今までに見た舞台の感想をつづってあります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名:元禄の幻術 日時:2009年10月26日19:00-21:05(途中休憩あり) 会場:座・高円寺2(杉並区高円寺北2-1-2) 料金:前売り指定席 4500円 座席:B7(2列目左より) 出演:藤山新太郎、藤山すみれ、藤山晃太郎、和田奈月、高橋花子、小林大朗、槙野貴行、大翔健 演奏: 三味線:杵家七三、杵家弥七佑美 筝:三代目伊藤松超、伊藤ちひろ 囃子:川島佑介、慮慶順、望月庸子、竹井誠 演出:岡本一彦 内容:(公式Webより) 日本古来のマジックである「和妻」は、文化庁長官か ら「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」 として選択されています。 藤山新太郎は、和妻の維持・継承を図るとともに、改良・復活活動を行って 参りました。 このたび、永らく途絶えていた「呑馬術(どんばじゅつ)」と「緒小桶(おごけ)の曲」を復活 いたします。 これらの手妻は元禄期以降約300年間途絶えていたものであり、数少ない当時の資料を 基にして復活を試みました。 『呑馬術』・・・文字通り生きた馬を丸々一頭呑み込んでしまいます 『緒小桶』・・・三つの空筒を改めながら様々な品物を取り出します 番組:(解説はプログラムより、一部引用、無印は藤山新太郎氏演技) 1.ギヤマンセイロ・二つ引き出し。 ○口上。 2.お椀と玉 3.サムタイ 4.緒小桶(おごけ)の曲 緒小桶とは、麻糸を入れておく筒の事で、その筒を利用して手妻にしたものです。 室町時代から、江戸の元禄期まで流行っていた万倍芸ですが、それ以降は蒸籠 が取って替わり、今日では全く廃れてしまいました。1600年代半ばに活躍した 古(いにしえ)の伝内は筒の中から人形やお菓子を出し、鳥を出汁、しまいに 生きた牛をだしたそうです。今回はなるべく元禄時代に忠実に緒小桶を再現致します。 5.蒸篭の曲(藤山晃太郎) 6.呑馬術(どんばじゅつ) 奈良時代の散楽一座(奈良の国立雑技団)の演目にこれが見られます。しかし、 どうしたものかあまり大した話題にもならなかったようです。それが、元禄時代に塩売 長次郎という手妻師が現れて、たちまち日本中の話題を集めます。生きた馬を丸々 一頭呑んでしまうという、想像を絶する芸で、連日芝居小屋を満員にしました。 しかし、長次郎亡き後、これを演じる者がなく、全く絶えてしまいました。今回、300年 ぶりに藤山新太郎が復活致します。 7.紙片の曲 8.蝶のたはむれ 9.金輪の曲(藤山晃太郎) 10.水芸。(全員) 事前に電話予約して前売りを購入したらとても良い席、前に席がなく、しかも最前列 より高いのでちょうど良い感じで見ることができました。場内満員、立ち見。 舞台両サイドに邦楽の方々が座り、生演奏で和妻鑑賞というとても贅沢な環境。 冒頭はものが次々と出てくる手妻、傘が出てきたのにはびっくり。傘を持つたびに 見得を切るのが良いです。 品玉は新太郎氏と晃太郎氏の掛け合いの間もよく、楽しいうえに美しい。 最後のあんパンは美味しそう。 サムタイはきつく縛った親指の間を刀やリングを通す芸。私もリングを投げさせて もらいましたが、いやー現象にはびっくり。 次はお待ちかねの緒小桶の曲、いろんなものが桶から出てくるというものですが、 最初は秋の味覚、次に色とりどりの布、まん幕になってその後ろから馬!これは 昔は牛が出たのだそうです。 大きな生き物でるとインパクトがかなり大きくなります。 蒸篭の曲はどうように色々なものが次々と現れます。最後は大きな布が現れて その後ろから野点に使えるくらいの巨大な傘!そしてその傘で見得!見得切る のっていいですよねえ。あの傘で傘回ししたら大迫力だろうと思ったのは内緒です。 そして今回最大のだしものの呑馬術、舞台の前方に行燈をともして光のブロックを 作り、奥は蝋燭による照明のみ、そして白装束に白粉という出で立ち。 薄暗がりの後方には馬が一頭。そこで腹が減ったと口上を述べ、馬を頭の方から 食らいつきます。まず頭をぐぐぐっとひっぱって伸ばし、それを口にくわえて端から ぱくぱく。食べては伸ばし、食べては伸ばしをするうちに頭がなくなってしまいまし た。それから前足、胴体と伸ばしては食べ、順に消えていき、最後は後足。 ぴゅーっと伸ばしては食べて伸ばしては食べて、、、と行くのがかなりいい感じで 見えるのです。ネタは「和妻のはなし」に載っているとおりのようです。馬が動いた ら負けの幻術、かなりシビアな管理を必要とするのでしょうね。いいものをみせても らいました。これは手妻というより見せ物的なおもしろさを感じましたよ。今でもいけ るんじゃないでしょうか。 2部では演奏者紹介、三味線によるポニョ、尺八によるゲゲゲの鬼太郎、は学校寄 席では相当にインパクトあるでしょうね。 蝶のたわむれは何度見ても見事。客席にまで蝶が飛んでくるサービスあり。私は通 路側に座っていたので、私の頭上30cmを蝶が舞っていきました。本当に生きてい るように見えましたよ。 金輪の曲は手妻と見立ての見事な融合。日本ならではの技でしょう。どこかに見立 ての一覧出してくれないかしらん。 フィナーレは水芸。私はこれもライブで初めてみました。手前に花が飾ってある玉座 に新太郎氏が座ると手元においてある茶碗から水が吹き出します。扇をかざすと止 まります。日本刀の刃やつるした瓢箪からもぴゅーぴゅー。噴水の上にかざした扇に 噴水が移りゆく動きはかなり美しい。噴水が扇によって運ばれていく感じです。お弟 子さんたちも両手に花を持って、交互に水を噴き出させます。 最後はもうそこいらじゅうから水が吹きあがりました。こりゃー派手です。なぜ水がでて いるかなぞ気にする必要もありません。不思議よりも美を追求した結果なのでしょう。 おなかいっぱいになって帰路につきました。 実はこの公演で一番不思議に思ったのは客層の年齢の高さでした。このまえみた 水戸大神楽と同じくらいなのです。もっと若いマジシャンとか見にきてると思ったので すが。。 PR |
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