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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:A Tribute to Balanchine: Repertory Program Two
日時:2004年5月31日20:00-22:35(途中休憩あり)
劇場:The Metropolitan Opera(NY)
料金:Total 90.5USD
座席:Grand Tier AA112(3階席最前列中央より)
劇団:ABT
番組/出演:
Theme and Variations
振付:George Balanchine
音楽:Peter Ilyitch Tchaikovsky
(Suite No. 3 for Orchestra, final
movement)Suite No. 3 for Orchestra, final movement)
衣装:Theoni V. Aldredge
照明:David K.H. Elliott
指揮:Charles Barker
出演:Michele Wiles, David Hallberg,
Carmen Corella, Anna Liceica, Maria Riccetto,
Angela Snow, Sascha Radestsky, Gennadi Saveliev,
Ricardo Torres, Eric Underwood

Tchaikovsky Pas de Deux
振付:George Balanchine
音楽:Peter Ilyitch Tchaikovsky
指揮:David LaMarche
出演:Ashley Tuttle, Herman Cornejo

Mozartiana
振付:George Balanchine
音楽:Peter Ilyitch Tchaikovsky(Suite No.4, Op.61)
衣装:Rouben Ter-Arutunian
照明:Mark Stanley
指揮:Charles Baker
出演:
Preghiera...Nina Ananiashvili
Gigue...Jesus Pastor
Theme at Variations...Nina Ananiashvili, Angel Corella

Ballet Imperial
振付:George Balanchine
音楽:Peter Ilyitch Tchaikovsky
(Concerto No.2 in G for Piano and Orchestra, Op44)
衣装:Rouben Ter-Arutunian
照明:Jennifer Tipton
指揮:David LaMarche
ピアノ:Barbara Bilach
出演:
Gillian Murphy, Carlos Molina, Monique Meunier
Anna Liceica, Maria Riccetto, David Hallberg,
Ricardo Torres

この日は雨、NYCBのチケットとABTのRaimondaを劇場窓口で購入しました。
Raimondaは座席が悪かったので悩んだけどまあ巡りあわせでしょう。
今回のチケットはABTのWWWで比較的早く取ったもの。ABTのシステムでは
取った時点で座席がわかりません。わかるのはORCHとか Grand Tierとかの
カテゴリだけです。チケットを実際に受け取るまでどきどき。。
今回はほぼベストに近い席でしょう。人気がないせいでしょうか(^^;;)
3F席のサイドブロックはがらがら、ORCHも後方に空きが見えます。
いつもはPC持参でくるのですが、雨だしいつもクローク預けになって
面倒なので手ぶらで来たら、今回はクローク強制預けがなし。
今回はかばんの中をチェックするだけでした。セキュリティどんどん
緩くなってますね。
私がバランシンの振付をまとめて見るのは初めて(のはず)です。
まずはTheme and Variations。
動きとして線対称が強調されているように思えました。統制が取れて美しい。
ひとりに注目して見ていると他が見えなくなってしまうのは情けない。
大人数による群舞に終わりは大拍手。全体として美しいのですが
アンサンブルの男性からどっこいしょの掛け声が聞こえてきそうな気が
したのはなぜだろう?
2番目はTchaikovsky Pas de Deux。睦まじいふたりが舞台に登場。
見た目には派手さに欠ける?止まっていれば地味に見えるのですが、
動き始めて評価が一変しました。とにかく速い、高い。目を吸い寄せられる
ジャンプに、目が離せないスピン。カーテンコールも長く、
客席からの歓声の上がり方が1幕とはまるで違いました。また見たい!
隣に座ったおばあさんもジャンプを見るたびに歓声を上げていました。
「男は若いね、99年にはいって03年にプリンシパル。
わたしがみたかったのはこれよ。この子は小さいころから凄かった。」
カーテンコール時に私をはさんで老人の昔話が始まってしまいました(^^;)
「バリシニコフのドンキホーテは凄かった。バリシニコフは」
天井を指差して
「あそこまで飛んだ。」
本当ですか?>おじいさん
3つめはMozartiana、振付はおもしろいのですが華がない作品?いやいや
Nina Ananiashviliが登場すると全てが変わりました。静かな動きから威厳と円熟
が感じられます。きれいにゆっくりスピン、優雅がコスチュームを着て
踊っているようです。他のダンサーとまったく別種のダンスをしているようです。
一挙手一投足にまったく無駄がなく、すべての動きが美しい。
まさしく見ていてうっとり。
カーテンコールではまた私を挟んで昔話に花が咲いてました(^^;;;)
最後はBallet Imperial、群舞が壁の花となっており、真ん中に立つ皇帝は優雅。
でもこれまで見てきたなかではなんだか物足りません。ちょっと退屈な振付。
次に見るRaimondaが楽しみです。

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題名:天鵝湖新版(Swanlake)
日時:2004年3月13日19:30-21:45(途中休憩あり)
劇場:北京展覧館劇場(Beijing)
料金:480元(約6500円)
座席:22列5番(22列目センター付近)
劇団:中央芭蕾舞団(National Ballet Of China, http://www.ballet.org.cn/)


さて昨日劇場についたら何もやってなかったSwanLakeです。中国語では題名の
ような書き方をするようです。ホテルにはいっているツアー会社のスタッフに
お願いして正しい劇場を調べてもらいました。現地ツアーを予約して、「『た
だいま』の『ま』は伸ばすのか短いのか」等という日本語についてひとしきり
話をしてお友達になった後で問い合わせをお願いするという涙ぐましい努力を
しました(^^;)教えてもらった劇場は「北京展覧館」となっています。地下鉄の
駅から展覧館まで徒歩10分、展覧館の目の前まで行くとまたしてもCLOSED!でも
横道の方に現金を握りしめたいかにもダフ屋くさい人たちがたっています。さ
すがにその人たちに道を聞くのはためらわれたので(そもそも言葉通じないし)
その道をはいっていってみることにしました。歩いていくとなんとなく胡散くさ
げな人たちが増加してきます。とうとう「バレエ?」と声をかけられました。
この方向で正しいことを確信して歩いていくと巨大な展覧館を裏に回って駐車
場を抜けたところに展覧館劇場がありました。
チケットを購入して19時過ぎに劇場まで歩いていても同じ方向に歩く人がほとん
どいません。この手のショーには開演前から周りで何か特別な雰囲気があるもの
ですが、本当に上演されるのか?といった気分。でも駐車場は満員、劇場前は人
がいて一安心。劇場内にもポスターや掲示はまったくなく、ちらしを張ってある
くらいです。突然の劇場変更でディスプレイが間に合わなかったのでしょう(?_?)
売っているパンフレットもぺらぺらの見開きで5元、うーん昨日のTURANDOTと
は大違いだ。ちなみにTURANDOTではダフ屋見かけませんでした。
客席は1フロアのみ、作ったままのコンクリートに椅子をつくりつけた感じで少
し寒々とした雰囲気です。椅子自体は新しいものでした。外部から見た劇場の
風景は円形だったのですが、内部もそのまま円形で、円の一部を切り取って舞
台をくっつけた形状でした。前後が40列、きっと左右も同じくらいあるでしょ
う。左右の両端は見づらいだろうなあと思っていたらやはりそこには客は少な
かったです。ここも中央から右が奇数、左が偶数の客席番号でした。チケット
の最高価格は680元、一番安い席で180元でした。これってTURANDOTより高いの
ですね。びっくり。

さてこのSWANLAKEは「新版」ということでした。どこか新しい演出がなされて
いるのでしょう。後で見つけた中央芭蕾舞団のWebには次のように書かれていま
した。

---ここから引用---
Swan Lake is undoubtedly the most popular of all classical ballets.
It is also the solid foundation, which the Russian ballet artist
Pyotr Gusev laid for the Chinese Ballet. It brings special
memories to various generations of ballet artists and dancers
of China. In 2003, choreographers of the National Ballet
of China staged a new version of Swan Lake.
Through their explorations, the Chinese ballet artists show
their own interpretation of this classical ballet.
---ここまで引用---

私はSWANLAKEといえばマシューボーン版しか見たことがありません。新版とい
うからには悪魔=王子でSWANがいたぶられてる、とか、悪魔=SWANで王子がも
て遊ばれているとか、実は全ては姫の夢の中だったとか、あらぬ妄想を抱いて
舞台に向かってました。SWANを見た直後の感想は、SWANて筋肉がなくても美し
いのね!(だいぶゆがんだ見方してます)群舞がそろうのが美しい。個々の動
きは男性のほうが力強くメリハリが効いています。でも24羽の白鳥がそろって
動く姿はきれい。王子はそれなりに重力を無視してくれてたのですが、SWANの
方はいまひとつ。。でもスピンはきれいでした。ダンサーの中でもっとも重力
から解き放たれていたのが宮廷道化師。ちょっと背が低いのでこの役になった
のでしょうが、王子やってほしかったような気がします。悪魔も身が軽い上に
力強い、悪いやつが強いの原則?にのっとっているようです。いかにも何か悪
さをしそう。惜しいのは停止時の白鳥の首、群舞では比較的そろっているのに、
首がいろいろな角度になっちゃってました。それにしても中央から見れて良かっ
た。これは中央から見る振り付けなんですねえ。
背景には動画が多用されていました。SWAN登場では球体の中に視線が入っていき、
そこで水面が表示され、本物の白鳥がみえてました。

4羽のところでひとり手拍子をしだしたものがいて、まわりからたしなめられて
もやめない(^^;;)さすがに耳障りですねえ。時々ストロボがたかれてるのにも
閉口、二幕にはいって後ろから私の前に移ってきた女性二人連れはデジタルカ
メラを堂々と構えて前のめりになって撮影、体がじゃまな上にディスプレイが
まぶしい(涙)見かねたおばさんにまぶしさを注意された後は座席をいれかわっ
て、、でもまだ光っていたのです。うーんなんといいましょうか。。

それにしても女性のSWANLAKEもいいものですね。ABTで見てみたい。

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題名:軍旗的召喚(Raising the Flag)
日時:2003年11月2日15:00-17:10(途中休憩あり)
劇場:沙田大會堂演奏廳(SHA TIN TOWN HALL AUDITORIUM)
料金:240HKD(一番高い席)
劇団:中國人民解放軍舞蹈團(總政歌舞團) (The Song & Dance Ensemble of
the People's Liberation Army General Political Department)
座席:Upper Stall P 6 (一階席後方通路すぐ後ろ左ブロック)
団長・総演出:Zhang Jigang
振付:Yang Xiaoyang, Xia Xiaohu, Sun Yupeng
番組:
種類  タイトル(括弧内は中国語) ダンサー
男性群舞 Glory(風采) Xia Xiaohu, Zhang Sun, Qui Hui& others
女性群舞 Lotus Poem(荷花賦) Zang Li & others
男性ソロ Bird of the Sun(太陽鳥) Gu Liangliang
パ・パ・ドゥ Green Leaf(緑葉) Xia Xiaohu & Zang Li
女性群舞 Scent of the Cream Butter(酥油瓢香) Chai Mingming, Yang Yi&others
男子5人舞 Heros(壮士) Xia Xiaohu, Sun Yupeng, Zhang Sun, Tang Liwei & Li Yun
男性群舞 Penetrations(穿越) Qui Hui, Tang Liwei & others
男性ソロ That Snowfall...(那場雪...) Liu Hui
女性群舞 Flying Apsaras(飛天) Zang Li & others
男性群舞 Soldiers' Holiday(士兵的假日) Qui Hui, Gu Liangliang, Xia Xiaohu, Li Yun, Yao Qiang & others
男性ソロ Benevolence(善之) Qui Hui
群舞 Our Motherland, Please Inspect(祖國請檢閲) 全員

チムサーチョイで地下鉄に乗ってからここまで接続が良くて35分。
普通なら40分以上は見ておいたほうがいいでしょう。沙田の駅からは
5分程度歩きます。駅ビル抜けてそのまま歩道橋をわたって到着なので
迷うことはあまりないでしょう。沙田駅前はやたら人が多く、路上特設
ステージ?でダンスイベントも行われていました。
チケットは当日劇場窓口で購入。前売りも当日も同じ窓口でした。
チケットの行列に並んでいると、男性が私が持っているこの作品のパンフを
指差して話し掛けてきました。もちろん何言ってるかわかりません。
わからないという風情を見せるとすぐに行っちゃいました。
きっとチケットさばこうとしたんだろうなあ。窓口で座席表を見ながら
空いている座席をいくつか教えてもらって検討。2階席最前列だと思って
UpperStall 最前列を選びました。が、はいってみるとUpperStall という
のは1階席の後ろ半分だったということがわかりました。(^^;;)
漢字では「後座」と書いてあったからなんだかへんだなあとは思っていた
のですが。。ちなみに2階はBalcony でした。
1階はZの後ろにZA,ZB,ZCがあります。中二階が両サイドにありました。
舞台の前方に幕がかけられ、その真中に太陽のような円。そこからダンサーが
21人出現して舞台がはじまりました。カーキ色と銀の衣装にヘルメット、敬礼!
カンフーとアクロバットとバレエを足したとでもいいましょうか、動きが
速い!高い!非常にリズミカルでダイナミックな動きをみせてくれます。
ベースはバレエなんだろうなあ。Lotus Poem ではうってかわってエレガントな
ダンス。みんな美しく、しかも顔が小さい。
太陽鳥は男性ソロ、鳥を模しているのでしょう、巣から出ていく姿を描いて
いました。ソリストは上半身裸です。筋肉の動きが美しい。手がそれ自体で
意思を持っているかのごとく自在に羽ばたきます。憂いを魅せる背中。
シルエットも非常にきれいで力強い動きに目が離せません。これだけ引かれる
背中はアダムクーパー白鳥以来です。私は鳥の背中に魅力を感じるのかも
しれません(^^;) 飛ぶかのごとき高いスピンにも魅惑されました。
緑葉は舞台真ん中に薄く白い幕(帯?)を引いてそれをひっぱったりくるまったり
する動きで寒い冬から春の目覚めを描いているものでした。
酥油瓢香はチベットの民族衣装とダンス。最初はインドかと思いました。
非常にカラフルな衣装で祭りのような楽しいリズム、かわいいヒロイン、
とってもいい感じです。
壮士は反日戦線の特攻を描いたものらしいです。赤旗もって突撃!
空中側転がすごくきれいでした。
穿越にはこの舞台のポスターやパンフレットの表紙を飾っているシーンがあり
ました。このシーン、エイトマン走りの群舞としか私には表現できません。
この群舞はおそろしくダイナミックでした。美しい蛙飛びというものも
はじめて見ることができました。
那場雪は白い服に白い傘を持ってのソロです。雪が降ってきます。
なんだか仁侠映画の1シーンを見ているみたい。白と陰の対比が美しい。
ダンサーの動きはいたって滑らかで優雅、なにやらひとつの物語をつくれそう。
飛天は羽衣来た天女多数がスモークの中でしとやかに舞い踊ります。
士兵的假日は戦士の休息、みんな平時の服に着替えて遊びにくりだします。
はじける若さ!めちゃくちゃ高いジャンプ!楽しくてしかたない感じ。
善之は前衛舞踏に近いものでしょうか、へんな動き多数なんですが、
いまひとつ地味でしたね。
エンディングはカンパニー全員が軍服の礼服に着替えて登場。女性ダンサーが
ここではじめて軍服を着て登場しました。ミニと赤いベレーがかわいい。
カラフルな礼装によるマスゲームという風情、これまた力あふれるものでした。
カーテンコールはすごく長く続いてました。客席は大うけ。
全体を通して、バレエの振り付けが基本にありその中にアクロバットが付加
されているという組み立てでした。ダンサー全員の運動能力が極めて高く、
アンサンブルまで粒ぞろい、しかも振り付けもおもしろいものが多い。
海外公演も行われているそうです。日本にも是非きてほしい。また見たい。
ただ気になったことがひとつ、男性と女性の扱いがまるで違うのですね。
女性のダンスは全てたおやかで、アップテンポだったのはチベットダンス
くらい。ひとつくらい男性に負けない激しいものがあればもっと面白く
なると思いました。

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