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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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jam


題名:jam
日時:2009年12月21日19:30-21:15
劇場:東京芸術劇場小ホール1
料金:当日4300円
座席:B5列16番(向こう正面最高列左ブロック通路側)
作・演出:青木豪
照明:日高勝彦 
美術:田中敏恵 
舞台監督:筒井昭善 
効果:青木タクヘイ 
効果オペレーター:吉岡英利子 
演出助手:高岸未朝 中村純壱郎 
衣装・ヘアメイク:栗原由佳
演出部:伊倉真理恵 
宣伝美術:高橋歩 
宣伝写真:中西隆良
舞台写真:鏡田伸幸 
制作:菊池八恵
出演:中野英樹、萩原利映、遠藤隆太、小松和重、佐藤直子、澁谷佳世、
    永滝元太郎(劇団M.O.P.)、廣川三憲(ナイロン100℃)、松本紀保
ストーリー:
  舞台はシーズンオフのペンション。
  年末に行われる地元コーラスの発表会のため指揮者やピアニストが宿泊したり、
  常連客が婚約者のお披露目に訪れたりといつになく騒がしい。
  健二郎はそのペンションのオーナー、素子(そうこ)はその義理の妹だ。
  素子は姉の他界により健二郎と、その息子・康一、
  そしてペンションの面倒を見つづけて10年になる。
  彼らに必要とされ、ともに暮らすのをよしとしてきた素子は、
  いつしか必要とされるのを言い訳にいろいろなことを諦めるようになっていた。
  そして自分の望みを見失っていることに気づく素子。
  しかしもうそれほど若くもなく、新しい世界に踏み出す勇気も持てない。
  そんなとき、背中を押してくれたのは
  彼女を必要としてくれていた周りの人々だった。
  ベートーヴェン交響曲第九番が旅立つであろう彼女を送り出す。

この劇団を見るのは初めて。
劇場の真ん中に舞台が作られており、それを両側から挟むように客席が向かい合って
います。土曜にみたひょっとこ乱舞と同じ配置。今回はいつも舞台であるところにすわり
ました。舞台はフローリングの床に小さめの絨毯、シンプルな椅子とテーブルのカフェと
いった雰囲気、私からみて左側にカウンターがあり、右にはTVと古いタンス、組立ボッ
クスに本が少々。
開演15分前にはがらがらでどうなるんだろう?と思ったのですが、オープン時はほぼ埋
まっていました。客席の後ろにディスプレイ、線画で動く前説。
さて内容はペンションのオーナー義兄、妹コンビが主役。もやもやした、引っ込み思案な
人達ばかり、煮えきらない中で、良い人にみられたい症候群のヒロインが、ちょっとだけ
背中を押されてなんとかなるかも、という微温的なウェルメイドストーリー。BGMは無く、
劇中でかけられる第九だけが、音楽らしい音楽。
年末に向けてぎりぎりと絞られたささくれだった心をゆるゆると緩めてくれるような雰囲気
でした。なんかすごく素直な物語ですね。
ふたりの会話にたいして、脇で電話している発話がきれいに合いの手になっているのに
は笑えました。
この劇団はこの公演を最後に休止にはいるそうです。色々事情はあるのでしょうが、残
念ですね。

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