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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:歌舞伎座さよなら公演御名残四月大歌舞伎第三部
日時:2010年4月4日18:20-21:50(途中休憩あり)
劇場:歌舞伎座
料金:一等席15000円
座席:1階8列15番
番組:
一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
            乳人浅岡  芝 翫
           松前鉄之助  橋之助
             局錦木  萬次郎
             局松島  孝太郎
            腰元梅香  児太郎
             亀千代  千之助
             千代松  宜 生
             局呉竹  扇 雀
             局沢田  芝 雀
           片倉小十郎  幸四郎

  歌舞伎十八番の内
二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
           花川戸助六  團十郎
           三浦屋揚巻  玉三郎
            通人里暁  勘三郎
         福山かつぎ寿吉  三津五郎
           三浦屋白玉  福 助
        男伊達 山谷弥吉  権十郎
        同   田甫富松  松 江
        同   竹門虎蔵  男女蔵
        同  砂利場石造  亀三郎
        同   石浜浪七  亀 寿
           傾城八重衣  松 也
           同  浮橋  梅 枝
           同  胡蝶  巳之助
           同  愛染  新 悟
             金棒引  種太郎
               同  萬太郎
               同  廣太郎
               同  廣 松
            禿たより  玉太郎
        白玉付番新梅ヶ香  歌 江
            奴奈良平  亀 蔵
           国侍利金太  市 蔵
            遣手お辰  右之助
          番頭新造白菊  家 橘
            朝顔仙平  歌 六
            曽我満江  東 蔵
         三浦屋女房お松  秀太郎
            髭の意休  左團次
        くわんぺら門兵衛  仁左衛門
          白酒売新兵衛  菊五郎

              口上  海老蔵
みどころ:
一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
 奥州伊達家では、お家乗っ取りを企む江戸家老の原田甲斐一味が、幼い藩主の亀
千代の命を狙っているため、伊達の一門、伊達安芸が一味の反逆をくいとめようと闘っ
ています。安芸の娘である乳人浅岡も父と心を合わせ、忠臣松前鉄之助とともに亀千
代を日夜守護しています。
 ある日、御殿に籠りきりの亀千代を、局の沢田、錦木、呉竹、松島らが慰めるところ、
家老片倉小十郎が、甲斐一味の連判状を持参して出府します。一味の悪事の証拠が
手に入って喜ぶ浅岡に、小十郎は国元から連れてきた子をお目見得させたいと申し出
ます。この子こそ、離れ離れに暮らしてきた浅岡の実子の千代松。わが子に会いたさに
ちぢに乱れる浅岡でしたが、主君への奉公が第一と、会わずに帰そうとします。ところが
亀千代の命で召し出された千代松。浅岡はお家の危機を語り、お家安泰となった時に
は親子と名乗ろうと話すと、千代松もそれを受け入れるのでした。
 〝子別れ〟の代表的な一幕をお楽しみください。

  歌舞伎十八番の内
二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
 新吉原の三浦屋の格子先に、花魁の揚巻や白玉が居並ぶ中、髭の意休が揚巻を口
説きます。しかし助六という間夫がいる揚巻は、意休に悪態をついて見世の中へと去っ
てしまいます。ここへ助六がやって来て、意休に喧嘩をしかけます。やがて意休の子分
くわんぺら門兵衛が、福山かつぎ寿吉に言い掛かりをつけるので、助六は門兵衛やそ
の弟分の朝顔仙平を懲らしめて意休を挑発しますが、意休は我慢してその場を去ります。
 そこへ白酒売の新兵衛が通りかかり、助六を呼び止めます。実は助六は曽我五郎の
世を忍ぶ姿で、新兵衛は兄の十郎。弟の行状を心配する十郎に対して、五郎は紛失し
た源氏の重宝友切丸の行方を訊ねるために喧嘩を売っていることを明かすと、共に通
人里暁などに喧嘩を売ります。ここへ兄弟の母の曽我満江が現れ、二人を諭します。満
江と入れ替わるように再び現れた意休が、ついに抜いた刀はまさしく友切丸。五郎は揚
巻の助けで意休の帰りを待ち伏せすることとするのでした。
 歌舞伎十八番の、華やかな舞台をお楽しみください。




ああ、これで現歌舞伎座とも終わりなのですね。今回の二つの番組とも初見です。最後
に助六を見ることができたのはとてもうれしい。毎日松竹Webサイトをチェックしていた甲
斐があったというものです。
実録先代萩は子役がおいしい。おおげさで棒読みのような演技で思わず笑いが、視線
は子役に持って行かれます。浅岡が両側からせめられるのはかなり微笑ましくつらい感じ。
しかし、物語としてはかなり地味なつくりで、伽蘿先代萩の方がおもしろそう。

さてお待ちかねの助六です。幕が開くと、舞台が赤い!!新吉原の路上、天井から桜。
三浦屋根の看板に真っ赤な桟がまぶしい。まずは口上、助六の故事来歴が語られまし
た。助六は印籠に尺八、黒羽二重に、江戸紫の鉢巻で江戸の名物となったそうです。
魚河岸、蔵前、新吉原から鉢巻、下駄、蛇の目の傘をもらうのが習わしだったとか。
成田屋御贔屓の河東節ますみ会の皆さんが、御簾の内で伴奏をおこないます。河東
節は助六以外では聞けないのだそうです。



助六はとにかく良い男がやり、いい男がやればロングラン間違いなし!花魁三浦屋揚巻
の衣装がこれまた派手、前が鯉の滝登り、後ろが伊勢エビ付きのお正月飾り、飾りをみて
るだけでめでたい気分。白玉は蝶と楓、他の花魁にも松、鼓、獅子、楓、と全員が並ぶと
絢爛豪華という言葉がぴったり。助六は花道でいろいろな型をみせて、見得きりまくりなか
なか舞台まであがってきません(^^;)。うどんが舞台に登場するのですが、初演時リアルに
福山といううどん屋があって劇中広告を行ったのだとかw助六は兄に喧嘩の指南、「こりゃ
またなんのこったい」が流行語に。。勘三郎がごちそう役、投げキッスで登場。お肌もすべ
すべ、、と言いながら足をさわっちゃいます。助六の股をよろこんでくぐり、「からくれない
に股くぐるとは!新しい歌舞伎座でも夢をみせてもらいましょうよ。」ここで拍手「さよなら
公演といってよく引っ張った!お客の皆さんもお金かかったでしょう。」(^^;)このあたりは
公演ごとにちがうんでしょうね。助六兄弟が喧嘩を売ったらなんとおかあさん!しおしおの
兄弟w。とにかく派手でケレン味あふれる楽しい舞台でした。
ああ、これでこの劇場とはさよならなのねー。
最後の最後にはじめて歌舞伎座内のカレーショップでカレーを食べてみました。



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