今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:Twyla Tharp World Premiere 日時:2008年6月7日20:00-22:01(途中休憩あり) 劇場:Metropolitan Opera House 料金:106USD+MET手数料5.5USD 座席:Grand Tier A22(3階席最右側ブロック最前列なかほど) 劇団:ABT Synopsis: Etudes Harald Lander's Etudes is an affectionate and exhilarating tribute to the very art form of classical dance, set to music by Carl Czerny. Often hailed for its choreographic fireworks, Etudes is the quintessential fusion of art and technique. Tharp World Premiere Synopsis: Twyla Tharp has choreographed more than one hundred thirty-five dances, five Hollywood movies, several Broadway shows, and has received accolades around the world. Celebrating her over twenty-year relationship with ABT, this esteemed choreographer creates a thrilling World Premiere this spring, inspired by an ABT-commissioned score from renowned Hollywood film composer Danny Elfman (Edward Scissorhands, Batman Returns, Spider-Man). The Tharp World Premiere was co-commissioned by the Orange County Performing Artscenter. 出演: Etudes X. Reyes S. Radetsky M. Ilyin Rabbit and Rogue (New Tharp Work) H. Cornejo E. Stiefel P. Herrera G. Saveliev G. Murphy D. Hallberg クラシック公演が隣の劇場で行われており、その前にはチケットをさばく人が多数。 リンカーンセンターではじめてみるなあ、と思っていたら、バレエのチケットを さばこうとしている人もMETの前にいました。うーむ人気ないのね。 案の定私が座った三階席は左右両翼の後ろ半分は空席です。4階席も同じ感じ。 3階席のサイドはほとんど空席、1階席は9割がた埋まっていました。 このA22という席の目の前にはシャンデリア、開演の少し前に天井まで登っていきました。 右側の舞台おくがほんのちょっと見切れのようですが、ほとんど気になりません。 でもこれより右だときびしいかも。3階席は意外と?みやすいですね。思ったほど 遠くないし、ほとんど双眼鏡を使いませんでした。エチュードのように足元まで見たい 場合は1階席よりよいかも。 一つ目はエチュード、いやあすばらしい。下手な振付バレエや物語バレエなんかより ずっと心に訴えかけてきます。最初は子供たちが5人舞台の真ん中に立ち、1番から 5番までのプリエ。かわいい! それから大人たちのバーレッスン、いくつものバーを使ってシンプルな動きでも本当に きれいに魅せます。練習の基本形を忠実にやってみせているのでしょう。どこかで見た ことあるような動きばかり。でもそれでもピシッとやると美になるんだあと感心。 でも多少そろってなかったりするのが個性になるの?センターレッスンになって、手と 足の数々のパターンの組み合わせ。ジャンプの基本、ピルエットの基本、足の上げ方、 センターレッスンの途中から男性参加、男性って本当に刺身のツマよねえ。 そしてだんだんバレエに近づいていきます。 男性ダンサーは回る回る、本当に回る、色々な回り方でずっと回り続けます。 女性ダンサーと一緒に足をつかずに30回転以上したときは場内大拍手。 もちろんその前にも回り続けていたのでした。軸がぶれないピルエットを見ていると 本当に気持ちが良い。最後まで複雑な振付を避け、シンプルな動きの美しさに徹した 舞台は見ていてたいへん爽やかです。 舞台を暗くして二本の交差する光線を描き、その上を走りながらジャンプ! バレエの根源的な美しさを見せ付けられた気分です。 久々にまた見たくなった番組でした。 でもこれは今日が千秋楽、、ああ昼に見ておけば夜にまた見れたものをOrz さて期待の新作Tharp World Premiereです。、 真っ暗な舞台にピンスポットが中心に照らされて幕が開きます。その中で踊るのは 黒装束の男。スポットが広がっていってその中を男が回り始めます。 兎と盗賊の物語?はて?舞台を見ているだけでは物語は伝わってきません。 舞台の後ろを黒幕で区切って小さく、その上照明をより小さく照らして 狭くしてその中でダンスが進みます。アンサンブルも皆黒い。ビキニでラメの 衣装もあり。モダンぽいとでもいいましょうか。 振り付けにはソーシャルダンスのステップや、ブロードウェイミュージカル のどこかで見たような動きも混ざってます。カンフーもばっちりはいってます。 カメハメ波をプリンシパルがうつとはねえw 色々な振り付けへのオマージュというか本歌取りがなされているようです。 これってフォアビドンブロードウェイバレエ版なんですか? 途中で白いコスチュームの集団登場、ひょっとしてスターウォーズだったりして? 私には見慣れていない変な動き満載で、見ていて楽しいのですが、 派手なピルエットもなければ舞台装置も衣装もないし、どうも今ひとつ地味。 舞台は全体として暗いまま、最後に後ろの幕が取り払われて広いところで 群舞で幕。。。え?もう終わり?ABTというと1公演3時間という感覚が 私にあったのですが、終了は22時。なんか番組ひとつ削減された気分です。うーむ。 いや悪いわけではないのですが、これってどうなのかなあ。再演あるんだろうか? PR 題名:空白に落ちた男 日時:2008年2月17日14:30-15:55 劇場:ベニサン・ピット 料金:6500円 座席:G列16番 作・演出:小野寺修二 音楽:coba 出演:首藤康之/梶原暁子/藤田桃子/丸山和彰/小野寺修二 Director's Note: 捜査本部にて、ある事件の犯人を追っている刑事S,机の上には犯人の遺留品。捜査は 完全に行き詰ってしまっている。数日前に女の死体が上がった。しかし決定的な進展が ないまま時間ばかりがすぎていく。ふと気がつくと目の前に自分のトレンチコートを着た背 の高い男が立っている。誰だ、取り返そうともがくうち、Sは犯人の遺留品を身にまとわされ ている。背の高い男は、扉から音もなく消え、Sはその男を追いかける。 ある朝、Oは嫌な夢で目覚める。立ち上がった瞬間、何かが揺れた気がした。が、気にし ないことにする。いつもと変わらぬ朝・・・。ふと妻が二人いる錯覚を覚える。頭を振りよくみ るとその先にもあわせ鏡のように食卓と妻という光景が続いている。気づくと再びいつもの 光景。心配そうな顔でこちらを見ている妻。妻が席を立ちばたばたと駆けていく。嫌な予 感がする。Oは妻を追いかける。 瓦礫男、気づくと瓦礫の下敷きになっている。なんとか這い出し、埃を払う。ある女が瓦礫 男に近づき、まとわりつく。男は必死で振り払おうとする。しかしいつの間にか翻弄され、無 我夢中で女の姿を追ってしまっている。次の瞬間浴室で女を見下ろしている男。そうだった、 この女は死んでいる。そして殺したのは私だ。死体を片付けなくては。男は何の策もない まま、女の死体を引っ張りどこかへ運んでいく。 刑事、鏡を見ている。ずっと見ているうちに内側に吸い込まれていく。刑事の内側に何かが ある。入念に手を洗った後、刑事は机に戻り、机上にあった犯人の持ち物を身につける。鏡 を確認し、扉から出て行く刑事。 反対の扉から、刑事と同じ格好の瓦礫男が登場する。ここはどこ?Oの家である。何かに追 われているさまのOは荷造りをし出て行こうとしている。 図書館にて、自分の過去を調べている瓦礫男、瓦礫男を追う刑事。追っていくうちに刑事は 倒れた瓦礫男を見下ろす女を目撃する。いったい誰が殺され誰が犯人なのか?どんどんと 迷宮にはまり、行き着いた先に繭のように固まった女を目にする刑事。 机に向かっている刑事。物事を反芻している。事の発端は何なのか。気づいてはいけない 明確な何かが、もう目の前に提示されている気がする。ほとんど答えは出ているのだ。 --- 休憩無しの75分間、不思議な時間でした。 cobaさんのアコーディオンがまずすごい。緩急があって別世界へ連れて行かれるかんじ。 床も壁も全部小道具がおかれているのはかなり不思議、天井からもベッドが生えているの です。シャワーブースと洗面台が妙にリアル。 小野寺さんはユーモラスだけれどもシャープな動き。首藤さんはマイムでも他のキャストに 一歩も引きません。ソロのダンスの見せ場もありました。梶原暁子さんは小柄で子猫みたく 可愛い。すごくきれいに動くのです。ダンサーだったのですね。首藤さんが中心にくるので はなく、キャスト全員による平等で絶妙なチームプレイを見たというところでしょうか。殺陣の ような正確さで椅子や机を動かし、音ぴたでマイムが絡みあうのは本当にお見事でした。 この作品はすごく気にいっていて、マイムの作品なら今までで1番、ダンスを含めても私にとっ てかなり上位にくる出来です。でもなんだかうまくその感覚を書き記すことができず、メモ書 きのままほったらかしてあったのです。おもしろいと思った本質はぜんぜんうまく書けてません;_; 題名:DuendeⅡ(ドゥエンデⅡ) 日時:2007年6月26日19:00-21:00(途中休憩あり) 劇場:博品館劇場 料金:7000円(招待券で見ました) 座席:Q列13番(後ろから3列目センター) 演出・脚本・振付:上田遙 出演: 夕顔/サロメ:川井郁子 光の君/ヨカナーン:西島千博 女御(六条御息所のイメージ)/コロス:古賀豊 侍女/コロス:上田はる美 コロス:横洲良平 ヘロデ王:上田遙 番組: 第一部 「夕顔 As if in a dream」 第二部「サロメ Kiss to a red lip」 概要:(博品館Webページより) ヴァイオリニスト・川井郁子とバレエダンサー・西島千博のコラボレートステージ。 音楽にそなわっている一つの神秘、“Duende”――麻薬のように人を幻惑させる力――に焦点を当て、新たな表現を創り出す。 バレエとバイオリンのコラボってどうやるんだろう? ということで見に行ってみました。 確かにビジュアルは強烈ですね。美男美女のコラボ、 客が集まるのがわかるような気がします。 2幕ではヨナカン役の西島さんはパンツ1枚で熱演。 大腿から脹脛のシルエットがとてもきれい。 サロメが脱がないのが不満でしたがw、まあ仕方ないでしょう、 ロビーにはガラスのバイオリンが飾ってありました。 2幕の最初で演奏されたのですが、確かに不思議な 雰囲気を醸し出していました。 しかし、、音響がひどすぎ。バイオリンの音とは思えない音が聞こえて くるのでほんとに弾いているのか思わず疑ってしまたほど。 録音とバイオリンの重なり方も微妙でどこまで弾いているのか ぼーっと聞いているとよくわからない。 1幕はいつみても同じ場面、時々うつらうつらしてしまってはっと 眼を覚ますと前と同じ場面。真ん中でたってバイオリンを弾く ヒロインと、棒立ちで時々くるくる回る源氏がいるという光景。 ピルエットはきれいなんだが、ジャンプに迫力はないし リフトは遠慮がち。顔はずっと張り付いた笑顔、エアロビクスの インストラクターならわかる表情なんですが。。。 1幕でまともに演技していたのは悪霊だけね。 というわけで1幕で帰ろうかと一瞬思ったのですが、 2幕で裸体が見えるということを聞いていたので我慢! 2幕はダンサーの裸体で勝負!でも背筋が見えないOrz 下半身と三頭筋から肩あたりはまともなんですが。。 でも1幕に比べて曲と振付にメリハリがあったのでずっとまし。 結局芝居をしたかったのかコンサートをしたかったのか ダンスをしたかったのか立ち位置がはっきりしませんでしたね。
題名:ベジャールのアジア
日時:2007年1月18日15:00-16:45(途中休憩あり) 劇場:東京文化会館 料金:エコノミー席2000円 座席:4階L2−14(左ウイング2列目) 劇団:東京バレエ団 振付:モーリス・ベジャール 番組: 「舞楽」 音楽: 黛 敏郎 出演: 大嶋正樹 小出領子 高村順子 長瀬直義 横内国弘 高木 綾 「バクチIII」 音楽: インドの伝統音楽 出演: シャクティ:井脇幸江 シヴァ:古川和則 「中国の不思議な役人」 音楽: ベラ・バルトーク 出演: 無頼漢の首領:後藤晴雄 第二の無頼漢ー娘:小笠原 亮 ジークフリート:中島 周 若い男:西村真由美 中国の役人:木村和夫 安い席があったので「中国の不思議な役人」というタイトルに惹かれて見に行ってみました。 この価格ならば映画を見てる気分でバレエを楽しむことができます。 1階こそ9割程度の入りですが、3−5階は2割程度でした。 最初の「舞楽」は日本を対象にしたものらしいです。巫女が多数踊り、そして若者たちが その中に紛れ込み、鏡(神器?)が用いられ、、、でもって最初から登場して四隅を固める フットボールプレイヤーは四天王あたりの見立てなんでしょうか?あまり筋書きを考えては いけなさそう。振付バレエだと思って見てました。 バクチはインドです。最初のシーンは立川流かと思ってしまったのですが、よく考えたら シヴァとシャクティですよねえ。なんかエロっぽいです。シャクティの腰の振り方やお尻の 筋肉がとても魅力的。今回の公演の中で一番気にいりました。 中国の不思議な役人というタイトルから妄想していたものは色々あったのですが、悉く はずれました(^^;) 暗黒街のボスが美人局をするのですが、中国の役人をひっかけて 殺してしまったところ死なずに攻めてきてしまい、最後に女を抱かせると昇天するという 話。演出は色々悩んでいるようです。娘をオカマとしています。で引っ掛けられる 若い男には女性を採用、倒錯したセックスを表現したかったのかもしれませんが、それ なら中国の役人に女性を使ってほしかった気がします。 この作品はオープニングが良い、やぼったい服を着たごろつきどもが20人以上で見事な 群舞を見せてくれます。歌つけたらこのままミュージカルのオープニングになりそう。 首領のスーツ姿のダンスもすばらしい。筋肉見えなくてもきれいな動きはきれいなんだ なあと。役人もキョンシーみたいな雰囲気を漂わせていました。しかし私の脳内では このようなストーリーが生み出されていました。 一見ドンに見える男は実はオカマの尻に敷かれており、チンピラどももオカマに従って いる。カマを掘らせて金を稼ぐ商売をしており、身包みはいだりもしているが、ある日 中国の役人を引っ掛けてしまう。この役人は殺されてしまうのですが、役人は死ぬまで の一瞬の間に夢を見るのです。自分が不死身のスーパーマンである上に性豪であるとい う白日夢を。。 なんだかとても不思議な感じのする組み合わせの作品でしたね。 題名:シザーハンズ 日時:2006年8月23日ソワレ 劇場:ゆうぽうと簡易保険ホール 料金:S席12000円の半額 6000円 劇団:ニューアドベンチャーズ 振付・演出:マシュ−・ボーン 座席:後方左より 朝日新聞招待はずれ券の半額サービスで観劇でした。 左右両端ブロックは完全に空席でした。 これはダンスプレイです。歌はありません。台詞ありません。 生オケもありません。うーん、なんだか皆さん動きがもっさり。 日本公演の前の韓国公演で疲れちゃったのかなあ。 シザーハンズはたしかにかわいいし、二幕の群舞も見ごたえがありました。 パーティの群舞シーンはAMP白鳥の舞踏会シーンみたい。 しかし全編を通してダンスというよりパントマイムによるストレート プレイを見ているようでした。ジャンプはあるしピルエットはあるし、 群舞もあるのですよ。しかし全体的な印象が踊ることよりも物語を語る ことに重きをおいている感じがするのです。やたら説明クサイ動きとでも 言いましょうか。これなら台詞入れてその分動きに自由度持たせた方が ずっと面白いものになっていた気がしますね。 |
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