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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:OrganWorks2020新作公演 「HOMO」
劇場:神奈川芸術劇場大スタジオ
日時:2020年3月7日14:00-15:25
料金:4000円
座席:2列目センター
劇団:OrganWorks
作・演出・振付:平原慎太郎
出演
平原慎太郎、柴 一平、佐藤琢哉、浜田純平、池上たっくん、薬師寺 綾
町田妙子、小松 睦、高橋真帆、渡辺はるか. 大西彩瑛、村井玲美

2020年人類の旅 OrganWorksが人類を踊る

「HOMO」=人類を意味するホモサピエンスを構成する言葉。
ホモはヒト属、サピエンスは知恵という意味に分けられます。
現代における人類の状態は一体どうなっているのか、その疑問が発端となってそれを探る作品になります。
まず一旦人類から様々なものを除き、その殻になった状態の人間にゆっくりと要素を付け加え、人類の成り立ちを探る壮大な旅です。
知恵を除き、感情・感性、声、宗教、そしてコミュニケーションを除き、いき着いたところから人間の本来持つフィジカルを解き明かし、そこへ再度知性を取り戻していこうとする旅。
「HOMO」であろうとする人間の執着はどこから生まれ、どこに居て、どこに行くのかを、舞踊をはじめとした様々な身体表現でアプローチし、人類が抱える過剰とも言える文明発達と、原始的な人類が求める平和を探ることが作品コンセプトと言えます。
スタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」から着想を得て、人類の知性の発展とそれを取り巻く環境の変化を表現。
--------

コロナ対応のため、とびとびに座席を間引いて観客を座らせていました。
針金で創られた変なオブジェが多数。そしてその間にふたりがぼーっと立っています。
最初は無音でびっくり。ミニマルな雰囲気から、その後は音楽以外に鹿威しの音、声明など、
場を作る音も。機械の動き、人の動き、そしてそれを見ている神らしき存在が出現。
宇宙遊泳やモノリス? 様々な動きが有機的?につながっていってひとつになる感じ、
どこを見ていたらいいかわからずにぼーっと見ていました。ダンサーみな美しい。

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題名:劇団ワンツーワークス #30 『グロリア』
劇場:赤坂RED THEATER
日時:2020年3月4日14:00-16:05
料金:前売4800円
座席:F10(C列が最前列、中央ブロック右寄り)
劇団:劇団ワンツーワークス
出演:関谷美香子、北澤小枝子、北野由大、間瀬英正、水野駿太朗、長谷川慎也他
作:ブランデン・ジェイコブズ-ジェンキンス(Branden Jacobs-Jenkins)
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:古城十忍
ストーリー:
劣悪な職場。無能な同僚たち。いつになったら夢を掴めるのか。
思えばあの日、グロリアはいつにもまして様子が変だった。
でも誰も想像していなかった、あんな惨事が待っていたなんて。
まさか自分たちがニュースの当事者になるなんて。
あの日、職場の誰もが深い傷を負い、日常はもろくも崩れ去った。
だが私はそんなに弱くない。この壮絶な経験を利用しなければ。
利用して今こそ夢を掴み取り、この業界でのし上がらなければ。--------
ネタバレあり。

ワンツー見るのは初めてですが、前身?の一跡二跳からすると四半世紀ぶりの古城十忍演出観劇(たぶん)。
この劇場にくるのもはじめて。4割くらいの入りでしょうか。
指定席ですが、ぽつぽつ離れて座ってます。
舞台は典型的なオフィス、真ん中に机と椅子、机の上にはPCと電話と資料。
左にはコピー機、周りにはぐるりと本棚、ブックラック、ファイル棚。
机はローパーティションで区切られてます。一昔前はうちもこんな感じだったなあと。
内容はコミカルでシニカルで深刻な会話劇でした。
グロリアはようやく購入した自宅の引っ越しパーティーに同僚を招待しましたが、
参加したのはひとりだけ。いろんな人の噂をしていますが、実態と当人は乖離があり、
いじめの雰囲気も。何かというと文句だけ言ってスタバへ逃げる社員や、初々しい
インターン、ブラック上司、編集から校閲という職種を見下し、、
でもポンポンと交わされる会話に、シチュエーションコメディなのか?
どこにでもあるぐだぐだした職場かと思いきや、、1幕の最後で足をすくわれました。
グロリアが拳銃をもって社員を撃ち殺してまわり、当人も自殺で幕。
2幕は数年後、生き残った社員(社内で勝ち組)が人生の負け組に転落していました。
皆はトラウマを抱えつつも、手記を書いたりしてグロリアの事件を自分のために
使おうとするエゴとエゴのぶつかりあい、もう後味が悪いことこの上なし。
しかしこの後味の悪さもうまい役者がやってこその切れ。
登場時間は短かったのですがグロリアが持つ間、そしてローリンの語りにどきどきしました。

面白かったので終演後;ワンツーエンジェルになりました。
コロナに負けるな!

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題名:どこまでも世界
劇場:神奈川芸術劇場大スタジオ  
日時:2020年3月1日17:00-18:20
料金:早期割引3000円
座席:3列目中ほど
劇団:カンパニーデラシネラ
演出 小野寺修二
出演 大庭裕介、崎山莉奈、藤田桃子、小野寺修二
照明 吉本有輝子(真昼)
音響 池田野歩
美術 杉山至
舞台監督 橋本加奈子、鈴木章友

久々のカンパニーデラシネラ、魔術的なマイムを期待して見に来ました。
オープニングは人が扉からはいっては出ていき、そしてまた入っては出ていき。。
マイムからダンスに寄り添うようになったのかな?という雰囲気で始まりました。
4人が様々な役どころを演じ、物語はなんとなくつながっているようなそうで
ないような。。
帽子と鞄のスティール?3人でくるくるいれかわり、
散髪屋で鏡の外と中、そして違う場所でハサミを使い始め、客がハサミに
併せて動いちゃうところ、レストランでの食事なのだけど給仕があらぬ方向に
サーブするのをおっかけるドタバタとか、期待したようなシーンも数々あったの
ですが、全般的にはマイム薄めのダンス濃いめだった雰囲気。

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題名:ジゼル
劇場:東京文化会館 大ホール
日時:2020年2月29日18:05-20:10(途中休憩あり)
料金:S席26000円
座席:1階14列7番
劇団:パリ・オペラ座バレエ団
台本:テオフィル・ゴーティエ、ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ
音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)、パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ベンジャミン・シュワルツ
出演:
ジゼル:ドロテ・ジルベール
アルブレヒト:マチュー・ガニオ
ヒラリオン:オドリック・ベザール
~第1幕~
ウィルフリード(アルブレヒトの従者):アドリアン・ボデ
ベルタ(ジゼルの母):ニノン・ロー
クールランド大公:ヤン・シャイユー
バチルド姫:エミリー・アスブン
ペザント・パ・ド・ドゥ:マリーヌ・ガニオ、フランチェスコ・ミュラ
ジゼルの友人:ナイス・デュボスク、エレオノール・ゲリノー、ビアンカ・スクダモア、ポリーヌ・ヴェルデュザン、
セリア・ドゥルーイ、アンブル・シアルコッソ、ジュリア・コーガン、アメリ・ジョアニデス
~第2幕~
ミルタ(ウィリの女王):オニール八菜
ドゥ・ウィリ:エレオノール・ゲリノー、ポリーヌ・ヴェルデュザン

第一印象は、みんなでかい、頭小さくて手足長くて同じ人間とは思えません。
その手足を縦横無尽に扱うのでとてもダイナミック。とくに30人近い群舞は圧巻。
1幕の群舞はどれを見ても楽しく、わくわくします。
ジゼルは素晴らしい。まるで氷の上を滑っているかのような滑らかな動き。
アルブレヒトはほんとに高貴、イケメンの二股野郎w
ヒラリオンは嫉妬に狂った残念な男を具現化。
男たちはみな高く軽やかにとんでくれます。空中でのピルエットもほんときれい。
とてもかわいく動いていたジゼルが、二股掛けられてたことがわかった後の
変わりようがすごい。立ってるだけなのに、それまでと全然違う放心状態。
本当にまるで別人。そこから狂っていく様が泣けました。

二幕は暗い、明るい背景の一幕とはうって変わって暗い場面。夜目だと
視力が劣悪になる私にはきびしい環境(涙)そして雰囲気もずんと暗い。
その中をポワントで滑るように出てくる女王、スモーク炊いていたのでほんとに
滑ってるように見えました。顔を隠して妖精たちが登場、隠していたショールが
ぱっと取れて顔がみえると、そこで妖精が突然出現したみたい。
白い衣装での30人近くの群舞は大迫力。それに対比してジゼルとアルブレヒトの
デュオはめちゃくちゃ儚げで寒気がしました。
宙を漂うようだが貫禄のある女王、そして本当に冥界のはざまを漂っているような
ジゼルの対比がおもしろい。アルブレヒトはとことん速い・高い。
ジゼルは最後は許した??バレエでは男は添え物だと強く感じる二幕でしたね。
とにかくみんなダイナミックでかっこいい!

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題名:むくめく む
劇場:シアタートラム
日時:2020年2月28日15:00-16:10
料金:プレビュー公演2800円
座席:右手2列目
【演出・振付】関かおり 
【振付助手】後藤ゆう
【出演】内海正考 後藤ゆう 酒井和哉 清水駿 杉本音音 髙宮梢 ほか
解説:
【むくめく】:蠢くの古語、蠢動。
【むく】:剥く。捲る。
【めく】:そのような状態になる。それに似たようす。
【め】:芽、始まり。
【む】:むす(産む)、自然に発生するに通ずる。神代語で生命の始まり。


地面は砂、それにすこし毛皮みたいななにか、どこかの禅寺の庭園みたい。
キャストはのっぺりしたコスチュームに一部毛皮っぽいものをつけています。
開幕のシーンは、博物館の原始人の展示かと思いましたよ。
様々な姿でで固まっているキャストが砂の上に立ったり、寝たりしています。
そして緩やかに動いていく。それも複雑に絡み合いながらゆっくり。
音楽らしい音楽もかからず、ほとんどが無音。そして時々雨などの環境音
みたいなもの。文字通り不思議な踊りを見ている気分。
まるでサンダーバードのような歩き方で出てきたり、逆立ちしたり、転がったり。
動く枯山水というのがあったらこんなものかも?と思ってみてました。
ひょっとして彼らは蟲??ということに思い当たったのは公演が始まって
だいぶたったころでした。これから先何が起きるんだろう?と思わせる。
いろんなものが不思議に絡み合う不思議な世界でした。

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