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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:あなたの目
劇場:新国立劇場 小劇場
日時:2020年9月26日19:00-20:40
料金:S席6500円
座席:C1列9番(通路後ろ中央)
劇団:シス・カンパニー
作:ピーター・シェーファー 
上演台本・演出:寺十吾
出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹
美術:堀尾幸男 照明:北澤真(監修:服部基) 
音楽:坂本弘道 音響:岩野直人 衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:佐藤裕子 舞台監督:瀧原寿子 
プロデューサー:北村明子 企画・製作:シス・カンパニー

ネタバレあり。

「わたしの耳」と対になる公演ということで興味をもって見にいきました。
こっちは普通に面白かった、というのが素直な印象。
最初に探偵(八嶋)が羽をしょって一瞬登場、キューピッドということ??
物語は公認会計士の夫(野間口)が、歳の離れた妻(小林)の浮気を疑い、
探偵を雇って素行調査をしていたというもの。妻がかわいく見えるのはさすがの演技。
20歳以上離れた夫婦で、最初は夫が妻の教育者という立ち位置だったのに
妻が自立するにつれて、不満を持ち夫婦がすれ違い、、、まあ家父長制度
のもと夫と自我が芽生える妻、あるあるという筋書きですね。
探偵はめいっぱいめんどくさくて嫌な奴を好演。
探偵の報告を聞き妻の告白を聞くにつれ、実は潜在的な浮気相手がその探偵だった
ということが判明。まったく言葉を交わすことなく気持ちを通じあわせて
しまった妻と探偵。こんなダメな探偵がいたら多少はその気になってしまうかも。
夫婦仲を修復するために、探偵は夫にたいして、無言で妻を尾行する、という
ミッション課してしまいます。そしてなんとなくうまくいきそう、というところで
エンド。非常にスムーズな筋書きで、しかも3人ともとても自然なので
ウェルメイドの小品といった趣き。若い妻を教育して思い通りに女にする、のは
源氏物語の昔から中年男の夢なんだろうなあと思ったり。

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題名:アラジン
劇場:四季劇場海
日時:2020年9月26日13:10-16:00(途中休憩あり)
料金:11000円
座席:1階10列17番(センターブロック左寄り)
劇団:劇団四季
出演:
ジーニー 韓 盛治 (24日~27日)
アラジン 厂原時也
ジャスミン 三井莉穂
ジャファー 牧野公昭
イアーゴ 阿部よしつぐ (24日~27日)
カシーム 岩崎晋也
オマール 嶋野達也
バブカック 白瀬英典
王(サルタン) 吉谷昭雄

【男性アンサンブル】
蔦木竜堂、濱中湧大、髙橋 徹、提箸一平、笠松哲朗
髙草木健二、水原 俊、二橋 純、品川芳晃、林 晃平
渡久山 慶 、小林清孝
【女性アンサンブル】
相原 茜、篠原真梨子、金 友美、小野日歌里、秋山 舞
髙田直美、矢野侑子、

ロビーを含めて食事禁止、飲み物は可。ふたつき飲み物に限り客席内でも可。
1階席満員(半数市松模様ですが)、規制緩和による販売座席の変更はまだ
行われていない模様。
久々にみるアラジン、オープニングからカラフルで楽しい。
アラジンの腹筋きれい、そして仲良し3人組がなかなかよい。
悪役大臣と腰巾着の演技が良くてそこだけストレートプレイしているかのよう。
フレンドライクミーは期待通り圧巻。もうここがあれば他はいらないw
ジニーはいいやつ。自由になる期待が膨らんでそして奈落の底に落とされ、
そして再度浮上!の心の動きがよくわかりましたね。
空飛ぶ絨毯のシーンは星空にほんとに宙を待っているようでした。
でも考えてみれば嘘ついてばかりの青年が最後に白状するだけで許されて
全部成就するという、イケメン無罪というか泥棒の最高の夢みたいな作品
なんだと改めて思っちゃいました。でもこの物語の主役はジニーだからよし!
とにかく楽しい舞台でした。

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題名:ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~
劇場:東京建物Brillia HALL
日時:2020年9月24日17:30-20:20(途中休憩あり)
料金:10500円
座席:3階A列31番(3階最前列右手ブロック通路側)
音楽・編曲・作詞:ポール・ゴードン
編曲:ブラッド・ハーク
翻訳・訳詞:今井麻緒子
脚本・演出:ジョン・ケアード
装置・衣裳:ディヴィッド・ファーリー
音楽監督・歌唱指導:山口琇也
照明:中川隆一
音響:本間俊哉
ヘアメイク:宮内宏明
舞台監督:宇佐美雅人
演出助手:末永千寿子
プロデューサー:小嶋麻倫子
出演:
  ジャーヴィス・ペンドルトン:井上芳雄
  ジルーシャ・アボット:坂本真綾

Brillia HALL三階は初めての経験、とても高くて真上から見下ろす
ような雰囲気でかなり怖い。シアターオーブといい勝負の怖さ。
舞台下手にバンド、上手奥に書斎、前方にトランクがいくつもあって
小道具となるのはクリエと同じ。ただしクリエよりだいぶ広い。
ウィロー農場では書斎本棚後ろが明るくなってあたかも窓のよう、
本棚を通して外がみえました。
比較的広い舞台なのに(だから?)照明は当人たちにのみスポット
であたるシーンがほとんど。舞台が全般的に暗いのです。なので
双眼鏡を使わないと(使っても?)キャストの表情が見えづらい。
時折床に照明で木漏れ日模様があるのははっきり見えました。
再演のこの舞台、ふたりの歌と掛け合いは以前にもまして心を打ち
ます。やな奴、でもう泣けてしまいました。
ジャービスぼっちゃまがもじもじしてるのがかわいい。前からこんなに
おどおどしてましたっけ?ジルーシャは一段と貫禄がついたみたい。
大地にしっかりたって、まわりを蹴散らせるような迫力。初演のCDを
飽きるほど聴いているのですが、色々変更ありますよね。けなげな
ヒロイン見てるだけでもうもらい泣き。ジャービスのプロポーズシーン
からもう泣き続け。ダディの正体明かされるシーンでは、周り中の客席
ですすり泣きが聞こえましたよ。
カーテンコールでは3階席まで全員総立ち!まさしく凱旋公演!
しかしこの劇場はふたりミュージカルを見るには大きすぎます。
せめて2階でみたかった。

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題名:ケムリ研究室 no.1「ベイジルタウンの女神」
劇場:世田谷パブリックシアター
日時:2020年9月22日12:00-15:30(途中休憩あり)
料金:12000円
座席:2階A列43番(2階席最前列右端)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付;小野寺修二
映像:上田大樹
音楽:鈴木光介
出演:緒川たまき 仲村トオル 水野美紀 山内圭哉 吉岡里帆 松下洸平
望月綾乃 大場みなみ 斉藤悠 渡邊絵理 荒悠平 髙橋美帆
尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子
(※髙橋美帆の「髙」は、はしご高になります)
--
映像と人のコラボには毎回感心させられます。
いつもの毒がなく、一般人向けのおとぎ話でこれもまたよし!
誰にでも安心して勧められるとてもウエルメイドなつくり。
いまの世相を宥めるのにぴったりな、心あたたまる出来。
1950年代のホンワカロマンチックコメディみたい。

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題名:ビリーエリオット
劇場:赤坂ACT
日時:2020年9月19日12:00-15:00(途中休憩あり)
料金:S席14000円
座席:1階K列21番
【翻訳】 常田景子
【訳詞】 高橋亜子
【振付補】 前田清実
【音楽監督補】 鎮守めぐみ
【照明補】 大島祐夫
【音響補】 山本浩ー
【衣裳補】 阿部朱美
【ヘアメイク補】 柴崎尚子
【擬闘】 栗原直樹
【演出助手】 西 祐子 伴・眞里子 坪井彰宏
【舞台監督】 徳永泰子
【技術監督】 清水重光
出演:
 ビリー:利田太一
 お父さん:益岡 徹
 ウィルキンソン先生:安蘭けい
 おばあちゃん:阿知波悟美
 トニー(兄):中井智彦
 オールダー・ビリー:大貫勇輔
 マイケル:菊田歩夢

とてもみやすい席、ど真ん中でちょっと舞台を見下ろす感じ。
オープニングシーンの映画で泣けてしまいます。
いまの世相となにかオーバーラップしているのを感じたのかも。
そしてスト権確立シーンでまた泣いて、飲んだくれのダメンズ
爺さんの物語で泣けました。お母さんの手紙では客席周囲から
すすり泣き多数。募金を募るところでまた泣けた。
ビリーは手足がすくっと伸びて、拗ねた顔がこの状況にぴったり。
ビリーのピルエットは美しい。女装シーンのタップは楽しいし、
アングリーダンスは本当に怒りが伝わってくる。
ビリーとても身軽。バレエ女子たち愛嬌があってかわいい。
父ちゃんの歌がちょっと物足りない、あっさり?
大人ビリーとのダンスは幻想的、ほんと良く動きますわ。
そして奥様たちと言葉が通じない、というのは無理がありますね。
エレクトリシティ、中の人の気持ちがそのまま出てきているのでは
ないかと思うくらい説得力あり。
カーテンコールのダンスはいつもながら楽しい。
かなり泣いた3時間、カタルシスでした。
久々の大型ミュージカル、こういうのがもっとはじまってほしい
これってばりっと反政府なのによくプロダクションできましたね、
と改めて思いましたよ。

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