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題名:志の輔らくご リバイバル「伊能忠敬の物語、大河への道」
劇場:ル・テアトル銀座
日時:2011年7月1日18:30-20:30
料金:5000円
座席:6列目右方
番組:
  立川志の輔 「伊能忠敬の物語、大河への道」


七夕が近いということで、ロビーには七夕の飾りもの。皆が願いを書いて吊り下げ
られるようになっていました。もちろん私も願いごとを書いてぶらさげっ!



長講一席です。釈台をおいて講釈とも人情噺ともとれるようなテイストで語られました。
枕は節電騒ぎから、冷房を強く使う必要がある平日昼公演をやめて急遽夜公演にしたの
だとか。色々影響があるのですよねえ。この作品はパルコで一ヶ月公演したものの再演
です。長崎公演に行ったら昨年の大河ドラマの影響で龍馬ブームが起きており、ちょっ
とやりすぎじゃないの、という枕から念願のシーボルト記念館に行って1枚の地図を見
たところからはじまります。
実は「シーボルト事件」というのは名前だけしか記憶になかったのですが、ご禁制品だっ
た地図を密輸出しようとして捕まった事件だったのですね。そこから伊能忠敬記念館に
噺はうつります。伊能忠敬の地図と現在の地図が映像上であわせるとほとんどぴたり!
私も記念館にいってみたくなりました。
さて伊能忠敬で何年も落語の構想を練っていたそうで、なかなかできない、その理由は
伊能忠敬が偉すぎる、青年時代は飢饉を何度も救う活躍をし、家督を譲ってからは天文
術を学んで地球の大きさを測らんと全国行脚、偉すぎます。
落語にはどこか抜けている人がふさわしいようで。。と、ここまで枕で1時間。
本編は千葉県庁で伊能忠敬を主役にした大河ドラマ制作プロジェクトが進んでいるとこ
ろから始まりました。プロジェクト担当職員と脚本家の会合の場面です。すでにできて
いるはずのドラマの脚本ができていません。伊能忠敬は偉大だが業績が地味すぎてドラ
マにならないとか。よく聞いてみると実は脚本はある!最終話の脚本を語りはじめまし
た。それは伊能忠敬の死を地図が完成するまで隠し通してプロジェクトを遂行した高橋
景保の物語、まるで天地明察かプロジェクトX。将軍謁見まで忠敬の死を隠し通し、地
図を上覧したところで完。
シナリオはよくできているのですが、この物語に忠敬はほとんど出てこないのでした。
伊能忠敬周辺の群像伝ですね。

いやーおもしろかったのですが、ちょっと肩すかしをくらった気分で劇場を後にしましたよ。

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