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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:堀の外のジャグリング第参回公演
日時:2008年6月28日14:00-16:00
劇場:深川江戸資料館小劇場(東京都江東区)
料金:事前予約2800円
座席:3列目センターブロック左端
出演:
小林智裕/SOBUKI/サリバン&NoB(ミスサリバン NoB)/
ながめくらしつ(目黒陽介 松田昇 池部淳 小春)/
on-sa(chie ハードパンチャーしんのすけ)
ゲスト: 舞丸(司会・口上)(極楽興行社)
照明:寺田重男
音響:石井幸恵
舞台監督:浅井美保
制作:奥村優子
企画:ハードパンチャーしんのすけ
主催:有限会社にぢゅうまる企画
協賛:ナランハロゴジャグリングショップ ナランハ
後援:特定非営利活動法人 日本ジャグリング協会
番組:
   トランク Vol2 予告編上映
  鶴丸       フクスケ口上と見世物
  SOBUKI      「遊」
  サリバン&NoB 「満ち足りた夢」
  小林智裕     「LOOP」
  ながめくらしつ  「ながめくらしつ」
  on-sa    「summetric echo 」

9割程度の入り。この劇場の定員は300ですから、なかなかよい入りではないでしょうか。
普通の舞台より観客の平均年齢が低いですねえ。大半が大学生かそれ以下のように見えます。
まずはビデオによるトランクVol2の予告編。見にいきたいけれどいけるかなー。
開幕は舞台袖に出現したフクスケ人形(後ろに黒子)の口上で見世物小屋の気分に。
オオイタチ、カッパ、ベナ、と3連発。最後のは中国産で牛でも、豚でも、鳥でも溶かしてしまう
という、、中華なべをひっくりかえしたものでした。私はこの手の脱力系見世物も好きだったり
するのでOKなのですが、普通の人はどう感じたのか興味あるところです。
各々の番組前にフクスケによる演者紹介が行われました。物語の語りの途中からその人の紹介に
なっているというパターンもあり。番組間にはフクスケの後ろから黒子が飛び出して、蛸女、
お手玉練習中の女の子、二口女の芸がはさまりました。ジャグリングだけではなく、こういう色物
がはさまるのは舞台構成としてはとても良いと思いますよ。いつもはジャグリングが色物なんです
けどね。
さて、光る物体を操る男、とフクスケから紹介されたSOBUKIさんがトップバッター。最初は暗闇で
光るディアボロを操りました。ディアボロの軌跡が残像として残ってきれい。ただ、演者が見えない
のでエレベータとかはもったいないような気が。それより軌道で何か絵を書いてほしかったですね。
明かりがついた後は、ステージから大道芸の雰囲気にスイッチして、初めての人相手に技の紹介。
マニア向けとして、ディアボロを頭上に投げ上げ、後ろに落としバウンズして股間から前方に戻っ
てキャッチ!というオリジナル技を見事に一回で成功させました。長い芯のディアボロを使って独
楽のように回転させた後、芯を上から磁石でキャッチw。欲を言えば、SOBUKIさんが自ら喋るの
ではなく、フクスケ口上芸とのコラボで演じてほしかったです。そうすればディアボロまで見世物
小屋の雰囲気になったでしょう。
次はサリバンさん、舞台にはクラブが5本、1本からの演技です。NoBさんはギタリスト、生演奏が
つくのっていいですよね、演技に応じて調節しながら伴奏していたようです。クラブ1本ではクラブ
マニピュレーション付のダンス、2本はクラブスウィンギングとマニピュレーションといった風情
なのですが、いやあきれいです。きれいな人がきれいに動くとほんとに美しい。3本ではマニアック
なマニピュレーションとトス、そして最後には5カスケードまでいきました。私は2本の動きが
一番気にいりました。
LOOPは床におかれたリングとそれにあたる丸いスポットライトの周りを回り始めるところから
始まりました。リングが7枚→1枚→7枚、そして最後はオープニングと同じ形で終了。
いつもながら完成度の高い見事な動きです。
ながめくらしつは総勢4人、金管によるもの悲しい響きとともに舞台がはじまり。演技者3人で絵
になる舞台をめざしているように見えます。いたるところでなんとなーく独立に何かが起きている
という状態になっていました。さすがにここに鶴丸さんがはいるのはきびしいか。
途中から伴奏はアコーディオンに変わって、バウンズするボールと音ぴたになっていたりします。
机上に登っての5バウンズ。照明を暗くしてぴんすぽを使い、舞台の端には金属製のあやしいオブジェ、
傘をさしてその上からボールをばら撒いたり、床にボールを転がしたり、単に投げたり、雰囲気を
醸し出すつくり?池部さんが頭と手にクリスタルボールを持って傘をさして舞台の下手から上手まで
歩いたり。松田さんは足の裏にボールを載せたままでんぐり返り、スタチューでいろんな場所に
ボールを載せる、、すごい身体能力ですね。またトスとバウンズを交えてのジャグリングはすごく
安定感があります。ふたり並んで5バウンズと5トスの切り替え、5バウンズのパスでシンクロと
アシンクロ、合計7個で3人でめまぐるしく位置を変えてのパスは非常に見ごたえがありました。
空中にあるボールはたいてい1個なので、人間が動く自由度がかなり高いのですね。
最後は4人が並んで、3人が7個でボックス(人の間のボールは交互にキャッチして投げる)ボール
見て首ふり、最後は演奏者まで首振り。一回失敗して、二度目で成功、楽しい一瞬です。
on-saの舞台には四角い金属枠がひとつ、枠の両側に立ったので鏡と見立ててミラーをするかと
思いきや、枠を押し合いしてます(^^;) 枠から乗り出してのテイクアウト、枠の上の超えるパス
が見事。一人の手が空の状態から、ハンドスティック、センタースティック、ハンドスティック
とパスしてしまうのは初めてみたのでびっくり、なかなかきれいなパターンです。
上下に並んでのパッシング、上へパスして上が2本使い、左右でパスして片方がデュアルプロペラ、
など技としても見ごたえ十分。途中でのChieさんのマイクパフォーマンスもメリハリがついて
おもしろい。欲を言えばトリなんだからフクスケと絡んでほしかったなーと。
いやーおなかいっぱいになりました。感覚的には1時間半程度?だったのですが、気がついたら2
時間経っていたのですね。濃い内容で時間が気にならなかった舞台でしたよ。
来年も続くことを期待してます。次回はもっと大きな団体をみたいなー。

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