今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:モーツアルト
日時:2005年8月16日12:40-16:00(途中休憩あり) 場所:帝国劇場 料金:A席1万円 座席:1階中列11番(R列の後ろ通路補助席左ブロック通路際) 出演: レオポルト(モーツァルトの父): 市村正親 ナンネール(モーツァルトの姉): 高橋由美子 ヴォルフガング・モーツァルト: 中川晃教 アマデ:川綱治加来 コンスタンツェ(モーツァルトの妻) ヴァルトシュテッテン男爵夫人 :香寿たつき コロレド大司教: 山口祐一郎 セシリア(コンスタンツェの母) : 阿知波悟美 アルコ伯爵(コロレドの部下) : 花王おさむ シカネーダー(劇場支配人) : 吉野圭吾 脚本・作詞: ミヒャエル・クンツエ 作曲:シルヴェスター・リーヴァイ オリジナル・プロダクション: ウィーン劇場協会 演出・訳詞:小池修一郎 初演は見逃しています。再演されるようになったのと、花の紅天狗とかのパロディ作品に 出てくるようになったのでこれは見ておかねばと思っていました(^^;) 当日券を10時50分ころ購入。11時40分ころにあった地震のため開幕が10分遅れました。 私が乗った地下鉄も10分こなかったうえに徐行運転、間に合わないかと思いました。 舞台の左寄りにちょっとだけ張り出しあり。背景はスライド、その上の黒いマスク の形状が変化します。 オープニングは夜の墓場、モーツアルトの墓の場所を示す元妻。すごく暗すぎてほとんど 何も見えません;_; モーツアルトと書かれた幕が下から上に巻き上がって舞台の始まり。 墓場からうってかわって貴族のサロン?で幼少のモーツアルトのコンサート。神童の 息子を使って金を得る父親。次の場面からは青年モーツアルト、でも幼少モーツアルトが 当時のコスチューム(貴族の衣装を模したもの)でずっとついてまわるのです。 キャストはモーツアルトを除いて200年前の衣装によるコスチュームプレイ、でもモーツアルト だけはTシャツ、ジーンズ、皮ジャンパーという現代の若者のかっこうをしています。 舞台照明は暗く、群舞の際も人間を上から照らすだけ。しかも暗転が多いのでずっと 暗い感じがします。鳥目の私には辛い照明でした。 これって音楽以外ダメな人間がもっとダメになっていく噺なんですね。周り中に振り回され あやつられ、たかられ、まともに心配してくれるのは身内だけ。。 モーツアルトは若さにまかせてがんがんうたっています。これは ロックミュージカルなんですか?大司教登場シーンはエリザをちょっと想像させます。 いやらしくかっこいい大司教。人間の悪さのオーラを纏っているようです。 モーツアルトと大司教の対決シーンはいずれも迫力満点。1幕の終わり近くの対決が 特に好きかも。市村さんも悩める父親がぴったりあっています。 大司教から逃げ出してパリに行ったモーツアルトはダメ人間全開で借金だけ増やして 戻ってきます。パリで劇場支配人がでてきたシーン、猥雑なところもなかなかよし。 仮面舞踏会でのお父さんは大迫力。オペラ座の怪人かい!と突っ込みをいれたいところ(笑) コンスタンチンがちょっと力不足に感じられる以外はなかなか良い構成のキャストです。 物語として今ひとつメリハリにかける気がするのは実在の人物の噺だからやむをえませんかね。 眠くなるところと盛り上がるところがあるという点ではメリハリあるのかも。 私はどよどよした雰囲気の曲を合唱されるのが好きみたい。明るい調子の曲でも中になんとなく 陰りがあるように感じられるのは気のせいでしょうか。 モーツアルトの地であるオーストリアならばご当地ミュージカルとして相当に 燃えると思いますが、他の地域での公演だとけっこう微妙な作品だと思います。 いやつまらないわけではないし、見たのを後悔もしてませんが、二度見る気はしません。 それでどうして開幕で墓を掘り返していたの?単なる金目当て? PR
題名:JJF2005ゲストステージ
日時:2005年8月13日19:00-20:11 場所:門真市民文化会館 ルミエールホール小ホール 料金:2000円 座席:6列目右側ブロック通路際 出演:池田 洋介、Ville Walo URL:http://www.juggling.jp/jjf/jjf2005/gueststage.html 番組: Rhythm(仮題) 池田洋介 Waloville Ville Walo Japan Juggling Festival 2005 in 大阪(JJF2005) のゲストステージとして 行なわれた公演です。JJF2005チャンピオンシップに引き続いて同一会場で 上演されました。会場は満員。 まずは池田洋介さんのステージから。ご本人にこのステージ作品のタイトル を問い合わせた所、これには名前がついておらず、あえて呼ぶならRhythmで しょう、という答がかえってきました。そのため番組名に(仮題)とつけて おきました。この作品は全般的にマイムが主体であり、その中にジャグリング がアクセントとなってはいっている舞台でした。オープニングのBGMは街角の騒音。 舞台の上にはRhythm と書かれた小さな黒板が置かれていました。 登場人物は矢印を書いた紙を持って矢印の方向へ進みます。矢印の方向は 上下左右(^^;)いくつも入れ子になった箱から取り出すメトロノーム、そし て同じリズムを刻む肘、肘から先がぶらぶらとまるでメトロノームのような 動きをします。帽子のジャグリング、かばんが止まるマイム、いつのまにか かぶる仮面、仮面をはがして帽子をかぶらせてあたかも双頭、ロボットマイム そしてロボット振りでコンタクト。。Rhythm を黒板けしで消すとFinが残ってエンド。 チャンピオンシップと比較して完成度は段違い、さすがにプロの構成といった ところでしょうか。次々と目先も変わるし、各パーツがおもしろい マイムの力は偉大なり。 次はVille Waloさんのステージ。Ville Waloさんはフィンランド出身。 Waloは「光」、Villeは「街」という意味で「光の街」をイメージした舞台なのだそう。 オープニングでは電気付き傘を持って客席から登場。舞台上には街灯が光り、 左には窓枠、右にはシガーボックスの山がありました。 窓枠にはマスコット人形がおいてある?小さい上に照明が暗くて鳥目の私では 良く見えません(涙)(マスコット人形と見えたのは人形の首でした) 舞台にあがるとまずは傘でスタッフの技をいくつか。 次に、帽子と人形の首ふたつでジャグリング。頭に載せるコンタクトジャグリング、 帽子による首キャッチ、シェーカーカップのパターンに似たもの、 ミルズメス、帽子と首のヨーヨー、帽子から首が飛び出すエリックスエクステンション、 みたいなパターンがありました。ボールと帽子の組合せはけっこうおもしろい。 帽子は投げることも被ることもそれでボールをキャッチすることもできるので パターンのバリエーションが増えますね。次はクラブ、2本縦に並べて振り回したり 蛇のようにくねくね、クラブをコの字でつないで歩いていく感じ、などなど。 その次は四角い紙風船、1個で3ボールカスケードのふり、そのまた次は1個で 5ボールカスケードのふり?けっこう笑えるんですが、実際に投げてないと わからないでしょうね。シガーボックスでは、よくあるパターン以外に、 頭の横に載せる、肘に載せる皿カスケードと同じパターン、などがありました。 最後は座布団の上に乗っていたボールの扱い、まずはぽんぽんはずませる、 座布団のヘリでもはずませる、ビハインドザネックでなげる、ボールを頭にのせて 床の上をぐるぐる。。。。 正直言ってこの舞台をどう評価していいかわかりません。全く面白くないかという とそんなことはないけど、また見たいかというとそれもなさそう。正直言って 珍しいものを見せてもらったというところでしょうか。随所におもしろいところ があるのですが、見ていてテンションが続きません。バーかなんかで飲みながら のんびりとこの芸をみれたらもっとよかった気がします。 日時:2005年7月31日19:30-22:05(途中休憩あり) 劇場:国立劇場大劇場(SEL) 料金:R席90000WON 座席:Cブロック75番(1階センターブロック9列目ど真ん中) このレビューの要約「見るべし」 韓国版「ラマンチャの男」は日本の新聞で長い期間上演しているということを 読んでから興味を持っていました。そして今回はじめて観劇することが できました。いままで行く機会がなかった国立劇場にも行けて一挙両得。 チケットは当日購入。地下鉄東大入口から坂を上がること徒歩15分強、右側に 国立劇場が見えます。劇場内部も広いので駅から降りて20分見ておいたほうが 良いでしょう。タクシーがつかまれば乗っちゃうのも手かもしれません。劇場に 至る坂にはバス420番が走っていました。どこからどこへ行くのか分かりません(^^;) 国立劇場は大・小・野外とあるようです。野外劇場外側では宣伝のためか? オロナミンCに似た味の缶飲料を無料で配っていました。 劇場の前は大きな広場になっており、自転車の曲乗りする者あり、ローラーブレード で走るものあり、遊び場と化しているようです。しかしわざわざ坂を登ってきて? 劇場1階(というのは2階だった)に劇場ロビー、購入窓口がありました。 地下1階は子供の遊び場所と喫茶店になってました。 購入窓口には空席状況を表示するディスプレイがあり、それを見て座席を指定して 購入することができます。窓口係員が日本語・英語がわからずに、助っ人として きたお姉さんが私をみて、「I know you.」 ええ?ポップコーンハウスで見た GUYS&DOLLSで私がチケットを購入した窓口のお姉さんだったのでした。 よく覚えているもんですねえ。世の中狭いというかびっくり。また会いましょうと 言いながらチケットを購入しました。実際また会うような気がしてます(^^;) プログラムはハングルだけの無料のものがありました。 劇場内はほぼ満席。客席の傾斜は比較的少なく、私が座った9列目でようやく舞台の 床上に頭が出る感じです。最前列は頭のてっぺんが舞台の床になるくらいでした。 さて開演!指揮者紹介は、、美しい女性指揮者でした。客席に後頭部を見せてないで 舞台にあがってほしいものです。公演中ずっとピンスポットがあたっていました。 序曲を聞いているとわくわくしてきました。軽快で輝くようなリズムです。 広い舞台全体が岩で覆われてごつごつした背景になっておりました。後にらせん状の 階段、途中から鉄の橋をおろすようになっていました。左には木造の板塀?おろすと テーブルに早代わり。大きな丸い筒は水平におくと井戸に化けました。背景の岩の 一部が開いて窓のような形となり、宿の窓だったり教会の窓だったり林だったり 向日葵の群落だったりが見えていました。 以前見たブロードウェイ公演の舞台装置よりも広い舞台となっていました。 さてドンキホーテ登場、今回はダブルキャスト公演で、今日はマチソワともかつて サンチョをやっていた若手のドンキホーテでした。サンチョはもちろんもっと若い のです。登場シーンでは車輪の一部と鍬で馬を作って紐を引いて舞台の下手から 上手まで移動、サンチョは樽にのってやはり移動。若手といっても声は劇場中に 朗々と響き渡ります。すごく太くて良い声。ちなみにサンチョパンサもこれまた 良い声、アンサンブルまでぜーんぶすごく良い声。こんなに粒ぞろいのキャストの 公演みたのは本当に久々な気がしました。メインキャスト以外でも神父がとても 良く、懺悔にきていた女性二人も美しいソプラノでびっくり、懺悔のシーンがこれ ほどきれいなハーモニーになるとは思いもよらず。拍手でショーストップしました。 凄く高いレベルのアンサンブルですね。アンサンブルの歌でもしばしば拍手が 巻き起こっていました。赤い衣装が映えるアルドンサも美しいソプラノ。 日本にも美しくてこれだけ歌えるアルドンサがいればなあ。 インポッシブルドリームではもちろん拍手でショーストップ。 言葉がわからなくても歌に聞き惚れることで時間が過ぎていく感じの舞台でした。 ナイトの叙勲は3回やりなおし、くりかえしの笑い。これって元の演出にあるんでし たっけ?ベリーダンサーたちの盗賊に襲われて身包み剥がれるところは背景が 向日葵、能天気な状態が良く出てました。 鏡の騎士との対決で自らを取り戻してしまったセルバンデスが病床についている 時にアルドンサがきて歌っているのを見て落涙。最後の命の炎でラマンチャの男を 歌うのを聞いてまた落涙。でもなんだか若々しい。もうちょっと弱弱だったら もっとよかったかもしれません。アルドンサも終わりになるにつれて声がかすれて いたのがちょっと残念。 劇中劇からセルバンデスに戻った途端すごく若々しくなる。うーむちゃんと老けて いたのね。宗教裁判に引き出される時、囚人全員のインポッシブルドリームで送り 出されるのですが、これが声がよく出るアンサンブルの合唱なので胸に響く、泣けます。 この公演はセルバンデスとアルドンサがダブルキャストになっています。 もう片方のキャストでも見なかったことを後悔してます。昨日焼肉食わずに梯子 してれば良かった。後悔先に立たずとはまさしくこのこと。 なんだか久々にすごくまともなミュージカルを見た気がしました。 日時:2005年7月31日15:00-17:15(途中休憩あり) 劇場:東祟アートセンター(SEL) 料金:40000WON 座席:1階GA3−3(左ブロック3列目通路から3番目) テンションの高いソウルの舞台にこの作品はぴったりだと思って見にきました。 チケットは当日劇場窓口で購入。クレジットカード3枚だしたのだけどどれも 機械をうまく通らなかった;_; 客席は約9割の入り。ちいさな子も見にきています。 これはオープンラン(終了未定)の公演となっています。 パンフレットは5000WONが値引きされて3000WON、カラー構成でこれは安い! 舞台の幕はぼろぼろの煉瓦壁を模したもの。幕が上がると舞台は左側が路上、 右側が花屋の中という構成。 オープニングはもちろん三人娘の歌から。黒人風のメイクはひとりだけで バラエティに富んだ組み合わせ。オードリーは端正な顔立ちで、この前のBW公演 オードリー役のKelly Butler に似てます。 花屋の店長がおやじなのにいい声でちょっとびっくり。なかなかいいです。 歯医者はいつもの演出のかっこいい兄ちゃんではなく、、、鬘で禿を隠した おっさんでした(^^;;) 3人娘に鬘をはがされるシーンもあり。なんかちょっと オードリーと不釣合いというか、このカップルなら逆に奥深いところでしっかり と結びついてしまっていそう。シーモアはパワーがあって身軽なのだけどちょっと 高音がつらいかな。必死のシーモアの風情はぴったり。振付はいまひとつ、 中途半端な群舞のロボットダンスなど意図がわからないシーンもありました。 オードリーが食われかけて引き釣り出したけどそれでも死亡、 シーモアはオードリー2に特攻で死亡、それで以前の契約で挿し木が世界中に、、 食われた連中が皆植物となってカーテンコール、というエンディングはBW公演と 同じでした。でもBWであった最後の巨大オードリー2がでないいい。。。。 カーテンコールが何度かあって、ストロボがたかれて最後の暗転の後に でました!風船がみるみるふくれあがって舞台いっぱいの巨大なオードリー2に! 舞台の下から客席通路に向かっても巨大な枝が伸びていきました。 BWよりチープですが、それなりに脅かされる装置です。帰りには客席にある枝を 持ち上げてくぐりぬけてきました。 カーテンコールででオードリー2の中から声役の歌手がでてきました。 彼女が一番かわいい!舞台に出て演技してほしかったなあ。 題名:Footloose 日時:2005年7月30日16:00-18:20(途中休憩あり) 劇場:ヨンカンホール(SEL) 料金:R席60000WON 座席:1階G列22番(右サイトブロック) この劇場にはいるのははじめて。ヨンカンビルの地下にあります。 一号線鐘路5街駅の1番出口を出てすぐ道を曲がって歩いていくと 数分で左にありました。 客席はほぼ満員。オープニングシーンからすごく元気な群舞! この振付、ソウルで見たロッキーホラーショーのTimeWarpにだいぶ似てます。 踊って踊って踊れるキャストを中心に集めたのでしょうか。 転校生のレンはすごく濃い顔。モデル顔のような気がします。 サッカーボール芸人のグロッキーしおさんに良く似ています。 脇役の三人娘がなかなかよくてSomebody's eyesは聞かせてくれました。 敵役?のリーゼントの兄ちゃんは目立ってたけど、けっこうかわいそうな役まわり。 本当の年配はヒロインのお父さん役のひとりだけかな?お父さん歌はいまひとつ でしたが、だれがちな舞台を演技で引き締めてました。 ミュージカルというよりコンサートのような局面が多かったのも特徴でしょうか。 ソロで歌い始めると両側に突然あらわれるバックダンサーズ(^^;) 場面とは かかわりない振付でがんがん踊ります。 裁判のシーンではラップによるヒップホップダンスが追加されてました。 このシーンに限らずヒップホップ系の振付が多かったのは時代の流れかな。 主役よりウィラード・ラスティ脇役カップルの方が気にいりました。ウィラードは ワイキキブラザーズで見たことがあるキャストでした。ラスティは Let's Hear It For The Boy のソロがとてもよかった。 それにしてもチケット代が高騰してますねえ。 |
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