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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:桜姫
日時:2009年7月12日12:00-15:05(途中休憩あり)
劇場:シアターコクーン
料金:一等席ベンチシート13500円
座席:Z-68(正面右端ブロック2列目、左側通路から2つめ)
原作:四世 鶴屋南北
演出:串田和美
美術:松井るみ
照明:齋藤茂男
出演:
    清玄阿闍梨:中村勘三郎
    釣鐘の権助 実は信夫の惚太:中村橋之助
    稚児白菊丸/桜姫:中村七之助
    見世物師因果勘六:笹野高史
    入間悪五郎:片岡亀蔵
    残月:坂東彌十郎
    長浦:中村扇雀

筋書き:(BUNKAMURAWebより)
高僧の清玄が出家を望む桜姫のために祈ると、これまで堅く閉じられていた桜姫の左手が
開きます。その左手にあったのは、若き日の清玄が稚児白菊丸に与えた香箱。じつは桜姫
は清玄が衆道(同性愛)の契りを交わした白菊丸の生まれ変わりだったのです。
一方、桜姫の前に現われた権助は、かつて桜姫の操を奪った男。人知れず権助の子を産
み、権助のことを思い続けていた桜姫は権助のために女郎にまで身を落とし...。
清玄、桜姫、そして権助を結びつける不思議な因縁と因果。またこの三人を取り巻くうごめく
人々。
(松竹Webより)
物語は、僧清玄(せいげん)と稚児(ちご)の白菊丸(しらぎくまる)による江の島での心中か
ら始まります。1人命を取り留め、17年後に高僧となった清玄は、出家を望んで寺にやってき
た吉田家の息女桜姫(さくらひめ)が、実は白菊丸の生まれ変わりだと知ります。桜姫は、強
盗に入った釣鐘権助(つりがねごんすけ)の子を生み、今でもその権助を忘れられない罪の
深さを償おうと、出家を思い立ち寺を訪れたのでした。しかし桜姫は、偶然桜谷の草庵で恋
しい権助と再会します。この後、桜姫に白菊丸の面影を追う清玄と、密通がばれて吉田家を
追われた桜姫が、めまぐるしく変転していきます。

---



場内飲食可。場内満員立ち見。ロビーには登りや暖簾がかかっていつもと違う雰囲気、いつ
もと違うものもうってます。祝祭的な効果を出そうとしているのでしょう。舞台は四角く、周りを客
席がかこんでいます私は正面2列目右方ベンチシート。ベンチシートでも背もたれがあってか
なり楽です。ちゃんとした席だとは思ってませんでしたよ。舞台までとても近く、そばの通路も
役者が頻繁に出入りしていました。いつもなら舞台になっている向かい正面にも客席がありま
す。向かい正面の座席は一階分高くつくられており、その下に出入り口、奥に演奏者がいま
した。天井照明付近にはダミーの屋根がついています。


着物姿の方々もちらほらみられます。それにしても場内が暑いのは団扇を交わせる陰謀?
オープニングは向かい正面客席奥から僧清玄と白菊丸のカップル登場、客席前の柵をあげ
て白菊丸だけ飛び降りちゃいます。下は海に見立てた幕で覆われていました。清玄は高所
恐怖症なのかw腰が引けて逃げちゃいます。
その後も1幕は舞台上には大道具はほとんどなし。台の上に載った?人が遊園地のティー
カップのようにぐるぐる回ったり、台の上に役者が立ちその状態で黒子が台をずずーーっと
押して登場したり、なんだか見世物を見ている気分。
桜姫初めて見たのですが怪談噺なんですか?生まれ変わりとか、実は弟とか実は息子とか
ぐっちゃぐちゃな人間関係の中で因縁がいろいろ繋がります。今回は桜姫を中心にすえた
桜姫とその周りの男たちの物語という形です。桜姫はとてもきれい。濡れ場は様式的なの
にかなりエロい。釣鐘の権助はいきな悪ぶりがかっこいい。客席で芝居をする権助に対して
客席案内係登場、「お客様困ります」、そしたら権助が案内係に手を出し案内係は「人殺し!」
客席かなり受けてました。残月と長浦のカップルがまた濃くておもしろい。舞台を脇からがっ
ちり支えてます。因果勘六は狂言まわしとしても登場、見世物小屋の社中が場面転換時に
曲芸を披露。ばちの綾取りはかなりきれいに揃っていました。傘回しを模した?いろんなア
イテムがぶら下がった傘も回してました。ばちのスイング、ブラックライトを使った暗闇の中で
の皿回しも。見世物小屋に桜姫がでたわけじゃないのね。
2幕目は釣鐘の権助の家。筋書きだけ考えると凄惨な話ですよねえ。一度だけおそわれた
男が忘れられずに子供を産んだ上に入れ墨までして、押し掛け女房になったと思ったら女
郎に売られて、、で最後はハッピーエンド?
フィナーレはオペラがなって巨大ぼんぼり?登場。まるで野田芝居でした。

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