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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:ごきげんなすてご
劇場:横浜にぎわい座のげシャーレ
日時:2020年12月8日17:00-17:45
料金:ひとみ座会員価格1800円
座席:E3(後方椅子席左方)
劇団:人形劇団ひとみ座
脚本/演出:大澗 弘幸(劇団風の子)
美術:若狭博子
音楽:やなせけいこ
出演:篠崎 亜紀、高橋 奈巳、龍蛇 俊明、前島 千尋
解説:
さんかげつまえ おとうとが やってきた。
おとうとのかおは おさるだった。
なのに おかあさんは
おとうとばっかり かわいがる。
もう いやだ。
こんな おさるの おうちとは さよならだ。
だれが かえるもんか。
りっぱな すてごに なるんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これは「あたし」が「おねえちゃん」になる物語なのだそうです
前がマットをしいて桟敷席、家族ごとにブロック指定しているようです
桟敷席は30名程度で大人と子供の比率が2:3くらい?
後ろには椅子席、そっちは大人だけ。
子供たちがわいがやしているだけでもうお祭りのよう。
舞台と客席の間にはアクリルのついたて。
右側に服がぶら下げられており、左に楽器、それも玩具みたいな物
ばかり。まんなかには値札がついた帽子がぶら下げられていました。
物語はリサイクルショップの開店前の様子から始まりました。
すべて売り物だったのね。店員のひとりは演奏家で生伴奏付き!
そし段ボール箱の中にお人形を見つけると、ではちょっと遊ぼうか、、
ということで劇中劇(そっちが本題)にはいっていくのでした。
登場人物は人形に切り替わり、売り物はすべて小道具と化けたわけです。
ここまでのつかみはOK!子供たちは、売り物でどがちゃかやってるのを
みて引き込まれてしまい、目は舞台に吸い付いていました。
「あたし」のうちにおさるさんのような赤ちゃんがきます。
赤ん坊ばかり注目されているのであたしは不満、捨て子になることを
決意します。どこか良いおうちに拾われ、より良い生活を妄想w
そこに迷子になった犬、野良猫、野良亀、が合流し、皆で拾われる
ことを待つのです。このあたりはちょっと弱いのか、子供の一部が
ゴロゴロし始めました。ちょっと起伏が弱いのかも。
そして、亀、猫、犬(は飼い主が探しに来た)と貰われてひとりぼっち。
本物のお父さんお母さんが探しに来て拾われて、元さやに。
最後はリサイクルショップの場面まで戻っておしまい。
色んな人形が見事に命を吹き込まれ、そして生伴奏付きで、見ていて
さほど飽きません。少人数で巡業できるうまい構成ですね。
おねえちゃんになる覚悟がどこでできたのかわからなかったのですが、
私に子どもがいないせいかも。

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題名:令和2年12月文楽公演【第一部】仮名手本忠臣蔵
劇場:国立劇場小劇場
日時:2020年12月7日17:00-18:30
料金:1等4020円
座席:14列13番(後方センターブロック左端通路側)
番組:
  二つ玉の段
  身売りの段
  早野勘平腹切の段

この日の第二部は出演者コロナ陽性のため休演。
一部と二部で出演者は異なるのでしょうが、首の皮一枚で逃れた気分。
客席は前方右側を大きく空席にしたうえで、最後列まで市松模様。
観客にお年寄りが多いので、感染対策には気を使っているのでしょう。
物語はおかるの父・与市兵衛が定九郎に討たれた後、勘平が切腹するまで。
舞台は秋、松と麦わららしきもの、地蔵があります。
私のかすかな記憶では雪の中で与市兵衛討たれていた気がするのですが、、
定九郎がちゃんと嫌な奴、足がとてもよく動く。番傘がかっこいい。
人形遣いの手と人形の手の使い分けが美しい。
人形の見得がかっこいい。切腹の段の義太夫に聞き惚れました。まるで
テンポと抑揚が良くて一人芝居を見ているよう。語りだけでも舞台になるかも。
切腹の段には狭い家に登場人物=人形が4体、遣い手が12人、これはリスク
管理が大変そう。
コロナのせいもあってか上演時間が1時間半という短さ、集中力が切れない
意外と良い長さかもしれません。久々の文楽、濃密な時間を堪能しました。

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題名:令和2年9月文楽公演第二部
劇場:国立劇場小劇場
日時:2020年9月16日13:45-15:35
料金:1等席5500円
座席:7列18番
番組:
『鑓の権三重帷子』 (やりのごんざかさねかたびら)
・浜の宮馬場の段
 容姿端麗で鑓の名手であることから、鑓の権三(やりのごんざ)と呼ばれた笹野権三(ささのごんざ)は、茶道の師である浅香市之進(あさかいちのしん)の元で共に教えを受ける川側伴之丞(かわずらばんのじょう)の妹・お雪と将来を約束していました。ある日、権三と伴之丞のもとに、真の台子(茶の湯の極意)の伝授をうけたものに重役を命ずるという話が舞い込みます。
・浅香市之進留守宅の段
 かねてより権三を娘の婿にむかえたいと思っていた市野進の女房・おさゐは、伝授と引き換えに権三に娘をもらってくれるよう持ち掛けます。権三はお雪と約束しているにも関わらず、おさゐの申し出を受け入れてしまうのです。
・数寄屋の段
 夜更けにおさゐから真の台子を授かる権三ですが、その様子をうかがっていた伴之丞に二人は密通の汚名を着せられてしまいます。自身の名を汚してしまったことを悔いる権三と家族を思うおさゐは、市之進と二人の名誉を取り戻すために旅立ちます。
・伏見京橋妻敵討の段
 夜の闇を照らす提灯の光と祭りに集う人々の声が遠くに聞こえる中、二人の最期が訪れます。

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なんか話がわけわからないというか、おさゐ倒錯しすぎ。どこをどう拗らせたら
こうなるのか。そして終幕が美しすぎる。
(識者から聞くところによると、おさゐはセックスレス状況でめっちゃ好みの権三
が出現。帯解いた、というのは一線越えたも同じ。夫は「女敵討ち」しないと面子
が立たない。権三が欲しいおさゐは一線越えたことにして二人で市之進に討たれる
のは、ある意味本望。)
盆踊りは昔からちゃらかったのね。権左は悪役というより脇が甘いおぼっちゃんと
いった感じ。人形の遣い手さんが1幕4幕では顔出しで、2幕3幕ではカオナシ(黒子)
だったのですが、切り替える条件が何かあるんでしょうか(識者から聞いたところ、
原則は黒子、見せ場・聞かせどころだけ顔出し。最近は見せ場だけ上演することが
多いので顔出し頻度が高い)
いろいろおなか一杯になった舞台でした。

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題名:令和2年9月文楽公演第一部
劇場:国立劇場小劇場
日時:20209月16日11:00-12:33
料金:1等席5500円
座席:9列18番
出演:
寿二人三番叟(ことぶきににんさんばそう)
 天下泰平・五穀豊穣を祈る能『翁(おきな)』をもとにした人形浄瑠璃『寿式三番叟』は文楽では特別な格式を持つ祝儀曲ですが、このたびはその内の二人の三番叟が登場する場面を採り上げています。三番叟が袖や鈴を振る姿には、災厄をもたらす邪気を払う意味も込められます。荘重にして軽快な演奏に、三番叟の?溂(はつらつ)とした舞が一体になり、劇場の再開を寿(ことほ)ぎます。

嫗山姥(こもちやまんば)
廓噺の段
第一部の2作目は近松門左衛門作『嫗山姥』。行方知れずの夫・時行(ときゆき)の歌声が、偶然ある館から聞こえてくるのを耳にした八重桐(やえぎり)は、傾城と名乗り、自らもその館に乗り込んでいきます。館の中で繰り広げられる恋のさや当ての物語を語ったり、歌が歌われるシーンはとても賑やかな展開となります。華やかな場面から一転、二人きりになると、妻に不甲斐なさをなじられた時行は、自分のことを深く恥じ、八重桐のお腹に宿す子に敵討ちを託し自害します。すると、時行の傷口から出てきた不思議な炎によって八重桐は不思議な力を手に入れるのです。後の坂田金時(金太郎)の誕生につながるお話です。

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上手舞台から張り出して、謡と三味線演者。
上手前方客席は販売していないようです。コロナ対策なのでしょう。
後方左右には空席あり。

寿二人三番叟

謡、三味線はマスクなし、生歌、生演奏は良いです!謡が5人、三味線4人。
カラフルな衣装を身にまとった人形ふたりが舞台上に登場。足踏みもはげしく、
舞いまくります。地鎮祭のような神事につながるものでしょう>足踏み
後半は扇と鈴をもっての舞、同じメロディがじわじわ早く繰り返され、
それにあわせてどんどん早く舞うのです。ほんとに軽やかに舞ってくれるので
人形が一人で舞っているみたい。
愛嬌がある顔の方が途中でさぼり、それを後ろからどつくという万歳のような
シーンもあり。かっこよくて楽しい舞でした。

嫗山姥(こもちやまんば)
廓噺の段

場面は貴族の館、お姫様とおつきの女中でとても華やか。
謡1、三味線1で次々と入れ替わり。八重桐の語りのシーンは舞とあわせて
とても楽しい。そして夫婦で二人きりになると一転して悲劇へ。
不甲斐なさをなじられただけで自害しますか??
それはさておき、それで超能力をさずかった八重桐はお姫様をかどわかしにきた
下っ端ーず(一人遣い)を次々とやっつける!人形ならではの殺陣、やられると
天地ひっくり返った状態に、人形をリアルに投げ飛ばすシーンもあり、これは
人間ではできないSFXですねえ。
そして八重桐の顔が、、口が耳元まで割けて赤くなり、目も真っ赤。イヤホン
ガイドによると超常の力を得たときのお約束だそうです。何かに覚醒したという
ことでしょうか。
華やかで楽しい場面と悲劇、そしてかっこいい立ち回りとおなかいっぱいになる
場面でした。

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題名:9月0日大冒険
劇場:川崎市国際交流センター(川崎市中原区)
日時:2020年6月25日18:00-19:30(途中休憩あり)
料金:会員料金1700円
座席:2列目中央
劇団:人形劇団ひとみ座
作・演出:
原作:『9月0日大冒険』
作:さとうまきこ
脚本:大西弘記(TOKYOハンバーグ) 
演出:中村孝男 
人形美術・舞台美術・衣装:小川ちひろ
作曲:庄子智一
音響:遠藤宏志(アコルト)
照明:石川哲次
演出助手:木俣かおり
宣伝美術:三浦佳子
制作:石井セリ・石川哲次
あらすじ:
楽しいはずの夏休み。
小学4年生の純(ジュン)は、ぜんそくの発作や父親の仕事のせいで、
ぜんぜん遊べなかった。夏休み最後の日の真夜中、憂鬱(ゆううつ)
な気分で日めくりカレンダーをめくると、そこにはあるはずのない
「9月0日」の日付が。気付くと窓の外にはジャングルが広がってい
た!冒険の準備を整え「9月0日」の世界に飛び出すと、同じように、
つまらない夏休みを過ごしたクラスメイトの理子(リコ)と明(アキラ)
に出会う。3人が進んだ先にあったのは、見たことのない自然と生
き物。そこは、恐竜が生きる白亜紀(はくあき)の世界だった―

ーーーーー

小学校上演バージョンだそうで、劇場設置の照明は使わず持ち込み
の。舞台転換と人形操演を黒子姿の6人で演じます。人形一体を一人
で扱いますが、細かな動きが必要な場合は二人体制(上半身+下半身、
全身+左手)で演じていました。
塾や事故や病気で夏休みを全然遊べなかった子供三人が飛び込んで
しまった9月0日。純は恐竜マニア、冒険の準備をしてから家をでる
準備よさ。ほかの二人は荷物無しで飛び出し!白亜紀を放浪すると
恐竜と遭遇。プテラノドンがかわいい、大きい。オルニトニムスは
もっと大きい、かわいい。
明はわんぱく、純は割をくっちゃいます。でもオアシスで皆の異な
る横顔を知ってすっかり打ち解けます。そして気が付くと青白だっ
た純はこんがりと日焼け。
ティラノザウルスも登場、ああティラノはさすがに書割風の遠目だ
けなのね、、と思っていたら次のシーンで後ろから巨大な顔がにょろ!
ほとんど飛び出す絵本のノリでかなりびっくり。これは子供たちに
受けますよね。

「君だけの特別な1日にようこそ、さあ冒険に出かけよう」
良い言葉でした。




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