Chusoldiers
all have laid down their arms , with the result that their morale goes
down. Xiang Yu realizes that the game is lost and he indulges in drinking
and despair. He bids farewell to his wife, Yu Ji, who dances her last
before she kills herself. Later , Xiang Yu tries to break through, but
fails. He suicides beside the Wu River.

The Monkey King was conferred a noble title named "Great Sage Under Heaven"
by the God. As the heaven queen had a banquet and didn't invite him , the
monkey was very angry. So he stole the cure-all peaches, wine and cure-all,
then Went back to Huaguo Mountain. The God sent heavenly soldiers to catch
him , but the Monkey King defeated all the gods.

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