今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:ハンスはハイリ~どっちもどっち?! 劇場:東京芸術劇場プレイハウス 日時:2014年5月9日19:30-21:10 料金:3枚セット券で5200円(この公演単体は3000円) 座席:1階席A-15(最前列センター) 構成:ディミトリ・ド・ペロ 振付:マルタン・ズィメルマン 構想・演出・舞台デザイン:ズィメルマン エ ド・ペロ URL:http://www.geigeki.jp/wp-content/uploads/2014/04/hans.mp4 出演:タレク・ハラビー、ディミトリ・ジュルド、ディミトリ・ド・ペロ、 ゲール・サンティスティヴァ、メリッサ・フォン・ヴェピー メティニー・ウォントラクーン、マルタン・ズィメルマン 解説: 乗越たかお(作家・ヤサぐれ舞踊評論家) あなたの部屋が、突然グルグルと回り出す…… 舞台の上では、そんなことも起こってしまう。 いまやヨーロッパのダンスはゲイジュツ的な面を追求するあまり、頭でっかちなものが増えてきた。ダンスよりも美術偏重で「ほとんど踊らないダンス公演」も珍しくない。しかし高い芸術性はそのままに、ダンスやサーカスなどの強い身体性を持ち込んだ舞台が登場してきた。それは「アート・サーカス」等と呼ばれ、おおいなるダンスの鉱脈となっているのである。 高い身体性も、ビックリ人間の離れ技ではなく、作品の深い表現のために生かされているのがポイントである。「動く身体の魅力と芸術的な満足感が、新しい次元で出会った舞台」…… この「ズィメルマン エ ド・ペロ」は、世界でも最も高い評価を得ているカンパニーのひとつである。 舞台上には窓・ドア・壁…… あらゆる所に四角い「フレーム」が登場する。それらは世界を堅固に構成している。しかし安定・安心して暮らしていたはずの世界が、まるごとひっくり返ってしまったら? それは本作最大の特徴である「回る4つの小部屋」として描かれる。突然、床は天井になり、机は棚に、ドアは落とし穴へと姿を変えてしまうのだ。登場するのは、少しばかりテンションがおかしな「普通の人達」。回る部屋で人々は転がり、しがみつきつつ、バランスをとって立とうとする…… その姿が、すでにしてダンスなのである。 世界が揺らぐとき、人は踊る。 その姿は必死であるがゆえ、滑稽にも映る。しかし地震や原発といった、様々な「非日常」を抱えながら毎日の「日常」を送る私たち日本人にとって、その姿は実にリアルで、シンと胸に迫るものだ。 しかし考えてみれば、誰の人生にも「足下が揺らぐような何か」は起こる。ときに部屋だって回りだすかもしれない。だったらそれを楽しんでしまうのもアリだろう。本作でも、ちゃっかり固定された椅子に座り、部屋と一緒に回っているヤツもいる。かと思えば回転する部屋そのものを飛び出して、外郭をグルグルと走り出すヤツもいる。世界がひっくり返って壁が天井になったところで、「どっちもどっち、大差ない(スイスの言い回しではタイトルである「Hans was Heiri」)」のである。 かつてフレッド・アステアはミュージカル映画『恋愛準決勝戦』において、回転する部屋の壁や天井で華麗に踊って見せた。アステアほどの天才ならざる我々は、あちこちに身体をぶつけたりもするだろう。しかし顔を上げて見てみれば、そこにはきっと楽しくてヘンテコなヤツらが、同じようにすっ転びながら笑っているに違いない。 この舞台をひとしきり楽しんだ後、あなたは世界と人を、いっそう愛おしく思うようになるはずだ。たとえどんなに歪んでいても、人は世界を愛さないではいられないのだから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4つに区切られた四角い舞台がぐるぐる回る。そしてその中での演技。 足元が揺らぐなんてもんじゃない、気がつくと床が天井になっている。 そのなかでぐるぐる人が演技。床でもすこし。。そして枠の外でも。。 ぐるぐるのなかでドタバタ、スラプスティックコメディを体をはって やってる感じです。 これをやってしまおうと思った発想に脱帽。 PR |
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