忍者ブログ
今までに見た舞台の感想をつづってあります。
[97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



題名:コンドルズ 日本縦断大開放ツアー2012 「Knockin' On Heaven's Door」
(ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア)東京公演 シャングリラ・スペシャル 
劇場:東京グローブ座
日時:2012年8月26日13:00-14:55
料金:4500円
座席:C列32番(3列目右端近く)
劇団:コンドルズ
スタッフ:
照明:坂本明浩(OneDrop)音響:原嶋紘平(SONIC WAVE)舞台監督:筒井昭善 
舞台美術:ArtBros. 衣装:石野良子 セリフ脚本:小林顕作(宇宙 レコード) 
CG制作:映像制作:オクダサトシ(ATG)  web制作:青木崇 広報:西原栄 
グッズデザイン:藤田善宏(男魂)宣伝写真:HARU 宣伝美術:柳沼博雅(goat)  
プロデューサー:勝山康晴(ROCKSTAR)
出演:
青田潤一 石渕聡 オクダサトシ 勝山康晴 鎌倉道彦 ぎたろー(新人) 古賀剛 
小林顕作(映像出演)  スズキ拓朗 田中たつろう 橋爪利博 平原慎太郎 藤田善宏 
安田有吾(NewFace) 山本光二郎 近藤良平 
構成・映像・振付:近藤良平

出演者総数15名?それに10枚近いドア。このドアがくるくる場所を変えて出現す
るのです。裏方さんどうもお疲れ様です。練習も大変だったでしょう。
群舞にソロにコント、そして映像が混然一体となった舞台です。
コンドルズスイッチ、世界の水面から、という小ネタもおもしろい。
コントは、泥棒をしたのだけれど、偽札をつかまされ、それを持って空港まで逃げる、
という物語。テイストは私は微妙についていけないところもあったんですけど(汗)
会場はうけまくりでした。
最後はまた群舞で大団円。平成のドリフターズ?、NHKに出ているからモンティ
パイソンか、この人たちは。また見たい。

拍手[0回]

PR




題名:怪談 牡丹燈籠
劇場:紀伊国屋ホール
日時:2012年8月24日15:00-17:10(途中休憩あり)
料金:6300円
座席:D列11番(3列目中央)
劇団:人形劇団プーク
原作:三遊亭円朝
脚色:川尻泰司
潤色・演出/井上幸子  人形美術/若林由美子  装置/朝倉 摂
音楽/マリオネット(湯淺 隆・吉田剛士)  照明/山内晴雄
音響効果/吉川安志  舞台監督/栗原弘昌  制作/清水治信
宣伝美術/百鬼丸  所作指導/八光亭春輔
出演:
佐藤達雄、安尾芳明、大橋友子、滝本妃呂美、柴崎喜彦、
市橋亜矢子、栗原弘昌、野田史図希、山越美和、井上彩香、有田智也

最前列をつぶして舞台としており、舞台奥は客席に向かう形の
斜面になっています。
人形の頭は人の頭より大きく、4頭身程度のデフォルメされた形で、
基本的には一人で1体を操って行きます。走るシーンなどは足役と
体役の二人一役。人間は全て黒子で、黒子が台詞を喋っています。
このような人形を見るのは初めてだと思います。
今回のは全てが人形というバージョン。
以前は噺家役は人間が演じていたそうですね。
最初に狂言回しの円朝と主要な女性の登場人物が出てきて紹介、
みんな色っぽい。

結ばれるシーンはシルエットで人形のマグワイが。。
父親が巨人で出てきたのはびっくり。そして切られて首が宙を
飛ぶ!人形ならではの演出。なんだか新八犬伝見てる気分。
そして出てくる亡霊の人形は足がない。
リアル人形は外を歩くときは履物を履いていて、うちにあがる
ときはちゃんと脱ぎます。履き物脱ぎサポート黒子もいました。
顔が微妙にくずれていてなにやら壮絶な色気あり、
明るくかわいいメイクと幽霊になった後の青一色の鋭いメイク
の対照さが印象的でした。

2幕の初めはお札はがしの交渉から。
おみねのたくましさと庶民伴蔵の情けなさがとてもよく出てる。
お札をはがすと、格子が1本とれた所からするするっとはいり
こんでとり殺し!!ここで顔が変われば本当に八犬伝かも、
と思ってしまいましたよ。
もうこのあたりから普通の演劇を見ている気分。
完全に人形に感情移入してみてました。引っ越した後はおみね
が不憫ですねえ。殺したら幽霊となってお礼参りにくるのが必
然ということもわからない伴蔵の抜けさ加減といいましょうか。
ほんのちょっと顔を傾けただけで、表情が変わってみえるのは
能や獅子舞に通じるものがあるのでしょう。

全般的に台詞に説得力があるのです。
これは初演のリアル噺家さんとのコラボを見たかった。
違う世界を垣間見た気分でしたよ。















拍手[0回]



題名:夢から醒めた夢
劇場:四季劇場「秋」
日時:2012年8月23日13:30-15:50(途中休憩あり)
料金:S席8000円
座席:1階4列センター
劇団:劇団四季
作・演出:
原作:赤川次郎(角川文庫版「夢から醒めた夢」)
演出:浅利慶太
台本:浅利慶太、奈良和江
作詞:奈良和江、浅利慶太
作曲:三木たかし、宮川彬良(マコの物語/ここは霊界空港)
振付:加藤敬二、謝珠栄(二人の世界/暴走族/ヤクザ/誰でもないあたし)
照明:吉井澄雄
装置:土屋茂昭
衣裳:大栗未来
音楽監督:渋谷森久
編曲:佐橋俊彦、三宅一徳
出演:
解説:
好奇心旺盛で元気な少女ピコは夢の配達人に導かれるまま閉園後
の遊園地に入り、そこで幽霊の少女マコと知り合います。
交通事故で命を落としてしまった心優しいマコ。娘の死から立ち
直れずにいる母親を慰めお別れを言うために、一日入れ代わって
くれる人を探して夜の遊園地をさまよっていたのです。不思議な
ことにあこがれるピコは、マコの願いを聞き入れて代わりに霊界
へ行くことを決めます。
霊界空港の待合室では新任の役人デビルとエンジェルら空港職員
が働いています。"光の国"行きロケットに乗ることが許されてい
るのは、真っ白のパスポートを持ったもののみ。遅れてくる妻を
12年間待ち続けている老人や、災害や戦争の犠牲になって死んだ
子どもだちがその日を待ちわびています。
いじめを苦にして自殺したメソ、家族を顧みないで過労死した部
長、バイク事故で恋人もろとも死んだ暴走族、ケンカで刺し殺さ
れたヤクザは、生前に罪を犯したり人を悲しませたためにグレー
のパスポートしかもらえず、働きながら罪の汚れが洗い流される
のを待っていました。
明日は年に一度の"光の国"行きロケット707便が出発する日。マ
コから預かった白いパスポートが入ったバックをメソに預けて、
ピコは707便ロケットを見に行きます。
待合室に戻ってきたピコは、メソに預けていたバックを部長から
受け取ります。パスポートを取り出すものの、いつの間にかグ
レーから真っ黒に…。マコが地獄に堕ちてしまうと思い込んだピ
コはショックで気絶してしまいます。
ピコは人間界へ戻ることができるのでしょうか?マコは無事に
"光の国"へ旅立つことができるのでしょうか?


---------------------

二十年ぶりくらいの夢から冷めた夢、四季劇場にくるのもライオン
キング初日以来のはず。ロビー入口がなんだかかわいくなっていま
した。まるでカーニバルの入口みたい、。

そしたら本当にはじまりました、カーニバル!仮面の紳士淑女が登
場したかと思うと、劇場外には高足、ロビーでは的当て、異形の
方々多数、そしてハンドベル、バンド。
少し遅れて、舞台の上でもパフォーマンスがはじまりました。
巨大フープでチャイニーズリング、プリズナーに出てきたような球
体が客席を飛び跳ねる。
かわいいマペットも舞台の上を歩きます、子供がマペットにばい
ばーい!今度は客による輪投げ、はいるとおやつがもらえます。
今度はキャストが腕を披露、3階から投げたフープを腕でキャッチ!
そしてほんとうのショータイム!

夢の配達人は客席から登場しました。年配のカップルが多い客席。
オープニングはまさにショータイム、ラートなども登場。
物語に入ると、母音を強調する発音が気になります。皆日本人じゃ
ないみたい。これが有名な四季の発音なのかあ、。とちょっと感心、
以前はさほど気にならなかったと思うのですが。
ピコは元気、マコはかわいい。マコとお母様のデュエットでもう泣
けました。
霊界空港なんてシーンがあったんだ、全然記憶にないのです、これ
は一度原作を読んで見なければ、(でも私は読んでいると思う)
オープニングは楽しく、そのまま突っ走るかとおもいきや、霊界で
悲しく、、子供たちはお涙ちょうだいだとわかっていても泣けます。
それにしてもパスポートを手放してしまったらどうなっても仕方な
いとおもいますね。ピコがやってることはかなり悪い。グレーになっ
てもしかたないです。デビルちょっとかわいい。ヤクザのおっさん
もよかった。しかし、本人認証しないパスポート?って何?あれは
どちらかというと航空券、あの世ではパスポートの概念が違うよう
で。。それから古いコンピュータの検索はどうなのよ?
パスポート盗んだ人をそのまま許してしまうのってどうなの?
違和感はさておき、おかあさんが泣きついて、いかないでと語る歌
は泣けました。でも最後はもっとカタルシスで終わってくれても。。
一番よかったのはロビーイングからオープニングアクトまで。
異次元の夢の世界へ連れて行ってくれる感じでしたね。
芝居を見たのちに原作を読みました。舞台の最初と最後は原作通
り、物語まんなかの空港とかパスポートとかは舞台用の創作だっ
たのですね。










拍手[0回]



題名:三谷文楽 「 其礼成心中 」
劇場:パルコ劇場
日時:2012年8月22日14:00-16:00
料金:7,800円
座席:最前列右端近く
劇団:
作・演出:三谷幸喜
出演:竹本千歳大夫 豊竹呂勢大夫 豊竹睦大夫 
   豊竹靖大夫 鶴澤清介 鶴澤清志郎 鶴澤清??
   鶴澤 清公 吉田 幸助 吉田 一輔 吉田 玉佳 
   桐竹 紋臣 桐竹 紋秀 吉田 玉勢 吉田 簑紫郎
   吉田 玉翔 吉田 玉誉 吉田 簑次 
   吉田 玉彦 吉田 玉路 吉田 簑之
解説:
 舞台は元禄十六年。
大坂では近松門左衛門が実際の心中事件を元に書いた『曽根崎心中』
が大ヒット。その舞台となった天神の森は悲恋の末に心中を遂げよう
とする男女の心中のメッカとなっていた。
その森の入り口にある饅頭屋の夫婦と心中にやってくる男女の物語
を三谷幸喜が書き下ろします。
三谷幸喜が描く『曾根崎心中』の裏版『其礼成心中』は笑いと涙に
溢れた人情物語となるに違いありません。
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』で歌舞伎に挑戦した三谷幸喜がいよ
いよ文楽に挑戦! 「ワインをデキャンティングして美酒にするよう
に僕があらたな器になります」と自ら宣言、三谷幸喜が創りだす三
谷文楽『其礼成心中』、どうぞご期待下さい!

------------------
開演前に三谷眼鏡人形登場、それで前説。
許可のない撮影、、などに加えて、阿波踊り、痴話喧嘩も禁止!
舞台の後方に義太夫、三味線。

冒頭、三味線と共に「この世の名残夜も名残……」、「曽根崎心中」
場面のコピーとなり、刃がひらめくそのとき「ちょい待ち!」と
暗がりから止めに入る男が今回の主役の半兵衛。
「曽根崎心中」大ヒット後、天神の森が心中のメッカとして有名に
となってしまい、天神の森のはずれで半兵衛、おかつが営む饅頭屋は
商売あがったりで閑古鳥が鳴いていました(ほんとに舞台に閑古鳥
がでましたよ)死を呼ぶ饅頭!とも。
夫婦が若者達の相談にのって死を思いとどまらせていて、身の上相
談を商売の種にすることをおもいついちゃいます。
品名は「曽根崎まんじゅう」、キャッチコピーは
「かろうてからき人の世をあるくやつら人の心を解きほぐす」
まんじゅうを買っていただいた方に相談にのるというまるで香具師
のような商売です。
もうがんがん儲かっていて笑いが止まらない状態だったのが、潮目
が代わったのは、近松の次作「心中天網島」の上演。これが当たり
を取って、網島の天ぷら屋に客をとられてしまいます。
天ぷら、かきあげの天の網島!
大逆転を狙って近松先生に「曽根崎心中」の続編を書いてと直談判
まで!!商売敵を偵察している間に敵同士の天ぷら屋の息子と饅頭
屋の娘が好きあうことに!?
クライマックスは淀川での水中パフォーマンス!!

出てくる人間が皆自分勝手、好きに生きていて、とても魅力的。
人形の動作がはじけていて、ごきぶりみたいな動きもあり。
そして現代語での会話なのでとてもわかりやすい。現代と過去を適
当に行き来する感じ。その上、シチュエーションコメディのお約束
にのっとっていてとんとんとんと話にのれる。義太夫がそれを盛り
上げる。文楽ならではの所作の面白さが補強、とぐるぐる回ってま
した。
客席から笑いが絶えませんでした。現代の言葉がちりばめられてい
る台詞で過去と現代を行き来する感じ、そしてウェルメイド。
三谷作品は私にとって当たり外れのブレがかなり大きいのですが、
これはあたりの方でした。また見たいけど再演はどうなんでしょう?

拍手[0回]





題名:ラ・マンチャの男
劇場:帝国劇場
日時:2012年8月21日13:00-15:10
料金:S席12500円
座席:1階A列22番(最前列左ブロック)

<スタッフ>
演出:松本幸四郎
脚本:デール・ワッサーマン 作詞:ジョオ・ダリオン 音楽:ミッチ・リー 
訳:森 岩雄、高田蓉子 訳詞:福井 崚   振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
演出スーパーバイザー:宮崎紀夫 振付:森田守恒 装置:田中直樹 照明:吉井澄雄 
音響設計:本間 明 衣裳協力:宇野善子 音楽監督・歌唱指導:山口琇也 音楽監督・指揮:塩田明弘 歌唱指導:櫻井直樹
プロデューサー:齋藤安彦

<キャスト>
松本幸四郎(セルバンテス/ドン・キホーテ)
松たか子(アルドンサ)

駒田一(サンチョ)/松本紀保(アントニア)/石鍋多加史(神父)/荒井洸子(家政婦)/
祖父江進(床屋)/福井貴一(カラスコ)/上條恒彦(牢名主)

大塚雅夫/鈴木良一/萩原季里/塚本理佳/片岡身江/ICCOU/美濃 良/山本真裕/中尾和彦/土屋研二/
柴崎義則/藤田光之/小川善太郎
山本直輝/市川裕之/石丸隆義/高木裕和/村上幸央/羽山隆次/斉藤義洋/安倍幸太郎/原 佳宏/穴沢裕介/
松本錦一/仲由幸代



ひさびさのラマンチャの男。観客の9割はおばさま?
ロビーでは韓国版キャストのCDも販売していました。
私が座ったのは最前列の左側。オケピをつぶして舞台になって
います。舞台前方には石牢の地下へと進む階段、床下に扉がつい
ています。舞台の床は石畳?の分だけ高くなっているので最前列は
ちょっと見づらい。大道具は天井から降りてくる階段以外は床の
石畳だけというミニマムな構成。
さて松本幸四郎さんの前説が始まりました。
休憩なし、2時間5分のあわててトイレに立つ人多数(^^;)
インターミッションなしって普通の演出でしたっけ?
ギタリストがひとり下の扉がから階段に出て来て前奏曲を奏で
始めました。舞台の上にはダンサーがひとり、そこからオーケ
ストラへとつながって行くのです。オーケストラは舞台の左右に
わかれて配置されていました。さていつみてもインパクトがある
スペインの宗教裁判の姿から物語がはじまります。
かなりヨレヨレのセルバンデス、1200回公演、70歳の誕生日を
迎えたばかりの松本幸四郎さんの演技と親子キャストを楽しみに
きたわけです。物語のはじめではアルドンサが私の目前の階段に
座っていました。きれいだ。。きりきり冴え渡る演技はさすが、
叩きつけるような台詞回しの歌には感じいります。
冒頭のラマンチャの男で、もう泣けてしまいます。馬とらばが
なかなかいかしてます。見果てぬ夢でまた泣けました。ドンキ
ホーテってめちゃかっこいい。宿屋の主人やサンチョは安心で
きるうまさ、神父さんもよかった。鞭を持っているお兄さんは
ちゃんと空中でクラッキングしてました。
床屋はもちねたギャグがはいっていましたよ。
鏡の騎士との戦いに負けて病床についたあとは泣きっぱなし。
となりのおばさんも私と一緒にずっと泣いてました。
記憶を徐々にとりもどすところが切なくて泣けます。
そして宗教裁判へ向かうシーンで見果てぬ夢の合唱、、私は
果たしてドンキホーテのように人生と向き合っているのかと
自問自答してしまいましたよ。逃げるのらくだからなあ。。
ほんとうにドンキホーテは幸四郎さんのはまり役ですねえ。
ラ・マンチャの男は様式美、というかみたてが多いので歌舞
伎役者がぴったりなのかもしれません。
やっぱりソウルでも見ておけばよかったか。。。





拍手[0回]



忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
くろせ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析