今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2019年11月16日14:00-17:00(途中休憩あり) 料金:S席12000円 座席:1階T席16番(後方中央) 劇団:野田地図 作・演出:野田秀樹 音楽:QUEEN 出演: 松たか子 上川隆也 広瀬すず 志尊淳 橋本さとし 小松和重 伊勢佳世 羽野晶紀 野田秀樹 竹中直人 秋山遊楽 石川詩織 浦彩恵子 織田圭祐 上村聡 川原田樹 木山廉彬 河内大和 末冨真由 鈴木悠華 谷村実紀 松本誠 的場祐太 モーガン茉愛羅 柳生拓哉 八幡みゆき 吉田朋弘 六川裕史 <STAFF> 美術 堀尾幸男 照明 服部基 衣裳 ひびのこづえ 美粧 柘植伊佐夫 サウンドデザイン 原摩利彦 音響 藤本純子 振付 井手茂太 舞台監督 瀬﨑将孝 平家物語+ロミジュリ+クイーン(+シベリア?) 第一幕はまさに三題噺。 ロミジュリのセリフが強すぎるせいか、日ごろの言葉遊びの野田節が全く影をひそめてしまった。 その分わかりやすく、話がとんとんと進んでます。 ロミジュリは大人チームと若者チームがコンビとなって影だったりサポート役だったり。 これ本当に野田さんが書いたのの?三谷さんがゴーストライターだったりしない?と思ったり。 そして1幕おわりでロミジュリが死んだはず、そして2幕で死ななかったことに! 2幕はずっとシベリア噺、あーこれは野田さんよね、と思ったのだけどひねりがなくて いまひとつ面白くない。収容所にはいっているので動きも単調だし。 でもさすがに豪華な役者陣だけあって、場面場面はすべて魅せてくれます。 広瀬すずかわいい、顔小さい、めっちゃうまい。 もう名優オーラ全開、これで舞台初出演なんだから凄い。 びっくりしたのが 志尊淳、思いのほかうまい、そして顔小さい。 逆の方向でびっくりしたのは上川隆也、最初は誰だかわからなかった、もちろんめちゃうまい。 竹中直人は期待通りの怪演、橋本さとしは豪快。 動きもおもしろい、振付は井手さんなのね。 そして、全般的にどうもぴんとこなかった。 もう一度見るのでゆっくり確かめたいと思います。 PR 題名:ドクター・ホフマンのサナトリウム カフカ第4の長編 劇場:神奈川芸術劇場ホール 日時:2019年11月10日13:00-16:40(途中休憩あり) 料金:9500円 座席:2階A1列13番(2階最前列センターブロック) 【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ 【振付】小野寺修二 【映像】上田大樹 【音楽】鈴木光介 【出演】多部未華子 瀬戸康史 音尾琢真 大倉孝二 村川絵梨 谷川昭一朗 武谷公雄 吉増裕士 菊池明明 伊与勢我無 犬山イヌコ 緒川たまき 渡辺いっけい 麻実れい 王下貴司 菅彩美 斉藤悠 仁科幸 【演奏】鈴木光介(Tp) 向島ゆり子/高橋香織(Vn) 伏見蛍(Gt) 関根真理(Per) カフカ 大道具は階段のみ、椅子にも机にもなるアイテムが活躍します。 映像が多用され、床にもかなり投影しているので、全体像を見るには2階の方が 良いかもしれません。 スタイリッシュなオープニング、キャスト紹介がまるで映画のよう。 生演奏で音楽といった雰囲気も。人の動きはぜんぶが小野寺さんぽい。 群衆の動きがダンスのようなマイムのような、めっちゃ切れがある。 どの場面を切り取っても絵になってると思います。 物語はカフカ第四の長編が見つかった現代(架空)、カフカ小説の中、 そしてカフカ晩年のサナトリム(1920年代)の三つで行き来します。 1幕はそれらの物語が交差せずに語られるのですが、2幕になると互いに浸食しあって、 わけがわからないふわふわした気分になれました。 ギャグとシリアスがうまく混ざり合い、緊張と緩和が交互で訪れるということもあって 長い上演時間も気になりません。正気と狂気も交互で訪れているような気も。 いまは一体どの世界にいるのかわからなくなってきます。 ヒロインは多部さん、かわいい。何をやっても大倉さん、がどの世界でも面白い。 そして渡辺いっけいさんもキャラがたってましたねえ。 贅沢なキャストと贅沢な演出で、わけのわからなさを楽しむという舞台。 題名:KAAT神奈川芸術劇場芸術監督トーク『SHIRAI's CAFE』 シライズカフェ Vol.8 劇場:神奈川芸術劇場1階アトリウム 日時:2019年11月9日17:00-18:10 料金:無料 座席:後方左寄り 出演: 白井晃(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督/演出家・俳優) 和田永(アーティスト/ミュージシャン)https://eiwada.com/ プロフィール: 和田永(わだ えい) (アーティスト/ミュージシャン) 1987年生まれ。物心ついた頃に、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信する。しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人に教えられ、自分でつくるしかないと今に至る。学生時代よりアーティスト/ミュージシャンとして音楽と美術の領域で活動を開始。2009年より年代物のオープンリール式テープレコーダーを演奏する音楽グループ『Open Reel Ensemble』を結成してライブ活動を展開する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス作品『Braun Tube Jazz Band』にて第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞。Ars ElectronicaやSonarを始め、各国でライブや展示活動を展開。2015年より役割を終えた電化製品を新たな電子楽器として蘇生させ、合奏する祭典を目指すプロジェクト『エレクトロニコス・ファンタスティコス!│ELECTRONICOS FANTASTICOS!』を2014年に始動させて取り組む。その成果により、第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。そんな場所はないと教えてくれた友人に偶然再会、まだそんなことやってるのかと驚嘆される。 アトリウムで行われた無料公演でした。映像・写真撮り放題! 「廃家電製品による音楽」のパフォーマンスとトークショー。 ブラウン管の静電気をスキャンしてそれで楽器にしてしまう! 電流を何かの手段で変化させることができるデバイスはなんでも楽器になるということ! 最初はオープンリールテープを叩きながら再生して音をだしたそうです。 パワポで見せてくれたコンセプトには「あらゆる人を巻き込みながら役割を獲得した電化製品を電子楽器として蘇生させ楽器化(妖怪化)させる」 電化製品の墓場が百鬼夜行に見えたそうです。捨てられたTVがガムランアンサンブルにみえたとか。ブラウン管テレビには音と映像の端子があり、同じ形状なので間違って挿せる。映像端子に音を入力すると縞模様がでる。逆に縞模様から音がでるのではないかと発想。 縞をうつしたときに出てくる静電気をひろって音を出す!ということはボーシャツを撮影しても音がでてくるんじゃないか?縞がふるえるとビブラートができる。というわけでボーダーシャツで喜びのうたの演奏がありました。客席からボーダーシャツの人を連れてきて音を鳴らせてみたり。私もボーダー着てくればよかった。ここからバーコードレスを制作し、ダンサーに着せてダンスをスキャンするというパフォーマンスを電磁舞踏と呼んでいるそうです。 最後は観客全員が丸く輪になって並んで手と手をつなぎ、全員に電気を流して音を出す!のはずが人数が多すぎて不発。全員で一斉に跳びあがってノイズを減らして音出し成功しました。一度ライブを見てみたい。 それにしてもKAATの音響さん勇者だ。映像信号をKAATの音響システムにつなぐのよく認めましたね。 劇場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 日時:2019年11月6日19:00-21:00 料金:8900円 座席:10列3番 劇団:KOKAMI@network ■作・演出 鴻上尚史 ■出演 中山優馬 原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)駒井蓮 矢柴俊博 大高洋夫 他 ■ストーリー 近未来。地球は異星人や怪獣の襲撃を受けていた。そして、人類を守るために地球規模で創設されたのが「地球防衛軍」だ。戦うエリート、人類希望の星。けれど、光あるところ、必ず、陰がある。地球防衛軍が怪獣と戦った結果、さまざまな場所で壊滅的な被害を受けた住民達が、抗議の声を上げた。 「私の家は、怪獣ではなく、地球防衛軍のミサイルでやられた。弁償してほしい」 「怪獣を私の家の方向に誘導したのは、地球防衛軍だ。許せない」 苦情処理係は、毎日、住民達のクレームの処理に追われていく。苦情処理係は悩む。 私達は人類を守ろうとしているのに、どうして、住民は文句を言うのだろう。私達は誰を守っているのだろう。住民は守られることが当然だと思っているのだろうか。数々の疑問を飲み込みながら、苦情処理係は、活動を続ける。それが人類のためになると信じて。人類の苦情を引き受け続ける。そんなある日、ハイパーマンが現れた。 なんだか懐かしいオープニング、無駄に?かっこいいダンスが何度も! もうひとつの世界のウルトラセブンを見ているみたい。円谷プロにも協力していただいたそうですね。 「軍の苦情処理係」という設定からして大うけ。米軍や自衛隊にはないのかしら? キレッキレのダンスが何度も!そして笑いの連続なのに、昔のオタクにノスタルジー として響く設定、その上でSNSやコールセンター話や正義の話を放り込んできて、最後は ラブロマンスで締める。おなか一杯の構成でした。コールセンターはリアルすぎてへこんだ。 映像と怪獣着ぐるみの共演も楽しい。ギガガランが新宿をどかちゃか壊していくのはご当地番組みたい。 日本が戦場になった時の賠償ルールがあるのかないのか確認したくなりました 戦争保険と同じレベルで「怪獣特約」があるのですね。でるのは渋そう。 「限定謝罪」は勉強になりました。 楽曲もよかった。ワタルくんもヒナちゃんもかわいすぎる。大高さん渋い。 地球人のために戦えば戦うほどヘイトが集まってきてしまうのはせつない。 頑張れハイパーマン! 劇場:世田谷パブリックシアター 日時:2019年11月6日14:00-16:00 料金:S席7500円 座席:1階K列17番(ほぼセンター) 劇団:イキウメ 【脚本・演出】前川知大 【原典】ホメロス「オデュッセイア」 【監修】野村萬斎 【出演】 山田裕貴 安井順平 浜田信也 盛隆二 森下創 大窪人衛 奈緒 清水葉月 村岡希美 仲村トオル あらすじ: 18歳の悠理は旅の途中で目的地を見失い、立ち止まっていた。自分はなぜここにいるのだろう。悠理は自分の人生を振り返ってみる。短いけれど、沢山の楽しいことや辛いことがあった。恋愛もした。死にかけたこともあった。尊敬できる両親に、いつも気にかけてくれる友達もいる。かつて僕は世界と一体で、完全だった。でも今は違う。ある日、悠里は両親と友達に、湖畔のキャンプに連れ出される。立ち止まったままの悠理には、時間だけが通り過ぎていくように思える。過去に思いを馳せていると、いつの間にか悠理の意識はキャンプ場を離れ、見知らぬところで目を覚ます。そこははるか未来の宇宙船の中。その船は人類の新たな故郷を目指して旅を続ける、巨大な入植船だった。32世紀のユーリとして目覚めた悠理は、自分が誰で、どこにいるのかも分からない。宇宙船から逃げ出した悠理の意識は、宇宙空間を漂い、地球によく似た見知らぬ惑星で目を覚ます。自分そっくりの肉体の中で。奇妙な旅を経て、悠理の意識は再びキャンプ場に戻ってくるが、その世界は自分の知っている世界とは少し違っていた。自分はなぜここにいるのだろう。帰りたい。悠理は自分の世界で、目的地を探そうとする。 ミステリーでSFで多重世界解釈で自分探しで家族愛でタイムトラベルで環境問題で量子力学で アイデンティティーの問題でクローンでタイムトラベルで泣けました。 オープニングは湖畔のキャンプ、そこで両親は主人公へ離婚の報告、キャンプで時間が淡々と過ぎて行って一体何の話なのだろう?と思っていたところ、悠理が湖で溺死してから大きく動き始めました。 目が覚めた場所は宇宙船、地球が環境破壊で滅亡しており、居住する場所を探しての旅、そこで管理しているアンドロイドのダンがかっこいい。クローン再生の失敗によって変な意識がインストールされてしまったと判断されて宇宙船の外へ廃棄。 次に気がつくと別の惑星の上。。意識だけが並行世界を含む「悠理の体」にはいっているのでした。時間をさかのぼってはちょっとずつ異なる時間と物語を経験、状況は良かったり悪かったり 様々です。家族とのかかわりあいも並行宇宙で試行錯誤している気分になれます。 時間と場所がぐるぐる回ってすこしずつ立ち位置がずれ、そして少しずついろんなことがわかってきて、、、 ものすごくでかい話をしているのに、きっちり舞台の上に収まっているところもすごい。 日常世界から量子力学と多元宇宙まですいっとつながる見事な作品です。 |
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
(10/20)
(11/02)
(11/02)
(11/02)
(10/28)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
くろせ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(11/01)
(11/02)
(12/06)
(12/07)
(12/07)
アクセス解析
|