今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:Awake and Sing! 日時:2006年6月11日14:05-16:45(途中休憩2回、その他に2分の暗転あり) 劇場:Belasco Theatre 料金:TKTS ORCH 86/2 + TKTS3 = 46USD 座席:ORCH J21(1階10列目左端から2つめ) 演出:Bartlett Sher(TONY賞プレイ演出賞ノミネート) 装置:Michael Yeargan(TONY賞プレイ装置賞ノミネート) 衣装:Catherine Zuber(TONY賞プレイ衣装賞受賞) 照明:Christopher Akerlind(TONY賞プレイ照明賞ノミネート) 出演: Ralph Berger:Pablo Schreiber(TONY賞プレイ助演男優賞ノミネート) Myron Berger:Johnathan Hadary Hennie Berger:Lauren Ambrose Jacob:Ben Gazzara Bessie Berger:Zoe Wanamaker(TONY賞プレイ助演女優賞ノミネート) Schlosser:Peter Kybart Mor Axelrod:Mark Ruffalo(TONY賞プレイ助演男優賞ノミネート) Uncle Morty:Ned Eisenberg Sam Feinschreiber:Richard Topol TONY賞リバイバルプレイ作品賞受賞作品。 左側にベッドがおいてあるんですか?左側の壁が見切れてました。 左の扉も見えてません。ただ食卓が右側にあり、大部分の演技が右側で 行われていたので実際に見えない時間はほとんどありませんでした。 私の左隣だともっと見えないと思います。ちなみに左後ろだと2階席の 床が邪魔してもっともっと見えてなくて係員に文句言ってました(^^;) この劇場は3階まであるのですが、3階は入り口が別、まるでウエストエンド みたい。舞台はとても重厚な空間となっており、装置や照明でノミネート されるのもわかるというもの。 この作品は1930年代に作られた作品です。大恐慌後30年代半ばのブロンクス のアパートに住む貧乏なユダヤ人家族が懸命に生きていく物語です。 たくましく厳しい母親のBessieがこの一家の主、控えめな夫のMyron、Bessieの 父親で床屋を引退したJacob,美人で勝気な娘のHennie、一人立ちしたいけれど 経済力がない息子のRalphの5人家族です。下宿人として戦争で片足が不自由な Moe が一緒に暮らしています。時々訪れてくるBessie の兄弟Mortyは成功して 裕福なのですが、家族がありません。Ralph はひょろ長い男でこの作品の ポスターに姿が描かれています。 Bessieは貧乏ながらもがんばって働いて一家を切り盛りしていますが、 良かれと思ってがりがりやっていることが家族からは疎まがられています。 子供たちはこんな状況は嫌でたまらないのですが自ら抜け出すことはできません。 Jacob はRalph に希望を持たせてやりたくてBessieと口論しますが、隠居して いる身でいつも負け、コレクションのレコード鑑賞に逃避してしまいます。 最初に起きるのはHennieの体調不良、実は妊娠でした。しかし相手の男が わからない、Bessie は体面を保つために妊娠を内緒にして、前から言い寄って いたSamにHennieを嫁がせてしまいます。Ralph は自分の部屋も持てない状態で 将来に希望がないのですが、最近彼女ができてようやく幸せの糸口を見出し、、 でも彼女が孤児だと知ったBessieに反対されてしまいます。やがて彼女は後見人 たちの引越しで遠くに行ってしまうことになります。 Samは子供が生まれた後で真実を知らされ、誰も私も好いてないと悲しみます。 MoeはHennieに駆落ちを持ちかけ、Ralphは母を嫌ってついに家を飛び出そうと します。皆の煮詰まりが頂点に達しかけた頃、Bessie はJacobとの口論のあげく Jacobのレコードを叩き割ってしまいます。その後Jacob は自分に掛けられてい る保険金がRalphへ行くように手配して、「Awake and Sing!」という聖書の 言葉を残し、雪の日に屋上から飛び降ります。 Bessieは保険金を管理しようとするのですが、Ralph は自らの手で管理を貫き ます。Hennie はMoeと駆け落ちします(しかし子供はどうなっているのか?)。 物語の成り行きが自然で英語の理解力を酷使しないでも話についていける のは楽でした。まあNY10日目になってようやく英語に慣れ始めたという ことが言えるのかもしれません。しかし明日帰っちゃうんだよなあ。 とてもよくできた、所謂ウェルメイドな舞台を見た感じがしました。 登場人物の各人が抱えている問題が私にオーバーラップしてきて、いろんな ところで感情移入していました。私も問題をたくさん抱えているのかも(^^;) どうしようもない閉塞感、良かれと思ってやっているのに疎まれる、仕切って いくことの辛さ、隠居しているので自分の思いが通じない、逃げ出したいが 生活力がない、誰も私を好いていない、信用できる者がいない、家族がいない、 もう皆ぼろぼろ。。いろんなところで泣けてしまいました。 苦しい生活の中で皆問題を抱えており、それが現代でも通用するところが この作品を古くみせていないところなのでしょう。 ところでHennieの生んだ子供の父親ってMoe? PR |
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