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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露二月大歌舞伎
日時:2012年2月19日11:00-15:50(途中休憩2階あり)
劇場:新橋演舞場
料金:1等A席18000円
座席:1階2列32番(センターブロック右より)
出演:
一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)

                鳴神上人       橋之助
               所化白雲坊       亀 蔵
               所化黒雲坊       男女蔵
               雲の絶間姫       七之助


二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

           僧智籌実は土蜘の精  勘太郎改め勘九郎
                 源頼光       三津五郎
                侍女胡蝶       福 助
                平井保昌       橋之助
                 渡辺綱       松 江
                坂田公時       巳之助
                碓井貞光       児太郎
                ト部季武       国 生
               太刀持音若       宜 生
                 巫子榊       芝 雀
                番卒藤内       勘三郎
                番卒次郎       仁左衛門
                番卒太郎       吉右衛門


  天衣紛上野初花
三、河内山(こうちやま)

  質見世より玄関先まで

               河内山宗俊       仁左衛門
               松江出雲守  勘太郎改め勘九郎
                宮﨑数馬       錦之助
                腰元浪路       隼 人
                北村大膳       由次郎
              高木小左衛門       東 蔵
               後家おまき       秀太郎
              和泉屋清兵衛       我 當





一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
 陽成帝の御世。朝廷に恨みを抱く鳴神上人は、北山の岩窟に籠り、
自らの行法で世界の竜神を滝壺に封じ込めます。そのため雨が降ら
ず、民衆は旱魃に苦しんでいました。朝廷では絶世の美女、雲の絶
間姫を上人のもとに遣わし、その色香で上人を堕落させようとしま
す。はじめは警戒する上人でしたが、絶間姫の色気に抗しきれず破
戒し、泥酔している間に、姫が注連縄を切って竜神を解放したのを
知ると、生きながらに怒れる雷となって姫の後を追うのでした。
 古風なおおらかさと歌舞伎十八番ならではの豪快な荒事の魅力を
盛り込んだ舞台を存分にお楽しみ下さい。


二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
 重病の床に伏す源頼光のもとへ、主人の病気を気遣う家臣の平井
保昌が見舞い、侍女の胡蝶は慰みにと紅葉の名所の様子を踊り聞か
せます。夜も更け、頼光が再び病に苦しむところ、比叡山の僧智籌
が現れて、病平癒の祈祷を申し出ます。しかし、智籌の火影を見て、
異形の者と悟った頼光が智籌に一太刀浴びせると、土蜘の精の本性
を顕わし、消え失せます。そして、館の庭では、番卒の太郎、次郎、
藤内が土蜘退治を祈願して、巫子榊に諌めの舞を舞わせます。一方、
土蜘退治を命じられた保昌が、四天王とともに智籌の血潮を辿って
行くと...。
 源頼光による葛城山の土蜘蛛退治伝説を題材にした荘重な舞踊劇。
千筋の糸を繰り出す歌舞伎の様式美に溢れた華麗な立廻りに、新勘
九郎が挑みます。


  天衣紛上野初花
三、河内山(こうちやま)
 悪巧みに長けたお数寄屋坊主の河内山宗俊は、腰元勤めに出てい
る上州屋の娘浪路が、奉公先の松江出雲守の屋敷に幽閉されている
事を聞きつけ、お金欲しさに娘の奪還を請け負います。松江邸に赴
いた河内山は、上野寛永寺の使僧と偽り、威風堂々と出雲守をやり
こめて娘を救い出します。役目を終えた河内山が帰ろうとしたとこ
ろ、玄関先で家臣北村大膳に素性を見破られてしまいますが、開き
直って啖呵を切り、悠々とその場を引き上げるのでした。
 大胆不敵で憎めない悪ぶりが魅力的な主人公が繰り広げる爽快な
河竹黙阿弥の人気作をご覧に入れます。




六代目中村勘九郎の雄姿を見にきました。たまたま松竹のサイトで
かなり前方の席が出ていたのでおもわずぽちっと。
全ての番組が初見です。

鳴神はかわいそうな男の話。天皇に裏切られて、政界でまけて
勅命の色仕掛けでまたやられる。もう踏んだり蹴ったりといっ
ても過言ではない状態ですね。おなごに触れて破戒、破戒僧に
なると仏壇が燃える?お床入りするまえに酔いつぶれて結界を
切られてそれっきり。鳴神上人に思いっきり感情移入して見て
しまいました。

土蜘蛛は最初はなんだか眠い展開、でも番卒三人の踊りでばっ
ちり目が醒めました。襲名披露興行ならではの豪華な顔ぶれ。
コミカルな踊りとかっこいい踊りが両方見れて満足。
最後は蜘蛛の糸をぶわっと投げて、後見ががりがりっと巻き
とっていました。

河内山宗俊は巻き上げるのが大好きな悪い奴だが、実は小心者、
その上偉いものが大嫌い。まるでスパイ大作戦のような筋書き
でわくわくしました。勘九郎の馬鹿殿、暴走したところは見事
にはまっていたのですが、これが襲名披露でいいんですか?
それにしても河内山宗俊の仁左衛門はかっこ良すぎ!


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