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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:令和2年9月文楽公演第一部
劇場:国立劇場小劇場
日時:20209月16日11:00-12:33
料金:1等席5500円
座席:9列18番
出演:
寿二人三番叟(ことぶきににんさんばそう)
 天下泰平・五穀豊穣を祈る能『翁(おきな)』をもとにした人形浄瑠璃『寿式三番叟』は文楽では特別な格式を持つ祝儀曲ですが、このたびはその内の二人の三番叟が登場する場面を採り上げています。三番叟が袖や鈴を振る姿には、災厄をもたらす邪気を払う意味も込められます。荘重にして軽快な演奏に、三番叟の?溂(はつらつ)とした舞が一体になり、劇場の再開を寿(ことほ)ぎます。

嫗山姥(こもちやまんば)
廓噺の段
第一部の2作目は近松門左衛門作『嫗山姥』。行方知れずの夫・時行(ときゆき)の歌声が、偶然ある館から聞こえてくるのを耳にした八重桐(やえぎり)は、傾城と名乗り、自らもその館に乗り込んでいきます。館の中で繰り広げられる恋のさや当ての物語を語ったり、歌が歌われるシーンはとても賑やかな展開となります。華やかな場面から一転、二人きりになると、妻に不甲斐なさをなじられた時行は、自分のことを深く恥じ、八重桐のお腹に宿す子に敵討ちを託し自害します。すると、時行の傷口から出てきた不思議な炎によって八重桐は不思議な力を手に入れるのです。後の坂田金時(金太郎)の誕生につながるお話です。

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上手舞台から張り出して、謡と三味線演者。
上手前方客席は販売していないようです。コロナ対策なのでしょう。
後方左右には空席あり。

寿二人三番叟

謡、三味線はマスクなし、生歌、生演奏は良いです!謡が5人、三味線4人。
カラフルな衣装を身にまとった人形ふたりが舞台上に登場。足踏みもはげしく、
舞いまくります。地鎮祭のような神事につながるものでしょう>足踏み
後半は扇と鈴をもっての舞、同じメロディがじわじわ早く繰り返され、
それにあわせてどんどん早く舞うのです。ほんとに軽やかに舞ってくれるので
人形が一人で舞っているみたい。
愛嬌がある顔の方が途中でさぼり、それを後ろからどつくという万歳のような
シーンもあり。かっこよくて楽しい舞でした。

嫗山姥(こもちやまんば)
廓噺の段

場面は貴族の館、お姫様とおつきの女中でとても華やか。
謡1、三味線1で次々と入れ替わり。八重桐の語りのシーンは舞とあわせて
とても楽しい。そして夫婦で二人きりになると一転して悲劇へ。
不甲斐なさをなじられただけで自害しますか??
それはさておき、それで超能力をさずかった八重桐はお姫様をかどわかしにきた
下っ端ーず(一人遣い)を次々とやっつける!人形ならではの殺陣、やられると
天地ひっくり返った状態に、人形をリアルに投げ飛ばすシーンもあり、これは
人間ではできないSFXですねえ。
そして八重桐の顔が、、口が耳元まで割けて赤くなり、目も真っ赤。イヤホン
ガイドによると超常の力を得たときのお約束だそうです。何かに覚醒したという
ことでしょうか。
華やかで楽しい場面と悲劇、そしてかっこいい立ち回りとおなかいっぱいになる
場面でした。

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