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今までに見た舞台の感想をつづってあります。
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題名:京劇
日時:2004年3月30日19:30-21:30(途中休憩あり)
劇場:長安大劇院(Chang'an Grand Theatre)
料金:280元
座席:一楼茶座02卓01号(最前列中央右側テーブルの左端、ようするに真ん中)
劇団:中国京劇院(China National Peking Opera Company)
出演:Si Lang Tan Mu, Baidi Cheng, Yu Tang Chun and more.
番組:
秦[王京]観陣(qin qiong guan zhen)([王京]で1文字)
辛安驛(xin an yi)

地下鉄建国門駅から歩いて数分のところに長安大劇院はあります。
歩く方向さえ間違えなければ迷うことはありません。
そして劇場も間違えることはないでしょう。めちゃくちゃ派手な
門構えできらびやかな劇場名のネオンがあります

チケットの購入は空席状況のディスプレイを見ながらここ、とやれば
いいので今日のチケットが買いたいことさえ伝えれば後はなんとかな
ります。チケットは60元から280元まで。280元はテーブル席
となりお茶とお菓子がつきます。280元の席の後ろにちょっとした
柵があり、その後ろは200元の席です。2階席もあります。しかし
入場者は30人程度、1割もはいっていません。テーブル席には私ひ
とり(汗)テーブル席は縦4列、横6列、1テーブルに5人座れます。
椅子席は普通の席です。開演10分前になってちょっと客がはいって
きました。テーブル席にも2グループはいってきました。でも全部で
客は1割にいったかどうか。
両サイドに字幕があります。舞台の幕はきれい、舞台の幕の前にもだ
いぶ広い舞台があります。幕前と後ろは花壇で区切られている、どう
やって使うの?>前のスペース(結局使われませんでした)
舞台の横に楽団がいました。前の方にはけっこういかすおねえさんた
ち、後ろはおじさん。

今回の舞台はふたつの作品からなっています。
最初の作品は秦[王京]というのが主人公の名前らしい。冒頭の場面で
黒服黒帽子の戦士と青黒刺繍の戦士が登場。戦うのかと思ったのです
が、どうやら同士の模様。ふたりでいろんなところを行脚。背景は何
もなし、ほとんど能の世界ですね。黒服戦士が主役、見得や歌はもっ
ぱらこちらのほう、しかし動きに無駄がない。すいーっと動いてはぴ
たりと止まる。足を高く掲げたままでゆっくりしたスピンは凄い。歌
の時だけ中国語の字幕が出ます。台詞では字幕は出ません。歌はやっ
ぱり聞き取りにくい?
四方を伏兵に囲まれたり八門陣をやぶったり、ひとりの英雄の物語な
のか?さほど早い動きはないのですが、非常に美しい舞を見た気分。
重心が本当に足に乗っているのか不思議に思える姿勢が多いのです。
二人以外の登場人物としては、まるごしのおじさん?商人?、
頭にだいだいのボンボン付けた赤い仮面兵士、赤い角に赤い長いひげ
の緑顔の鬼がいました。いずれも典型的な京劇の登場人物でしょう。

ひとつの作品が終わると、インターミッションなしに次の作品へと始
まりました。ぶさいくなおじさんとちょっとかっこいい白服おにいさ
んの男二人連れが幕の前にでてきておはなし。漫才?というわけでも
ない模様。幕があくと、布張りの椅子がふたつ、装飾なし。黄緑色の
地に花柄衣装をきたおねえさんが、私はこんなに美しい♪とか歌って
いるよう。男性ふんする婆さんといいひとがいたらねーとかいう会話
をやってるみたい。
幕が下りてその前でなにやら宝塚の匂いがする人たちが。。ひとりが
白服で男装しているのですね。なにやら前出てきた白服おにいさんに
似てる。どうも女性二人連れを兄妹と偽って歩いている模様。辛安驛
という宿屋にはいると前にでた婆さんが応対、そして酒を勧められて
酔いつぶされてしまいます。
そこに登場するのは赤いひげに赤い角をつけた赤鬼?前の花柄衣装の
おねえさんが強盗やろうとしていたのです。ところがこのおねえさん
が男装の麗人にひとめぼれ。ひげを落として突然コケティッシュになっ
てしまうのでした。いろいろあって?槍の試合、ってどうしてだあ(?_?)
故意に負けるおねえさん?いえいえ最後にはしっかり勝ってしまうの
です。勝ったからにはと、男装の麗人と強盗のおねえさんの結婚式へ
雪崩こみます。結婚式を仕切る白いひげのじいさんとばあさんが本読
み漫才?ばあさんは何やらうまいらしく客席から笑いが多く出てい
ました。
そして新婚初夜に!おねえさんが一緒に寝ようと誘ってもおいてけぼ
り。男装の麗人は当然どーしよーもないので寝てしまいます。揺らし
ても、鼻くすぐっても服を頭からかぶって寝ているばかり。男装の麗
人の靴が抜けてなんとシークレットブーツであることがわかり、男で
はないのではないかと疑われちゃいます。
外は暗闇で(舞台は明るい)で皆手探り。このあたりは歌舞伎で言う
だんまりですね。暗闇のどさくさに紛れて、最初の男二人組のひとり、
本当の男と入れ替わってしまいます。おねえさんは男でないと疑い、
いろいろテストしますが正真正銘の男!なんとこの男、男装の麗人の
お兄さんだったのですね。生き別れになっていた兄妹が会う事ができ、
なりゆきでお兄さんは強盗のおねえさんと結婚、めでたしめでたし。。

と、いう筋書きではないかと言葉がわからない私は想像したのでした。
私の想像通りであればけっこう良く出来たシチュエーションコメディ
になっていると思います。言葉がわからなくても見てるだけでこれだ
け楽しめたのですから、わかればもっと楽しかったろうなあ。

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題名:TURANDOT
日時:2004年3月17日19:30-21:55
劇場:保利劇院(Poly Theater, Beijing)
料金:120元(約1700円)
座席:2階9列2番(2階3列目通路の後ろ)
劇団:中国京劇院(National Peking Opera Theatre of China)
脚本:Kong Yuan, Wu Jiang
演出:Cao Qijing
作曲:Zhu Shaoyu
振付:Wu Bei
舞台装置:Gao Guangjian
照明:Hu Yaohui
衣装:Wang Yue, Peng Dinghuang
出演:
Turandot(皇女) Deng Min
Calaf(モンゴル王子) Huang Bingqiang
Timur(モンゴル王) Wei Jijun
The Emperor Zhang Liaxiang
Lu Ling(乳母) Bi Yang
Li(宮廷役人) Huang Zhansheng
Qian(宮廷役人) 石山雄太
Wang(宮廷役人) Zhang Sen

当日購入、これが一番安い席です。2階席最前列センターは7列目に
なります。両サイドだけ張り出しがありそちらには1-6列がある模様。
今回は若い軍人さんたちの団体鑑賞あり。おそろいの緑色の軍服を着て
2階席後方に固まって座ってました。高校生くらいに見えたんだけど皆何歳
なんだろう?この団体を入れても2階席は3割程度の入り。1階席も同様です。
平日だと集客力は落ちますね。
この席からでも視界は悪くありません。前の人の頭上から舞台前方まで
見ることができます。これだけ遠くだと舞台と字幕を顔を動かさずに
みることができます。でも左に寄りすぎてるから舞台と字幕をずっと
一緒にというわけにはいかないんだよなあ。
さすがに二度目だと余裕が出てゆっくり字幕を読むことができます(^^;)
モンゴルから皇帝に女を貢いだとか伏線がちゃんと前の方で張られて
いるのですね。貢がれた女は前の男を懐かしがっているし。。姫をえさに
した三つの謎は帝国の安定を目的としてます。貧乏人になど姫をやれません。
三つの謎を解いた王子に対して皇帝が「金をやるから帰れ」といっている状況で、
姫は結婚するために「そのまま帰すと皇帝の名折れになるから私と戦わせま
しょう、私が勝ったら首を取りましょう、負けたら結婚します」。戦いは出来
レースだったのですね(^^;) そりゃ戦いが愛撫になるわけだ。愛撫のシーンでは
場内どっと沸いてました。では結婚させてやろうということになるのですが、
それは紫禁城という檻の中でのこと、外に出てふたりで暮らしたい王子は、
自分の名前を謎として出して解けなかったら姫をさらっていこう、というわけです。
でもって、息子夫婦びんぼ暮らしをするのを阻止しようとするのがお父ちゃん。
でもこれが墓穴掘った形になっちゃうと。英語字幕から私が理解できた
情報なので、中国語で聞いていればもっとつじつまがあった話でしょう。
それにしても最後はやっぱり兄妹の結婚なの?

今回と前回で一番違った点は客席の反応が良いことでした。良いシーンに
なると拍手!!そしてざわざわざわ。実はざわざわはずっと聞こえてました。(^^;)
でも小さなホワイトノイズといった感じであまり気になりません。見得をぴしっと
決めたところではざわざわは大きくなってました。
王子に対する拍手もなんだかやたらおおい。「真の男は後悔しないものだ!」
という見得のシーンでは軍人さんの女性たちから一段大きな拍手、やっぱり
このひとマチネアイドル?
主役以外ではやはり皇帝、モンゴル王、乳母がすばらしい声。独唱のシーンでは
ショーストップでした。モンゴル王のキャラがちょっとやんちゃでなかなかいい。
戦闘のシーンでは、王子の槍をつかんだ姫がその槍を中心にスピンしながら
王子の周りを一回転、槍をバトンのように回転させながら投げ上げてのピルエット、
が見ものでした。姫の運動能力も相当なものなのでしょう。
観劇二度目となると、メロディは耳優しいポップソングでちょっと甘めかな?と
感じないではありません。でも物語自体がべたべたに甘い恋愛物語となっている
(最後に王と乳母の後追い心中あるけど)のでまあこんなものでしょう。
大道具をもうちょい見栄えのするものにすれば外国ツアーいけるかも。

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題名:TURANDOT
日時:2004年3月12日19:30-21:50
劇場:保利劇院(Poly Theater, Beijing)
料金:580元(約8000円)
座席:1階3列2番(3列目センター付近)
劇団:中国京劇院(National Peking Opera Theatre of China)
脚本:Kong Yuan, Wu Jiang
演出:Cao Qijing
作曲:Zhu Shaoyu
振付:Wu Bei
舞台装置:Gao Guangjian
照明:Hu Yaohui
衣装:Wang Yue, Peng Dinghuang
出演:
Turandot(皇女) Deng Min
Calaf(モンゴル王子) Huang Bingqiang
Timur(モンゴル王) Wei Jijun
The Emperor Zhang Liaxiang
Lu Ling(乳母) Bi Yang
Li(宮廷役人) Huang Zhansheng
Qian(宮廷役人) 石山雄太
Wang(宮廷役人) Zhang Sen

オペラのTurandot を京劇に翻案したというふれこみの作品です。
当然中国語の題名がついているのですが、私には題名の文字が読めません。
これは昨年作られたもので、今回は再演となります。外国客と中国国民の
両方をターゲットとしているそうです。この作品に対する評価として、
新たな要素を加えることで京劇を現代の芸術とした、西洋のポップソングや
バレエの要素を入れることで京劇を駄目にした、と賛否両論があるそうです。
さて外国客である私はどのように感じるでしょうか?実は私は本家の
オペラを見たことがありません。

当日開演10分前に劇場窓口でチケット購入。
実はこの日白鳥の湖を見に行くつもりで劇場まで行ってみたら、
劇場は明かりひとつついておらずディスプレイもなし。しばし呆然。
隣のホテルでは軍人が立ってものものしいチェックをしていた
ので何かのイベントのために延期とか中止になったのかも。
翌日に予定していたこの作品を本日見ることになりました。
交通渋滞のおかげで間に合わないかと思った(^^;;;)

窓口ひとつに対して頭上にディスプレイがあり、空席状況を見ながら
好きな場所のチケットを購入することができます。窓口では英語は通
ませんが、英語が堪能な係員に助けられて無事購入。料金は120元
から580元まで。前方右ブロックががぼっと空いていたのは料金の高さ
ゆえでしょうか。全体として7-8割の入り、料金の高さ考えるとす
ごく良い入りだと思います。ジャージ姿の生徒の団体鑑賞らしき姿も
みました。きれいな大判のパンフレットを10元で売ってました。日本
でなら1000円は間違いなくするでしょう。座席は最前列も空いていた
のですが、多少後ろの方が良いという係員のお勧めにしたがって3列目
にすわりました。前方に人がいないので問題なし、、とおもいきや最
前列センターに座っているおじさんが動く動く、、子供じゃないんだか
ら静かにしてくれよお、視界の端っこでいたずらされてる気分でしたよ。
座席の番号は中央から右に2,4,6,左に1,3,5,と振られていました。並
びの座席を購入される方は要確認です。2階席の左右にもう一段高くなっ
た座席がありました。3階席でしょうか?1階席の前には大きくて深いオー
ケストラピットがありました。よくあるピットより何割か深そう。背の
高い中国楽器もなんなくおさまってだいぶ余裕がありました。
広い舞台の左右には縦に中国語の字幕、左側の大外に英語字幕がありま
した。中国語の字幕が変わるのより英語字幕の変わるのが遅いです(^^;;)
筋書きを追おうと思うと首を左にひねらないといけないし、盛り上がった
場面では首が痛くなりました。テンポよくかけあいで歌うところは中英両
方の字幕がめまぐるしく変わっていました。あれで読めるのかい?

オープニングではアンサンブルが声をそろえた台詞を喋っています。
まるで第三舞台。一見して小さな役の俳優まできれいな刺繍がついた
衣装をまとっています。湖広會館で見た京劇とは大違い(^^;) 玉座も
きらきらしてました。でも背景がほとんど全部書割なんですねえ(^^;;)
もうちょい金をかけてもいいのに。
Turandot姫は顔を隠して登場、顔を見せるとぱっと場内が明るくなった
感じ。どんな傾城も逃げ出すようなきらびやかさ、コケティッシュな
艶かしさを備えています。頭から抜けるようなソプラノも美しい。
PAなしで聞いてみたいものです。寝巻き姿もかわいい。寝室の場面だけ
書割でなくちょっと道具がありました。一度大向こうから掛け声がかかり
ましたが、そういうことはあり?会場ちょっとざわめきました。
姫は琵琶を引いてまだ見ぬ恋人に思いをはせます。字幕で本人が演奏して
いると出てました。本人の熱演に会場は大拍手。この琵琶の音を壁の向こ
うで聞いていた王子が、琵琶の音が私を呼んでいると思って三つの謎に挑戦。
なんだか勘違い男の典型みたい。姫が3つの謎を出して解けた者と結婚する、
解けなかった者を打ち首にするという設定はオペラと同じです。王子は自分
の身分を隠して謎に挑戦です。
王子の答えはPlough, Eyes, Turandot。最後が間違い!本当の答えは
「希望」しかしそこで皇帝が実はTurandot はモンゴル人の血を引いていて
モンゴル語でTurandot=希望なのだと助け舟。姫と王子は実は一目惚れして
いる仲、でもまだコケティッシュにだだをこねる姫。武術で勝負をし姫が
負けたら結婚することになります。戦支度がこれまた豪華絢爛、旗を四つ
しょってる装束でした。戦闘中に姫が行った槍を投げ上げてのピルエット
が美しい。槍で戦っている最中に殺陣よりも愛撫に近い状態になります。。
戦いはお互いに決定打が出ないまま終了、互いに自分が負けたと主張。
困った皇帝、そこで王子が自分の名前をあてろという謎を出します。
謎が解けたら王子は打ち首、解けなかったら姫と結婚!
さて謎はとけません。市内にこの晩は誰も寝てはならぬというお触れを
出します。でも姫は寝てしまうのです(^^;;)夢の中での王子との逢瀬は
優美な舞踊で魅せてくれます。

名前を密告するのは実はTimur王、召使と偽って王子の名前を身分をあか
してしまいます。え?なんであかしたら殺されるのに?どうやら王子と
姫ででつりあいの取れた結婚と認識させて、お家再興に利用する目論見
のようです。姫は全てがお家再興のためのまやかしだったと思って、
王子の首を要求します。墓穴を掘った形のTimur王は恥じて代わりに自ら
の首をさしだすべく自害します。そこに駆け込む乳母、実は乳母の昔の
恋人はTimor王だったのです。そしてTorandot姫は乳母の実の娘!乳母は
嘆き悲しんだあとに自害してしまいます。
その後TurandotとCalafの結婚式、幸せそうな姿で物語は終わりました。
えっと腹違いの兄妹が結婚したという話なんでしょうか?

Turandot姫の存在感たるやすごいものがあります。背景がなんにもない
舞台のうえでひとりで歌っていても舞台の広さを感じさせません。歌い
上げるたびに客席から拍手!脇役も姫におとらず実力派ばかり、全員に
見せ場があってすばらしい声を聞かせてくれます。王子だけがちょっと
頼りなさげな声だったんですが、まあイケメンなのでいいでしょう。
いくつか筋書き的には納得がいかない点もあるのですが(^^;)
とにかく聞きほれてしまう舞台でした。途中休憩のない2時間20分
の長さが全然苦になりません。また見たいかも。

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題名:京劇
日時:2003年12月16日19:30-20:40(途中休憩あり)
劇場:湖廣會館(北京)
劇場URL:http://www.beijinghuguang.com/
料金:1階席茶菓付180中国元(3000円弱)+日本語ヘッドホンガイド30中国元
座席:1階テーブル2列目左より
番組:
覇王別姫(The King Bids Farewell To His Wife)
閙天宮(A Combat In The Heaven Palace)
出演:
覇王別姫
Su Zhuo, Jiao Jian Qi

閙天宮
松岩(Song Yan) 主演 他

ばたばたと北京に来てとりあえず番組がWebで検索できた劇場にきてみました。
交通渋滞にかかって開演に間に合わないかと思ってしまった(^^;)
劇場の門を入ってすぐに中国語ではなしかけられ?チケットを持っているか?
うんにゃ、買いたいぞというのを中国語と日本語のかけあいでなんとか(^^;)
向こうは紙を持ってきて180と書きました。
鮮やかな赤で彩られた装飾が古色を帯びてくすんだとでもいいましょうか、
なんだか時代が感じられる場末の劇場といった風情です。
場内の天井は高く1階は四角いテーブル席がずらりと並んでいます。
でも座っている人はほとんどいません。本当に上演があるのか??
1階の上はほとんど吹きぬけ、2階客席は建物の内側をぐるりと回っている感じ。
舞台の真横まで2階の客席があります。柱ごとに個室になるようです。
でも2階には人気がありません。舞台は四方に黒い柱があり、その上に屋根を
模したようなものがあります。舞台の後ろの幕は刺繍入りの黄色の鮮やかなもの。
建物の中に建物がある?というのは能と同じパターンでしょうか。舞台の真ん中
に真っ赤と金糸の椅子とテーブルがおかれました。舞台の左手、客席から見えな
いところから小鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきます。右側には楽団がそろって
ぼちぼち練習しています。料金に入っているお茶はジャスミン、お菓子は小皿に
中国菓子盛り合わせとみかん5切れでした。
10分前になっても客席は4つしか埋まっていません。といってるうちに10人くら
いの団体さんがやってきました。ガイド付の日本人団体でした。
最終的には10テーブルくらいになったでしょうか。まだまだがらがらです。

さて開演!、1幕目に出てきたのは虞美人と項羽のふたり。
舞台上方の字幕で英語と中国語の説明がついてました。でもすごく上なので
めちゃくちゃ見にくいです。しかもせりふが多くなると字幕がでない(^^;)
日本語イヤホンガイドならぬ日本語ヘッドホンガイド、歌舞伎座と同じ人が
ナレーションしてるといっても驚かないぞ。どうやら適当なタイミングで
細切れにテープを再生しているようです。
演奏は派手ですが、派手な分、虞美人の歌があまり聞こえてきません;_;
虞美人の歌は裏声で聞きなれていないとやはりドナルドダックボイスに思えて
しまいます。くねくね動く指やくっきりとした目鼻立ちのメイクから繰り出す
見得は目を引きます。小鳥のさえずりがほどよいBGMになってます。
虞美人がひとりになって芝居を続けているかと思うと四面楚歌にはいりました。
(もちろん日本語ガイドのお世話になってます)言葉がわからない状態で
身振りだけで敵に囲まれているとはわかんないなあ。歌が終わった段階で
再度項羽登場。その後項羽が抜山歌を歌いました。これが顔に似合わず?
(化粧で顔なんてわからないんですが)けっこういい声、場内に響き渡ります。
ここまで、虞美人は目鼻立ち整っているんだけどいまいちだなと思っていました。
項羽を慰める歌から剣の舞にはいって評価変わりました。動きに無駄がなくて
きれいなのです。立居振舞いが美しいといいましょうか、それほど速い動きでは
ないのですが、ひとつひとつの動きが安定してぶれもなく見ていて安心。
最後は両刀を振り回して見栄をきりました。

ふたつめは孫悟空。メインキャストだけ字幕に出るのですが、かわるのが早すぎ
てメモできません;_; どこかに張り出してほしい。
この作品はまだ孫悟空が暴れん坊だったころの話です。学問の神様とのバトル?
最初の場面はかっこいい兵士が4人と額にもうひとつの顔を書いたむくつけき
大男がひとり。大男は頭に孔雀の羽を角のように2本はやしています。手には
重そうな棍棒をふたつ。見得を切ったかと思うと口から花火@_@ 見る見る場内が
真っ暗になって見えるのは火吹き怪人?ひとりだけ、こういうケレン味って
いいですねえ。花火が消えるころには劇場はもとの明るさに戻りました。
最初はこの怪人が孫悟空かと思ってしまった(汗)それから見たことのあるよう
な仮面と化粧の人物が勢ぞろい。さきほどの虞美人もコスチュームを代えて
登場です。怪人じゃなくて全員神様(?_?)おなじみ孫悟空は如意棒を使った
身軽な演技を魅せてくれます。孫悟空も頭に2本の羽を生やしてました。
この孫悟空、体はちょっとこぶりなのですが、非常にすばやくシャープな
動きをします。力量の差が大きい怪人?とは相手をもてあそぶかのごとく
コミカルな動き、かっこいい兵士とはまっとうな殺陣。如意棒で剣をひょいと
奪ってしまってそのまま棒で剣をくるくる回すところでは思わず拍手。
舞台を所狭しと飛び回りトンボをきりまくり、雑技とコントが渾然一体と
なった感じでした。これなら言葉がわからなくても大丈夫。
見得を切るたびに拍手してました。
全然準備せずに訪れた地での観劇としては十分な内容だったと思います。

ところで劇場の左端で業務用ビデオカメラを抱えた人が子供たちを撮っていま
した。子供たちがなんどもはいりなおしては座って見物するのを撮っていたの
ですが、映画かTVの撮影なんでしょうか。さすがにめざわり。。

これは劇場のWebページに載っていたシノプシスです。

King Liu Bang and King Xiang Yu have agreed to a truce and drew a
demarcation line at Honggou. General Han Xin, Liu Bang's able military
officer, orders Counsellor Li Zuoche to make a feigned surrender to
Xiang Yu,so as to lure Xiang's troop to march towards frontier. Han Xin
lays an ambush arond the Shili Mountain, and the Xiang's troop are all
surrounded at Gaixia .Xiang Yu cannot break through the siege, and his
soldiers were besieged on all sides. They assume that other Chusoldiers
all have laid down their arms , with the result that their morale goes
down. Xiang Yu realizes that the game is lost and he indulges in drinking
and despair. He bids farewell to his wife, Yu Ji, who dances her last
before she kills herself. Later , Xiang Yu tries to break through, but
fails. He suicides beside the Wu River.

The Monkey King was conferred a noble title named "Great Sage Under Heaven"
by the God. As the heaven queen had a banquet and didn't invite him , the
monkey was very angry. So he stole the cure-all peaches, wine and cure-all,
then Went back to Huaguo Mountain. The God sent heavenly soldiers to catch
him , but the Monkey King defeated all the gods.

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題名:Rocky Horror Show
日時:2003年12月7日18:00-19:55
劇場:POLYMEDIA THEATER(大学路、ソウル)
料金:R席50000Won
座席:1階9列15番(1階右ブロック中央通路側)

開演30分前に購入、1時間前だと2列目センターブロックが買えたそうです。
ちょっとしくしくなんですが、公演中にあることがあったのでまあいいかあと(^^;;)
地下二階にある劇場です。劇場ロビーは壁中真っ赤なカーテンで彩られてます。
壁にはキャストたちの写真。売店ではペンライト(1000ウォン)、CD(7000
ウォン),Tシャツ(5000ウォン)、プログラム(5000ウォン)、が売られてい
ました。ビデオモニターではどこかでかいコンサート会場でのタイムワープが
くりかえし流れてます。もろヒップホップという感じでステップが本来のもの
と全然違うー。15分前でも結構客が集まってます。いままで見た劇場の中で一
番集まりがいいみたい。開演時でも今まで見た中でもっとも良く座席が埋まっ
ていました。デート客多し。

開演前に全員に新聞紙を配ってました。クラッカーもふたりに1個くらいの割
で配っていました。イケ面のおにいさんがナレーターとして登場。前説ですで
に客席が熱くなってます。どうやら話術もいいらしい。時々鮮やかな手品を見
せてくれてました。雨宿りのシーンでは客席全員が新聞紙を頭上にあげてまし
た。後ろからみると壮観。そしてキャスト全員+運営スタッフでその頭上に水
撒きです。霧吹き、水鉄砲どころか農薬の散布機みたいなものでがんがん水を
撒いてました。新聞紙があってもけっこうぐっしょり。
フランク登場では大拍手、人気役者なのでしょうか?体自体に迫力があり、頭
ひとつ他のキャストより大きい。フランクのお尻まで金ラメがついてました。
そしてお待ちかねのTimeWarp.客席は誰も立ち上がりません。それもそのはず、
舞台上ではロビーのモニターで見たのと同じ華麗なステップが展開されていま
す。これは踊れない;_;見てるのは楽しいステップなんですけどねえ。
ファントムたちは客席通路をよく走り回っていました。ぼーっと舞台を見てい
ると、突然横から引き寄せられて、ほっぺにチュー*^_^* 美人ファントムにキ
スされてしまいました。ああ、通路側でよかった(笑)
幕間もなく一気に話が進行し、終了したのが19時45分、それから10分カーテン
コールでキャストひとりずつのダンス披露となりました。完全にクラブなどの
ノリなんでしょうね。
キャスト全員が歌はへたくそですが、非常によく踊れます。ダンサーだけを集
めて構成したのでしょう。へたくそな歌でもこの作品の猥雑さはなかなか良く
出ていてこれもありかなーと思いました。フランクだけさほど踊れません(^^;)
結局一番きれいな筋肉だったのはナレーターでした。

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