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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:風の谷のナウシカ昼の部
劇場:新橋演舞場
日時:2019年12月14日11:00-14:35(途中休憩2回あり)
料金:3階A席 6500円
座席:3階2列37番
原作 漫画「風の谷のナウシカ」宮崎駿
脚本 丹羽圭子
脚本 戸部和久
演出 G2
出演:
ナウシカ 尾上 菊之助
クシャナ 中村 七之助
ユパ 尾上 松也
ミラルパ 坂東 巳之助
アスベル/口上 尾上 右近
ケチャ 中村 米吉
ミト/トルメキアの将軍 市村 橘太郎
クロトワ 片岡 亀蔵
ジル 河原崎 権十郎
城ババ 市村 萬次郎
チャルカ 中村 錦之助
マニ族僧正 中村 又五郎
[声の出演]   
王蟲 市川 中車
番組:
 序 幕 青き衣の者、金色の野に立つ
 二幕目 悪魔の法の復活
 三幕目 白き魔女、血の道を征く


売店ではテトぬいぐるみ売り切れ。私もテトほしかった。
最初に書いておきますが、私は「風の谷のナウシカ」映画好きすぎです。
もちろん原作も7巻出版された当時に読んでいます。
それなもので、この舞台を見るのをとても楽しみにしていました。
とくに映画の部分!そして序幕はちょうどこの部分にあたりました。

最初に、テトがでてきて指を噛まれて、怖くない、、、脳内で映画も再生されてます。
王蟲の子供を酸の海から守る場面では、赤い衣から青い衣に早変わり。
そしてクライマックスで金色の野に降り立つ!
王蟲の精との踊りも歌舞伎ならではの表現で嬉しい。
巨大な王蟲が赤くなったり青にさめるのも原作とおり。
筋書きが同じでしっかり歌舞伎になってるのは凄い。
ここで巨神兵が出ないのはちょっと寂しいですが、まあ後のお楽しみですね。
ナウシカは色々飲み込んで神々しい。クシャナ美しく凛々しい。
クロトワ飄々としてへんなやつ。みなまるで漫画の世界から出てきたみたい。
幕間は中幕であのタペストリーが登場!

二幕は映画のイメージから離れてほんとに歌舞伎、王蟲培養施設での本水がとても派手。
剣士ユパ、アスベルの濡れながらの立ち回りが素晴らしい。
どんどん歌舞伎なのにナウシカの世界が描かれているのがとても素晴らしい。
三幕ではクロトワの啖呵がいい、花道でドルク兵の舞があったのですが、残念ながら
3階のこの席からは見切れ(涙)
そして菊之助さんケガのため最後のメーベ飛行がない(また涙)
凄い舞台をみた感はあるのですが、なんとなく尻切れトンボになった気分。
夜の部に続く!

菊之助さんの怪我がまだまだ心配ですが、興行が続けられて本当にありがたかった。

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題名:ELF - The Musical
劇場:品川プリンスホテル ステラボール
日時:2019年12月11日13:30-16:15(16:40 までアフターショー)
料金:9800円
座席:2階C列40番(2階最後列右寄り)
出演:浜中文一、松本幸大(宇宙Six / ジャニーズJr.)、一路真輝、ブラザートム
   鳳翔大、東山義久、沙央くらま、吉田メタル 他
ストーリー:
2003年ウィル・フェレル主演で全米大ヒットを記録したファンタジックコメディ映画「Elf」。このヒットを受け、NYのブロードウェイでミュージカル化。その後もアメリカ国内、ロンドン等で上演され、今や、アメリカではクリスマスを代表する人気作品となっている。
2019年冬、ファンタジッククリスマスミュージカル「ELF - The Musical」が、とうとう日本へと待望の初上陸!
あるクリスマスイブの晩。サンタクロース(ブラザートム)は、人間の男の子の赤ちゃんが袋に紛れ込んでいるのを知らず、クリスマスタウンに連れ帰ってきてしまう。迷ったサンタは、その子をサンタの助手・エルフに託すことに。その赤ちゃんは“バディ”と名付けられすくすくと成長していく。
ある日、バディ(浜中文一)は自分が人間であることを知る。サンタは彼が、ウォルター(吉田メタル)とスーザンという人間の間に生まれ、孤児院に預けられていた事実を伝えることに。母親は既に亡くなり、父親はニューヨークで絵本の出版会社に勤めていることも。
これを聞いたバディは、父親に会うためはるばるニューヨークへ。エンパイアステートビルで対面を果たす
その後、義理の母・エミリー(一路真輝)と腹違いの弟・マイケル(松本幸大)とも出会う。すぐにバディとマイケルは仲良しに。バディはデパートでマネージャー(東山義久)のもとで働く。いつしか、同僚のジョヴィ(沙央くらま)という女の子とデートにも行くように。
そんなある日、バディは雪を降らせたいために、秘書・デビー(鳳翔 大)の目を盗みウォルターの仕事上の大事な書類をシュレッダーにかけてしまう。ウォルターは激怒しバディを追い出すが、再びバディはウォルターの前にあらわれ…。

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客席はかなり埋まっていました。舞台後方に生オケ。
ステラボールもともと多目的ホールなのでフラットな客席、2階はそれなりに遠いのですが
遮るものがないので1階後方より見やすいかもしれません。舞台のサイズに比べて客席が
横長なので、両端のブロックはかなり見づらいのではないかと思います。
物語はサンタクロースが間違えてお持ち帰りしてしまった子供をエルフとして育て、
その子がクリスマスの人間社会にきて起こすドタバタ。冷静なお母さんはこっそりDNA検査を
して親子関係を確認してしまいます。
そして主人公はメーシーズのクリスマス飾りつけに紛れ込んでしまい、そこでまたひと騒動。
サンタをみて、「本物じゃない!」はたしかに営業妨害ですよねえ。
一幕はこんな感じで、残念な若者が醸し出す騒ぎ。2幕は本物のサンタ出現、主役バディの
人生の物語が絵本のストーリーとして父親を救うとか、クリスマス色が強まってきました。
ニューヨーカーでクリスチャンだったら大うけするような気がしましたね。セントラルパーク
に橇が不時着しちゃうし。吉田メタルさんが最初は仕事人間で嫌な感じのお父さん、後には家族愛
に目覚めるという役柄を好演していました。一路さんはほんとに普通のお母さんでびっくり。
浜中さんの声がかすれていてちょっと心配。最後は見事なハッピーエンド。メリークリスマス。
そしてこの公演には毎回アフターショーがついているそうです。毎回違うキャストでのショー、
今回は宝塚卒業3人組でのショー。実は帰りかけたのですが、出口近くで足を止めて本当に良かった。
一路トートと一路オスカルが聞けた!闇が広がる(一路トート・沙央ルドルフ)、愛あればこそ
(一路オスカル・鳳翔アンドレ)でした。背景のクリスマスツリーの前に闇が広がった!!
最後は楽しく3人で「クンバンチェロ」アフターショーだけでも来たかいがあるくらいに
ありがたいステージでした。

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題名:Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画『キレイ―神様と待ち合わせした女―』
劇場:シアターコクーン
日時:2019年12月7日13:30-17:20(途中休憩あり)
料金:S席12000円
座席:1階E列7番
劇団:大人計画
作・演出:松尾スズキ
音楽:伊藤ヨタロウ
出演
生田絵梨花 / 神木隆之介 / 小池徹平 / 鈴木杏 / 皆川猿時 / 村杉蝉之介 / 荒川良々 / 伊勢志摩 / 猫背椿 / 宮崎吐夢 / 近藤公園 / 乾直樹 / 香月彩里 / 伊藤ヨタロウ / 片岡正二郎 / 家納ジュンコ / 岩井秀人 / 橋本じゅん / 阿部サダヲ / 麻生久美子 /
齋藤桐人、藍実成、佐山太一、高瀬育海、西田健二、畑中実、深堀景介、藤岡義樹、森山晶之、りんたろう
五島百花、エリザベス・マリー、中根百合香、飯嶋あやめ、植村理乃、古清水愛奈、原梓

≪あらすじ≫
三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く“もう一つの日本”。その争いのさなか、民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁されていた少女が、10年ぶりにソトの世界に脱出する。すべての過去を忘れた少女は自ら“ケガレ”と名乗り、ダイズでできている兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てているキネコたち“カネコ組”と出会い仲間に加わる。回収されたダイズ兵を食用として加工するダイダイ食品の社長令嬢・カスミと奇妙な友情で結ばれていくケガレ。戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼ぐ、そんな健気なケガレを見守るのは成人したケガレ=ミソギだった。死ぬことに憧れつつもなかなか死ねないダイズ兵のダイズ丸、頭は弱いが枯れ木に花を咲かせる能力を持つハリコナ、誘拐・監禁することでしか女性と一緒にいられないマジシャンらと出会い、過去、現在、未来が交錯する時間のなかで、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる。

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再演を繰り返していたのに、ずっとチケットから縁遠く、ようやく見ることができました。
大人計画の公演は長さがちょっと苦手なのだけど、4時間弱にもかかわらずあまり気にならなかった。そしてしっかりミュージカルになってる!ミュージカル本流からの反体制だと勝手に思っていたのですが全然そんなことはない。ダンサーいるし、小池徹平さんいるし、気分はデスノートか?
時間の経過や内面の矛盾を示すために主演を各二人で担っているのですが、それがすごく自然。大人計画には珍しく?一般受けする舞台になっていると思いましたね。
生田さんケガレかわいい、純真だけどなんでもやりそう。麻生さんミソギは美しい上に百戦錬磨な感じ。神木さんは初舞台?とは思えない、そして馬◎っぽい雰囲気がうまい。小池さんは歌がうまい上にばっちり嫌味。皆川さんは肝っ玉かあさん。そして何をやっても荒川さん!そしてテンションがずっと高い阿部さん、狂気みえますね。
これは初演見たかった。当時気になっていたのですが、大人計画がミュージカル???となってパスしてしまってました。オリジナルキャストで見てみたかった。

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題名:Indigo Tomato
劇場:グローブ座
日時:2019年12月4日19:00-20:55
料金:8800円
座席:1階M列42番(客席右手後方で一段高くなっているところ)
出演:平間壮一、長江崚行、大山真志(Wキャスト)、安藤 聖、彩吹真央(Wキャスト)
作・演出:小林 香
音楽:堀 倉彰
美術:長田佳代子
振付:港ゆりか
歌唱指導:亜久里夏代
URL:https://www.youtube.com/watch?v=yexwOhftvVE

ストーリー:
サヴァン症候群で“共感覚”をもつ青年タカシ(平間壮一)は、数字や記憶に突出した能力を発揮するも、コミュニケーションが苦手でもっと外の世界と関わるようにと言われている。そんな兄のために様々なことを諦め、働きながら生活を支える弟マモル(長江崚行)。タカシは毎日10時01分に植物公園のカフェの店員あや(安藤 聖)が作るトマトジュースを飲むことが日課になっていた。あやとの交流によって外の世界を知り始めるタカシ。
ある日人気クイズ番組の司会者ユーゴ・オブライエン(大山真志・川久保拓司)が脳科学者の先生(剣 幸・彩吹真央)を伴ってやってくる。タカシは才能を見いだされクイズ番組への出演を持ちかけられる。
最初は拒むタカシだが……。

背景がひし形模様がはいった黒板、その一部が開いてお店になったり窓になったりするのです。黒板には数式がいっぱい。グローブ座の舞台はそれなりの広さがあるのですが、前方に衝立のように黒板をたてて舞台を相当狭くしてつかっていました。これって小劇場でやるサイズの作品のような気も。オープニングはπの歌。ずっと数字を唱えているのを聞いているだけで泣けてきました。
主役はスペクトル症候群の一種であるサヴァン症候群の兄と健常者の弟、親には小さなころに捨てられてしまってふたりで暮らしています。兄タカシは働くことができず、弟マモルが中学卒業してすぐに働いて兄を介護しています。しかも非正規労働のダブルワーク、正社員には兄の問題があってなることをためらっている。タカシは外界と接触するのが苦手、数学には異様な才能、そこに降ってわいたクイズショーへの出演依頼。
舞台の場面は彼らがお散歩の日課とする公園の売店前と、クイズショーのスタジオ。サヴァンの能力を見世物として金に換えるとともに、彼らを捨てていった母親に訴えかけようとします。
タカシの演技がすばらしい。サヴァン症候群が体にどのような影響を示すのかわかりませんが、身体障がい者として体を一定の形にゆがめ、精神障がい者として突然切れたり意識があっちにいったりする姿が本物としか思えません。自分が異星人に思えるマサルのつらさに思わず涙。そして介護疲れのマモルが切れたときは、今度はマモルに感情
移入して泣けてしまいました。TVでお母さんに呼びかけましたが、結局出てはくれません。でもまわりにちょっとずつ勇気をあたえ自分も進む道が見えてきたというところでほのかな温かさと共に物語は終わりました。
大山さん、彩吹さんはわき役を何役も演じて見事に舞台をささえています。
クイズショーは2回構成、一回目は暗算と雑学、二回目は1時間でπの6千桁暗唱。
出題が雑学王選手権みたいなので、数学の天才とはちょっと違うぞと思ったりして。
数字に強いのと数学に強いのは別物なので黒板の数式も違和感あったのですが、普通のひとには同じに見えるのかなあと。ギネスではπの暗唱は数万桁も行ってるんですね。6千はものすごいと思ったけれど、やってやれないことはないのだと二度びっくり。もっともこれを間違えずに語るのが難しそう。
クライマックスでもπらしき数列を語っていたのですが全部本物?本物としたら記憶力に拍手!!

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題名:鎌塚氏、舞い散る
劇場:本多劇場
日時:2019年12月4日14:00-16:10
料金:7000円
座席:O列10番
劇団:M&Oplays プロデュース
作・演出:倉持 裕
出演:三宅弘城、ともさかりえ、片桐仁、小柳友、広岡由里子、玉置孝匡、岡本あずさ、大空ゆうひ
ストーリー:
雪降り積もる山荘にて、
憂い顔の 女主人に仕える
「完璧なる執事」こと鎌塚アカシ。
あちらこちらに実らぬ恋。
漆黒のモーニングに
舞い散るパウダースノウ。
「ご覧ください奥様、雪崩でございます
・・・・・・では、わたくし、行ってまいります」

シリーズ作品なのですが、今回初めてこの作品を知ったので見にきてみました。
当日券にてチケット購入、販売開始30分前に並んで2番目、販売時に並んでいたひとは全員買えたようです。
主役のふたりはいろいろな作品を見てますが、他の方々はほとんど初見のはず。
回転床を使った舞台転換で屋敷内の三か所が物語の舞台です。後半にはご主人様を探しに外出して雪崩に遭遇するシーンがありました。
微妙に話がすれ違って噛み合わないウェルメイドのシナリオ、一癖も二癖もあるようなキャラクター、皆生き生きとしています。そして切ない(というよりはもどかしい)恋物語、最後は雪山で急展開!完璧と言われる執事も自身の恋が絡むと色々ガタがくるのがまた愛らしい。
コメディの王道を行っている作品ですね。さいごはほろっと。。
単発でも面白かったのですが、シリーズ通してみていたらもっとわくわくしたことでしょう。
次回も見てみたい。

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