今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:新・冒険王(Kings of the Road 2002) 劇場:吉祥寺シアター 日時:2015年6月24日19:30-21:40 料金:4000円 座席:4列目なかほど 制作:青年団+第12言語演劇スタジオ(主宰:ソン・ギウン) 共同脚本・共同演出:平田オリザ、ソン・ギウン 出演: 沢田はじめ(長く旅行している):太田宏 副島直人(学生で休学中):森山資邦 木下幸太(大学卒業後、ヨーロッパを旅行中):大竹直 金隆博(在日韓国人、一年ほど旅行している):佐藤誠 植木タケシ(ずっと寝ている):佐藤滋 前川さゆり(比較的長く旅行している):村井まどか 坂本芳雄(比較的長く旅行している):河村竜也 矢島育美(ヨーロッパを旅行中、韓国人の彼氏がいる):木引優子 キャッシー(アルメニア系アメリカ人):ブライアリー・ロング キム・スルギ(安宿の客引きをしている):マ・ドゥヨン プ・ヒギョン(キム・ミョンファンの母):チョン・ジョンハ キム・ミョンファン(ファニ)(兵役前の若い旅行者、日本人の彼女がいる):ペク・ジョンスン ユ・ソヨン(スペインに留学してぃたが、奨学金が切れて帰国):チョン・スジ キム・インフ(三~四年ほど旅行している):ソン・ミョンギュン チャン・ミンジェ(兵役の後、大学に戻る前に旅行している):カン・ヒジェ キム・ポミ(オタクの韓国人):パク・ミンジ 舞台美術:杉山至 照明:三嶋聖子 衣裳:正金彩 ストーリー: 2002年6月18日、イスタンブールの旧市街にある貧乏旅行者専用の安宿。 その安宿の一室で、日韓のバックパッカーたちが倦怠と喧噪の日々を過 ごしている。2001年の同時多発テロと、それに続くアメリカ軍のアフガ ニスタン侵攻によって、アジアとヨーロッパを陸路でつなぐバスのルー トが遮断され、多くのバックパッカーがイスタンブールで足止めを食ら う結果となったのだ。 この日は、日韓ワールドカップのベスト16の試合日。すでに、この日の 午前中に、日本はトルコに1-0で敗れて、日本人たちは意気消沈している。 おりしも、韓国-イタリア戦が始まり、韓国人たちはテレビのあるロビー で大騒ぎになっている。世界情勢とは無縁なように見える、両国の若者 たち。ただ、この部屋には、彼らの未来に対する漠然とした不安が漂っ ている。試合終了は17時、イスタンブールの長い夕暮れが始まろうとし ている。 日本語・韓国語・英語上演/日本語字幕付き 真ん中に丸テーブル、両側に二段ベッド、テーブルの手前にもベッド。正面が安宿の入り口。 字幕は上方にうつりました。 場所はイスタンブールの日本人中心の安宿、そこは2002年のワールドカップ、韓国ーイタリア戦 で盛り上がっている連中と盛り上がっていない連中をリアルタイムで描きます。 色々な話がそこここで普通に話されており、一度見ただけですべてを理解することははなはだ 困難。同じことを話しているはずなのに妙にずれる、日韓、日トルコ韓、韓国ー在日、 アルメリアートルコーイタリア、日米韓、似ているのに違う、違うのになんとなく同じ、 いろんなことが絡まりあって、知恵熱が出そうなくらい濃い脚本です。 「ドーハの悲劇」を韓国からみると「ドーハの奇跡」、日本とトルコは仲良し、韓国とトルコは 仲良し、でもアルメリアとトルコ、イタリアとトルコは嫌いあい、、アルメリアがはいった せいでいろいろ相対化されていておもしろい。トルコがやったといわれているアルメリア人虐殺は確かに日本人にはあまり知られてませんよね。911や光州のはなしも。 平田オリザさんがかいたノートには 「日本はまだ、アジア唯一の先進国の地位から滑り落ちたことを受け入れられない。 韓国はまだ、先進国の仲間入りをしたことに慣れていない。 (略) 似ているようで決して同じではない二つの言語が、同時に奏でられ生まれる響きがまた共通点と接点が多いにもかかわらず、異国のつたない言語を通じてコミュニケーションすることで生じる様々な食い違いが、この上なく面白く、楽しいのです。」 ほんとにそのとおり、すごい作品でした。 PR |
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