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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:バベル BABEL(words)
劇場:シアターオーブ
日時:2014年8月30日14:00-16:00
料金:S席9000円
座席:24列30番
振付: シディ・ラルビ・シェルカウイ(Sidi Larbi Cherkaoui), ダミアン・ジャレ(Damien Jalet
視覚デザイン:アントニー・ゴームリー(Antony Gormley)
URL:https://www.youtube.com/watch?v=Lb11jR0nxcs
解説:
コンテンポラリー・ダンス界に圧倒的な存在感を示す振付師 Sidi Larbi Cherkaoui
(シディ・ラルビ・シェルカウイ)とDamien Jalet(ダミアン・ジャレ)による最新作
「BABEL(words)」。札幌国際芸術祭2014ゲストディレクター坂本龍一が自ら選定した
珠玉作。日本初公演。札幌に続き、東京でも公演が決定。
「バベル(ことば)」とは旧約聖書の「バベルの塔」の物語に由来。民族、テリトリー、
様々な言語、国家のアイデンティティといった問題が、鋭く、時にはユーモラスに、10以
上の国々から参加する多国籍なダンサーとミュージシャンらによって描かれる。彫刻家アン
トニー・ゴームリーによる5つの大きな直方体フレームの舞台装置が、パフォーマーたちに
よって次々とフォーメーションを変え、領土、陣地、自室、リングなど、自と他を分かつ
見えない壁や境界となる。「Foi」「Myth」に続くシェルカウイ三部作の完結編。
解説:
 シェルカウイは、コンテンポラリー・ダンス界でもっとも多忙な振付家。毎月、世界のどこかで彼の作品が上演されている。コンテンポラリー・ダンスにとどまらず、インド伝統舞踊、アルゼンチン・タンゴ、そして少林寺の僧侶ダンサーとのコラボなど、あらゆる〈ダンス〉と繋がりながら作品を作り続けている。ジョー・ライト監督の映画『アンナ・カレーニナ』で、アンナとヴロンスキーが舞踏会で踊るシーンに目を奪われた人は多いと思う。手が勝手に会話を始めたかのようにくねくねと動き回っていた、あの振付をしたのもシェルカウイ。モロッコの父とフラマンの母を持つシェルカウイは、とても気さくで、限りなく優しい。
 盟友のダミアン・ジャレは真摯な思索家。ダンスの意味を深く掘り下げて、作品に奥行きと多彩なニュアンスを与える。2人は10年ほど前から、幾度も一緒に作品を作ってきた。なかでも『BABEL(words)』は、もっとも楽しい作品だろう。2010年の初演から、世界中の40を越える都市で上演され、多くの人に愛されてきた。そしてようやく待ちに待った日本公演!!
 タイトルの「バベル」は、旧約聖書のバベルの塔の物語からきている。神にとどけと巨大な塔を築いた人間達が、神の怒りをかった。もう二度とはかりごとができないようにと、神は人間の言葉を混乱させて互いに通じないようにしたという。言葉の混乱さながらに、この作品のために10を越える国からダンサーやミュージシャンが集まった。ライブ感満載のノリのいいダンスと音楽のあいまに、聞き慣れた国の言葉や聞き慣れない国の言葉が飛び交う。日本語もたっぷりと聞こえてくるはずだ。
 この作品の重要なテーマの一つは境界線。言葉がコミュニケーションの境界線になることもあるだろう。ちょっとした境界線から大きな境界線まで、親密なものから恐ろしいものまで、色々な境界線が、美しいダンスや、バカバカしいダンスや、真摯なダンスを生みだしていく。
 アントニー・ゴームリーが作った直方体の巨大なフレーム5個が、そうした境界線を表している。ゴームリーは先鋭的なイギリスの彫刻家。自分の体をかたどって作った人体彫像で名高い。シェルカウイと一緒に幾度も作品を作ってきた。今回の巨大なフレームもシンプルでありながら、それをダンサー達が巧みに操り、思いもかけない形を作り出してみせる。
 こうして、ダンスと音楽とアートがひとつになって新しい総合芸術が生まれた。ダンスがこんなにも豊かな内容を持つことができるんだ、という驚きと喜び。笑いも超絶技巧も至高の美も満載。すべてをひっくるめて、シェルカウイたちが目指す新しいダンスの希望がここにある。
 坂口勝彦(ダンス批評、思想史)



ところどころ字幕いり。時々言葉。
すごいコンテンポラリーダンス(だよね)!
パイプの直方体を組み合わせてバベルの塔をつくっていく。
肉体のオブジェとでも言ったらいいのでしょうか、体の組み合わせで
彫刻ができるよう。ハンドトゥーハンドも随所に。
とにかく肉体の存在感が半端なかったのです。

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