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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:The MIKADO
日時:2008年6月14日14:00-16:50(途中休憩あり)
劇場:New York City Center
料金:Discount 60USD+ 6USD
座席:ORCH K111

New York Gilbert & Sullivan Players(NYGASP)による上演。
期待通りの怪作です。場内満員、たいていが私より年上の方ですが、
中には小さな子供もちらほら混じっています。
舞台の幕のまえには鳥居のイラストが写されていました。
前奏が非常に長く、たぶん10分以上はあったでしょうか。
主旋律の中に「宮さん宮さん」があるのがとても新鮮。
それをかっこよく演奏して、指揮者が観客に再度挨拶して舞台の始まり。
幕があがると左端に障子、その右に鳥居、鳥居の上には「劇団」と
書いてあります。そして舞台の右に木の橋と石がおかれています。
背景は水墨画みたいな、そして一部色がついているというか、五重の塔も?
キャストは皆着物?えーともちろんなんだかへん。昔の中国人に見えるかも。
とんがった帽子をかぶっている男も何人か、ベトナム帽もあり。
帯はとんでもなくたかく結んであり、元々背が高いのとあいまって私の
頭付近になるような帯もあったような。全員が扇をもっており、お辞儀を
するときは扇を顔の横にぱっと開いて扇と顔を同時にさげてます。
どこの世界のお辞儀でしょうか?傘も中国傘です。
こーゆー挨拶をやっていると知っていれば劇場前でやってれば受けてた
でしょうねえ。私はここで扇を持っていたりします(^^;)
主人公は、ぼろぼろな作衣をきて、背中に三味線を逆にしょっていたり
していますが、実は皇太子だったりします。
役人はおそろしく恰幅がよくて、ちょんまげ以外に三つ編みというか
ドレッドヘアがあったりします。倒れると起き上がれないくらいの恰幅の
よさ(^^;)すーぐ袖の下を要求してました。
物語は、処刑人と結婚しようとしている彼女をどうやって主人公が
取り返すかという噺なのですが、この処刑人は小男でギャグになかなか良い
味だしてます。処刑人とは名ばかりで実はまだ処刑したことがありません。
でも処刑リストはながーいものを持っています。この処刑リストは公演の
際にホットなものに置き換わるそうで、今回は、ビルの外を登る男、大統領
を狙う女、あ、いまは副大統領、なんてのが続いて大笑いでした。
この処刑人、なんとなく野田秀樹さんと似てるんですよね、顔もなんとなく、
そして小さいところとか身軽なところとか、喋りがよいところとか。。。
皇太子と結婚しようとしている女がすごい迫力、恐ろしい顔で素晴らしい声。
恰幅よくてすごい顔で大迫力、それでいて良い声なのでアンバランスが楽しい。
天皇はたしかに役人たちよりは一段とかっこいい?
天皇のテーマソングはここだけ日本語歌詞で
「宮さん宮さんお馬の前にヒラヒラするのは何じやいな」
でもって、同じ旋律で「三菱、トヨタ、、、ソニー、」と日本企業の名称列挙。
場内爆笑。
とても日本人とは思えない名前、日本人とは思えないコスチュームに
髪型、勘違いした日本の背景、へんてこりんな風習に旋律と見事にへんな場面
を醸し出しています。旋律に関しては「宮さん」以外は普通のオペラでしょう。
白人が演じてこそ面白みがでるミュージカルですね。
しかしこれがFUJIYAMA-GEISHA系の日本勘違いの遠因となった
ような気がしますが、ほんとのところはどうなんでしょう?



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