今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:堀の外のジャグリング 日時:2006年6月24日19:10-21:00 劇場:門仲天井ホール(門前仲町赤札堂向かい) 料金:前売り2500円 座席:2列目中央 企画・構成:ハードパンチャーしんのすけ 製作:にじゅうまる企画(http://nidyumaru.com) 番組: (じぇ〜むす今川 開演のお知らせ(パントマイム)) chie メトロノーム・ダンス(デビルスティック) マジカルTOM TOMスタイル(ディアボロ) 鶴岡アキラ Courtship Behavior(コンタクト) ひぃろ かぶる!カブル!カブ〜る(ハット) じぇ〜むす今川 水中ジャグラー王選手権(パントマイム) 江草啓太 カライジュラル(トルコ民謡)(ピアノ) 目黒陽介 2月(ディアボロ) SOBUKI FRAGMENT(クラブ) 矢熊進之助・江草啓太 即興「1・9・3」(デビルスティック・ピアノ) 満員、立ち見。たぶん60人くらいでしょう。客席に見知った顔が多いというのは マーケットが狭いということでしょうか(^^;)もうちょい広い会場でやっても 十分埋まったのではないかと思われます。 公演パンフレットに夜と今回の公演では出演者に次のような条件をつけたそうです。 ---ここから引用−−−−− 実は今回の公演には、出演者の周りに巡らされた「堀」があります。 其の壱 使用するジャグリング道具は一種類のみ 其の弐 作品の時間は10分以上 「堀」に囲まれたジャグラーたちは、いかに「堀」を乗り越え、どのような 「堀の外のジャグリング」を作り上げてきたのか。その答えは舞台上に。 ---ここまで−−−−− 楽しみですねー。 最初のじぇ〜むず今川さんは演目に書いてありませんでした。寄席なら開口一番 といったところでしょうか、山下清ばりのシャツにリュックで絵を描くマイムで 客席をなごませます。 冒頭のchieさんは、チャイナっぽいテイストのコスチュームで三角錐の中に登場。 カチカチ鳴らすメトロノームなのね。デビルの動きとBGMの音が合っている、 そして視線が違った方向を向いているところがすごい、1枚の絵になっている感じ。 三角錐から抜け出した後は、切れの良い技のオンパレード。デビル自身はゆった りとした動きに見えるのに非常にダイナミック感じられるのは、無駄の少ない 軌道のせいでしょう。最後に失敗して無音でフィニッシュになったのは残念。 失敗したとしても音にあわせて終了するほうを優先したほうが全体としてぴっ たりきたでしょう。 TOMさんはひとりだけマイクを用いての通常の大道芸スタイル、ただしマニアック な技炸裂、らしい(^^;) 逆東京タワーとかどれくらい濃いのかよくわかりません。 鶴岡さんはマイムやロボットダンス、机の上での両手でのバランスなどが入った コンタクトジャグリング。顔の表情も豊かに、1ボールから8ボールまで操って いました。コンタクトはこの小さい会場にあいますね。 鶴岡さんが使っていた机から突然潜望鏡が出現、先からボールをぴゅっと飛ば しました。そして机の中からひぃろさん登場。ずっと隠れてたの?水中ジャグ ラーに行くのかと思ってしまいましたよ(^^;)ひぃろさんは1つから3つの ハットジャグリング、私の自宅には20個以上帽子があるので、ハットジャグリン グの公演を見るたびにあこがれてしまいます。 じぇ〜むす今川さんは海水パンツでゼッケンつけて登場、水中でシガーボックス をするのでした。ゆるゆると動くシガー、スローモーションで見える技の数々、 私も十分面白く感じましたけど、シガー使いの人なら爆笑じゃないですかねえ。 シガーに磁石がはいってくっついているの?次はトーチ使い、水中でライターで トーチに火をつけようとして失敗(笑) 次はピアノのジャグリングではなくピアノ独奏。テンポの良い演奏でジャグリン グに麻痺しかけていた感覚を正常に戻してくれます。今川さんと江草さんが寄席 でいう色物にあたるのでしょう。番組の順番としてふたつまとめるより、わけて おいたほうが客としてはリフレッシュしやすいような。 目黒さんは1個から3個のディアボロ、技もきれいなんですが所作もきれいですよ ねえ。無駄のない動きで大胆な技をばしばしと見せてくれました。 SOBUKIさんは最初1クラブを使ってのぐるぐる、ショートスタッフの技なんで しょうが、非対称でかつ投げやすいクラブを使っているので、見栄えと投げた時 の軌道が違い、風変わりなテイストになっています。けっこう面白い。3クラブに はいってマニアックな技連発、最後は5クラブ、最後の最後はクラブホールディン グ、たしか20本程度は抱えていたでしょう。 トリはしんのすけさんと江草さんのコラボレーション。生演奏にあわせての デビルの演技、ピアノをBGMとしてではなく、デビルとピアノで同期を取って いました。同じ打楽器みたいなもの同士なせいかけっこう親和性があるように思 われます。この雰囲気いいです。ただ大技にはいるとどうしても”同期”が 感じられなくなるのが残念。どうしたらいいのか悩ましいところでしょうね。 今回一番印象に残ったのはchieさん、次が最後のピアノ・デビルでした。 2500円でこの内容はなかなかお買い得でした。こういう試みはずっと継続して ほしい。大道芸は大道芸としての良さが、ステージショーはステージショーなら ではの良さがあるはず。ただ対象とする観客をどうするかが悩ましいところ。 次回は生演奏にあわせた演技がもっと増えていると嬉しい。またひとりずつでは なく団体での異種格闘技戦みたいなのも見てみたい気がします。 PR 題名:ぶるー・ブルー・バースディ 日時:2007年6月22日19:00-20:50 劇場:東京芸術劇場小ホール2 料金:前売6000円(招待券でみました) 座席:M列10番(後ろから2列目、ほぼセンター) ストーリー: ダイナマイトを腹に巻いた男(住田隆)が、ある家に押し入り、身代金を要求する事件が発生。その家には信用金庫に勤める主人(いしだ壱成)の誕生日を祝おうと妻(中澤裕子)や高校生の娘(須藤温子)、たまたま居合わせた男2人がいた。極限状態の中で5人の本音が噴出し、妻の過去の浮気もばれてしまう。。 初日なので全般的に間が悪い点もありましたが、中澤さんは 大活躍。中澤さんの大ファンなら見にいって問題なし。 私としてはTVのなんでも鑑定団でしか見たことのなかった 住田さんを生で見れたのが良かった。ずっとハイテンションで 強盗の役をやってました。いしだ壱成は妻の尻にしかれる 情けない男を熱演、途中で一瞬場を制するところもあるの ですが、すぐによれて元通り、あそこでそのまま突っ走った ほうがおもしろかったでしょう。 最後はどんでんがえしで家族の絆を再確認するという話でした。 題名:Awake and Sing! 日時:2006年6月11日14:05-16:45(途中休憩2回、その他に2分の暗転あり) 劇場:Belasco Theatre 料金:TKTS ORCH 86/2 + TKTS3 = 46USD 座席:ORCH J21(1階10列目左端から2つめ) 演出:Bartlett Sher(TONY賞プレイ演出賞ノミネート) 装置:Michael Yeargan(TONY賞プレイ装置賞ノミネート) 衣装:Catherine Zuber(TONY賞プレイ衣装賞受賞) 照明:Christopher Akerlind(TONY賞プレイ照明賞ノミネート) 出演: Ralph Berger:Pablo Schreiber(TONY賞プレイ助演男優賞ノミネート) Myron Berger:Johnathan Hadary Hennie Berger:Lauren Ambrose Jacob:Ben Gazzara Bessie Berger:Zoe Wanamaker(TONY賞プレイ助演女優賞ノミネート) Schlosser:Peter Kybart Mor Axelrod:Mark Ruffalo(TONY賞プレイ助演男優賞ノミネート) Uncle Morty:Ned Eisenberg Sam Feinschreiber:Richard Topol TONY賞リバイバルプレイ作品賞受賞作品。 左側にベッドがおいてあるんですか?左側の壁が見切れてました。 左の扉も見えてません。ただ食卓が右側にあり、大部分の演技が右側で 行われていたので実際に見えない時間はほとんどありませんでした。 私の左隣だともっと見えないと思います。ちなみに左後ろだと2階席の 床が邪魔してもっともっと見えてなくて係員に文句言ってました(^^;) この劇場は3階まであるのですが、3階は入り口が別、まるでウエストエンド みたい。舞台はとても重厚な空間となっており、装置や照明でノミネート されるのもわかるというもの。 この作品は1930年代に作られた作品です。大恐慌後30年代半ばのブロンクス のアパートに住む貧乏なユダヤ人家族が懸命に生きていく物語です。 たくましく厳しい母親のBessieがこの一家の主、控えめな夫のMyron、Bessieの 父親で床屋を引退したJacob,美人で勝気な娘のHennie、一人立ちしたいけれど 経済力がない息子のRalphの5人家族です。下宿人として戦争で片足が不自由な Moe が一緒に暮らしています。時々訪れてくるBessie の兄弟Mortyは成功して 裕福なのですが、家族がありません。Ralph はひょろ長い男でこの作品の ポスターに姿が描かれています。 Bessieは貧乏ながらもがんばって働いて一家を切り盛りしていますが、 良かれと思ってがりがりやっていることが家族からは疎まがられています。 子供たちはこんな状況は嫌でたまらないのですが自ら抜け出すことはできません。 Jacob はRalph に希望を持たせてやりたくてBessieと口論しますが、隠居して いる身でいつも負け、コレクションのレコード鑑賞に逃避してしまいます。 最初に起きるのはHennieの体調不良、実は妊娠でした。しかし相手の男が わからない、Bessie は体面を保つために妊娠を内緒にして、前から言い寄って いたSamにHennieを嫁がせてしまいます。Ralph は自分の部屋も持てない状態で 将来に希望がないのですが、最近彼女ができてようやく幸せの糸口を見出し、、 でも彼女が孤児だと知ったBessieに反対されてしまいます。やがて彼女は後見人 たちの引越しで遠くに行ってしまうことになります。 Samは子供が生まれた後で真実を知らされ、誰も私も好いてないと悲しみます。 MoeはHennieに駆落ちを持ちかけ、Ralphは母を嫌ってついに家を飛び出そうと します。皆の煮詰まりが頂点に達しかけた頃、Bessie はJacobとの口論のあげく Jacobのレコードを叩き割ってしまいます。その後Jacob は自分に掛けられてい る保険金がRalphへ行くように手配して、「Awake and Sing!」という聖書の 言葉を残し、雪の日に屋上から飛び降ります。 Bessieは保険金を管理しようとするのですが、Ralph は自らの手で管理を貫き ます。Hennie はMoeと駆け落ちします(しかし子供はどうなっているのか?)。 物語の成り行きが自然で英語の理解力を酷使しないでも話についていける のは楽でした。まあNY10日目になってようやく英語に慣れ始めたという ことが言えるのかもしれません。しかし明日帰っちゃうんだよなあ。 とてもよくできた、所謂ウェルメイドな舞台を見た感じがしました。 登場人物の各人が抱えている問題が私にオーバーラップしてきて、いろんな ところで感情移入していました。私も問題をたくさん抱えているのかも(^^;) どうしようもない閉塞感、良かれと思ってやっているのに疎まれる、仕切って いくことの辛さ、隠居しているので自分の思いが通じない、逃げ出したいが 生活力がない、誰も私を好いていない、信用できる者がいない、家族がいない、 もう皆ぼろぼろ。。いろんなところで泣けてしまいました。 苦しい生活の中で皆問題を抱えており、それが現代でも通用するところが この作品を古くみせていないところなのでしょう。 ところでHennieの生んだ子供の父親ってMoe? |
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
(10/20)
(11/02)
(11/02)
(11/02)
(10/28)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
くろせ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(11/01)
(11/02)
(12/06)
(12/07)
(12/07)
アクセス解析
|