今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:マシーン日記 劇場:シアターコクーン 日時:2021年2月12日13:30-16:25(途中休憩あり) 料金:11000円 座席:1階C列2番(通常舞台上、実質8列目左端から2番目) 作:松尾スズキ 演出:大根 仁 出演:横山 裕、大倉孝二、森川 葵、秋山菜津子 あらすじ: 小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)とともに自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電機修理工。ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。 そんな中、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山菜津子)がやって来る。数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。 --------------- 今回初見、芝居の名前だけはずっと聞いていたのですが 見る機会がありませんでした。 噂に違わずとんでもない作品。誰にも感情移入できないのに、 約3時間見ていて飽きない、完全なバッドエンドなのに すがすがしささえ感じました。 面白い、とは違う軸、私の貧弱な語彙では凄まじいとしか いいようがありません。 さて、舞台は劇場の中央、いつもは舞台のところも客席。 私が座ったC列はそのいつもは舞台の方の客席でした。 実質8列目? 舞台の形は多角形、それがぐるぐる回るのです。ミュージカル等 で使う盆みたいなものですが、どちらかというと四方から 同じようにみせるための装置。そして舞台の周りには動かない通路、 舞台の上方には ツジヨシ兄弟電業 という看板のようなもの。 そしてぼっとんトイレらしきふた、劇中でこの中に隠れたりも します。そしてごたごたしたごみのような家具のような何か。 そこはプレハブハウスの中なのです。 床と壁にプロジェクションマッピングで歯車とかベルトコンベア らしき映像。四方への投影とサラウンドで不思議な迫力。 冒頭は、女工を強姦した、からはじまりました。 強姦やらかしたミチオをプレハブに監禁し、被害者サチコと 結婚してしまった兄アキトシ、もうこの段階で何かが(何もかも) おかしい。そこにサチコの先生ケイコがパートで働きにくるのです。 アキトシは気分が上がったり下がったりでDV,サチコはDVで逃げられず、 弟は鎖に繋がっており、唯一の楽しみが電化製品修理の際に こっそりつけちゃう盗聴器。サチコはずっとおどおど。 そして暑い夏、不快指数100%。 ケイコがミチオを気に入り、プレハブに引っ越し、弟のマシーン としてなんでも言うことを聞くと言い始めます。 もうわけがわからない、舞台自体も不快指数100%のような気も しますが、それでいて目が離せないから不思議。 役者や演出がうまいせいでしょうが、随所でくすりと笑えます。 いったいなんだろう、これ?神経衰弱ぎりぎりのところで出てくる ギャグといった風情。ベルトコンベアの作業マイムもおもしろい。 後半はバイオレンスがギアアップ。サチコがアキトシを金づちで 殴り殺しトイレに死体を隠していた、と思いきやアキトシ復活! ケイコは旦那の死体を処分するために長柄の斧を作って、鎧を 着てきて、そしてサチコから誘ってミチオとやりまくり。MJの スムースクリミナルのダンスが途中ではいるのですが、これが けっこうキレていてかわいい。鎖を使って斜め立ちも実現! 旦那復活した後はプレハブの周りにガソリンまいて もうもうとした煙のなかでサチコがミチオを逃がそうとして、 ミチオの足を切断!なんとこれでブリキ男、かかし、ライオン (アキトシがライオンの被り物)、嫁がドロシーというオチ。 ここでオチつくりますか! 嫁も殺されてバッドエンド?というより意味不明エンド。 もうわけがわからない舞台なのだけど、なんだか目が離せない。 皆ダメで、誰にも感情移入できないw それでいて見続けたい。 すごいものをみたという感覚だけが残りました。 終演後プログラムを買いました。ケイコ役がもともと片桐はいり さんの宛書だったと聞いてなるほどと納得。 PR |
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