今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:2008/2009 Season Contemporary DanceダンスプラネットNo.29「森山開次作品集」 日時:2009年2月14日15:00-17:15(途中休憩2回あり) 劇場:新国立劇場小劇場 料金:A席5250円 座席:D1列4番(1階後方左側) 番組:(公式Webより) 第一部「OKINA」 初演:2004年9月「DANCE EXHIBITION2004」 出演:森山開次、津村禮次郎 音楽:種子田郷 最古の能といわれる「翁」は、豊作を願う奉納の舞であり、祈りの舞として現代では神格化されているという。 その「翁」をモチーフに、全く新しく創作したコンテンポラリーダンス版「OKINA」。暗闇に浮かび上がる森山 開次と、能楽師・津村禮次郎。ふたりの関係は月と太陽、父親と息子、ぶつかりあうふたつの魂・・・さまざま に形をかえ、時空も超え、みているものをブラックホールの中にいるような不思議な感覚に誘っていく。 森山と津村が世代を超えた身体の可能性を、水墨画にたとえられる種子田郷の電子音響音楽で、究極な までにシンプルかつストイックに追求する作品。「森山開次が切り拓く地平」と評された、森山開次の出世作 であり代表作。 第二部「弱法師 花想観」 初演:2003年9月「舞姫と牧神たちの午後」 出演:森山開次、加賀谷香、津村禮次郎 音楽:笠松泰洋 フルート生演奏:木ノ脇道元 同名の下村観山の日本画にインスピレーションをうけ2003年に発表したコンテンポラリーダンス版「弱法師」 を改訂上演。難波の裏の春、むせるような梅の香がたちこめている。はじめての恋の喜びに酔いしれる盲目 の弱法師。しかし輝く時間ははかなくも終わりを告げる。鮮やかに夕陽が沈む中、父に連れられ弱法師は現 実世界へもどっていく・・・。 新演出にあたり、音楽を「笠松泰洋さんの旋律と木之脇道元さんのフルートが、はかなくも強い梅の花と法師 の揺れる心を紡いでくれるのでは」と森山より依頼。美しい恋のはじまりからやがて狂おしく終わっていくまで の時間がカラフルに彩られる作品。若き弱法師に森山開次、梅の精に加賀谷香、法師の父であり日想観の 象徴として津村禮次郎。 第三部新作「狂ひそうろふ(くるいそうろう)」 出演:森山開次 音楽・パーカッション:YAS-KAZ 声の出演:津村禮次郎 能で「狂ふ」とは、神がかり的になって、または何かを思いつめて舞や歌を行為することで、自ずと芸の限界 を披露することをあらわしているともいえる。よって、タイトル「狂ひそうろふ」とは、自ら観客にむかい「舞って 魅せましょう」と芸をみせることを意味する。本作上演にあたり、叩いて音を鳴らすことは踊りのはじまりと深い 関わりがあり、踊りの原点に立ち返るため音楽をYAS-KAZ氏に依頼。セネガル人ドラマー4名が紡ぎだす 原初の音の中で森山開次が今魅せる究極の舞とは。祝祭的印象色濃く華やかに、祭りのように艶やかに、 【音】そのものと共演する、ダンス作品の新しい可能性に挑む。 満員。当日券も完売でキャンセレーションの列ができていました。 一つ目はOKINA、真っ暗な舞台の中で弱いピンスポで肉体が浮かびあがり、、ゆっくり動きだします。かなりの 時間スローモーションで動くので時差ボケの私は睡魔に襲われ。。。はっと目が開いても前とほとんど動いてい ないのでした。ゆっくりきれいに動くのって難しそう。2本足から四つ足に、そして羽ばたいて行くパターンを見 て、獣身変化してるのかと思ってしまいましたよ。もうひとり登場し、ちょっとだけ動いて寝そべってしまいます。 その後は流れるような動き、上からのスポットライトなので筋肉の陰影が美しくでています。「OKINA」というタイ トルなので何かの祈りをしているようなのですが、うーん、イヤホンガイドがほしい気分でした。 筋肉美と動作の妙技は満喫できる舞台です 2幕目「弱法師 花想観」は男女のペアによるダンス+後見のように見えます。舞台上でのフルート生演奏付き。 二人の方が動きにバリエーションが増えて見ていておもしろい、のだけれど森山氏の動きが減ってしまうのは もったいないというか、難しいところですね。途中でいったん暗転して、女を抱き抱えている形で上から花びら が散ってきます。かなりきれいにまとまった感じです。 3幕目「狂ひそうろふ」は舞台の上に一段と高い木製の四角い床が登場。床の向こうには垂直に大きな赤い枠、 回廊ということなのでしょうか?森山氏は着物みたいなものを着て、仮面をかぶって客席後ろから出現しました。 私の席のすぐ近くも通ったのですが、いやあ足の指とか長いですねえ。赤い枠から木製舞台にあがると、仮面 を脱いで足を踏みならして踊り始めました。すごく優雅な土俵入りのような気分、神事芸能といっても通ると思い ましたよ。着物らしきものも脱いで上半身裸になって踊ります。このあたりで背中はもう汗びっしょり。黒人ドラマー が4人でてきて、舞台の四隅で床をたたき始めます。そしてそれにあわせてまた舞われます。その後ドラムにうつ り、森山氏も袴らしきものを脱いでステテコみたいなものひとつに。それから汗が飛び散る動きを満喫できました。 PR |
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