今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 劇場:神奈川芸術劇場ホール 日時:2021年11月11日14:00-17:20(途中休憩あり) 料金:賛助会員招待 座席:2階A3列12番 作:アーサー・ミラー 翻訳:徐賀世子 演出:長塚圭史 美術:二村周作 照明:齋藤茂男 音響:加藤温 衣装デザイン:伊藤佐智子 ヘアメイク:谷口ユリエ 舞台監督:足立充章 出演:風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二 加藤啓 土屋佑壱 智順 山本圭祐 佐野瑞稀 浜崎香帆 大谷亮介 村田雄浩 風間杜夫 ウィリー・ローマン役 片平なぎさ 妻/リンダ・ローマン役 山内圭哉 長男/ビフ役 菅原永二 次男/ハッピー役 土屋佑壱 上司/ハワード役 村田雄浩 ウィリーの兄/伯父ベン役 大谷亮介 ウィリーの友人チャーリー 【STORY】 舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンで鳴らしたウィリー・ローマンは、60歳を過ぎて得意先も次々と引退してしまい、思うように成績も上がらない。かつてのような精彩を欠いており、二世の社長にはお荷物扱いされている。そんな夫を優しい妻リンダは献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子への不満と不安もウィリーの心を押しつぶす。ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子。一度は手にしたと思った夢は脆くも崩れはじめ、全てに行き詰った最後に選んだ道とは―。 -------------- 座席は市松模様の配席、2階はほぼセンターブロックしかはいっていません。 舞台奥から前方へデフォルメされた道路の線、その上に家が立っています。 左手に主人公の寝室、真ん中が居間、2階が息子たちの寝室。舞台セットが美しい。 道路の奥から重いトランクを抱えた主人公のウィリーががよろよろと歩いて家へは いってきました。 ウィリーは36年勤続で62歳、セールスマンで好業績をあげていたが、いまでは伝手 は皆引退か死亡でコンタクトする相手もおらず、会社からは歩合給のみとされて 稼ぎがない。仕事を辞めることもできず、重いトランクを下げて歩き回っては帰っ てくる。時折妄想と現実の区別がつかなくなり、過去の誰かに向かって話しかけて いる。長男は定職につかずにふらふらし、次男は女好きで給料は全部遊びに使って いる。ウィリーは家族を愛しているが、威厳を持ちたい、でもやることがうまくい かずに怒鳴り散らす。妻は主人公を愛し慮っているばかりに、ウィリーの認知症疑 いから目を背けている。反発したり、慮るよりまず最初に医者、そして収入にあっ た生活レベルの見直し!!と思ってしまう。なかなかそうはいかないだろうところ が切ないですが。 2幕はビフ役の山内さんの演技が素晴らしい。ダメ男なのに父親に過剰な期待をさ れているのが、よりダメになった理由だと思っている。そして聞く耳持たない父親、 一見コントに見える会話も認知症相手だと思うととても痛い。NYでの事務仕事にポ ジションをお願いしてもけんもほろろにされ、名付け親だと主張すれども断られ、、、 給料後払いシステムだったのか?あの頃こんなに活躍したのにいまになって捨てる なんて、、というのは。。年功序列賃金の亡霊が巣くっているよう。 前借しに行く友人、雇ってやるというのに断り、、なぜ?仕事より金より見栄なの か?最後ちゃんと死亡保険金は支払われたのだろうか?2万ドルの保険金は商売の 約束より確実、というセリフがありましたが、約款による例外扱い等不確定さが あるよなあとへんな心配してしまいましたよ。 いまでもありえそうな話、どよんとなって劇場を出ましたが、それだけリアリティを もって心に訴えかけてきたということでしょう。 PR |
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