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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」
劇場:日生劇場
日時:2020年2月24日12:30-16:05(途中休憩あり)
料金:S席13500円
座席:1階L列31番(1階真ん中上手)
作:井上ひさし
音楽・音楽監督:宮川彬良
演出:藤田俊太郎
振付:新海絵理子
STORY:
 江戸の末期、天保年間。下総国清滝村の旅籠を取り仕切る鰤の十兵衛は、老境に入った自分の跡継ぎを決めるにあたり、三人の娘に対して父への孝養を一人ずつ問う。腹黒い長女・お文と次女・お里は美辞麗句を並べ立てて父親に取り入ろうとするが、父を真心から愛する三女・お光だけは、おべっかの言葉が出てこない。十兵衛の怒りにふれたお光は家を追い出されてしまう。
 月日は流れ、天保十二年。跡を継いだお文とお里が欲のままに骨肉の争いを繰り広げている中、醜い顔と身体、歪んだ心を持つ佐渡の三世次が現れる。謎の老婆のお告げに焚き付けられた三世次は、言葉巧みに人を操り、清滝村を手に入れる野望を抱くようになる。そこにお文の息子 ・きじるしの王次が父の死を知り、無念を晴らすために村に帰ってくる―。
出演:
佐渡の三世次:高橋一生
きじるしの王次:浦井健治
お光/おさち:唯月ふうか
鰤の十兵衛:辻萬長
お文:樹里咲穂
お里:土井ケイト
よだれ牛の紋太/蝮の九郎治:阿部 裕
小見川の花平:玉置孝匡
尾瀬の幕兵衛:章平
佐吉:木内健人
浮舟太夫/お冬:熊谷彩春
清滝の老婆/飯炊きのおこま婆:梅沢昌代
隊長:木場勝己
新川將人 妹尾正文
田川景一 丹宗立峰 出口雅敏 山野靖博
可知寛子 白木美貴子 鈴木結加里 般若愛実 福田えり 武者真由 森 加織


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両側に縦に字幕。
場面ごとのタイトルが出ているようです。
装置は二階建ての木造、二つに分かれてぐるぐりまわります。

まずは「前口上」狂言回しがでてきて釈台の上で口上、というか前説。
シェイクスピア+天保水滸伝(講釈)を組み合わせてできた物語だとのこと。
舞台の後方にバンド、オープニングシーンは「シェイクスピアがいなかったら」
これってミュージカルですよね?
まずはわかりやすい、リア王ならぬ鰤の十兵衛が三人の娘に質問するシーンから。
美辞麗句が飛び交う中、内心を客に向かって語らせてわかりやすい。
老婆がでてきて王になる予言はするわ、息子の王子ならぬ王次がでてきて
尼寺へ行けと語るわ、随所にシェイクスピアがちりばめられてます。
惚れ薬使うのは真夏の夜の夢?十兵衛の長女と次女の抗争がロミジュリで、
三女は捨て子で実は双子、ということは間違いの喜劇?
こういうドタバタ劇が昭和歌謡風の歌でつづられるのです。
そして「賭場の場のボサノバ」、という歌が妙に耳に残ってます。
主演の三世次は色んな役どころの主演を引き受けて大忙し!お光/おさちは歌い
始めるとひかりますねえ。ひとり二役で早変わりががんがんでてきます。
最初から死ぬまで能天気で派手なのが王次。他のキャストとテンションが違いすぎます。
それにしても人が死ぬ死ぬ。2幕目は冒頭から死にっぱなし。それを
花見の席でやるのですから明るく死んでいきます。
舌先三寸を武器に人が死ぬたびに出世する三世次。よくぞまあいろんなものを
組み合わせて物語にしたものです。
エンディングは再度「シェイクスピアがいなかったら」、ミュージカルですよね、これ?
これはシェイクスピア全部入りの脚本だそうで、とても全部はわかりませんでした。
マクベス、オセロー、ロミジュリ、リア王、間違いの喜劇はわかりやすいのですが、
他はなかなか難しいということで井上ひさしの解説本を予約しました。



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題名:小林賢太郎演劇作品『うるう』
劇場:神奈川芸術劇場
日時:2020年2月22日14:00-16:00
料金:S席7000円
座席:2階A1列20番(2階最前列ほぼセンター)
作・演出・出演:小林賢太郎
演 奏:徳澤青弦
主催:TBSラジオ
企画制作:スタジオコンテナ

ネタバレあり。

さすがです、2時間ひとりだけで話して全然飽きさせない。うるうおばけの物語。
一人芝居にチェロの演奏付き。
背景は木の大きな市松模様のボード、真ん中に扉、ときどきパペットが参加。
ボード上に画像や映像が投射されていました。
森の中で一人で暮らしている ヨイチ のところにたまたま
マジルが出くわします。最初は罠にかかって食べられる?、食べません。
というやりとりだけで笑わせてくれます。間がとても良い。
ヨイチの生い立ちは、いつもはみ出し者、二人三脚だと一人余る、から始まって
何をやってもひとり余る。
マジルもよく余る、でもそっちは司会者をしたり、オルガンをひいたり、めだつことばかり。
最初はマジルを追い返していたヨイチですが、じきにマジルが来るのを待つようになります。
こういう話をしているうちに本当にマジルがそこにいるように思えてきました。
さりげなく入るマイム(すごい精度)が非常に効果的に私の想像力をかきたててくれます。
仲間外れになるヨイチは、森は数えない、から森に棲んでいるということ。
サイドストーリーもあるのですが、その一人語りにも思わず引き込まれます。
マジルの友達がせめてくる?ときにうるうお化けの扮装をして追い返しちゃいます。
そしてなぜ森に住むのか、本当の理由が最後に明かされます。2月29日生まれのヨイチは
父親の実験の犠牲?になり4年に一度しか生物学的に歳をとらなくなっていたのです。
何年か経つと住んでいる土地を離れる必要があり、、とうとう人眼を避けて森にすみ着いて
いたのでした。ポーの一族状態ですね。
そして40年後、同い年になったマジルとヨイチが再開。。泣けました。
一人芝居ですが、音楽、映像、パペット、その他装置のすべてが組み合わさって
とても良い空間を醸し出していました。これ、うるう日に見たい。


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題名:DREAMGIRLS
劇場:シアターオーブ
日時:2020年2月16日12:30-15:05(途中休憩あり)
料金:S席14000円
座席:1階7列22番(7列目中央)
出演:
KADEJAH ONÉ  エフィー・ホワイト役
SHARAÉ MOULTRIE ディーナ・ジョーンズ役
BERLANDE MILLUS ローレル・ロビンソン役
ストーリー:
1962年ニューヨーク。シカゴ出身のエフィー、ローレル、ディーナはボーカルトリオ「ドリーメッツ」を結成し、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。そんな彼女たちを、カーティスという男が目を付けた。やがて、抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリーのバックコーラスを務めることに。そんな3人はカーティスをプロデューサーに、デビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…

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オープニングはapollo theatre。
アマチュアナイトの雰囲気、冒頭からいくつものコーラスグループががんがんとばしていきます。
ひょんなことから、車のディーラをマネージャにして有名歌手のバックコーラスに。
そこから力をつけて一本立ち、そうすると内紛、マネージャーによる抑圧。
いかにもというストーリーが、素晴らしい歌声とともに展開していくのでした。
もともと自伝をベースとしたストーリーだそうですね。
出てくる曲がいずれもポップで力強い。特にsteppin' to the bad side、それとOne Night Onlyの
二つのバージョンがよかった。皆歌はうまいけれど、やはりエフィーが一段抜けだした迫力。
最後は再びapollo theatre で解散コンサートで幕。
これは筋書きとしては辣腕マネージャー(+女たらし)から独立して自分を取り戻す物語なのね。
マネージャーのヒールぶりが際立っていました。
カーテンコール後半は撮影可能でした。これはオリジナルキャストで見たかった。

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題名:三人でシェイクスピア
劇場:ゲーテ座
日時:2020年2月15日13:00-14:50(本編は90分強)
料金:前売3700円
座席:最前列中央
劇団:GSC(戯画シェークスピアカンパニー、劇団鳥獣戯画)
作・演出:
出演:ちねんまさふみ、石丸有里子、赤星昇一郎
ストーリー:
三名のクラウンはシェイクスピア全作品を見せる!と観客に宣言して演じ始めます が、そりゃあ、無理がある!ラップにしたり、青春スポーツドラマにしたり…漸く、すべて演じ終えたとホッとしたところで『ハムレット』をやってなかった事に、気づきます。ショックのあまり石丸は舞台を跳び出し、赤星が追いかけていく。ちねんの一人芸。やっと二人が戻って『ハムレット』が始まりますが‥…客席の助けを借りての大団円!
ーーーー

TPAMでゲーテ座(うちの近く)でやってたので17年ぶりに見にいきました
客席は20人ちょい、ゲーテ座はいったのもはじめて。
おお、と思ったのは、見た記憶がいろいろすり替わっていたこと。
1幕にたくさんやって2幕に1本客いじりあり、まで覚えていたのだが、
後半はロミジュリだと思ってた。そして池袋あたりでみたような。
ところが、後半はハムレット、前回みたのは正しくは新宿でした。
記憶って怪しいもの、、、

今回見た第一印象、皆元気だ!とくに赤星さんが若返っている気がした。
どこからこんなエネルギーがでてくるんでしょう。
18年も続けられるというところが信じられない。
シェイクスピアのクラウン芸、これからもずっと続けてほしい。
また17年後に見に行きます。

ちなみに17年前の2003年の感想はこちら。
http://kurose.world.coocan.jp/03review.html#25

ついでにThe Complete Works of William Shakespeare (Abridged)
http://kurose.world.coocan.jp/03reviewWE.html#17

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題名:ニッポン放送開局65周年つかこうへい演劇祭 - 没後10年に祈る -「飛龍伝2020」
劇場:新国立劇場中劇場
日時:2020年2月12日13:00-15:35(本公演は15:10頃まで)
料金:9500円
作:つかこうへい
演出:岡村俊一
出演:菅井友香(欅坂46)
石田明/味方良介/細貝圭/小柳心/久保田創/小澤亮太/
須藤公一/大石敦士/吉田智則 ほか
ストーリー:
春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。
四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。
しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に落ちる…。
やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。
11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、美智子を、女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。
革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。

ーーーーーーー



飛龍伝を見たのは久々、、と思って記録をたどったら、この前見たのは1994年の
石田ひかり版でした。26年前!ほんとう?間に見ているけど記録が失われているのかも。
比較的大きな舞台でヒリヒリするような群集劇。地声での芝居がんばってます。
委員長かわいい。眼鏡をとったらとっても美人。すっと立っているだけで存在感があって
この飛龍伝にはぴったり。
山崎役にお笑いの石田さん、線は少々細いのですが、活舌はさすがに良い。でも聞けば聞くほどこの役が筧さんの当て書っぽく見えてきました。あとで調べたら初演は筧さんの役だったのね。
大昔に私が見たバージョンも筧さんが山崎役だったことを思い出しました。でもこの山崎ー石田も違うテイストでいけます。そして、ヒロインの周りを固めるのはみな安心感のある役者ばかり。第四機動隊もみなキャラがたっていてかわいい。桂木もかっこつけているのに情けない男がばっちり。比較的広い舞台で大勢のキャストによる群像劇としても見ごたえがあります。
私は全共闘時代よりずっと後の世代ですが、それでもあの頃の雰囲気を思い出してしまいました。
最初のカーテンコール後に、つか作品予告編あり。
数人ずつ出てきて芝居の長台詞。みんなとてもきまってます。
広島に原爆を落とす日、幕末純情伝、熱海殺人事件、銀ちゃんが逝く。
この予告編のためだけにこのセリフを覚えたのだとおもうと、、、
それともこのセリフで出演?
できれば全部みたいけれど、どこまでいけるかなあ。

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