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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:Fences
日時:2010年6月8日19:00-21:25(途中休憩あり)
劇場:Cort Theatre
料金:ORCH Telecharge手数料込 131USD
座席:Right Orchestra Row C, Seat 8
出演:
DENZEL WASHINGTON(Troy Maxson) 2010年TONY賞Best Performance by a Leading Actor in a Play受賞
VIOLA DAVIS(Rose)2010年TONY賞Best Performance by a Leading Actoress in a Play受賞
CHRIS CHALK(Cory)
STEPHEN MCKINLEY HENDERSON(Jim Bono)
RUSSELL HORNSBY(Lyons)
MYKELTI WILLIAMSON(Gabriel)
EDEN DUNCAN-SMITH(Raynell)
SACHA STEWART-COLEMAN(Raynell)
JASON DIRDEN(Standby Lyons, Cory)
MICHAEL GENET(Standby Jim Bono, Gabriel)
ROSLYN RUFF(Standby Rose)
KEITH RANDOLPH SMITH(Standby Troy Maxson)
Production Credits:
Kenny Leon (Direction)
Santo Loquasto (Set Design)
Constanza Romero (Costume Design)
Brian MacDevitt (Lighting Design)
ACME Sound Partners (Sound Design)
Branford Marsalis (Original Music)
Written by: August Wilson

Synopsis:
Set in 1950s Pittsburgh, the drama follows Troy Maxson, a former baseball player
in the Negro Leagues, now reduced to collecting trash. Troy must deal with his
headstrong football-player son, who has a chance to go so much further than he
did, and with his wife, who reevaluates their marriage when Troy comes home with
the baby he fathered with another woman. Winner of the 1985 Pulitzer Prize for
drama.

TONY賞リバイバル作品賞受賞。
ストレートプレイなのに、Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for
the Theatreにもノミネートされていたのですが、惜しくも受賞を逃しました。
満員、キャンセレーションの行列に20人くらいは並んでいました。



私が座ったのは4列目右端付近、でもさほど見づらくありません。
まあどこにすわってもさほどもんだいないでしょう。
しかし、、、私の前に巨体カップルが座ったOrz 壁作られました。
一番前のおじさんが最前列とかわってくれないかと通路側席にきいてます、が皆断る。。
最前列だと舞台は目の高さになります。ほとんどみあげるような感じね。
今回初めてのストレートプレイ観賞、内容が内容だけに客席に子供がほとんど見えません。
ミュージカルよりもよりカジュアルで年齢層が高い感じです。

舞台の左側には大きく茂った木、右側には古ぼけた煉瓦の家、バルコニーがあります。
舞台の真ん中には木箱のテーブルと椅子、左奥はまた別の家。
最初から最後までこの家の軒先で物語が進みます。
庭の真ん中にあるフェンスが、場面が変わるたびにちょっとずつ作られていきます。

舞台はピッツバーグ、Troy は野球選手だったのですが、MLBが黒人選手を採用する前に
盗みでつかまり、野球人生を棒に振ってしまいました。どんよりする昔話の愚痴。
今の楽しみは毎週給料をもらった後に飲む酒、Troy は×イチ、前妻との間にLyonsとい
う息子があり、給料日にいつもTroyに金を借りにきてます。
いまの息子Coryはフットボール選手で、大学で奨学金をもらってフットボールを続けよう
としてますが、Troyは自分と同じ苦しみを味あわせたくないので、スポーツに対して
否定的です。アルバイトをやめなければフットボールを続けて良いと言ってます。
でも子供が成功することへの嫉妬から止めているようにも見えます。
Troyには戦争で障害を負った弟Gabrielがいます。実はGabriel が政府から貰った金で
この家を買ってます。1幕の終わりにはCory がアルバイトをやめてフットボールの練習
に行っていたことがTroyにばれて「1ストライク」と言われます。
2幕ではToryが愛人をつくったばかりか、愛人を妊娠させていたことがわかります。
Roseに事実がばれ、Troyが逆切れしたときに、CoryがTroyを殴る,そこで「2ストライク」
Troyの愛人の娘が生まれたとき、娘の生と引き換えに愛人は死んでしまいます。Troyは
娘を連れて帰り、Roseに押しつける!
ここのTroyとRoseの対決は迫力があって目が釘付けになってしまいましたよ。
「母を見つけた代わりに妻を失ったのよ」と啖呵きるところがやたらかっこいい。
それまではおとなしめの奥さんだったのに。
数ヵ月後Coryが卒業して職探しをしているときにTroyと口論になり、おじさんの金で家を
買った!で3ストライク、家を出ていけと言われます。
最後の場面はToryの葬式、Coryは米軍にはいっていました。父の葬式に出ない、という
Coryを、すくすく育った妹を見せて彼も父親の役割を果たしていたと説得します。

のっけから高いテンションのキャストたち、なんだか半分以上がToryの台詞のような気が
しましたよ。デンゼルワシントンオンステージとでもいいましょうか。
どーんよりする昔話、子供は自分と同じ思いをさせたくないという言い訳で家族を縛る。
ささやかな幸せだけれど、差別によるやるせなさ。でも家族としてはまずまずしあわせ。
偉そうなこと言っている家父長制度の象徴みたいや奴のくせに(だから?)外で愛人を
つくりいろんなことから逃げ、子供を作った上にその子供の養育を妻に押しつける、
という話を聞くだけだと単にひどいやつ、しかも言い訳王(笑)時間がたつにつれて
より一層煮詰まってきます。ときどき死神とも対話してたりします。
イイ男がひどいやつを演じることによってバランスのとれた舞台にしあがっているの
だと思います。
Roseもよかったですねえ。波乱万丈の心情を見事に表わしていました。
それにしてもテンション高いので話すピッチが速い、大意は聞き取れるのですが、
Jokeがわかりません。辛気臭い話なのに場内かなり受けるシーンがありました。なんで
Jokeになると一層早口になってしまうのでしょう Orz

舞台が終わると客席は全員スタンディングオベーション、この時は作品賞を予感しましたね。





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題名:Lady of the Camellias(American Ballet Theatre)
日時:2010年6月7日19:30-22:25(途中休憩あり)
劇場:Metropolitan Opera House(NY)
料金:Orchestra Prime $98.00 + 手数料5.5USD
座席:Section:ORCH Row:A Seats:107(最前列センター隣)
Conductor: Ormsby Wilkins
The Production Team
Composer: Frederic Chopin
Choreographer: John Neumeier
Set Designer: Jurgen Rose
Costume Designer: Jurgen Rose
Lighting Designer: John Neumeier
Lighting Reconstruction: Ralf Merkel
出演:
Marguerite Gautier: Diana Vishneva
Armand Duval: Marcelo Gomes
Monsieur Duval, Armand's Father:Vitali Krauchenka(代役)
Nanina, Marguerite's maid:Nicola Curry
The Duke:Isaac Stappas
Prudence Duvernoy:Simone Messmer
Olympia: Maria Riccetto
Count N. :Carlos Lopez
A pianist: Soheil Nasseri
Auctioneer: Wes Chapman
Gaston Rieux:Sascha Radetsky

Manon Lescaut: Veronika Part
Des Grieux: Eric Tamm

客席はほぼ満員。当日券の列もできていました。劇場内ではかなり立ち見もいました。
ぎりぎりになって客席に飛び込んできた私の左隣の奥様。
かっこよいのですが、香水がきつい。鼻水が止まりません Orz
公共の場にでるときは節度を持ってほしい、指定席だと逃げられないのですから ;_;

さてこの作品はABT初登場です。「椿姫」なのですね。椿姫はストレートプレイしか
見たことがありません。いつかはオペラも見なくちゃね。そして劇中劇が「Manon Lescaut」。
開演前から幕があがっています。舞台上にバレエには珍しく小道具が置かれています。
舞台の上には「Auction 16Mars 1847」 という立て札。
舞台上にはソファーやいす、一部はひっくり返っており、一部には布がかけられてい
ます。ピアノ、鏡台、壷など、主立ったものにラベル付けがなされています。
舞台の奥の部屋には布がかけられたシャンデリアが下がっています。
舞台の中央のソファには白い布がかけられた上に楕円形の肖像画がおかれています。
古びた家具のオークションから始まるとなると気分はオペラ座の怪人ですね。

黒服の女性が鞄をもって舞台の上に登場します。この時客席の明かりはついたまま。
指揮者はいません。舞台に注目して客席が静かになると、シルクハットの男達、作業
員連中がでてきて看板を脇にずらし、家具を片づけ始めるのです。舞台上のピアノを
弾く男一人、当初の音楽はこれだけ。まるでストレートプレイの始まりみたい。
そこで飛び込んでくるArmond、その場で倒れてしまいます。Armondへの拍手、が
そこで指揮者がオケピににょきっと登場。オーケストラがうごきはじめるのです。
指揮者への拍手をする間はありません。
私の席は指揮者のすぐ後ろの左隣の席で、この指揮者は動作が激しくて、私の視線
を指揮者の左手や頭がしばしば遮ります(涙)おとなしい指揮者ならよかったのに。

物語はオークション会場から過去へとさかのぼります。
バレエ鑑賞の場に、ArmondとMarguerite が同席します。女性は普通のドレス、男性は
二重回しのコートにフロックコート、それにタイツ。二重回しを脱ぐとすごく不思議
なかっこう(^^;)カップルが歩いていると、女性はトゥで歩き、男性はタイツというこ
れまた不思議な気分。お父さんだけが普通のズボンをはいており、ほとんど踊りません。
ArmondはMargueriteに一目ぼれ、彼女の部屋においかけていったArmondは彼女の
足下にひれ伏して愛を願います。ドレス姿で踊るバレリーナ達からはドレスをふりまわす
音がかなりはげしく聞こえてきます。通常のコスチュームとちがい、かなりな重労働なの
でしょう。でも普段着で踊っている感じでかっこいい。もちろんトゥシューズはいてます。
愛をかたっているあいだずっとお父さんは左側の舞台から張り出した場所に座ってい
ました。愛が成就したのちは、今度はArmondが舞台右側のはりだしでうずくまります。
彼女は舞踏会などで浮き名を流し、ときどきもどってきては抱き合い。。。
もともとは高級娼婦とのぼせてしまった若造、という関係のはずですが、Gomesに貫禄
がありすぎて&Vishnevaが可愛すぎて、百戦錬磨のお兄さんがお譲さんをひっかけた、
という風に見えてましたよ。
2幕の音楽はピアノしかありません。指揮者もいません。これがダンスとあってるんですね。
最初は舞台の上のピアノ、男同士のからみもあってコミカル。Dukeがきて二人にわかれ
るように言いますが、彼女はArmand をえらんじゃう。お父さんは舞台の脇におり、時々
彼らとからみます。このお父さんの存在が物語性を強くしているのですね。お父さんは
ほとんど踊らずマイムのみです。
手紙を書いていなくなる彼女、彼は追っていくがなんとまぐわっている姿をみてしょーっく。
Dukeはすっぽんぽん?お尻の筋肉が美しかった。
3幕の冒頭でようやく指揮者の挨拶と拍手がありました。でも3幕も半分くらいはピアノ
のみ。カーテンコールでは指揮者以外にふたりが舞台の上にあがって拍手を受けていま
した。幕の冒頭ごとにオークションのシーンに戻って、これが回顧であることを思い起こさ
せます。3幕ではヒロインには死相があらわれています。
彼氏は他の女を口説いて舞台のはしでまぐわい、えーとかなりエロなシーンが多い?
舞踏会やバレエのシーンはオーケストラ、ふたりだけのシーンはもっぱらピアノ、
たおれかかる彼女との苦しいデュエット。
最後は頬に紅をさしてふらふらになりながらバレエManon Lescaut鑑賞へ。
ここはArmandが舞台脇で手記を読んでおり、回想シーンであることが強調。
そして彼女は妄想の中でみてきたバレエを一緒におどって、でもキャストに邪険にされ
ながら、死んでいくのです。
なんといえばいいんだろう、かなり舞台に没入してしまい、時間がたつのを感じさせない
演出でした。新作ブロードウェイミュージカルの一部よりずっと物語性を感じましたねw
非常に演劇成分が多い舞台で、物語、ダンス、シーン、のバランスがよく、緻密な構成
だったと思います。劇中劇「Manon Lescaut」との組み合わせの妙も面白い。
エロ成分もかなり多いのも私には嬉しかった(^^;)
派手なジャンプやピルエットはありませんが、その代わりに様々なリフトが多用され、
しかもなんとなく自然に沸いて出てくる動きにみえます。そのわりにかなりアクロバティック
な動きもあり、もうちょっとでHand to Handになるかも、というところも私の心を掴みました。
この物語とバレエのバランス、私は好きです。それにしてもしっかり物語がすすんでいる
ところがいいですね。物語バレエとかいいながら物語はどーでもいいなんて感じのものが
かなりあるので。。とてもおもしろかったのだけれど、なんだかとても不思議なものをみたと
いう気分。フルオーケストラがいるのに、半分以上がピアノのみによる演奏も渋い。
観客の評判も上々なのにはびっくり、これって受けるんですか?もっとダンス成分が多く
ないといけないものだと思ってました。いや私はおもしろかったのですけどね。

ところでこれとオペラ座の怪人とどちらの成立が早いのでしょう?どちらかがどちらかを参照
しているような気がするのですが。。。

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題名:Fela! The Musical
日時:2010年6月6日19:30-22:15(途中休憩あり)
劇場:Eugene O'Neill Theatre(NY)
料金:Broadway Offers 割引 $84.50USD
座席:Left Orchestra Row A, Seat 1
出演:
Synopsis:
Conceived by Bill T. Jones, Jim Lewis & Stephen Hendel, Fela! explores the life of Nigerian artist/activist/composer-performer Fela Anikulapo Kuti.
FELA!, the most critically acclaimed new musical of the season, has received 11 Tony Nominations, including Best Musical.
His story inspired a nation. His music inspired the world. FELA!, is the true story of the
legendary Nigerian musician Fela Kuti, whose soulful Afrobeat rhythms ignited a generation.
Inspired by his mother, a civil rights champion, he defied a corrupt and oppressive military government and devoted his life and music to the struggle for freedom and human dignity.
FELA! is a triumphant tale of courage, passion and love, featuring Fela Kuti’s captivating

Production Credits:
Bill T. Jones (Direction and Choreography)2010年TONY賞Best Choreography受賞
Marina Draghici (Scenic and Costume Design)
Robert Wierzel (Lighting Design)
Robert Kaplowitz (Sound Design) 2010年TONY賞Best Sound Design of a Musical受賞
Peter Nigrini (Projection Design)
Aaron Johnson and Jordan McLean (Musical Arrangements)
Marina Draghici, Fela!Costume Design) 2010年TONY賞Best Costume Design of a Musical受賞
出演:
Sahr Ngaujah (Fela Anikulapo-Kuti)
Lillias White (Funmilayo Ransome-Kuti)
Saycon Sengbloh (Sandra Isadore)
Ismael Kouyaté (African Chanter, Geraldo Piño, Orisa, Tortured Fela, Ensemble)
Gelan Lambert (J.K. Tap Dance, Egungun, Ensemble)
Talu Green (Djembe Drummer, Ensemble)

Corey Baker (Ensemble)
Hettie Vyrine Barnhill (Ensemble)
Lauren De Veaux (Ensemble)
Elasea Douglas (Ensemble, Sandra U/S)
Rujeko Dumbutshena (Ensemble)
Catherine Foster (Ensemble)
Shaneeka Harrell (Ensemble)
Abena Koomson (Vocal Captain, Ensemble, Funmilayo U/S)
Shakira Marshall (Ensemble)
Afi McClendon (Ensemble)
Adesola Osakalumi ( Ensemble, Fela Anikulapo-Kuti U/S)
Jeffrey Page (Ensemble)
Daniel Soto (Ensemble, Assistant Dance Captain),
Iris Wilson (Ensemble)
Aimee Graham Wodobode (Ensemble)

Chanon Judson (Swing)
Farai M. Malianga (Swing)
Oneika Phillips (Swing)
Justin Prescott (Swing)
Ryan H. Rankine (Swing)
JILL VALLERY (Swing, Dance Captain)
J.L. Williams (Swing: J.K. Tap Dance u/s)







2010年TONY賞最多部門ノミネート。
この作品は有効期間の長いディスカウントコードが出ていて、かなり前にチケットを購入できました。
舞台左側に花道ともういうべき張り出しが作られています。私の席はその張り出しのすぐ左側、
通常の客席通路がすぐ右側にありますので、1席だけぽつんとある状態、しかも前方も広く
かなり楽です。客席通路から舞台へ登る階段が設置してありました。
舞台の上は奥にバンド、その上にキャットウォーク。両サイドの壁面は黒人の想像や仮面、偶像等が
飾られています。右側はFelaの母親の肖像(ときどき動きます)。そして舞台の上方には「Shrine」
開演前からバンドが演奏しつづけています。客入れ音楽としてはわくわくする感じ。客層は
案の定黒人が多く、昼間見たアダムズファミリーとははっきり異なっていますね。

最初は客席通路をぶらぶら歩いているひとがふらりと舞台にあがって、舞台がはじまりました。
オープニングは裸足でアフリカンダンス、花道も私の隣の通路もがんがんキャストが行き交って
いるのです。なんだか舞台の中に入ってしまった気分。私のすぐとなりにポールがたっており
キャストがそれをつかんで頭上をぐるりと回られたような気も。。。
舞台の全貌を見るにはつらい席ですが、臨場感はすさまじいものがありました。3次元で味わう
舞台ですね。

最初の歌は背後に歌詞がでました。ほとんど宗教曲です。で、shrineへようこそ!
今日がこのshrine最後の日なのだそうで。
ダンサーは文字通り飛び跳ねまくり、恐ろしい運動量で見る見る玉のような汗がふきだしていました。
アフリカンのスタイルから腰にたくした布を広げると巻きスカートに早変わり、ヒールをはいて、男が
ジャケットを着ると見る見る都会のダンス、でまたすぐにアフリカンに逆戻り。
足は裸足でなく絵、草鞋のようなスタイルの革製サポータをはいていました。
主役はうたいっぱなし。途中で客を全員たたせて、振り付けしました。でものってきません(^^;)
それでもどんどん暑くなる客席。あ、ほんとに暑いのでマフラーはずしました。
物語が進むと国家による悲惨な弾圧も語られていきます。かなりめちゃくちゃやられてて
それでも耐えしのぐ。。でもだんだん暗くなる。。
実在の人物を語っているのでしかたないのですが、やはり後半はかなり辛く、そしてちょっと単調
に。。エンディングはキャスト全員で通路を練り歩きました。もちろん私の脇を通り抜けていく
のです。ほぼ全員と目が合い、アンサンブルのひとりとハイタッチ!私が浴衣を着てみてたせいか、
お辞儀をしてくれるキャストが何人もいましたよ(^^;)

英語は比較的わかりやすく、しかも歌詞が後ろにしばしば出現するので理解をするのに助かります。
American Idiot とはまた異なったテンションの高さで突っ走るのです。暑さがつたわってきます。
しかしダンサーはなんども汗をふきながら主役は水分補給しながら語りつづけ、歌い続けます。
オフでみたかったなあ。もっと濃密な空気を味わえたでしょう。
でもこの席はこの席でかなーり濃密な体験でした。
客席の盛り上がりから、見終わった時にはこの作品がTONY賞作品賞だと思ったのですが。。。





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題名:The Addams Family
日時:2010年6月6日15:00-17:40(途中休憩あり)
劇場:Lunt-Fontanne Theatre(NY)
料金:Ticketmaster手数料込149.70USD
座席:FMEZZ, row B, seat 114
Production Credits:
Phelim McDermott and Julian Crouch (Direction and Design)
Jerry Zaks (Creative Consultant)
Sergio Trujillo (Choreography)
Natasha Katz (Lighting Design)
Acme Sound Partners (Sound Design)
Basil Twist (Puppetry)
Mary-Mitchell Campbell (Music Direction)
Larry Hochman (Orchestrations)
August Eriksmoen (Dance Arrangements)
Greg Meeh (Special Effects Design)
Lyrics by: Andrew Lippa
Music by: Andrew Lippa
Book by: Marshall Brickman and Rick Elice
Charles Addams (Creator/Cartoonist)
Marshall Brickman (Book)
Rick Elice (Book)
Andrew Lippa (Music and Lyrics)
Tom Watson (Hair and Wig Designer)
Angelina Avallone (Make-up Designer)
Rick Sordelet (Fight Director)
Telsey + Company (Casting)
Beverley RANDOLPH (Production Supervisor)
Heidi Miami Marshall (Associate Director)
Stuart Oken (Producer)
Roy Furman (Producer)
Michael Leavitt (Producer)
Five Cent Productions (Producer)
Elephant Eye Theatrical (Producer)
出演:
BEBE NEUWIRTH (Morticia)
NATHAN LANE (Gomez)
KEVIN CHAMBERLIN (Uncle Fester)
ADAM RIEGLER (Pugsley)
KRYSTA RODRIGUEZ (Wednesday)
ZACHARY JAMES (Lurch)
JACKIE HOFFMAN (Grandma)
TERRENCE MANN (Mal Beineke)
CAROLEE CARMELLO (Alice Beineke)
WESLEY TAYLOR (Lucas Beineke)
The Ancestors
Merwin Foard, Jim Borstelmann, Michael Buchanan, Colin Cunliffe, Rachel de Benedet, Valerie Fagan, Matthew Gumley, Fred Inkley, Morgan James, Clark Johnsen, Barrett Martin, Jessica Lea Patty, Liz Ramos, Samantha Sturm, Charlie Sutton, Alena Watters

MERWIN FOARD (Standby Gomez Addams, Standby Mal Beineke)
JIM BORSTELMANN (Swing, u/s Uncle Fester, u/s Gomez Addams)
ERICK BUCKLEY (Ancestor, u/s Uncle Fester)
COLIN CUNLIFFE (Swing, Puppet Performance Captain, Assistant Dance Captain, u/s Lucas
RACHEL DE BENEDET (Ancestor, u/s Morticia Addams)
VALERIE FAGAN (Swing, u/s Alice Beineke, u/s Grandma)
MATTHEW GUMLEY (Ancestor, u/s Pugsley Addams)
FRED INKLEY (Ancestor, u/s Lurch, u/s Mal Beineke)
MORGAN JAMES (Ancestor, u/s Wednesday Addams, u/s Alice Beineke)
BARRETT MARTIN (Ancestor, u/s Lurch)
JESSICA LEA PATTY (Ancestor, u/s Morticia Addams, u/s Wednesday Addams)
LIZ RAMOS (Ancestor, Dance Captain)
SAMANTHA STURM (Swing)
CHARLIE SUTTON (Ancestor)
ALÉNA WATTERS (Ancestor)

Synopsis:
As the musical begins, there are storm clouds gathering over the Addams Family home.
Wednesday is falling in love, and guess who's coming to dinner?



満員、昨晩みたMemphisよりがつんと客の年齢下がってますね。
この公演のチケットは昨年10月ごろにとったもの。販売開始をチェックするのを忘れていて、
開始から一ヶ月くらいたって買ったのでこんなところ。まあ見づらいわけではないのですが。。
この劇場は舞台が高いので1階席の最前列だとかなり見づらいと思われます。

前奏曲で客席から手拍子がはいりました。これってお約束?すごく待ってる!という雰囲気が
漂ってますね。オープニングはまるで顔見世興行の風情。個性的なキャスト陣ががんがん行き
ます。踊れるご先祖様たちもかなりいい感じでつかみはOK。この振り付けもすきだなあ。
物語は普通の家族が、アダムズファミリーのうちを訪ねてくるところから始まります。
なんとおじょうちゃんWednesday と向こうの坊やLucasがこっそり結婚をしていた?
普通の家族にあわせるために普通のふりをしなければいけないアダムズ家、もちろん悪戦
苦闘なのです。
筋書きとしてはひねりがなくシンプルです。芸達者な各人の芸を楽しむという趣向なのでしょう。
ストーリーとは関係のないところでいっぱいジョークが入っているようですが、なかなか理解でき
ません。たとえば食卓のばあさんの台詞でどっかんどっかん受けているのですが、聞き取れない&
聞き取れてもなぜおかしいのかわからないで完全に取り残され気分Orz
この作品のおもしろさを味わうには英語力が足りない。ほんとに「ミュージカルコメディ」なのです
ね。見終わっても、なんというか物足りない。もうちょい物語が欲しいというか。ストーリーとして破
綻しているわけではありません。素直にとんとんと進んでいきますが、なんだかいまいち。
凄い間でギャグを飛ばしている、とくにばあさんとネーサンなのですが、それがまるで寄席を見て
いる感じで、ピン芸の連続にしか感じられません。
客はどっかんどっかん受けてますので、舞台のあり方としてこれはこれでありなのだろうが、アダム
ズファミリー寄席を見たいと思っていたわけじゃないからなあ。それにしてもギャグをわかりたいも
のだねえ。Uncle Festerはかなりいい味だしてました。


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題名:Memphis: A New Musical
日時:2010年6月5日20:00-22:30(途中休憩あり)
劇場:Shubert Theatre(NY)
料金:telecharge手数料込136.0USD
座席:Center Orchestra Row A, Seat 103
Synopsis:
What happens when a 1950's Memphis DJ with white listeners decides to play African-American music? Is Memphis ready for it? Is America? The story was inspired by the legendary DJ Dewey Phillips and the music that became known as “rock ’n' roll.”

Production Credits:
Christopher Ashley (Direction)
Sergio Trujillo (Choreography)
David Gallo (Scenic Design)
Paul Tazewell (Costume Design)
Howell Binkley (Lighting Design)
Ken Travis (Sound Design)
Daryl Waters & David Bryan(Orchestration) (2010年TONY賞Best Orchestrations受賞)

Other Credits:
Lyrics by: Joe DiPietro and David Bryan(2010年TONY賞Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre受賞)
Music by: David Bryan(2010年TONY賞Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre受賞)
Book by: Joe DiPietro(2010年TONY賞Best Book of a Musical受賞)
出演:
CHAD KIMBALL(Huey Calhoun)
Dn'yelle Williamson(Felicia Farrell: MONTEGO GLOVERの代役)  
DERRICK BASKIN(Gator).
J. BERNARD CALLOWAY(Delray)
James Monroe Iglehart(Bobby)
Michael Mcgrath(Mr. Simmons).
Cass Morgan(Mamma)
Jennifer Allen(Ensemble)
Brad Bass(Ensemble/Huey u/s)
Tracee Beazer(Ensemble)
James Brown III(Ensemble)
Kevin Covert(Ensemble)
Hillary Elk(Ensemble)
Bryan Fenkart(Ensemble, u/s Huey)
Dionne Figgins(Ensemble)
Rhett George(Ensemble)
John Jellison(Ensemble)
Tyrone Jackson(Swing)
Candice Monet McCall(Swing)
Sydney Morton(Ensemble)
Vivian Nixon(Ensemble)
John Eric Parker(Ensemble)
Jermaine R. Rembert(Ensemble)
Laquet Sharnell(Ensemble)
Betsy Struxness(Ensemble)
Ephraim Sykes(Ensemble)
Cary Tedder(Ensemble)
Daniel J. Watts
Dan'yelle Williamson(Ensemble)
Charlie Williams(Ensemble)



2010年TONY賞作品賞受賞。作品賞を含め4部門受賞はミュージカル部門では最多。
土曜の晩なのに主演女優賞候補のヒロインが代役でした ;_;
でもとても代役とは思えない歌唱力と存在感です。こういうのがブロードウェイの厚みなのでしょう。
主演のふたりががっぷり四つに組んで見ごたえのある舞台でしたよ。でもそうなるとますます
本来のMONTEGO GLOVERを聞いてみたかったという思いが、、でもそこまでの暇はなく。。。
その他アンサンブルが数人代役でした。

この劇場は舞台がかなり高く、床がちょうど私の目の高さ。1列目に座ったら、見切れがでていた
かもしれません。どの劇場は最前列に座っても大丈夫リストはほしいかも。でもときどき舞台の床が
演出のために底上げされることもあるし、難しい。
一階は白髪率が高いような気がするんだけれど気のせいか。。

実在したメンフィスのDJデューイー・フィリップスを元に作られたストーリー。
物語の舞台は1950年代のテネシー州メンフィス。人種差別が人種隔離政策として
人々の聞く音楽にまでかかわっていた時代の物語です。
この舞台はかなりよくできたシナリオです。たぶんどんな言語で演じられても筋書きはきっちり
追うことができるでしょう。(とメモに書き記していたら案の定、脚本賞になりました)
語られるのは人種差別、禁じられた恋、そして成功と挫折。。
物語はわかりやすくて泣かせるし、歌も歌えているし、振り付けも印象的でよくできた作品です。

オープニングは地下にある黒人専用ナイトクラブでの歌とダンス Underground 、すごく
ダイナミックでつかみはOK。
黒人だけのこの場所にふらふらと白人のチンピラ風兄ちゃんのHueyが入ってきます。
そこで追い出されそうになったところで、失言(が聞き取れないOrz)で険悪な雰囲気になるの
ですが、Hueyも歌をうたいはじめて一時休戦。
このHuey、実はどじっこで、デパートを首になる寸前に。レコード売場で売り上げをのばす賭を
して見事に売り上げ増加達成、実はそこのデパートではありえない黒人音楽をかけてしまったの
です。ここでデパートの白人客がどんどん音楽に乗っていってしまう振り付けが楽しい。
でも残念なことにこの作品はTONYの振付賞にはノミネートされていないのです。
今度は黒人のレコードをもってラジオ局に売り込み!
まあDJのやり方をみておけと入れてくれた、ラジオ局で、DJがいなくなったすきに黒人レコード
かけちゃいます。もちろん隔離政策からは論外なのですが、聴取者からの継続の電話が鳴り
やまず、2週間のテスト採用!
冒頭で出会ったFeliciaのレコードをかけようとするのですが、Hueyの母がレコードをばりん。
そこでHueyは一計を案じて、ラジオでFeliciaのライブをやってしまいます。これまた受けて、
DJとして3年契約。黒人コンサートも主催してがんがん調子にのったかと思いきや、Feliciaに
プロポーズ。でも異人種婚があたりまえでなかったころ、彼女はしぶりますがとうとう承諾。
しかし、異人種混交を差別する白人の男たちに襲われ、ふたりは袋叩きに。
彼が触媒となって黒人の中に白人がはいっていくシーンにはじわっときます。しかし
このHuey、べらんべえ口調なので私には英語がよく聞き取れないことがしばしば(涙)
Hueyは舞台上でかなりひかっていて、これを見た直後はHuey役のChad Kimballが主演
男優賞か?と思いましたよ。しかしこのHueyという主人公かなりやんちゃでどうしようもない奴で、
友人や仕事関係にいたら胃を痛くしそう。だからこそ時代を切り開いた?




がんがん成功していく1幕とうってかわって2幕はどんよりした展開です。
活躍の場はラジオからTVへ。新天地ニューヨークへ行きたいFeliciaとメンフィスに留まりたい
Hueyの思惑の違いが表面化、彼女はひとりニューヨークにいってしまいます。
Hueyも全国区デビュー条件として出演者を白人に置き換えるということを持ち出されて、
もちろん断り、結局ラジオのDJに舞い戻り。Hueyがメンフィスに留まる歌は泣きながら歌って
いましたよ。
成功したFelicaがツアーでメンフィスを訪れ、Hueyに一緒に舞台に出て欲しいと誘います。
Felicaには新しい彼氏が。。最後には舞台に出演して歌って幕。。
1幕のテンションのまま2幕もつきすすんでハッピーエンドで終わって欲しかったのですが、
モデルがいるとなるとなかなかそうもいきませんねえ。

ところで、縄跳びのダブルダッチが子供たちの遊びにでてきて、黒人と白人が一緒に飛び
始めるというところがあるのですが、すぐひっかかる(^^;)入るカウントを必死で勘定してるの
は練習が足りないのかなあ。がんばれ。というか、失敗するのだったら綱1本にすればいいのに。。
ちなみにオリジナルスコア賞も順当だと思いました。なにせ今年はOriginal Score Written for the Theatre に該当するものがとても少ないのです。従来のミュージカルらしい新作ミュージカル
としてはこの1本ということになるでしょう。





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