今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:STILL/life 日時:2012年2月19日17:00-17:35 劇場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ 料金:TPAM1week券事前割引7500円 座席:2列目センターブロック 出演:クドゥス・オニケク 解説:(TPAM公式Webより) 2011年アヴィニョン国際演劇祭で上演された本作『STILL/life』で は、振付家ダミアン・ジャレと音楽家シャルル・アンブラールがコ ラボレーションに参加。人間を残忍な怪物に変容させるものが何で あるかを理解しようとする試みが、ダンス、演劇、音楽そしてアク ロバットの要素を持つ横断的フォルムと、オニケクの高い身体能力 によって表現されています。 クドゥス・オニケク 1984年ナイジェリアのラゴス生まれ。フランス国立サーカス学校に て学ぶ。Heddy Maalem、ジョルジュ・ラヴォーダン、ジャン=クロ ード・ガロッタ、Mouise Touré、シディ・ラルビ・シェルカウイの ダンサーとして活躍。振付作品『MY EXILE IS IN MY HEAD』が2010 年のDanse l’Afrique Danseで賞を得る。2011年、アヴィニョン国 際演劇祭で『STILL/life』を上演。 このスタジオにはいったのは初めて。たぶんスタジオの半分を客席 としていたのだと思います。 パフォーマはソロで、それに電子楽器による伴奏付き。 手を頭の後ろにくんでそのまま飛び跳ねたり、転がったり。 3点倒立にいってそこからブリッジ、腹ばいになっていたかと思った らジャンプして仰向けになったり。とにかく筋肉がよく動く、蠢く といった感じか、小さな体なのに筋肉が大きく見えます。 一旦暗転した後は幕の後ろに机、その上に銅像の首、ノイズにあわ せて体を動かす、ところどころ演説のマイムっぽい?ノイズがでた ところで首も使ってダンス。アクロバット、ダンス、音楽による新 しいコラボレーションといったところでしょうか。 とにかく演者の筋肉に惚れました! PR 題名:中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露二月大歌舞伎 日時:2012年2月19日11:00-15:50(途中休憩2階あり) 劇場:新橋演舞場 料金:1等A席18000円 座席:1階2列32番(センターブロック右より) 出演: 一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ) 鳴神上人 橋之助 所化白雲坊 亀 蔵 所化黒雲坊 男女蔵 雲の絶間姫 七之助 二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも) 僧智籌実は土蜘の精 勘太郎改め勘九郎 源頼光 三津五郎 侍女胡蝶 福 助 平井保昌 橋之助 渡辺綱 松 江 坂田公時 巳之助 碓井貞光 児太郎 ト部季武 国 生 太刀持音若 宜 生 巫子榊 芝 雀 番卒藤内 勘三郎 番卒次郎 仁左衛門 番卒太郎 吉右衛門 天衣紛上野初花 三、河内山(こうちやま) 質見世より玄関先まで 河内山宗俊 仁左衛門 松江出雲守 勘太郎改め勘九郎 宮﨑数馬 錦之助 腰元浪路 隼 人 北村大膳 由次郎 高木小左衛門 東 蔵 後家おまき 秀太郎 和泉屋清兵衛 我 當 一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ) 陽成帝の御世。朝廷に恨みを抱く鳴神上人は、北山の岩窟に籠り、 自らの行法で世界の竜神を滝壺に封じ込めます。そのため雨が降ら ず、民衆は旱魃に苦しんでいました。朝廷では絶世の美女、雲の絶 間姫を上人のもとに遣わし、その色香で上人を堕落させようとしま す。はじめは警戒する上人でしたが、絶間姫の色気に抗しきれず破 戒し、泥酔している間に、姫が注連縄を切って竜神を解放したのを 知ると、生きながらに怒れる雷となって姫の後を追うのでした。 古風なおおらかさと歌舞伎十八番ならではの豪快な荒事の魅力を 盛り込んだ舞台を存分にお楽しみ下さい。 二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも) 重病の床に伏す源頼光のもとへ、主人の病気を気遣う家臣の平井 保昌が見舞い、侍女の胡蝶は慰みにと紅葉の名所の様子を踊り聞か せます。夜も更け、頼光が再び病に苦しむところ、比叡山の僧智籌 が現れて、病平癒の祈祷を申し出ます。しかし、智籌の火影を見て、 異形の者と悟った頼光が智籌に一太刀浴びせると、土蜘の精の本性 を顕わし、消え失せます。そして、館の庭では、番卒の太郎、次郎、 藤内が土蜘退治を祈願して、巫子榊に諌めの舞を舞わせます。一方、 土蜘退治を命じられた保昌が、四天王とともに智籌の血潮を辿って 行くと...。 源頼光による葛城山の土蜘蛛退治伝説を題材にした荘重な舞踊劇。 千筋の糸を繰り出す歌舞伎の様式美に溢れた華麗な立廻りに、新勘 九郎が挑みます。 天衣紛上野初花 三、河内山(こうちやま) 悪巧みに長けたお数寄屋坊主の河内山宗俊は、腰元勤めに出てい る上州屋の娘浪路が、奉公先の松江出雲守の屋敷に幽閉されている 事を聞きつけ、お金欲しさに娘の奪還を請け負います。松江邸に赴 いた河内山は、上野寛永寺の使僧と偽り、威風堂々と出雲守をやり こめて娘を救い出します。役目を終えた河内山が帰ろうとしたとこ ろ、玄関先で家臣北村大膳に素性を見破られてしまいますが、開き 直って啖呵を切り、悠々とその場を引き上げるのでした。 大胆不敵で憎めない悪ぶりが魅力的な主人公が繰り広げる爽快な 河竹黙阿弥の人気作をご覧に入れます。 六代目中村勘九郎の雄姿を見にきました。たまたま松竹のサイトで かなり前方の席が出ていたのでおもわずぽちっと。 全ての番組が初見です。 鳴神はかわいそうな男の話。天皇に裏切られて、政界でまけて 勅命の色仕掛けでまたやられる。もう踏んだり蹴ったりといっ ても過言ではない状態ですね。おなごに触れて破戒、破戒僧に なると仏壇が燃える?お床入りするまえに酔いつぶれて結界を 切られてそれっきり。鳴神上人に思いっきり感情移入して見て しまいました。 土蜘蛛は最初はなんだか眠い展開、でも番卒三人の踊りでばっ ちり目が醒めました。襲名披露興行ならではの豪華な顔ぶれ。 コミカルな踊りとかっこいい踊りが両方見れて満足。 最後は蜘蛛の糸をぶわっと投げて、後見ががりがりっと巻き とっていました。 河内山宗俊は巻き上げるのが大好きな悪い奴だが、実は小心者、 その上偉いものが大嫌い。まるでスパイ大作戦のような筋書き でわくわくしました。勘九郎の馬鹿殿、暴走したところは見事 にはまっていたのですが、これが襲名披露でいいんですか? それにしても河内山宗俊の仁左衛門はかっこ良すぎ! 題名:セルジュの特殊効果 日時:2012年2月18日19:30-20:50 劇場:KAAT神奈川芸術劇場大ホール 料金:TPAM1week券事前割引7500円 座席:1階1列22番(最前列センターブロック右より) コンセプト・演出・舞台美術:フィリップ・ケーヌ 出演:ガエタン・ヴルシュ、イザベル・アンゴッティ、セシール・トニッツォ、ほか 制作:ヴィヴァリウム・ステュディオ(2007年) 共同制作(レジデンス):メナジュリー・ドゥ・ヴェール(パリ) 主催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 実行委員会、東京・横浜日仏学院 助成:アンスティチュ・フランセ 協力:Onda 解説: 主人公セルジュは、毎週日曜に彼のアパルトマンの一室で、特殊効 果を使った数分間のパフォーマンスを友人たちの前で披露するのです が…。 無邪気さを装いつつ、演劇的創意をアイロニカルに扱った本作は、ク リエイティブな行為は、どんなものであれ、もったいぶっていること を示しています。夢のようなポエジーの漂う、素朴さを装った本作品 において、フィリップ・ケーヌは造形美術、音楽を駆使し、あらゆる 試みを重ねながら、舞台装置のエクリチュールを追求しています。 ---- 舞台はどこかのアパート、絨毯壁はリフォーム中のようです。 左奥に鏡のついた引き戸、左側にドア、右側には卓球代、その上に、 ノートPC,筒、スプレー?なにやらがらくた多数。床にはアンプとスピー カーミラーボール、袋や小物類が散乱しています。 係員は後ろだと台詞が聞き取れないといって前方に誘導していました。 後ろの引き戸から宇宙服を着てセルジュ登場、アパート探検の実況放 送をしています。喋ると日本語の翻訳がはいるのです。カーペットの 下もはいずりまわり。 それからセルジュは毎週何かの題の元にパフォーマンスを作り、友人達 に披露。そのパフォーマンスのいずれもが脱力感あふれるものばかり。 rolling effect with music ...花火を箱の上においてリモコンでふり まわしてぐるぐる。lighting effect with ワーグナー、ウィンカーと ヘッドライトでちかちか。laser effect with music しょーんげいじ、 光る紐、光る枠のメガネ。 友人たちは最初に自転車、次が自動車、最後は歩きで登場。間にはピザ 屋がきたり卓球をしたり、何か飲む? 最後は全員が集まって紐をうにゅうにゅして、そして煙がシュー、 三々五々人が帰って女性とふたりきりになって見合い、、でも何もおき ません。 最後は次回作の予告「次はドラゴンたちのメランコリー」! カツラをかぶってインビジブルに!カツラだけがにょっとでてきて終わり。 うー、どういう評価すればいいんでしょうか>この舞台。 おもしろいーつまらない、というのとは別の次元に行っている気がします。 題名:「rakugoオルタナティブvol.13 少年時代」 昼の部 日時:2012年2月18日14:00-17:00(途中休憩あり) 劇場:草月ホール 料金:招待券で見せていただきました 座席:1階F20 番組: 『時そば』 立川こしら 『悲しみは日本海』 三遊亭白鳥 『子別れ』 立川談笑 ー仲入りー 『愛宕川』 林家彦いち 『母のアンカー』 三遊亭歌之介 座談 出演者全員 今回は「少年時代」という企画。客席後方空いているのは勿体ない。 白鳥師匠は、高田をでてから円丈師匠に入門し、高田にもどるまで。 場内は随所のくすぐりでどっかんどっかん受けてました。 白鳥師匠を聞くのが初めてな方々が多そうなのに、これだけ受ける とはびっくり。みなさんマニア? 談笑師匠は雀々師匠の代演じ、昨日代演の依頼が北のだそうです。 噺は昭和版の子別れ下、 父親が小さな建設会社の社長、現場の下見に行った先で息子とばっ たり出会います。 息子が欲しいものがウルトラホークのプラモデル、部下が息子に社 長がウルトラマンだと吹き込んでいたり。。 まったく骨子はかえずにそのまま昭和へ。子別れって時代が変わっ ても通用するネタなんですねえ。ちょっとじわっときました。 談笑さんかなりよいです。 彦いち師匠は愛宕川、これまた愛宕山をカナダに移植して、鮭との 格闘にしてしまったというもの。雄大です。 最後のトークは、まず貧乏自慢。 談笑師匠の小さい頃は銭湯通い、二漕式洗濯機にお湯をためて風呂 にはいったこともあり、体を洗うのは流し。 彦いち、歌の助師匠は五右衛門風呂にはいっていたとか。 白鳥師匠はいいところのぼっちゃんだったのですね。夏は自転車問 屋、冬はプラモデル屋。歌の助師匠は修学旅行の際に皆で米を持ち 寄って旅行先の旅館に送ることで、米代をうかしていた。。 次においしかったもの。 談笑師匠はもんじゃ。彦いち師匠は、ウミガメの卵と鶏の生き血! 白鳥師匠は、マックするべというと、雪と砂糖と牛乳でドリンクを 作ってマイストローで飲んでいたとか。 座談はかなり盛り上がりましたね。 題名:ペルソナ 日時:2012年2月16日20:00-21:00 劇場:KAAT神奈川芸術劇場大ホール 料金:TPAM1week券事前割引7500円 座席:自由席 1階10列14番(センターブロック中央通路すぐ後ろ) 劇団:カンパニー・フラック 振付・出演:ホセ・ナヴァス 解説: ペルソナ(persona)とは、他者に向けて示される、あるいは他者に よって知覚される、誰かの属性のことです。ラテン語の「仮面」と いう言葉から派生した言葉で、作家や俳優が作り出す役や人物像と いう意味もあります。『ペルソナ』(Persona=Personaの複数形) は、ホセ・ナヴァスの新作ソロ作品です。作品に現れる六つの属性 あるいは役柄は、欲望と神性、現前と不在、それらの交錯と混交に ついての、ナヴァスの濃密で個人的な考察へと観客を導きます。ラ フマニノフ、ラヴェル、ヴェルディ、ヴィヴァルディ、パティ・ス ミスの音楽を通して、『ペルソナ』は観客を魂の旅へと案内します。 ホセ・ナヴァス カンパニー・フラック設立者、芸術監督。抽象的なグループ作品や コンテンポラリー・バレエ作品とともに、自身の情熱的なソロ作品 を発表している。2010年夏よりBallet BCのコレオグラファー・イン・ レジデンス。作品は南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの40カ国で 上演されている。 ------- 舞台には何も置かれていません。正面奥に入り口、そこに椅子とわ ずかな照明。そこに白いコスチュームの人が座りました。BGMはア カペラのご詠歌。エコーが利いて教会の中にいるかのよう。 上半身裸になってくねくねと踊り始めました。手が異様に長く見え てこれならスミダススクリームも簡単にできそう。 それからマイクをもってスピーチ。 ヒールを履いて赤いシャツに黒いパンツで、ひとりソーシャルダン スみたいな動き。舞台袖からオレンジの明かり。 次は青のシャツに黒いスーツで、舞台の上で転げ回る。上下に脱げ ていき、背中からお尻の線が美しい。 白いコスチュームで賛美歌みたいなBGMで優雅に舞う。。。 最後はボレロ、でもリズムはあまり刻みません。赤い照明。 ダンスの動きをみるというより、舞台上の絵画を見ている雰囲気と 言った方がいいでしょうか。 手の動き、照明、筋肉の陰影が印象に残った舞台でした。 |
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