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題名:ポリグラフ 嘘発見器
劇場:東京芸術劇場シアターイースト
日時:2012年12月16日15:00-16:30
料金:5000円
座席:D席中央
脚本・構想:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
演出:吹越 満
訳:松岡和子
出演:森山開次、太田緑ロランス、吹越満
解説:
同公演では、演出家・パフォーマーのロベール・ルパージュの初期
作品『ポリグラフ』を吹越満の新演出で上演。日本でも1996年にル
パージュ自身の演出で上演され、世界各地のフェスティバルで賞を
得るなど評価の高い同作を、戯曲の演出は初めてという吹越が、映
像効果と身体表現を巧みに用いた「フィジカル・シアター」として
甦らせる。

ルパージュ自身がポリグラフ(嘘発見器)にかけられたという実体
験をもとに構築された同作は、ベルリンの壁の崩壊など時代背景に
沿いつつ変化を遂げてきた作品。舞台作品にマルチメディアを用い
「映像の魔術師」と評されるルパージュの戯曲に、自ら主催する
『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』でも実験的な映像表現を用い
てきた吹越がどう料理するのかが見どころだ。

ダンサーの森山開次は、ポリグラフのテストを受けた学生フランソ
ワ役、太田緑ロランスは殺人事件の被害者女性の役を手に入れた小
劇場の女優・ルーシー役、吹越はフランソワのポリグラフテストを
担当した犯罪学者ディヴィッドを演じる。
------
ここはカナダですか?
今は夏ですか?
マリ=クロード・レガレを殺したのはあなたですか?
舞台はカナダ・ケベック。ある殺人事件に、それぞれ関わりを持っ
てしまった3人の男女の奇妙な出逢い。記憶と現在、フィクションと
現実が錯綜する中、互いが親密になるにつれ、3人の関係はミステリ
アスに展開して行く…。
------

ホスマンはフランソワにポリグラフをかけている。結果としてフラン
ソワは白だと知っている。フランソワとルーシーは隣の部屋同士。
フランソワはバイでマリー死体の第一発見者。
デイビッドとルーシーは付き合っているのだが、そのきっかけはルー
シーがモントリオールの地下鉄で自殺現場に居合わせ、ショックの
ルーシーをデイビッドがケベックシティへおくったこと。
映像と俳優が作り上げるアートという感じ、舞台転換を俳優自身が
行い、机等を用いていろんな場面を作っていく。
場面場面がまるで絵画のような雰囲気。
森山さんの不思議な動きは健在。初めて声を聞きましたが、意外と?
良いなんですね。
中盤で舞台がほとんど暗くなり、奥のセットが割れて、ほのかに見
える3人、これが全裸!壁に次々と照明があたり、3人は影絵の状態、
3通り抱擁シーンが次々と。。
フランソワはモントリオールへ出て行き、 ラストは舞台奥壁左が
割れてルーシー立ちすくみ、その前にてフランソワ飛び込みシーン。
非常に窮屈な形での静止は見事。
時間が行き来する形での物語、円環状な雰囲気も漂いこれはこれで
悪くない。不思議な雰囲気の舞台でした。

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