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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:小林賢太郎演劇作品『うるう』
劇場:神奈川芸術劇場
日時:2020年2月22日14:00-16:00
料金:S席7000円
座席:2階A1列20番(2階最前列ほぼセンター)
作・演出・出演:小林賢太郎
演 奏:徳澤青弦
主催:TBSラジオ
企画制作:スタジオコンテナ

ネタバレあり。

さすがです、2時間ひとりだけで話して全然飽きさせない。うるうおばけの物語。
一人芝居にチェロの演奏付き。
背景は木の大きな市松模様のボード、真ん中に扉、ときどきパペットが参加。
ボード上に画像や映像が投射されていました。
森の中で一人で暮らしている ヨイチ のところにたまたま
マジルが出くわします。最初は罠にかかって食べられる?、食べません。
というやりとりだけで笑わせてくれます。間がとても良い。
ヨイチの生い立ちは、いつもはみ出し者、二人三脚だと一人余る、から始まって
何をやってもひとり余る。
マジルもよく余る、でもそっちは司会者をしたり、オルガンをひいたり、めだつことばかり。
最初はマジルを追い返していたヨイチですが、じきにマジルが来るのを待つようになります。
こういう話をしているうちに本当にマジルがそこにいるように思えてきました。
さりげなく入るマイム(すごい精度)が非常に効果的に私の想像力をかきたててくれます。
仲間外れになるヨイチは、森は数えない、から森に棲んでいるということ。
サイドストーリーもあるのですが、その一人語りにも思わず引き込まれます。
マジルの友達がせめてくる?ときにうるうお化けの扮装をして追い返しちゃいます。
そしてなぜ森に住むのか、本当の理由が最後に明かされます。2月29日生まれのヨイチは
父親の実験の犠牲?になり4年に一度しか生物学的に歳をとらなくなっていたのです。
何年か経つと住んでいる土地を離れる必要があり、、とうとう人眼を避けて森にすみ着いて
いたのでした。ポーの一族状態ですね。
そして40年後、同い年になったマジルとヨイチが再開。。泣けました。
一人芝居ですが、音楽、映像、パペット、その他装置のすべてが組み合わさって
とても良い空間を醸し出していました。これ、うるう日に見たい。


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