今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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・カルメンはあまりにも有名、しかし実際にはロマのひとたちにとっては侮辱的 ・ロマは一人の夫に添い遂げるのが普、ロマの女性像がふしだらである、というので 抗議している ・そのままで上演して良いのか??? ・1980年代の米国でも黒人用、白人用にプールがわかれていた、アジア人は仕方ないから白人用でいいかな ・いまだに 黒人の水泳選手がいない ・黒人は参加できない、一部のひとたちを排他した段階でよいのか? ・カルメンに関してもいわゆるジプシーの女を描くのには 慎重にならねばならない、普遍的にならねばならない ・闘牛士も絶滅危惧団体、19世期にでたからといってスターとして描いていいのか ・ショービズの世界を舞台にして宿命的な女、野心をもった女性の物語を描きたい→わかりやすいのは21世期 ・序曲がオーディションになっている ・最終的にはオスカー、レッドカーペット映像の世界を目指した ・物語を伝える際に差別を特定の人種にしたくない ーーーーここでプレトーク終わり 提携公演は本来オーソドックスな演出なのだが、熱意で説得されたそうです。 鉄骨による2階建ての背景、シンプルな大道具。 キャストもほとんど黒服で地味です。オープニングはオーディション。 バーレスクがとても地味、ショーが全然バーレスクっぽくない、もっと エロくないと、通常のジャズクラブやキャバレーと区別がつきませんね。 それにバーレスクはもっとカラフルでないと。。。 そして次の場面ではもうブロードウェイ。客席係は本物のPlaybillを持って いた!小ネタ凝ってます。ブロードウェイショーも、人数が少なく華がいまいち。 オフブロードウェイといった雰囲気。ダンサーも派手な動きをしていてほしかった。 プロデューサが劇場みんなに歓迎されるシーンはトレアドールがかかりました。 この状況と歌詞がなんとなくマッチしていて、うまいぐあいに読み替えられてます。 ここは面白い。しかしブロードウェイのスターになったのに、それでも泥棒しに行く? 3幕目は場末のサーカス、といっても曲芸はリボンとフープしかないのです。 そしてあっというまにオスカー会場。なぜトニーではなくオスカー? 最後のシーン、カルメンが撃たれた後に、次の彼女を連れてくるプロデューサ、 ということで資本主義の無情さをばっちり表現してエンド。 ◎終演後の交流会(ポストトーク) 演出家 田尾下 哲さんとの意見交換・質疑応答 ・今までのイメージをゼロにして かんがえなおした ・ロマの友達から聞いた話 カルメンは有名なオペラ作品、ロマは苦々しく思っている。 ジプシーは彼らが蔑称として呼ばれていること。 ロマはカルメンの作品に 抗議している ・政治的宗教的信条はないが、差別だけはよくない だからそのまやるのはどうしてもいやだった。 ・結末は、何かがダメになるとすぐにかえがでてくる、ということにした ・アメリカは最初から狙っていた ・インターネットがあると手紙がナンセンス 1970?1980を狙っていた ・歌詞、音楽は一切変えてない ・ドイツ語で訳詞上演するときはほとんどかえてる Q:コミカルな仕草がやりすぎ? A:音楽が そうかかれている。シリアスにとられるとは思わない、解釈は全て音楽からきている ・ラインダンスは素晴らしくうまくできたらよかった ・うまいを求めるならダンサーだけでやるがそれは考えなかった ・即興でやっている、それをみんなが楽しんでやっている ・楽しんでいる姿を前提にする Q:黒一色で銀金いろんないろで最後に赤、色の順番の意図は? A:白黒映画のようなイメージ レッドカーペットの赤がピークになるように Q:今回の演出はサーカスをショービジネスの底辺においているように読み取れたが? A:シルクドソレイユの初期のころを想定した Q:サーカスシーンのパフォーマンスが残念だったのだが、プロパフォーマを入れて祝祭感を 出すつもりは? A:それは考えたが、実行する余裕がなかった Q:歌手が地方へ逃げるならキャバレーなどであって、場末のサーカスには逃げないのでは? A:通常の地方劇場には通達で追手がかかっているので劇場以外のサーカスに行った Q:なぜTONYではなくOSCAR? A:彼女はよりマーケットが大きい、映画への野心を抱いていた ---------------- 公演の前後の演出家先生のトークと併せて素晴らしいイベントだったと思います。 新演出の時は特に、なぜそうしたのか?をアフタートークで聞けると新しい観点から 舞台を反芻することができてより一層楽しめると思いました。 劇場:世田谷パブリックシアター 日時:2019年10月19日15:00-16:10 料金:4000円 座席:1階H列17番 劇団:カンパニー ルーブリエ/ラファエル・ボワテル 作・演出: 出演: 【演出・振付】ラファエル・ボワテル 【照明・セットデザイン】トリスタン・ボドワン 【音楽】アルチュール・ビゾン 【出演】マリー・トリブイロイ ロイック・ルヴィエル エミリー・ズーケルマン リルー・エラン トリスタン・ボドワン ニコラ・ルーデル クラハ・アンリ ストーリー: 本作で描かれるのは世界が崩壊した後の機械化されたディストピア。粉々になった世界の生存者が生きることに貪欲となる悲惨な世界を描きながらも、灰の中から立ち上がる人々が内に秘める強さを、オリジナルの装置をつかった迫力満点の空中パフォーマンスで表現します。 URL:https://www.youtube.com/watch?v=iB4Myuc3SoI 「七転び八起き」という日本のことわざに触発されて作られた作品だそうです。 オープニング、上から落ちてくる人。 背後の照明とスモークによる影絵のような動きに幻惑されました。 ワイヤーでジャケットが吊るされてその中にはまる(落ちる?)人の顔。 もちあげられて客席方向にスイングはびっくり。 ワイヤーアクションがどれもとても良いです。 舞台の空中真ん中に鎮座する梯子、ぐるぐる回ったり、シーソーのように揺れたり、 その上や下でのエアリアル、よくもまあ地上の人とぶつからないものだと思ったり。 ゆらゆら揺れるポールを使ったポールダンスも圧巻。 最後は梯子が縦になって天使が昇っていってしまう。 四方から自在に伸びるアームライトがかわいく、そしてかっこいい。 空中のエアリアルも地上の群舞も見ごたえがありました。もう一度ゆっくり全体を見たい。 |
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