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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:Fences
日時:2010年6月8日19:00-21:25(途中休憩あり)
劇場:Cort Theatre
料金:ORCH Telecharge手数料込 131USD
座席:Right Orchestra Row C, Seat 8
出演:
DENZEL WASHINGTON(Troy Maxson) 2010年TONY賞Best Performance by a Leading Actor in a Play受賞
VIOLA DAVIS(Rose)2010年TONY賞Best Performance by a Leading Actoress in a Play受賞
CHRIS CHALK(Cory)
STEPHEN MCKINLEY HENDERSON(Jim Bono)
RUSSELL HORNSBY(Lyons)
MYKELTI WILLIAMSON(Gabriel)
EDEN DUNCAN-SMITH(Raynell)
SACHA STEWART-COLEMAN(Raynell)
JASON DIRDEN(Standby Lyons, Cory)
MICHAEL GENET(Standby Jim Bono, Gabriel)
ROSLYN RUFF(Standby Rose)
KEITH RANDOLPH SMITH(Standby Troy Maxson)
Production Credits:
Kenny Leon (Direction)
Santo Loquasto (Set Design)
Constanza Romero (Costume Design)
Brian MacDevitt (Lighting Design)
ACME Sound Partners (Sound Design)
Branford Marsalis (Original Music)
Written by: August Wilson

Synopsis:
Set in 1950s Pittsburgh, the drama follows Troy Maxson, a former baseball player
in the Negro Leagues, now reduced to collecting trash. Troy must deal with his
headstrong football-player son, who has a chance to go so much further than he
did, and with his wife, who reevaluates their marriage when Troy comes home with
the baby he fathered with another woman. Winner of the 1985 Pulitzer Prize for
drama.

TONY賞リバイバル作品賞受賞。
ストレートプレイなのに、Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for
the Theatreにもノミネートされていたのですが、惜しくも受賞を逃しました。
満員、キャンセレーションの行列に20人くらいは並んでいました。



私が座ったのは4列目右端付近、でもさほど見づらくありません。
まあどこにすわってもさほどもんだいないでしょう。
しかし、、、私の前に巨体カップルが座ったOrz 壁作られました。
一番前のおじさんが最前列とかわってくれないかと通路側席にきいてます、が皆断る。。
最前列だと舞台は目の高さになります。ほとんどみあげるような感じね。
今回初めてのストレートプレイ観賞、内容が内容だけに客席に子供がほとんど見えません。
ミュージカルよりもよりカジュアルで年齢層が高い感じです。

舞台の左側には大きく茂った木、右側には古ぼけた煉瓦の家、バルコニーがあります。
舞台の真ん中には木箱のテーブルと椅子、左奥はまた別の家。
最初から最後までこの家の軒先で物語が進みます。
庭の真ん中にあるフェンスが、場面が変わるたびにちょっとずつ作られていきます。

舞台はピッツバーグ、Troy は野球選手だったのですが、MLBが黒人選手を採用する前に
盗みでつかまり、野球人生を棒に振ってしまいました。どんよりする昔話の愚痴。
今の楽しみは毎週給料をもらった後に飲む酒、Troy は×イチ、前妻との間にLyonsとい
う息子があり、給料日にいつもTroyに金を借りにきてます。
いまの息子Coryはフットボール選手で、大学で奨学金をもらってフットボールを続けよう
としてますが、Troyは自分と同じ苦しみを味あわせたくないので、スポーツに対して
否定的です。アルバイトをやめなければフットボールを続けて良いと言ってます。
でも子供が成功することへの嫉妬から止めているようにも見えます。
Troyには戦争で障害を負った弟Gabrielがいます。実はGabriel が政府から貰った金で
この家を買ってます。1幕の終わりにはCory がアルバイトをやめてフットボールの練習
に行っていたことがTroyにばれて「1ストライク」と言われます。
2幕ではToryが愛人をつくったばかりか、愛人を妊娠させていたことがわかります。
Roseに事実がばれ、Troyが逆切れしたときに、CoryがTroyを殴る,そこで「2ストライク」
Troyの愛人の娘が生まれたとき、娘の生と引き換えに愛人は死んでしまいます。Troyは
娘を連れて帰り、Roseに押しつける!
ここのTroyとRoseの対決は迫力があって目が釘付けになってしまいましたよ。
「母を見つけた代わりに妻を失ったのよ」と啖呵きるところがやたらかっこいい。
それまではおとなしめの奥さんだったのに。
数ヵ月後Coryが卒業して職探しをしているときにTroyと口論になり、おじさんの金で家を
買った!で3ストライク、家を出ていけと言われます。
最後の場面はToryの葬式、Coryは米軍にはいっていました。父の葬式に出ない、という
Coryを、すくすく育った妹を見せて彼も父親の役割を果たしていたと説得します。

のっけから高いテンションのキャストたち、なんだか半分以上がToryの台詞のような気が
しましたよ。デンゼルワシントンオンステージとでもいいましょうか。
どーんよりする昔話、子供は自分と同じ思いをさせたくないという言い訳で家族を縛る。
ささやかな幸せだけれど、差別によるやるせなさ。でも家族としてはまずまずしあわせ。
偉そうなこと言っている家父長制度の象徴みたいや奴のくせに(だから?)外で愛人を
つくりいろんなことから逃げ、子供を作った上にその子供の養育を妻に押しつける、
という話を聞くだけだと単にひどいやつ、しかも言い訳王(笑)時間がたつにつれて
より一層煮詰まってきます。ときどき死神とも対話してたりします。
イイ男がひどいやつを演じることによってバランスのとれた舞台にしあがっているの
だと思います。
Roseもよかったですねえ。波乱万丈の心情を見事に表わしていました。
それにしてもテンション高いので話すピッチが速い、大意は聞き取れるのですが、
Jokeがわかりません。辛気臭い話なのに場内かなり受けるシーンがありました。なんで
Jokeになると一層早口になってしまうのでしょう Orz

舞台が終わると客席は全員スタンディングオベーション、この時は作品賞を予感しましたね。





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