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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ひょっとこ乱舞 第22回公演「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」
日時:2009年12月19日14:00-15:50(ポストトークあり)
劇場:シアタートラム
料金:「タダ見でゴー!」(前売り3200円)
座席:I-7(正面5列目右ブロック左端)
劇団:ひょっとこ乱舞
作・演出 広田淳一
出演:チョウソンハ、中村早香、橋本仁、笠井里美、松下仁、根岸絵美、齋藤陽介、
    コロ(柿喰う客)、佐藤みゆき(こゆび侍)、小菅紘史(第七劇場)、永島敬三
舞台監督:宮田公一(Y’s factory)
舞台美術:大泉七奈子
音響:角張正雄
照明:三浦あさ子(賽【sai】)
映像:荒船泰廣(sushi film)
衣装:澄井葵
ヘアメイク:増田加奈
演出助手:稲垣干城 上田康文
宣伝美術:タカダユウナ(初期型)
宣伝写真:聡明堂
Web:堀田弘明 遠藤沙土 
記録:赤坂久美 内堀義之
制作:柏戸綾 塩田友克 砂田麻里子

この劇団の本公演をはじめて見ました。
この作品、モンキーもチョップもブルックナーにも関係ないそうです(^^;)
アジア舞台芸術祭2009東京『東京舞台』LIVE 版2009で予告編のような15分の作品
を見て、おもしろいかも?と思ったので見にきてみました。
この劇団はすばらしい。Show Must Go On をほんとにやってる。普通ならば休演も
視野にいれるような主要キャストの怪我なのに、短時間で劇団全体でうまく対応して
まるで最初からそれが芝居の一部分だったかのように見せています。演出家、キャスト
スタッフ全員がすごいポテンシャルを秘めているのだと思われます。
劇場の真ん中を横切るようにして石畳ができています。いつも舞台がある場所も座席
となり、石畳をはさむように客が対面する形となっています。石畳の頭上には木枠が天
井からつり下げられています。客の入りは8割といったところ。
ちらしの中に人物相関図があるのはうれしい。
アンケートを出すと100円キャッシュバックっていい感じ。私はピンク色アンケートでキャッ
シュバック対象外でしたよ。アンケート項目にチラシ部門があったのはびっくり、妥当な
価格はいくらなのか、暑いか・寒いか、などまじめに客にコメントをきこうとしている姿勢は
なかなか良い印象を受けます。
前説に作者がでてきて曰く、
「昨日役者のけががおきた。予定していた演出のままではできない。けがをしたまま出
てきているが、物語上意味はないことをお伝えしたい。何事もなかったかのようにやりま
すので、拍手で伝えてやっていただければ。。」ほんとに車椅子で登場!あたかも最初
から車椅子であったかのような演技で、しかもすばやい車椅子さばき!ちょっと見ほれ
ました。

物語は、監禁されていたヒロインを主役の彼がつれてくるところから始まります。3人で
住んでいるうちにおきる波紋、そして彼が孤立してどんどんおかしくなっていく様子を
迫真の演技でみせてくれます。
ヒロインは3人キャスト、舞台に同時に出ています。最初は世界が3つに分裂して続い
ていくのかと思っていたのですが、どうもそうではなく3人であわせてひとりとみなして
いるそうです。てっきり各キャスト3人ずつでやると思い込んだのは Play Without Words
を見た経験がフラッシュバックしたせいかもしれません。
最後は、以前監禁していた男と彼の立場が入れ替わり、最初と最後がつながって終
わり。フィナーレでは天井にあった四角い枠がキャスト全員を囲むように降りてきました。
主役チョウソンハの存在感がとても大きい。かなりアップテンポでテンションが高いシー
ンの連続です。引きこもりがどう社会に関わっていくのか、参加しない人たちをどうやっ
てつなぎ直すのか?ただ、監禁から連れ出したのに警察に連絡しないのはどうなの?
トラブルがひどくなるたびに、警察に連絡したらそれで解決なのにそうしない必然性が
感じられないのがとても惜しい。

劇団員に対するポストトークがありました。

Q:車椅子になった原因は?
A:稽古中に走っていて止まったらアキレス腱がぴきっといった。翌日起きたらどんどん
 痛くなってきてとうとう病院行きに。それが昨日の昼間。

Q:三谷さん(ヒロイン)はなぜ3人なんですか?
A:1人でやるとこういう人というのが掴めてしまうので、3人でやって掴めないようにした。

Q:天井が降りてくるのはどういう意味?
A:天井がおりてくるのは、劇場はいるまではわからないことだったので、最後の
  いろんな解釈を持ってもらってかまわない

Q:タイトルは当初それが使われる予定だったのか?
A:猿みたいなものがでてこないのかなーと思ってつけた。いつの間にか猿はいらないな。
  ブルックナーもかかる予定、小さな部屋の小さなお話で違うかなあ。
  ラッキーパンチシューベルト というのも対抗の題名にあった

Q:三谷さんが3人はつかみどころをなくするためにやったのか?
A:個性みたいなものを考えていた、各人に聞いてみたい
 私は臆病な子、一番離れたところにおくし、一番最後にはなる
 私は他のかわいいひとたちとは違うし、、作り込みすぎだからやめろとは言われた
 けれど元は崩さないようにやったつもり。
 中谷美紀、嫌われ松子の一生をイメージした。

なかなか興味深い劇団です。また見に行くと思います。





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