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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:趣味の部屋
劇場:パルコ劇場
日時:2013年3月24日14:00-16:15
料金:8000円
座席:K列
脚本:古沢良太
演出:行定 勲
URL:http://www.parco-play.com/web/play/syuminoheya/
出演:
 天野:中井貴一
 土井:戸次重幸
 婦人警官:原 幹恵
 水沢:川平慈英
 加藤:白井晃
STORY:
男たちが趣味のために借りた、とある部屋。
おのおのの趣味に興じる中、仲間の一人が失踪・・・
そして新たな事件の幕開け…
男たちの楽園は疑いと諍いの修羅場と化す。
彼らが最後にたどりつく結論とは、趣味の部屋の真実とは…?

--
ネタバレあり、見るチャンスがあるのなら読まないでね。。





素晴らしい脚本。これをウェルメイドというのだろう。
中井貴一演じる天野が、シェフ姿で熱心に料理をしているところに
男たちが次々帰ってくる。豪華なマンションで上手はガンプラ、
下手は本棚、業務用冷蔵庫、亀が飼われており、モンサンミッシェル
のジグゾーパズルがある。ここは女人禁制、みんなの秘密の趣味の部屋。
天野と加藤は医師、水沢は車の営業マン、土井は化粧品会社勤務、
木下はスポーツクラブのインストラクター。天野の趣味は料理、
加藤はガンプラ、水沢は古書収集、木下は亀の飼育、土井だけは色々
やってははまれない。
そこに原幹恵演じる婦人警官が「この人を知りませんか」と木下の
写真を掲げてやってくる。この婦人警官は実は木下の彼女でこすぷれいやー。
 実は天野は医師で、他の面々は彼の患者。治療には趣味が有効!
という話だったのに、鍵のかかった冷蔵庫に木下のバラバラ死体が
しまわれているのでは?という話になり、どんどん物語は暗くなり。。
そして天野が実は自分の医院の看護婦が殺されたのではないかと疑い、
容疑者の水沢を観察するためにこの「趣味の部屋」をでっち上げたの
だと告白。そしてこういう疑いが次々と巡り巡り、、全員ひとまわり。
実は看護婦は警察の捜査どおりに事故死で、殺人事件などはなかった、
全ては天野の思い込みだったと判明すると天野の様子が変に。。。
今度は加藤が「自分は精神科医だ、天野は自分の患者だった」と説明
する。天野は解離性同一性障害!趣味の部屋の最後の思い出つくりに
土井がジグゾーパズルを完成させようとするが、最後の1ピースが出て
こない。土井を諦めさせて去る男たち。

照明が暗転してカーテンコール!と思ったらまだ芝居が続いていました。
なんと今までのは「最初から最後まで彼女を騙すためのお芝居」
木下が彼女に趣味の部屋の存在をばらしてしまったことへのフォロー
と共に、土井に「演劇」という趣味を与えるために演じた芝居だった!
もうどんでん返しにつぐどんでん返し。途中で後味悪かった家庭崩壊
もなかったことに。さわやかなカタルシスと共に劇場を去る
ことができましたよ。
そして細かな伏線とその回収がいっぱい、緊張と緩和、それに伏線と
回収でドキドキしたり笑ったり、なるほどと納得したり、まさに
ジェットコースターストーリー。こういう芝居また見たい。
今年1番のストレートプレイかも。

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