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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:田上パル Q学
劇場:駒場アゴラ劇場
日時:2020年3月25日14:00-15:30
料金:3500円
座席:2列目中央付近
劇団:田上パル
作・演出:田上豊
舞台監督 熊木進
照明 伊藤泰行
音響 大園康司
演出助手 ロサリオ香蓮
宣伝美術 丸山安曇
制作 尾形典子
出演:
  江花明里 折舘早紀 北村美岬 田中美希恵 とみやまあゆみ 平嶋恵璃香
  廣木葵 松田文香 亀山浩史
物語:
高校。表現選択科目「演劇」の授業時間帯。
「演劇」の授業を選択した生徒たちは、一癖も二癖もある問題児。
自称演劇人の非常勤講師によるやる気のない「演劇」の授業は、ただの不良の巣窟と化してしまうが、無気力と惰性の時間の連続は、彼女たちの絆を深めていった。
しかし、ある時、その授業が研究授業として発表しなくてはならなくなる。
非常勤講師の提案に、全員で『走れメロス』を題材にした芝居を作ることになるが…
不良×太宰×演劇。
演劇の神様は、きっと彼女たちを素敵なところに導いてくれるに違いない。

ーーーーーーーーーーーーー

人が演劇と出会う話。田上パルは初見。
選択の授業で演劇を選んだ女子高生たちと非常勤講師の物語。
鬼軍曹が彼らを死んだ魚の目から生き返らせる。
だがその鬼軍曹が去り、、メロスネタがうまい具合にクライマックスまで繋がっていく。
最後は熱くてワクワク。85分にぎっちり詰め込んである。
序盤の手拍子は本当に死んだ目、ところが終盤では全然違う。
始まって10分は、見に来たの失敗だったか?と正直思った。
だが、後半はジェットコースターストーリーと言ってもいいくらいの畳み込み。
上演時間85分なのに2時間程度には感じる稠密さ。
この作品を高校時代に見ていたら、演劇始めていたかも。
最後はゴドー待ち?
次も田上パルを見たいと思った。
キャストサイン入りの脚本を販売していたので購入しました。
最近は物販で買って支援!の気分。

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題名:2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』
劇場:TBS赤坂ACTシアター
日時:2020年3月24日14:00-17:30(途中休憩あり)
料金:S席13800円
座席:1階Q列27番
劇団:劇団新感線
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
ストーリー:
<源頼朝(みなもとのよりとも)/粟根まこと>が鎌倉を拠点に力を蓄えていた一方で、国の北方、“みちのく”と呼ばれる奥州はどちらにも属さず独立自治を貫いていた。奥州をまとめていたのは奥華(おうが)一族。その都である奥泉は“黄金の都”と噂されており、また奥華の民は死者を木乃伊(ミイラ)にする風習があるため奥泉のはずれにある洞窟には先祖代々の木乃伊が眠っている。
その地元のものが聖なる場所として崇める洞窟で、ある若侍が暴挙を行った。彼の名は<遮那王牛若(しゃなおううしわか)/早乙女友貴>、頼朝の義理の弟で平氏の追っ手から逃れるために奥華によりかくまわれていたのだ。お目付け役の僧<常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)/山内圭哉>と<奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)/中山優馬>の制止を無視して死者を冒涜、とうとう次郎と斬り合いになる。そこに割って入った次郎の兄<奥華玄久郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)/生田斗真>だったが、はずみで牛若を死なせてしまう。僧兵に追われ逃げる玄久郎の前に立ちはだかったのが<武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)/橋本じゅん/三宅弘城>。玄久郎を錫杖で打ち据えると、奥華の屋敷へ連れていく。
屋敷では奥華の当主<奥華秀衡(おうがのひでひら)/橋本さとし>が待っていた。次郎をかばうためとはいえ頼朝の挙兵直前だったこともあり、牛若を殺したのは大問題だと頭を抱える一同。だが「牛若はそこにいる!」と玄久郎を指さす弁慶。弁慶や海尊ら僧たちが口裏を合わせ、さらに奥華の金塊を軍資金として差し出せば、義兄の頼朝は騙せると踏んだのだ。あまり深く考えず、その提案を受け入れる玄久郎は、ここで元服もし、以降は<源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)>を名乗ることとなる。
そうして義経らが頼朝を丸めこみに行っている間、奥泉では先祖代々の木乃伊が並ぶ洞窟内で巫女たちが歌い踊り、酒宴が行われていた。そこで、秀衡の妻にして次郎の母でもある巫女長(みこおさ)の<黄泉津(よもつ)の方/りょう>は、次郎が正当な後継ぎであると主張。その企て通りに、次郎に秀衡を殺させる。

そんなことは露知らず義経は進軍を続けていたが、壇之浦にてさらに戦いは激化。その海辺にひとりの若い女性が現れる。<静歌(しずか)/藤原さくら>という大陸渡りの歌うたいで、ギターに似た楽器“六絃(ろくしん)”を操り滅んでいく平氏の兵のために哀悼の歌をうたっているのだった。すっかり心を奪われてしまった義経に乞われて死者を冥界に送る歌を静歌がうたうと、そこに血まみれの秀衡が現れ「妻と弟に諮られ、実の息子に手を下された」と語り、「仇をとって父の無念を晴らしてくれ」と義経に訴える。この不可思議な現象は、静歌の歌に秘密があると睨んだ義経は彼女を連れて奥華へ向かうことにするが……。
偽りの身分を盾にしつつ、常にポジティブシンキングと機転とで数々の苦難を軽々と乗り越えていく義経。その目に映るのは日の本の天下の光か、はたまた冥界に広がる闇か…?-----------------------------------

外では桜が満開。千秋楽です。
この時期でほぼ満員。さすが新感線です。
入場の際に全員にアルコール消毒、チケットもぎりも観客自らが
チケット半券を切って箱に入れる形でスタッフと観客の接触を防いでいました。
グッズ販売、ドリンクカウンターもクローズ。
客席ほぼ全員がマスク、クラスター感染を防ごうと観客の方も気合がはいっています。
さて本編開始!
冒頭早々に牛若が玄九郎にどつかれて殺されてしまうのですが、それまでいかにも憎たらしい
悪役を演じてくれるので、まあ仕方ないという雰囲気を醸し出してくれました。
そして巨大な猪登場、でかい被り物が出るとそれだけでテンションあがります。
そいつを玄九郎が踏みつけて見得。タイトルクレジットが出てのダンスもかっこいい。
馬鹿だけど馬鹿じゃない、玄九郎なりすましの偽義経がかっこいい。
馬鹿なのかそうでないのかわかんない。
そして裏切りまた裏切りと誰もが腹にいちもつもつジェットコースターストーリー。
頼朝は目つきが悪くて、いかにも!海尊は、ぼやきと突っ込みという安定したポジション。
奥華秀衡も本音と建て前をうまく使い分けていたのに、妻に裏切られ。。
まさかの亡霊となって出現。
そこで切られて1幕終了、ええ?主役がここで死んじゃうのー
もちろんそこで退場なんてことはありません。
後半は殺陣に次ぐ殺陣、そして善人だったのに悪玉に、それもすげーいやらしく。
いつの間にか味方が敵に、仕掛け人が次から次と現れて異なる組み合わせで
戦っているジェットコースターストーリー。
いろんな伏線もばっちりで、最後は泣けました。
とにかく殺陣がすごい、牛若だけ加速装置付に見えましたが、義経もかなりいい勝負してます。
エンターテインメントの王道を行くようなよくできた脚本に、殺陣に照明。
座長が文字通りきらきら輝いていました。
また見てみたい。
千秋楽なので恒例せんべい撒き、、は感染を防ぐために実施されませんでした。しかしその代わりに劇場から出る際に、せんべいがひとり1枚スタッフから配られました。

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題名:悪魔の毒毒モンスター
劇場:よみうり大手町ホール
日時:2020年3月21日17:30-20:00(途中休憩あり)
料金:10500円
座席:12列14番
脚本:ジョー・ディピエトロ
音楽:デヴィッド・ブライアン
演出:池田テツヒロ
コンセプトアーティスト(“見た目”のお手伝い):野性爆弾くっきー!
翻訳:可児理華
音楽監督:岡崎司
振付:足立夏海/原田薫
毒毒バンド:岡崎司(G)/松﨑雄一(Key)/松田翔(Dr)/大桃俊樹(B)/平野喜久雄
美術:片平圭衣子
照明:吉枝康幸
音響:小林宏和
特殊造形:清水克晋
スタイリスト:黒田匡彦
ヘアメイク:松田コウイチ/加藤潤一
歌唱指導:宗田良一/松井トモコ
演出助手:山崎総司/荻原秋裕
舞台監督:小笠原幹夫
カメラマン:木村直軌
デザイン:鈴木謙一
出演:
福田悠太(ふぉ~ゆ~) ★メルビン・ファード三世 ★悪魔の毒毒モンスター
中別府葵  ★サラ
林翔太(ジャニーズJr.)
   ★ボゾ ★会社の重役 ★サル巡査
   ★ダイアン ★強盗 ★医者
   ★恐ろしい叫び声 ★ホアン
   ★フォークシンガー ★ロレンツォ
   ★可愛い老女エドナ・ファーバート
   ★ジュディ(熱愛カップルの彼女)
宮原浩暢(LE VELVETS)
   ★スラッゴ ★ケン教授
   ★会社の重役 ★シャニークア
   ★CSI捜査員 ★小さいおばあさん
   ★大きい警察署長
   ★心配性の住民/のんきな住民
   ★保護猫と少女 ★ラマス
   ★いかした奴
   ★ミッキー(熱愛カップルの彼氏)
   ★フレッド田舎者 ★風俗嬢
   ★トキシージュニアの声
霧矢大夢
   ★バーバラ・ベルグッティ市長
   ★ママ・ファード 
   ★修道女
ストーリー:
舞台はアメリカ・ニュージャージー。街のいじめられっこだったオタク青年メルビンが産業廃棄物で汚染された街を救うため、立ちあがった……途端に、汚染の黒幕である市長の命令で放射性廃棄物のドラム缶に放り込まれてしまう。突然変異で緑色のモンスターになってしまったメルビンは、復讐を誓う。醜いモンスターになってしまったメルビンに唯一親しく接してくれるのは、盲目の美女、図書館の司書サラだけだった。
2人はいいムードになるが、市長は自らの野望を阻むモンスターの命を狙い……。


-------------------

オフブロードウェイで見ていて、いろいろ楽しみでした。
入場時に体温チェックがあり、熱を持っている人は入場できない仕組みでした。
他にも密を避けるため、いろいろ工夫がありました。
会場に公演を示すポスターが1枚もないのにびっくり。写真はちらしです。
舞台は左右に原子力廃棄物マーク入りのドラム缶、右にトラック、荷台にバンド。
左側に階段、上にはマンハッタン(たぶん)の遠景。
この作品は主役カップル以外はすべてマルチな役割を担っています。
林翔太、宮原浩暢のふたりは本当に頑張ってたくさんの役を次から次へと
こなしていました。ギャラがキャスト数分あってもいいんじゃないかと思える頑張りです。
そしてこの中で一番光っていたのは霧矢さん、歌でも演技でもひとりで場をさらって
いました。市長とママの早変わりも見事。
最後はジキハイのような半身ずつママ・市長で熱演!
主役コンビもいい味だしているのですが、霧矢さんに主役をさらわれている感がありました。
惜しかったのはモンスターのメイク、というかかぶりもの。オフBWの時と比べて
ハリボテ感があって少々残念。
この演出では、観客みなでペンライトを振るシーンありました。
こんなの日本では絶対できないだろうなあと思っていただけに、うまいこと上演してくれて
本当によかった。

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題名:十二夜
劇場:本多劇場
日時:2020年3月21日13:00-15:05
料金:8000円
座席:L列22番
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
上演台本・演出:青木豪
美術:二村周作
音楽:笠松泰洋
照明:山口暁
音響:青木タクヘイ
衣裳:清水崇子
ヘアメイク:河村陽子
振付:広崎うらん
擬闘:栗原直樹
歌唱指導:満田恵子
演出助手:石内詠子
舞台監督:松下清永
出演:
ヴァイオラ:前山剛久
オーシーノ:新納慎也
オリヴィア:納谷 健
セバスチャン:三好大貴
マルヴォーリオ:坪倉由幸
フェステ:清水宏
アントーニオ:木場允視
フェイビアン:根本大介
船長/ヴァレンタイン:宮澤和之
マライア:阿南健治
サー・アンドルー・エイギュチーク:春海四方
サー・トービー・ベルチ:小林勝也
【楽隊】
ギター:助川太郎
アコーディオン:佐藤芳明

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コロナのおかげで昨日ようやく開演、今日も上演されるかドキドキしてました。
最初に買った公演はキャンセル、チケット買いなおして見ることができましたよ。
客席はほとんどが女性、男性は見えた限りで数名?もうちょっといたかな。
開場時に、すでにキャストが何人か舞台上にいてジャージー姿でストレッチしたり、
私語したり。。これから舞台稽古をするということです。まんなかで座っていた清水さんが
くるりと振り向いて客席へ向けて前説。全員で舞台後方へお辞儀、拝んで本番開始!

神社での舞台練習というたてつけで、能舞台のような小さな屋根付き舞台が後ろ
にありました。舞台転換は左右に幕を引いて行っていました。
その他の大道具としては移動する、松と梅。
そして上には丸い提灯。楽隊による舞台上の伴奏あり。これがけっこう楽しい。

キャストが全て男性で一見奇をてらったように見えますが、手堅い演出、
オーソドックスな筋書きでずっと笑わせてくれました。キャストもイケメンだけではんく
幅広くバランスのとれた配役で、全然違和感がありません。
ヴァイオラ美しい。私でもヴァイオラに惚れるかも。オリヴィアかわいい、そして身軽。
オーシーノが飄々としていて面白い。道化がこれまた別方向に突き抜けた感じで
すごく良い。
そしてまさか新納さんと清水さんのデュオが聞けるとは。いいものを見ました。
とても楽しくてあっという間の二時間、そして何も後に残らない、コメディの王道
を見た思いです。

カーテンコールでは前山さんのスピーチで泣けました。

>お芝居は水や食料のようには生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対必要なものだと思っています。

たった3日間で終わってしまうこの公演、もったいなさすぎです。

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題名:アナスタシア
劇場:シアターオーブ
日時:2020年3月20日17:30-20:10(途中休憩あり)
料金:S席13500円
座席:1階6列9番
出演:
アーニャ:葵わかな
ディミトリ:内海啓貴
グレブ:山本耕史
ヴラド:大澄賢也
リリー:堀内敬子
マリア皇太后:麻実れい


ストーリー:
舞台は20世紀初頭、帝政末期のロシア、サンクトペテルブルク。ロシア帝国皇帝ニコライ2世の末娘として生まれたアナスタシアは、パリへ移り住み離ればなれになってしまった祖母マリア皇太后から貰ったオルゴールを宝物に、家族と幸せに暮らしていたが、突如ボリシェビキ(後のソ連共産党)の攻撃を受け、一家は滅びてしまう。
しかし、街中ではアナスタシアの生存を噂する声がまことしやかに広がっていた。パリに住むマリア皇太后は、アナスタシアを探すため多額の賞金を懸ける。それを聞いた二人の詐欺師ディミトリとヴラドは、アナスタシアによく似た少女アーニャを利用し、賞金をだまし取ろうと企て、アーニャと三人でマリア皇太后の住むパリへと旅立つ。
記憶喪失だったアーニャは次第に昔の記憶を取り戻してゆく…
同じ頃、ロシア政府はボリシェビキの将官グレブにアナスタシアの暗殺命令を下す。マリア皇太后に仕えるリリーの協力を得て、ついにアーニャはマリア皇太后と会う機会を得るが、グレブがアーニャを見つけ出し…
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前奏曲が始まっただけで泣けた。
これからもいろいろ大変でしょうが、まずは再開できてよかった。
オープニングの煌びやかなパーティが眩しい。
そしてアーニャが予想以上に良い。意外?と声が通っている。
ディミトリは若くてチンピラな感じが似合ってる。これで歌がもうちょっとのれば、、
ヴラドは貫禄で、スケコマシの雰囲気がにじみ出ている。リリーは熟女の
魅力たっぷり。ヴラドとの掛け合いはコケティッシュでエロい。
ディミトリ・ヴラドの詐欺師コンビは、とてもいいひと感が濃くて
なんだか最初からアーニャをアナスタシアだと信じていたような。。
グレブは神経質でいじいじしている感じがぴったり。
この役はラミンより山本耕史のほうが当たり役なのかも。
そして皇太后の高貴なこと!後光がさしているようです。
皇太后がひとりおられるだけで宮廷が目に浮かびました。素晴らしい存在感。
背景は映像なのですが、これがまた素晴らしく美しい。
リアルセットと見分けつかない場合もあり。
急激な場面転換をみせつけられるのは技術の進歩ですよね。
最後はハッピーエンドなのですが、キラキラ感はちょっと少ないです。



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