今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:Lady of the Camellias(American Ballet Theatre) 日時:2010年6月7日19:30-22:25(途中休憩あり) 劇場:Metropolitan Opera House(NY) 料金:Orchestra Prime $98.00 + 手数料5.5USD 座席:Section:ORCH Row:A Seats:107(最前列センター隣) Conductor: Ormsby Wilkins The Production Team Composer: Frederic Chopin Choreographer: John Neumeier Set Designer: Jurgen Rose Costume Designer: Jurgen Rose Lighting Designer: John Neumeier Lighting Reconstruction: Ralf Merkel 出演: Marguerite Gautier: Diana Vishneva Armand Duval: Marcelo Gomes Monsieur Duval, Armand's Father:Vitali Krauchenka(代役) Nanina, Marguerite's maid:Nicola Curry The Duke:Isaac Stappas Prudence Duvernoy:Simone Messmer Olympia: Maria Riccetto Count N. :Carlos Lopez A pianist: Soheil Nasseri Auctioneer: Wes Chapman Gaston Rieux:Sascha Radetsky Manon Lescaut: Veronika Part Des Grieux: Eric Tamm 客席はほぼ満員。当日券の列もできていました。劇場内ではかなり立ち見もいました。 ぎりぎりになって客席に飛び込んできた私の左隣の奥様。 かっこよいのですが、香水がきつい。鼻水が止まりません Orz 公共の場にでるときは節度を持ってほしい、指定席だと逃げられないのですから ;_; さてこの作品はABT初登場です。「椿姫」なのですね。椿姫はストレートプレイしか 見たことがありません。いつかはオペラも見なくちゃね。そして劇中劇が「Manon Lescaut」。 開演前から幕があがっています。舞台上にバレエには珍しく小道具が置かれています。 舞台の上には「Auction 16Mars 1847」 という立て札。 舞台上にはソファーやいす、一部はひっくり返っており、一部には布がかけられてい ます。ピアノ、鏡台、壷など、主立ったものにラベル付けがなされています。 舞台の奥の部屋には布がかけられたシャンデリアが下がっています。 舞台の中央のソファには白い布がかけられた上に楕円形の肖像画がおかれています。 古びた家具のオークションから始まるとなると気分はオペラ座の怪人ですね。 黒服の女性が鞄をもって舞台の上に登場します。この時客席の明かりはついたまま。 指揮者はいません。舞台に注目して客席が静かになると、シルクハットの男達、作業 員連中がでてきて看板を脇にずらし、家具を片づけ始めるのです。舞台上のピアノを 弾く男一人、当初の音楽はこれだけ。まるでストレートプレイの始まりみたい。 そこで飛び込んでくるArmond、その場で倒れてしまいます。Armondへの拍手、が そこで指揮者がオケピににょきっと登場。オーケストラがうごきはじめるのです。 指揮者への拍手をする間はありません。 私の席は指揮者のすぐ後ろの左隣の席で、この指揮者は動作が激しくて、私の視線 を指揮者の左手や頭がしばしば遮ります(涙)おとなしい指揮者ならよかったのに。 物語はオークション会場から過去へとさかのぼります。 バレエ鑑賞の場に、ArmondとMarguerite が同席します。女性は普通のドレス、男性は 二重回しのコートにフロックコート、それにタイツ。二重回しを脱ぐとすごく不思議 なかっこう(^^;)カップルが歩いていると、女性はトゥで歩き、男性はタイツというこ れまた不思議な気分。お父さんだけが普通のズボンをはいており、ほとんど踊りません。 ArmondはMargueriteに一目ぼれ、彼女の部屋においかけていったArmondは彼女の 足下にひれ伏して愛を願います。ドレス姿で踊るバレリーナ達からはドレスをふりまわす 音がかなりはげしく聞こえてきます。通常のコスチュームとちがい、かなりな重労働なの でしょう。でも普段着で踊っている感じでかっこいい。もちろんトゥシューズはいてます。 愛をかたっているあいだずっとお父さんは左側の舞台から張り出した場所に座ってい ました。愛が成就したのちは、今度はArmondが舞台右側のはりだしでうずくまります。 彼女は舞踏会などで浮き名を流し、ときどきもどってきては抱き合い。。。 もともとは高級娼婦とのぼせてしまった若造、という関係のはずですが、Gomesに貫禄 がありすぎて&Vishnevaが可愛すぎて、百戦錬磨のお兄さんがお譲さんをひっかけた、 という風に見えてましたよ。 2幕の音楽はピアノしかありません。指揮者もいません。これがダンスとあってるんですね。 最初は舞台の上のピアノ、男同士のからみもあってコミカル。Dukeがきて二人にわかれ るように言いますが、彼女はArmand をえらんじゃう。お父さんは舞台の脇におり、時々 彼らとからみます。このお父さんの存在が物語性を強くしているのですね。お父さんは ほとんど踊らずマイムのみです。 手紙を書いていなくなる彼女、彼は追っていくがなんとまぐわっている姿をみてしょーっく。 Dukeはすっぽんぽん?お尻の筋肉が美しかった。 3幕の冒頭でようやく指揮者の挨拶と拍手がありました。でも3幕も半分くらいはピアノ のみ。カーテンコールでは指揮者以外にふたりが舞台の上にあがって拍手を受けていま した。幕の冒頭ごとにオークションのシーンに戻って、これが回顧であることを思い起こさ せます。3幕ではヒロインには死相があらわれています。 彼氏は他の女を口説いて舞台のはしでまぐわい、えーとかなりエロなシーンが多い? 舞踏会やバレエのシーンはオーケストラ、ふたりだけのシーンはもっぱらピアノ、 たおれかかる彼女との苦しいデュエット。 最後は頬に紅をさしてふらふらになりながらバレエManon Lescaut鑑賞へ。 ここはArmandが舞台脇で手記を読んでおり、回想シーンであることが強調。 そして彼女は妄想の中でみてきたバレエを一緒におどって、でもキャストに邪険にされ ながら、死んでいくのです。 なんといえばいいんだろう、かなり舞台に没入してしまい、時間がたつのを感じさせない 演出でした。新作ブロードウェイミュージカルの一部よりずっと物語性を感じましたねw 非常に演劇成分が多い舞台で、物語、ダンス、シーン、のバランスがよく、緻密な構成 だったと思います。劇中劇「Manon Lescaut」との組み合わせの妙も面白い。 エロ成分もかなり多いのも私には嬉しかった(^^;) 派手なジャンプやピルエットはありませんが、その代わりに様々なリフトが多用され、 しかもなんとなく自然に沸いて出てくる動きにみえます。そのわりにかなりアクロバティック な動きもあり、もうちょっとでHand to Handになるかも、というところも私の心を掴みました。 この物語とバレエのバランス、私は好きです。それにしてもしっかり物語がすすんでいる ところがいいですね。物語バレエとかいいながら物語はどーでもいいなんて感じのものが かなりあるので。。とてもおもしろかったのだけれど、なんだかとても不思議なものをみたと いう気分。フルオーケストラがいるのに、半分以上がピアノのみによる演奏も渋い。 観客の評判も上々なのにはびっくり、これって受けるんですか?もっとダンス成分が多く ないといけないものだと思ってました。いや私はおもしろかったのですけどね。 ところでこれとオペラ座の怪人とどちらの成立が早いのでしょう?どちらかがどちらかを参照 しているような気がするのですが。。。 PR |
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