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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
題名:下北沢国際人形劇祭『ファウスト博士』『ドン・ファン』 劇場:ザ・スズナリ 日時:2026年2月23日14:30-15:45(途中休憩あり) 料金:4200円 分類:人形劇 座席:最前列ベンチシート左寄り 劇団:Divadlo Alfa (アルファ劇場)(チェコ) 作・演出: 出演: Trailer:https://www.youtube.com/watch?v=JeOOz7rYC0Q 解説: 中欧人形劇史における不朽のレパートリー 民主化以降のチェコ人形劇界を代表する演出家、トマーシュ・ドヴォルザークが2001年から2020年にかけて取り組んできた古典作品シリーズのなかでも特に重要な作品をダブルビルとして上演。ドヴォルザークは、一度見たら忘れられないアルファ劇場独自のユーモアとダンディズムを築き上げた、堂々たるビール腹の白ヒゲの親方であり、チェコ人形劇界のレジェンドです。この二作品は、伝統人形劇を美術およびドラマトゥルギーの観点からいかに現代化するかという問いに対する一つの画期的な応答として、以降多くの人形劇団の指標となりました。いずれも中欧の伝統的糸操り人形劇の中核的レパートリーであり、かつ現代人形劇としても意義深い作品ですから、人形劇を体系的に鑑賞したい・学びたい方は必見です。 -------------------------------------------------------------------------------- とにかく不思議な舞台、猥雑で現代と過去が交差している感じ。 前半はメフィスト ミュージシャンひとり、右端。膝の上において手回しでボタン(キー?)を押して不思議 な音色を奏でる楽器あり、それにギター。 目の前に幕、100*250 といったところ? そこが開くと舞台、操り手は背景の後ろから手 をだしている。人形はホームセンターで買ってきたような部品それに廃材のような物から 創られており、頭の上に固い棒、それを握って人形を支え、手足は糸又は細い棒。人形全 体は不思議な図柄。 最初の場面では両側に窓、真ん中にテーブル。左が教会、右が黒魔術へ通じているらしい。 ハンドル、シャベル、サドル、柱の廃材?、ドアノブ、といったもので作られた人形。 メフィストは胴体がサドル、足がばね、目が光って昆虫のよう、仮面ライダーの悪い奴っ ぽい。胴体がカンナの悪魔もあり。王妃は腰がクルクル回ります。黒魔術の方では背景の 窓の奥で大きな炎。 魔術で宮殿を水没させた時には、ゴミ箱で作ったチョウチンアンコウ、ニッパーのイワシ の群れ、シャベルと廃材ででかい魚、ナイフで小魚、提灯アンコウに食われる。 十字を創れとメフィストに無理難題!でもメフィストもさるもの、36年契約だけど夜働く とは言ってないので昼夜で2倍換算、18年で魂とられてしまうのです。このオチはなんか 納得できませんw お定まりの物語を風変りな人形たちで見られて面白い。 後半はドンファン、ドンファンはスプラッターでした。ドンファンの手が熊手と斧。 娘のおっぱいが開く! 豪華な結婚式にしようと父親に無心するが、父親に断られたので、父を惨殺! 娘を貰おうと娘の父に逢いにいくが、ここでも断られたので、娘の父を惨殺!! 娘を守ろうとする弟を惨殺!!!父は殺されて上半身が飛び出して亡霊になる。 当たるを幸い全て惨殺!以上! メフィストとドンファンで共通するキャラクターが主人公の下僕にひとり。下僕曰く 「私に任せたやつは皆破滅している」。下僕はそれなりに頑張るのですが、どちらでも 結局主人がいなくなって給金がもらえません。下っ端は辛いよ、というオチ。 なんというかどちらも色々凄かった。こういう異国情緒あふれる人形劇を見られるのが 国際人形劇祭のありがたさでしょう。 PR 題名:下北沢国際人形劇祭 「第四回 インターナショナル・パペットスラム」 劇場:下北沢Club 251 日時:2026年2月20日16:30-18:00(20分押しで始まって20分押しで終わったので実は16:50-18:20) 料金:1000円+1ドリンク 分類:人形劇 座席:前方ベンチシート3列目左方 出演・番組: JIJO(日本)ゲスト出演 前田斜め 風雅なやつ 花形槙 Opening Nothing シルヴプレ ちいサッシェpart.1 菊池香帆 カンムリワシが鳴いたから ましゅ&Kei 腰の翁 飛人集社劇團(台湾)ゲスト出演 司会:ゼロコ 【選出にあたり】 応募いただいた全28作品から、下北沢国際人形劇祭の企画統括3名により、年齢・性別・経験などのバランスを鑑みて、 1)人形劇・オブジェクトシアターを始めて間もないとみられる若者による、今後に期待したい作品 2)他分野のプロが人形劇・オブジェクトシアターに挑戦した作品 3)人形劇とはメソッドが違うが着眼点が新しくユーモアがあった作品 4)人形劇のプロによる作品 のそれぞれのカテゴリから2~ 3作品ずつ選出しました。 -------------------------------------------------------------------------------- 多分満員、とはいえ前回のパペットスラムのようなぎっちり感はなかった。 司会はゼロコ、マイムだけで進行、さすがにけっこうおもしろい。 JIJO 四角い段ボールを被ったスタイル、出現するのは自分の小さなミニチュア、そして子犬。 場面がかわると、仰向け四つん這い?で自分と犬が合体した姿のまさに一発芸。 なんか凄いものを見ました。 花形槙 椅子にすわりながら箱を開いてなかのものをもちあげるという繰り返し、オブジェクト マニピュレーションですね。どこが面白いのかよくわかりません。 シルヴプレ オブジェクトシアターでした。 小さい袋で海中を表現。エコバッグで烏賊をつくったのがよかった。座布団カバーを足に はめて人魚!ビニール袋でクラゲ、ミルキーで小魚。 ましゅ&Kei 腰布をとるとしたから面がでてきました。腹芸みたいに腰の前に翁の面をつけた黒子の芸。 走ったり、笑ったり、四股を踏んだり。二人羽織みたいな動きをして、なんだか宴会芸み たいだけれど面白い。 飛人集社劇團(台湾) 小さな足のついたビニール袋が動いて、ごみの山から自らの頭を探します。なんだかSDGs。 全体として、いわゆる人形らしい人形はとても少なかった。 公演は20分押しで始まって20分押しで終了。 本日の次公演もぱつぱつなスケジュールだそうで、スタッフの皆様お疲れ様です 題名:下北沢国際人形劇祭『白い牙』 劇場:ザ・スズナリ 日時:2026年2月20日15:00-16:00 料金:4200円 分類:人形劇 パフォーマンス オブジェクトシアター 座席:3列目右端 劇団:Divadlo Drak (ドラク劇場、チェコ) 作・演出: 出演: 上演時間:60分 言語:チェコ語(日本語・英語字幕) 対象年齢:12才〜 予告:https://www.youtube.com/watch?v=WqpG9xRmJj0 解説: 人形遣いによるカメラ遣い、ライブシネマの理想型 チェコ人形劇界をアルファ劇場と共にリードする名門人形劇団「ドラク劇場」による近年の最高傑作。ジャック・ロンドンの小説『白い牙』をスピーディーかつ詩的にまとめあげた、極北の大自然を駆け抜ける爽快な人形劇! 主演のミラン・ハインは、①オオカミ犬を演じる俳優、兼②オオカミ犬=カメラを操る人形遣い、兼③オオカミ犬目線のライブシネマの撮影者、という複雑で重層的な役割を完璧に魅力的に全うしています。生演奏のジャズ・ピアノを担当するのは1968年からドラク劇場で劇伴音楽を作り続けているヴィショフリード、この人は生ける伝説です。 受賞歴 Cena Thálie(ターリエ賞・2019年:チェコ演劇界の最高峰) - オルタナティブ・人形劇部門 主演男優賞 Cena Divadelních novin(チェコの演劇専門紙が選ぶ賞) - オルタナティブ・人形劇部門 最優秀演出賞 Cena Erika(国際人形劇連盟チェコセンターが選ぶ賞) - シーズン最優秀人形劇作品賞 Cena skupiny Plzeň(チェコ最大の人形劇祭が選ぶ賞) - 作品コンセプト賞 ※演奏予定のヴィショフリード氏は、体調不良のため渡航不可となりました。代演として、本作品の作曲を担当したダニエル・チャームスキー氏が演奏いたします。 -------------------------------------------------------------------------------- 底の浅い箱に石、枯れ枝、そして雪が置かれていました。毎日狭山スキー場から雪を調達 していたらしい。 後方に日英字幕、カメラ映像も出ました。キャストはおっさん8人。そして人形は無し。 実体のある狼もでてきません。 カメラを持った男が主人公で狂言まわし。ビデオカメラを雪の中に突っ込んで接写し、 あたかも雪の洞窟の視線であるかのように見せてくれます。犬との戦いも狼目線。 狼の物理的なものは一切出現していないのに、狼がいるように思えてくるから不思議。 箱から箱へカメラを移動する時はスモークをたいて、視界を遮りそれらしき映像となっ ていました。狼がインディアンから闘犬家に買われた後は、檻に閉じ込められて性格改造 され、犬と戦うことに。。ブルドックと戦うところは迫力満点な映像。おっさんがブル ドッグなのだけれど、これまたそれっぽい。 主が代わり、長椅子のロッキングチェアに主人が座り、こぎれいにされて大切に扱われる と雰囲気が変わってきました。TVをみたり、おやつをたべたり。。 このあたりではそれまで犬等を演じていたおっさんたちが歌手、ベース、ドラム、キーボー ドなどを使ってバンド演奏、これがけっこう聞かせてくれるのです。 落ち着いた生活になりましたが、最後に寓話っぽいシーンがあっておなかがふくらんでも 自由がないのは、、といって出て行く映像で終了。 視点だけで物語を語り尽くすところが凄い。そしておっさんだけで演じ切るのも凄い。 この舞台は面白かった&興味深かったのだけれど、これもオブジェクトシアターなの? 題名:下北沢国際人形劇祭『かもめ』 劇場:ザ・スズナリ 日時:2026年2月17日16:00-17:10 料金:4200円 分類:人形劇 座席:最前列ベンチシート中央右寄り 劇団:Compagnie Tchaïka(カンパニー・チャイカ)(チリ/ベルギー) 作・演出: 出演: 解説: 魔法のような超絶技巧、等身大人形の一つの里程標 チリの天才人形劇俳優、ティタ・イァコベッリによるエクストリームな一人芝居。引退を控えた大女優は、人生の最後にチェーホフ『かもめ』に出てくる大女優アルカージナ役を演じなければならないが、次第に役柄と自分の人生が混ざりあい、混乱に陥っていく・・・・・・。世界屈指の卓越した操演技術と、演じるということ、老いることについての繊細な洞察が巧みに融合し、南米と欧州のフェスティバルを席巻した作品。 2018年チリ芸術批評家協会賞 最優秀作品賞・最優秀女優賞受賞 2020年ベルギー・メーテルリンク批評家賞「最優秀ソロ公演」部門受賞 -------------------------------------------------------------------------------- 下北沢国際人形劇祭初日開幕作品。 これは面白い、開幕作品だけのことはある。ぎっちぎちに満員。 整理番号順での入場でしたが、運よく最前列が空いていて座れた。 舞台の上にはカバーのかかった、テーブルと椅子。そして天井から垂れさがる薄い 布だけ。開演時は薄暗がり、雪が降っているなかでたたずむ老婆。老婆が建物に入って いき、そこが劇場らしい。そこでこれから人生最後の芝居を演じるとか、その劇場は 定員が127名と言っていたのでこのスズナリとほぼ同じサイズ? これは一人芝居の人形劇。体の途中から人形が生えている形、通常は右手で頭を操り、 左手が人形の手になるのです。そして下半身は人形の一部に見えます。この劇の登場 者は、本人、人形、テディベア、本、椅子? 物語は老女優がひとりでかもめを演じなければならないが、役柄と自分の状況がまざっ てきて、混沌の中で演じるというもの。 老女優の会話相手として、役者本人。会話相手として語る時は顔を観客に向け、女優と いて話すときは(少なくとも)口元を人形の後ろに隠す。声色が見事に違うしキャラが たっている、そしてカモメがひとりではできないとなったら、テディベアが息子役で登 場、もちろん台詞は役者が話す。これで芝居が進行するから凄い。 メイクをするときは、最初は人形の顔にマスカラ?をぬり、途中から役者の顔に塗る、 塗って美しくなっていくのを描いている?人形の首と人の首が入れ替わるのが、まるで 特撮をやっているみたい。でかい衣装を着てテーブルの上にあがって巨大化!もちろん かもめも登場、でもちょっとしょぼい。 エンディングは人形の老女優と役者本人の二人でダンス、大道芸で時々見られる姿です が、そこに至るまでの過程が素晴しく、ありがちな大道芸とは一線を画していると思い ました。この人又見てみたい。
題名:乙女文楽特別公演
劇場:人形の家 あかいくつ劇場 日時:2026年1月25日11:00-13:10(途中2回休憩あり) 料金:招待(前売り3700円) 分類:人形劇、 文楽 座席:E列左端 劇団:ひとみ座乙女文楽、湘南座、桐竹祥元 作・演出: 番組: 「義経千本桜」道行初音旅 【三座合同】 静御前 桐竹祥元 佐藤忠信 冨木義之(ひとみ座乙女文楽) 狐 中村恵子(湘南座) 音源は録音です 「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段【湘南座】 お弓 城田雅江 お鶴 小川道代 浄瑠璃 竹本越孝 三味線 鶴澤駒治 「増補大江山酒吞童子」戻り橋の段【ひとみ座乙女文楽】 若菜実は鬼女 亀野直美 渡辺綱 松本幸子(24日11時/25日15時) 蓬田雅代(24日15時/25日11時) 浄瑠璃 竹本越孝 三味線 鶴澤駒治・鶴澤駒清 指導:故桐竹智恵子 ◇ 桐竹勘十郎(ひとみ座乙女文楽指導) 解説: 「義経千本桜」 道行初音旅 (よしつねせんぼんざくら みちゆきはつねのたび) 源平合戦の後、義経は兄頼朝の不興を受けて奈良・吉野に隠れ住んでいた。恋人の静御前は家来の佐藤忠信を供に、義経を追って吉野山中にさしかかる。静御前は義経を想い、忠信は過ぎた屋島の合戦で戦死した兄の様子を物語る。が、忠信にはひとつの秘密があった・・・ 肉親の縁薄く流浪する源義経と、亡き親を一途に慕う子狐のふれあいを描く物語の一場面で、文楽、歌舞伎でおなじみの詩情豊かな人気曲。 「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段 (けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん) 大阪の町はずれに、十郎兵衛とお弓の夫婦が住んでいる。夫は元阿波の国(徳島県)の武士。主家の宝刀が紛失したため、幼い娘を残して大阪へ出て、盗賊となって刀の捜索を続けていた。ある日、その家を順礼の娘が訪れた。三歳のとき別れた両親を探しているという。お弓は実の娘と気づくが、盗賊となった身で、娘に禍が及ぶのを恐れ、心を鬼にして名乗らずに帰すのだった。親を慕う娘と、愛するゆえに名乗れぬ母の切ない情愛を描いた、人形浄瑠璃の人気演目。 「増補大江山酒吞童子」戻り橋の段 (ぞうほおおえやましゅてんどうじ もどりばしのだん) ときは平安時代。京都一條の戻り橋には夜毎鬼が出ると恐れられていた。ある夜、源頼光の家来、渡辺綱が戻り橋に差し掛かると、そこに美しい女が佇んでいた。「五条まで行くところ」という女を、綱は送り届けることにするが、一緒に歩き始めると、なんと川面に映ったその姿は恐ろしい鬼女であった。綱は気付かぬ素振りで、鬼女との虚々実々の駆け引きを繰り広げ、やがて「魔性の者、本性を表せ」と詰め寄って激しい戦いとなるのだった。大江山の鬼退治の伝説で有名な源頼光の家来を主人公として、鬼女との戦いを描いた舞踊劇。美女が一瞬にして鬼女に変わる仕掛けをもつ「ガブ」というカシラや、激しい立ち回りがみどころ。 -------------------------------------------------------------------------------- 満員。観客はお年寄りが圧倒的多数。今回は初めての乙女文楽三座合同公演。 「義経千本桜」道行初音旅 乙女文楽は通常女性が人形を操るのですが、今回は静御前、佐藤忠信の両方とも男性が 操りました。人間に変身する前の狐は女性。 二体での舞踊劇なわけですが、舞踊となると一人で操っているだけに、操る人の身体性が 人形にもかなり出てくるのだなあと思いましたね。静御前がかなりおしとやかでいい感じ。 この作品の後、乙女神楽の人形の解説。座によってかなり違うのにびっくり。 湘南座の場合、頭が胴体にはまる場所が2か所、2本の棒でささり、棒の周りに布を巻いて 高さを調節。ひとみ座の場合は1本でささり、ばねになっているので高さが自在? 乙女文楽人形の構造には胴金式、腕金式といくつか方式があるそう。そしてこの三座は胴 金式。着物を着ていないスケルトンの人形も出てきて解説してくれました。 「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段 名乗りあえない母子の情を描いた場面。台詞がないところでも母はとても悲しい雰囲気。 そして義太夫が良かった。 「増補大江山酒吞童子」戻り橋の段 舞台右側に戻り橋、左側に柳の木。登場人物ふたり。 美しい女は出てきた途端に一瞬で鬼に変身。戻り橋を渡る時には橋の下の水面に鬼の表情 が写る!(実際には橋の下のカラクリで鬼が垣間見える)そして、送ってくれた礼に舞を 所望されて舞うのですが、これが美しい!小道具の扇も活用しての見事な舞でした。中の 人?(どちらかというと後ろの人)の両手が人形の袖から出て扇を握ったりするのですが、 全然違和感ありません。それから先は派手な大立ち回りから右腕をすぱーっと斬られると ころまで。一人操りならではの小回りの利いた殺陣、一人と三人で今後異なる進化が期待 できるかも?と思ったりして。 終演後はロビーで人形皆さんでお見送り。 |
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